中国版Xiaomi・MIUIを日本語化するMagiskモジュール – Xiaomi․eu・グローバル版ROMがなくてもOK

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中国版Xiaomi・Redmiスマートフォンには日本語が入っていないので不便ですよね。というわけでMagiskモジュールで日本語を追加してみました。

システムUI周りを日本語化&Googleアプリ制限を撤廃

京東などで購入できる中国版Xiaomi・Redmiスマートフォンはグローバル版に比べてコスパが良く、対応バンドも豊富であることが多いです。

ただ、普段使いするにあたって「日本語が入っていない」という問題があり、英語で使わないといけないというデメリットがあります。

Xiaomi.euという非公式なカスタムROMが開発されていたり中国版と同じ機種でグローバル版が発売されていれば日本語化できるのですが、Xiaomi.euの開発が遅かったり、グローバル版がそもそも発売されなかったりすることもしばしばあります。

中国版ROMでは、このような制限があります。

  • 表示言語に日本語を選択できない
  • Googleロケーション履歴が使えない
    (= アンケートモニターで回答できるアンケートも減る)
  • ニアバイシェアが使えない
  • Android Autoが使えない
    (→ 解決策はこちら)
  • WearOSスマートウォッチをペアリングできない
    (中国アプリストアGetAppsなどで配布されているWearOSアプリならペアリングできるとの情報あり)

 

そこで、中国版MIUIを日本語化するMagiskモジュールを作りました。

本当はXposedモジュールにしたほうがスマートにできると思いますが、LSposedの開発状況に振り回されるのは嫌なのでMagiskさえ動けば良いようにしています。

MIUI 14で動作確認しています。基礎的な部分はMIUIでも他メーカーでも変わらないので、別のバージョン・別のメーカーでも大抵動作すると思います。

GitHubでダウンロード

日本語化のほかに、Googleロケーション履歴とニアバイシェアの有効化も含んでいます。

こちらのMagiskモジュールも別途インストールすると、設定などをMIUI Global扱いにできます。

root対策が入っているアプリを起動するには、この記事の通りShamikoモジュールを使ってください。

前提条件

  • Bootloader Unlock済み
  • Magiskインストール済み
  • Google電話アプリをインストールしている場合は自動起動や権限を許可、デフォルトアプリに設定済み
    (Google電話アプリを使わない場合はモジュールのインストール前にアプリをアンインストールしてください)
  • 純正中国版ROM (Xiaomi.euでは動作確認していません)

→ 上記の前提条件を満たさないと日本語化モジュールを使えないため、初期化やBootloaderのリロック、root化解除などをすると日本語化も解除されます。

なお、カーネルバージョンがAndroid 13以降だとbootではなくinit_bootへのMagiskパッチが必要で、fastboot flash init_boot (ファイル名).imgで焼かないといけません。

 

上記リンクからmagisk-module-miui-cn2global.zipをダウンロードして、端末の内部ストレージに保存してください。

Magiskアプリを開き、右下の方にある「モジュール」(Module) を押します。

モジュール

次に、「ストレージからインストール」(Install from storage) を押してください。

ファイルを選ぶ画面になるため、magisk-module-miui-cn2global.zipを選びます。

するとインストールが始まり、成功すれば再起動 (Restart) ボタンが右下に出るので再起動してください。

これで有効化は完了です。

ストレージからインストール

 

言語設定に日本語の選択肢を追加しているため、コマンド入力なしに言語を切り替えられます。

キーボードについては、Gboardなどをインストールした後中国語キーボードはすべてオフにしておいてください。何故かオンにしておくと勝手にデフォルトに戻ることがあるようです。

言語

現時点でXiaomi.euやグローバル版がないRedmi K50Gも、この通り日本語化できています。

バージョン

システムすべてを日本語化するのは面倒なので、私がよく使う部分だけを対象にしています。

まず設定の大部分を日本語で表示できるようにしています。

設定

アプリ情報、バッテリーセーバーの部分も日本語化済みです。

ちなみに楽天市場、楽天Payなど一部アプリが開けないときは、アクセス許可で「デバイス情報の取得」を「確認」に変えてみてください。(許可だと起動しません)

通知が来ないときは自動起動をオンにしてバッテリー最適化もオフにしてください。

アプリ設定

日本語化のほか、Googleロケーション履歴・Googleマップのタイムラインも利用できるようにしてあります。

また接触通知APIも使えるため、COCOA 新型コロナウイルス接触確認アプリも問題なく使えます。

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タイムライン

Googleアプリをインストールし、自動起動を許可してバッテリーを制限なしにしておけば、二段階認証もできるようになります。

2段階認証

ニアバイシェアも利用できます。

ニアバイシェア

普段使いでよく見かけるシステムUI周りは日本語化しているので、中国版MIUIのままでも使いやすくなると思います。

Xiaomi.euと違って純正中国版MIUIのまま日本語化できるため、アップデートのラグもありません。

中国版MIUIを普段使いしたい方は使ってみてください。

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GitHubでダウンロード

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Battery Mixなどで動的なアイコンではなくアプリアイコンが表示されてしまう問題は、XposedモジュールMIUI 原生通知图标 (MIUINativeNotifyIcon) で解決できます。

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バッテリー最適化が勝手にオンに戻る問題の修正やその他システムUIのカスタマイズなどはWooBox For MIUIでできます。

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非root環境での日本語化方法

Magiskを使えない、使いたくない場合は、日本語の設定にすることだけはできます。

Settings→Advanced settings→Developer optionsでUSB debugging・USB debugging (Security settings)を有効化した後、adb shellで

settings put system system_locales ja-JP

を実行して再起動することで日本語設定になります。

手順が長く無駄な作業が増えてしまうMoreLocale 2は不要です。

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Xiaomiスマートフォンは、中国でのみ販売されているモデルも珍しくありません。しかし、中国版のMIUIには、現地でしか使われていない言語(と英語)しか収録されていません。また、地域設定も自由に変更できず、たとえばPlayストアで多言語対応……

ちなみにPCがない場合は、Androidスマホやタブレットがあれば、USB-C to Cケーブルでデバイス同士を繋げてWeb ADBを使ってコマンド実行することもできます。

 

Magiskモジュールと違って設定などは日本語にならないものの、アプリの言語は日本語になります。

フォントについては、テーマで「Mejiro」「McMejiro」「Roboto」などを探してインストールすれば日本語フォントになります。

ブラウザはテーマの対象外なので中国語フォントになってしまいますが、Kiwi Browserをインストールして「滑らかな日本語フォント化」拡張機能をインストールすれば日本語フォントに変えられます。

【追記】中国版MIUI 13の一部のバージョンからはMiSansVF_Overlay.ttfに変わり、テーマのフォントがブラウザにも反映されるようになりました!

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中国版デバイスは日本語に対応していないものが多いため、ADBコマンドでの日本語化が必要です。
root化済み・非rootそれぞれのやり方はこちらの記事を参考にしてください。