OnePlus Ace 3 原神刻晴コラボモデルを定価で購入しました。
外観も性能も最高峰の原神スマホ
OnePlus Ace 3 原神刻晴コラボ版 (一加 Ace 3 原神刻晴定制机) はSnapdragon 8 Gen 2を搭載しています。
★5キャラにふさわしい豪華なコラボとなっており、テーマや壁紙が刻晴デザインなのはもちろん背面も普段使いしやすい刻晴モチーフで、書き下ろしイラストのケース、バッジやアクリルスタンドなど刻晴グッズが大量に付属しています。
飾って楽しめるよう箱にも工夫があり、至れり尽くせりです。
120FPSフレーム補間や超解像も利用でき、原神をより滑らかかつ綺麗な表示でプレイできます。
このレビューはPJE110_14.0.0.320(CN01)バージョンで行っています。
- 高い性能と省電力を両立するSnapdragon 8 Gen 2
- あらゆるゲームを120FPSフレーム補間可能
- 1000nitの明るいディスプレイ
- 5,500mAhでバッテリー持ち良し
- 原神をバックに移しても即座に再開可能
- バッテリー容量が多い分、重ため
- カメラリングの角が刺さることがある
OnePlus Ace 3 (PJE110・OP5CF9L1) | |
---|---|
OS | Android 14 |
RAM | 16GB LPDDR5X |
ストレージ | 512GB UFS 4.0 |
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 |
ディスプレイ | 6.78インチ 2780 x 1264 アスペクト比 19.79:9 120Hzリフレッシュレート AMOLED |
サイズ | 163.3 × 75.3 × 8.8mm |
重さ | 207g (実測210g) |
SIM | nano SIM + nano SIM |
リアカメラ | 50MP (OIS / Sony IMX890) + 8MP (超広角 Sony IMX355) + 2MP (マクロ OMNIVISION OV02B) |
フロントカメラ | 16MP (Samsung S5K3P9) |
バッテリー | 5,500mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB 2.0) |
バンド | GSM:850/900/1800MHz CDMA:BC0(1x) WCDMA:Bands 1/4/5/8 LTE FDD:Bands 1/3/4/5/8/18/19/26/28A LTE TDD:Bands 34/38/39/40/41 5G NR:n1/n3/n5/n8/n28A/n41/n77/n78 |
目次
箱を開けるとまず本体と缶バッジが出てきます。
その下には刻晴スタンプのイラストを使ったバッジや充電器、アクリルスタンドなどが収まっています。
スクロース、胡桃、香菱、パイモンといった過去コラボの中では胡桃に次ぐ豪華さで、さすがは★5といったところです。
アクリルスタンドは大小2つあり、小さい方はスマホスタンドとしても使えます。
充電器も刻晴モチーフで、紫色になっています。
充電器は100W対応ですが、日本では電圧の関係で80Wまでとなります。
ケーブルはなんとL字型になっており、ゲーム中に充電したいときでも邪魔になりにくくなります。
ケースやSIMピンも付属しています。
本体デザインには刻晴のイラストが使われておらず普段使いしやすいのですが、刻晴をもっとアピールしたい人のためにケースには大きく刻晴の書き下ろしイラストが入っています。
胡桃コラボ版に付属していた護摩の杖は武器種の都合で細く折れそうで心配になりましたが、刻晴の雷禊の場合はしっかりしていて丈夫そうです。
飾るための背景パネルも用意されており、SIMピンを含めすべて飾っておけます。
マグネットでくっつくため手軽に組み立てられます。
OnePlusロゴの下には缶バッジを付けるためのマグネットも用意されています。
起動アニメーションから刻晴モチーフになっており、ロック画面には書き下ろしイラストの刻晴が大きく表示されます。
ホーム画面では1ページ目のアイコンは刻晴をイメージとしたデザインに変わっており、2ページ目以降のアプリ (サードパーティー含む) は枠が付くだけになっています。
胡桃のときより少しだけデザインコストを抑えているようです。
キーボードも刻晴モチーフです。
残念ながら中国語キーボードのみ対応なのでGboardなどでは普通になります。
他のroot化したOnePlusスマホでも使えるよう、こちらにMagiskモジュールをアップしています。
ディスプレイ:1-120Hz対応で1.5K
OnePlus Ace 3は6.78インチ2780 x 1264解像度のディスプレイを搭載しています。
DisplayMate A+認定を受けているだけあって美しい表示です。
残念ながらエッジディスプレイのため、端の部分は見にくくなることがあります。
廉価モデルという位置付けでありながらも、Gorilla Glass Victus 2が使われており丈夫です。
配列はダイヤモンドピクセルです。
明るさ自動調整オンでの全白HDR動画再生時に輝度をLX-1336Bで計測すると、最大779nitに達しました。
屋外では高輝度モードが発動し、1054nitになることを確認できました。日中の屋外でも見やすいです。
屋内でのHDR再生だと本領発揮できないのは残念ですが、屋外での普段使いでは問題はないでしょう。
明るさの度合いを示す単位で、高いほど明るいという意味です。
屋内では400~500nit程度、屋外では800~1000nit程度でないと見にくいとされています。
ちなみに、明るさの自動調整をオンにしないと最大値が制限される機種が多いです。
リフレッシュレートは120Hz対応です。
リフレッシュレートをアプリ毎に選択できる機能もあり、60・90・120Hz上限で設定できます。
タッチサンプリングレートをTouch Sample Rate Testerで計測すると、シングルタッチ・マルチタッチともにMovement Rateは120Hz程度でした。
解像度やリフレッシュレートなどをハイエンド並にしつつ、一般人にはわかりにくいタッチサンプリングレートを上げないことでコスト削減をしているようです。
WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は14.4ms、画面描画遅延は31.7msで合計46.1msでした。
ゲーミングスマホに比べれば遅延が大きいものの、他社ハイエンドスマホと比べて極端に大きいわけではないので十分だと思います。
画面をタッチしたときに反応してくれるまでの時間です。
この数値が小さいほど、素早く反応するということです。
ゲーミングスマホでは25msほど、通常のスマホでは30~40ms前半が一般的です。
Widevine L1で、AmazonプライムビデオなどでHD画質でのストリーミング再生ができます。
背面:刻晴モチーフの美しいデザイン
背面は刻晴をモチーフとしたデザインで、薄紫色です。
さらっとしており、指紋汚れなどが付きにくいです。
重さは210gです。
カメラ:夜景も十分明るく撮影できる
OnePlus Ace 3は
- 50MP (OIS / Sony IMX890)
- 8MP (超広角 Sony IMX355)
- 2MP (マクロ OMNIVISION OV02B)
というトリプルカメラ構成です。
メインカメラ以外は数合わせ程度であまり意味はありません。
カメラリングは角丸処理がされておらず、横持ちしたときなどに触れると角が刺さって痛いことがあります。これもコスト削減の一部なのでしょうね…。
手持ち撮影した写真はこちらに保存しています。
あまり彩度を上げすぎず、見たままに近い色合いで撮れることが多いです。
真っ暗な状態で夜景モードで撮影すると、肉眼で見たよりも明るく撮影できました。
光源をタップして撮影すれば白飛びしないよう調整してくれます。
スピーカー:中高音が強め
OnePlus Ace 3はステレオスピーカー搭載です。
上部に小さなスピーカー穴があるタイプで、左右非対称です。
音量は十分大きいものの、低音はややスカッとしておりボーカルや高音のほうが目立ちやすいです。
Dolby Atmos対応で、スピーカーではオフにできません。
WALT Latency Timerでオーディオ出力遅延を計測すると34.5msでした。
BluetoothではLHDC・LDACのほかAAC / aptX / aptX HD / aptX Adaptiveなどにも対応しています。
LHDCはOPPO Enco XシリーズやOnePlus Buds Proシリーズでのみ利用できるという囲い込み仕様なので、それ以外の製品だとLHDCは使えません。
ポート:大容量バッテリーに100W充電対応
OnePlus Ace 3は100W急速充電に対応しており、付属充電器の場合は日本の電圧だと80Wで急速充電できます。
バッテリー容量は5,500mAhと大容量で、省電力なSnapdragon 8 Gen 2搭載のおかげもありバッテリー持ちは良いです。
対応バンドは
- GSM:850/900/1800MHz
- CDMA:BC0(1x)
- WCDMA:Bands 1/4/5/8
- LTE FDD:Bands 1/3/4/5/8/18/19/26/28A
- LTE TDD:Bands 34/38/39/40/41
- 5G NR:n1/n3/n5/n8/n28A/n41/n77/n78
でY! mobileやSoftBank、LINEMOといったSoftBank系の回線はもちろん楽天モバイルでもauパートナーエリア含め利用可能で、ahamoなどのdocomo回線でも概ね問題ないでしょう。
VoLTE通話も可能です。
5Gにも接続できました。
アラートスライダーが左側面にあり、マナーモードなどにすぐ切り替えられます。
電源ボタンや音量ボタンは右側面にあります。
上部には赤外線ポートがあります。
特殊な加工がされており、光を反射したときに刻晴の英語名であるKEQINGの文字を投影できます。
…凄いのは凄いものの、スマホの上部に光を当てた上で何か物に近づけないといけないですし、そうまでするなら素直にスマホの画面に刻晴を映した方がいい気がします。
ロマン機能にしてはキャラ名だけというのも味気ない感じが…。
性能:原神60FPSは余裕
OnePlus Ace 3はSnapdragon 8 Gen 2を搭載しており、原神の60FPSプレイは余裕でできるほどの性能です。
Geekbench 6ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア1567・マルチコア5106、通常版でシングルコア1562・マルチコア5100でした。
大きな差がないため、パッケージ名判定での性能制御は行っていないようです。
AnTuTuをはじめとする有名ベンチマークアプリをパッケージ名で判別して、ベンチマーク中だけスコアをよく見せかけるため熱制御を緩めたり高クロックに固定したりとチート行為をするメーカーが続出しています。
通常のアプリ使用時とは異なる挙動であるため、「ベンチマークは良いのに他のアプリの動きは大して良くない」ということが起こります。
メーカー毎にブーストの挙動が違うので、ブーストされた結果で比較しても何の意味もありません。
そのためパッケージ名を変更して一般アプリに偽装し、ブーストされていない正しいスコアを出すことが重要です。
こちらの記事で詳しく解説しています。
背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。
2024年現在はシングルコアで1200、マルチコアで3000以上なら大抵快適に使えるでしょう。
ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。
パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア3666→3618で、温度上昇は17℃→37℃ (20℃上昇)でバッテリー消費は18%でした。
かなり安定しています。
レイトレーシングを使うSolar Bay Stress Testのほうでは高温になり途中で強制終了されてしまいました。
Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。
スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。
発熱とバッテリー消費とのバランスも重要で、安定度が高くて温度上昇とバッテリー消費が少ないものが理想です。
2024年現在は2000以上あれば、大抵のゲームをグラフィック設定を極端に落とすことなく快適にプレイできる傾向にあります。
あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかなく、実際のゲームの挙動は最適化や放熱性能、解像度など様々な要因で変動するため、「このスコアならだいたいこんな動きをするだろう」という推測の材料にする程度に収めてください。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア11497でした。
ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。
2024年現在は8000以上あれば十分です。
UFS 4.0ストレージ、LPDDR5Xメモリを搭載しています。
8 Gen 3世代のハイエンドスマホに比べると負けるものの、十分高速です。
シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。
ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。
原神をパフォーマンスモード・最高画質・60FPS設定・フォンテーヌ (水中→陸上) でプレイしてScene 7で計測すると、平均59FPSで1FPSあたり106.1mWの消費電力でした。
バッテリー温度は最大31.8℃程度まで上昇しました。
OnePlus 11や12と比べると若干電力効率が落ちているようですが、REDMAGIC 9 Proなどと同じぐらいのレベルです。
ジャンクも少ないですし、画質設定を変えたりフレームレート優先のUltra-Steady framesモードを有効化したりすればさらに安定して長時間滑らかなプレイを維持できそうです。
1FPSあたりの消費電力が低いほうが電力効率が良いと言えます。
電力効率が良いとバッテリー消費が少なく、悪いと消費が激しくなってしまいます。
ゲームで電力効率が悪いスマホは他のアプリでもバッテリー消費が大きい傾向にあるため、バッテリーの減りが早いと感じることが多いです。
平均FPS (フレームレート) は、どれほど滑らかな表示を維持できているかを示し、高いほど良いです。
(細かく言うと平均FPSが高く、なおかつ「ジャンク」というちらつきが少ないほど体感の滑らかさが良くなります)
崩壊:スターレイルを最高画質・ピノコニー「黄金の刻」で15分プレイすると平均49.6FPSでした。
ピノコニーは特にGPU負荷が増えたのですが、最小値でも42FPSでギリギリ40FPS超えを維持しておりなかなか頑張っています。
120FPSフレーム補間も
OnePlus Ace 3はPixelworks X7 Gen 2を搭載しており、フレーム補間とアップスケーリングをすべてのアプリで使えます。
原神であればフレーム補間 (Adaptive Frame Booster) とアップスケーリング (Super resolution)、Hyper HDRを3つ同時にオンにできます。
フレーム補間は原神の場合は特別にチューニングされており、40FPS x 3で擬似120FPSを実現しています。
旧世代のPixelworks X7ではナヒーダのシャッター動作などで突っかかりを感じることがあったのですが、OnePlus Ace 3の場合はあまり感じることなくスムーズになっていました。
戦闘時なども含めフレーム補間を使いやすくなっているように感じます。
ゲームとしてGame Centerアプリで登録してしまえば、60FPSを出せるならどんなアプリでもフレーム補間とアップスケーリングは利用できます。
ただし特別にチューニングされたゲーム以外ではフレーム補間は60FPS x 2しかできず、原神などに比べれば効果は低くなります。
原神では「バックグラウンドに移しても、再度開いた時に読み込み時間ゼロで再開できる」という他社にない隠し機能が用意されています。
スキルのクールタイムを見るに、バックグラウンドに移して2秒ほどでメニューやバッグを開いた時と同じ状態になり時が止まるようです。
最長でどれだけ保持できるのか不明なものの、5分ほどなら問題ないことを確認できました。画面オフだとこの機能は無効になります。
これなら小さなフローティングウィンドウを使わずとも攻略情報を見たりSNSに投稿したりできるので、読み込みのストレスなしに原神を楽しめます。
まとめ
- 高い性能と省電力を両立するSnapdragon 8 Gen 2
- あらゆるゲームを120FPSフレーム補間可能
- 1000nitの明るいディスプレイ
- 5,500mAhでバッテリー持ち良し
- 原神をバックに移しても即座に再開可能
- バッテリー容量が多い分、重ため
- カメラリングの角が刺さることがある
内側も外側も本気で原神・刻晴とコラボしようという気概が感じられる豪華さで、コラボスマホを作るメーカーにはぜひOnePlusの姿勢を見習っていただきたいものです。
所々でコスト削減が見られるもののマイナス評価にまでなるような部分は少なく、うまくバランスをとりつつゲームプレイに関わる部分にコストが集中されています。
フラッグシップであるOnePlus 12を超える滑らかさのフレーム補間やアップスケーリングも利用でき、より原神を楽しめます。
OnePlus Ace 3 原神 刻晴コラボ版は中国では3399CNY (約7万円) で購入できます。
公式販路で買いたい場合はタオバオで買わないといけませんが、2024/03/20現在在庫切れのようです。
再入荷した場合は中国語の適当な住所で登録してカートに入れ、購入画面で日本の住所に変えて「官方集运-空运」を使えば注文できると思います。
割高で良ければ、GIZTOPのほうがPayPalを使って購入できるためハードルは低めです。
GIZTOPでは$699で、クーポンOPS30
で$30オフになります。
メルカリにもいくつか出ていますが見事に高額転売屋の餌食になっています。香菱コラボのときはすぐ再入荷したので刻晴も早く再入荷してくれれば良いのですが…。