評価: 5
OnePlus Ace Pro 原神限定版を京東にて購入しました。
豪華なコラボスマホでありつつ超高性能
OnePlus Ace Pro 原神限定版はSnapdragon 8+ Gen 1を搭載したスマートフォンです。(OnePlus Ace ProはグローバルではOnePlus 10Tとして販売されています)
原神の人気キャラ胡桃 (フータオ) とコラボしたデザインになっており、パネルや特製ケース、フィギュアや護摩の杖型のSIMピンなどかなり豪華な付属品が付いています。
コラボスマホといえば性能が微妙なことも多い中、OnePlus Ace Proは原神を最高画質で平均58.7fpsでプレイできる上に電力効率も良く、滑らかなゲームプレイを長時間続けられる性能を持っています。
このレビューはバージョンPGP110_11.A.12_0120_202210111756、16GB+512GB版で行っています。
原神限定版のリソースはmy_companyパーティションに入っており、こちらにアップロードしています。nv_identifierは10010111です。
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- 胡桃ファンにはたまらないデザイン・付属品
- 高性能で効率の良いSnapdragon 8+ Gen 1
- 120Hzリフレッシュレート対応AMOLED
- 150W・125W急速充電に対応
- 日本キャリアのVoLTE対応
- USB 2.0ポート
- ストレージ性能はそこそこ
OnePlus Ace Pro Genshin Impact PGP110 | |
---|---|
OS | Android 12 |
RAM | 16GB LPDDR5 |
ストレージ | 512GB UFS 3.1 |
プロセッサ | Snapdragon 8+ Gen 1 |
ディスプレイ | 6.7インチ FHD+ 2412 x 1080 アスペクト比 20.1:9 120Hzリフレッシュレート AMOLED |
サイズ | 163.0 x 75.4 x 8.75mm |
重さ | 203.5g (実測204.1g) |
SIM | nano SIM + nano SIM |
メインカメラ | 50MP (OIS・SONY IMX766) + 8MP (超広角 OV08D) + 2MP (マクロ OV02B10) |
フロントカメラ | 16MP (S5K3P9) |
バッテリー | 4800mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB 2.0) |
バンド | 2G: GSM 850/900/1800/1900MHz 2G: CDMA BC0(800MHz) 3G: UMTS (WCDMA) 1/2/4/5/6/8/19 4G: TD-LTE 34/38/39/40/41 4G: FDD-LTE 1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28A 5G: NR SA:n1/n3/n5/n8/n20/n28A/n38/n40/n41/n77/n78 NR NSA:n1/3/5/8/40/41/77/78 |
目次
真っ赤なパッケージをスライドすると璃月港デザインの内箱が出てきます。
観音開きになっており、透明ケースに入った胡桃のイラストパネルがお出迎え。
OnePlusコラボ衣装ではない通常デザインです。
その下にOnePlus Ace Proが入っています。
さらに下にはOnePlusコラボ衣装の胡桃ポスターがあり、充電器などの付属品がそれぞれ箱に入っています。
まず一つ目には護摩の杖型のSIMピンやケース、ステッカーが入っています。
ケースは赤と黒のコントラストで格好良いです。
充電器も胡桃仕様です。
ケーブル、フィギュアも付いています。
美しいフラットディスプレイ
OnePlus Ace Proは表示領域はフラットになっているため、端が見にくくなることがなく保護フィルムも貼り付けやすいです。
ダイヤモンドピクセル配列です。
彩度や視野角は良く、美しい表示でゲームを楽しめます。
ブライトHDRビデオモードオン、明るさ自動調整オンでのHDR動画再生時に輝度をLX-1336Bで計測すると、最大486nitsに達しました。
仕様では最大800nitsとのことですが、HBM時でも最大624nitsでした。
十分な明るさではあるものの、HDR動画を楽しむには少し物足りません。
WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は合計41msでした。
フレーム補間は使えませんが、SDR動画をHDRに変換するビデオカラーエンハンサー、HDR動画再生時に輝度を上げるブライトHDRビデオモードなどがあります。
中国版でありながらもWidevine L1で、Amazonプライムビデオ (ベータ版) などでHD画質でのストリーミング再生ができます。
指紋が付きにくく落ち着いた色合いの背面
OnePlus Ace Pro 原神限定版は背面デザインも胡桃モチーフで、通常モデルとは異なる色合いです。
指紋が残りにくい加工がされており、胡桃デザインを損ねることはありません。
重さは初めから貼られている保護フィルム込みで204.1gです。
夜景を明るく撮影できるカメラ
OnePlus Ace Proは
- 50MP (OIS・SONY IMX766)
- 8MP (超広角 OV08D)
- 2MP (マクロ OV02B10)
というトリプルカメラです。
IMX766は使い古されたセンサーではあるものの、十分綺麗な写真撮影が可能です。
フラッシュライトの部分には、写真だと分かりにくいですが胡桃の目と同じデザインが入っています。
すべて手持ちで撮影した写真はこちらに保存しています。
彩度が高めで、赤色とマゼンタの区別が少し付きにくいです。
逆光の場面でもフレア・ゴーストは出にくいです。
白飛びは抑えつつ、周囲も明るく撮影できます。
夜景モードで夜空を撮影するとこんな感じです。
最大5倍ズームまで可能で、手持ちのマニュアルモードではかろうじて月の模様が分かる程度の撮影はできました。
日本キャリアのVoLTEに標準対応
OnePlusといえば日本キャリアで使うにはVoLTE解放が必須、というイメージが強いと思いますが、OnePlus Ace Proでは最初からVoLTEに対応しています。
au回線でVoLTE通話できることを確認しました。
- 2G: GSM 850/900/1800/1900MHz
- 2G: CDMA BC0(800MHz)
- 3G: UMTS (WCDMA) 1/2/4/5/6/8/19
- 4G: TD-LTE 34/38/39/40/41
- 4G: FDD-LTE 1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28A
- 5G: NR SA:n1/n3/n5/n8/n20/n28A/n38/n40/n41/n77/n78
- NR NSA:n1/3/5/8/40/41/77/78
と対応バンドは幅広く、Y! mobileやSoftBank、LINEMOといったSoftBank系の回線はもちろん楽天モバイルでもauパートナーエリア含め利用可能で、ahamo、IIJmioやOCN モバイル ONEなどのdocomo回線でも概ね問題ないでしょう。
Dolby Atmos対応スピーカー
OnePlus Ace ProはDolby Atmos対応です。
スピーカーは通話用スピーカーを使うタイプのステレオスピーカーで、左右の音のバランスが異なっているものの差は小さめです。
低音が強めで、高音は少し潰れたように聞こえました。
WALT Latency Timerでオーディオ出力遅延を計測すると31.0msでした。
日本では125W急速充電が可能
OnePlus Ace Proは最大150Wでの急速充電が可能です。
ただし充電器は100V地域では20V x 6.25A = 125Wまでしか出せないため、日本では本気の充電速度は体験できません。
それでもかなり高速で、朝に少しだけ充電しておくだけで100%になって一日中使えます。
側面ボタンは赤色に
OnePlus Ace Pro 原神限定版のボタンは赤色です。
OnePlusといえばアラートスライダー…でしたがOPPOとの統合により廃止されてしまいました。
電源ボタンと音量ボタンが左右に分かれています。
上部にはマイク穴があります。
原神向きの高性能 & 省電力SoC
OnePlus Ace Pro 原神限定版はSnapdragon 8+ Gen 1を搭載しています。
Samsung製で電力効率が悪かったSnapdragon 8 Gen 1とは大きく異なり、高い性能を発揮しつつも消費電力は少なめです。
Geekbench 5では原神偽装版でシングルコア1004・マルチコア3944、通常版でシングルコア1042・マルチコア3999でした。
若干ですがパッケージ名判定でパフォーマンス調整をしているようです。
3DMark Wild Life Stress Testではスコア10530で、温度上昇は24℃→41℃ (17℃上昇)でバッテリー消費は16%でした。
安定度が高く、バッテリー温度上昇も低いです。
Snapdragon 8+ Gen 1搭載端末の中でも高めのスコアです。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0ではスコア13797でした。
LPDDR5メモリ、UFS 3.1ストレージを搭載。
他社ハイエンドと比べるとそれほど高速ではありません。
ゲームモードでは「Gaming」モードを選ぶとパフォーマンスが向上します。
グローバル版原神でもフレームレート安定化機能Ultra-steady framesを利用できます。
Ultra-steady framesオフ・Gamingモードで原神を最高画質・60FPS設定でプレイしてWeTest PerfDogで計測すると、平均58.7FPSで1FPSあたり99.26mWの消費電力でした。
Xiaomi 12S Ultraに匹敵するほど良い電力効率です。
バッテリー温度は最大でも32℃程度までしか上昇せず、サイドフレームも熱くなりにくかったので快適でした。
低い発熱でバッテリー消費も少なく、原神を長時間プレイしたい人にぴったりです。
World of Tanks Blitzでは、120FPS設定・グラフィック設定すべて最高値でのプレイしたところ平均118FPSで、1FPSあたり59.29mWの消費電力でした。
原神にチューニングされている一方、海外製ゲームでは他社と比べると消費電力が大きめになってしまうようです。
中身も胡桃づくし
OnePlus Ace Pro 原神限定版はColorOS 12.1を搭載しています。
中国版でありつつも日本語に対応しており、ほぼすべてちゃんとした日本語に翻訳されています。
Playストアは入っていないものの、APKMirrorなどからAPKをダウンロードしてインストールするだけで使えます。余計な中国製Playストアインストーラーを入れる必要はありません。
アカウントの設定からGoogleの基本サービスを有効化できるので、もしオフになっていたらオンにしてください。
中のデザインも胡桃モチーフのものが多く、ホーム画面のアイコンが胡桃のエッセンスを足したデザインになっています。
OnePlus 9RT 5Gでのスクロースとのコラボ時よりも分かりやすくなっている気がします。
常時表示ディスプレイ・AODも可愛らしいデザインです。
画面内指紋認証センサーのアイコンも特製です。
かなり認証が速く、快適にロック解除できます。
キーボードや通知音・着信音なども胡桃仕様。
中国版の胡桃のボイスです。
ダブルタップで画面オンオフ、文字を書いてアプリ起動などジェスチャー操作は豊富です。
まとめ
- 胡桃ファンにはたまらないデザイン・付属品
- 高性能で効率の良いSnapdragon 8+ Gen 1
- 120Hzリフレッシュレート対応AMOLED
- 150W・125W急速充電に対応
- 日本キャリアのVoLTE対応
- USB 2.0ポート
- ストレージ性能はそこそこ
OnePlus Ace Pro 原神限定版はSnapdragon 8+ Gen 1と高い冷却性能のおかげで、原神などの重たいゲームでも滑らかに長時間プレイしやすいです。
日本語やVoLTE対応もしており、日本でも125W急速充電ができるため中国版とはいえ不便を感じにくいです。
付属品や本体デザイン、中身も胡桃で一杯ですし、胡桃ファンは絶対に手に入れるべきです。
中国では4299CNY (約8.8万円) で販売されていましたが、京東・JD.comだと予約段階で開始1秒、本発売は開始3秒で終了するという大人気ぶりで終売しました。
GIZTOPではぼったくり価格で販売されています。他ではほぼ在庫がないので仕方がないといえばそうなのですが…。
なお、通常版は$469~とかなり安くなっています。