Xiaomi MIX Fold 3レビュー。軽量ながら角度固定など全体的に進化した折りたたみスマホ

Xiaomi MIX Fold 3

評価: 5

Xiaomi MIX Fold 3を購入しました。

薄型軽量はそのままにスペックアップ

Xiaomi MIX Fold 3はSnapdragon 8 Gen 2 Leading Versionを搭載した折りたたみスマホです。

前モデルXiaomi MIX Fold 2の弱点だった「角度固定不可」「カメラ性能が微妙」「ワイヤレス充電非対応」をすべて解決しており、それでいて重さは実測269.8g、厚みは5.26mmと薄型軽量なままです。

バッテリー容量は4800mAhへと増量されており、USB Type-Cポートは映像出力もできるUSB 3.2 Gen 1にアップグレードされています。

前モデルから全体的にスペックアップしており、悪くなったと言えるのはインカメラを搭載したことでビデオ通話等をやりやすくなった反面、MIX Fold 2の魅力だったパンチホールレスの全画面ではなくなってしまったところぐらいです。

このレビューはバージョンV14.1.5.0.TMVCNXM、12GB+256GB版で行っています。

  • 両画面とも120Hzリフレッシュレート対応AMOLED
  • 両画面とも明るさ全白1000nit超え
  • マンガを見開き表示できる8.03インチ画面
  • 折り目がかなり目立ちにくい
  • 折りたたみ最軽量クラスの269.8g & 薄さ5.26mm
  • 軽量ながらも4800mAhバッテリーに増量
  • 45°~135°で角度固定可能
  • 3.2x、5x望遠レンズ搭載
  • 映像出力もできるUSB 3.2 Gen 1ポート
  • 高性能 & 省電力なSnapdragon 8 Gen 2
  • 67W急速充電 & 50Wワイヤレス充電対応
  • 保護フィルムが傷に弱い
  • 良くも悪くも内側インカメラ搭載
  • ゲーム中は放熱が間に合いにくい
Xiaomi MIX Fold 3 2308CPXD0C
OS Android 13
RAM 12GB / 16GB LPDDR5X
ストレージ 256GB / 512GB / 1TB UFS 4.0
プロセッサ Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 Leading Version
ディスプレイ 内側:8.03インチ
2160 x 1916
アスペクト比 4:3.55
120Hz LTPO AMOLED

外側:6.56インチ
2520 × 1080
アスペクト比 21:9
120Hz AMOLED
サイズ 展開時:161.2 x 143.28 x 5.26mm
折りたたみ時:161.2 x 73.5 x 10.96mm
重さ 259g (実測269.8g)
SIM nano SIM + nano SIM
メインカメラ 50MP (OIS / SONY IMX800)
+ 12MP (超広角 OMNIVISION OV13B10)
+ 10MP (OIS / 3.2倍望遠 Samsung S5K3K1)
+ 10MP (OIS / 5倍望遠 Samsung S5K3K1)
フロントカメラ 20MP (OMNIVISION OV20B)
バッテリー 4800mAh
USB端子 USB Type-C (USB 3.2 Gen 1)
バンド 5G:n1 / n3 / n5 / n8 / n28a / n38 / n40 / n41 / n77 / n78 / n79
4G:FDD-LTE:B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B26
TDD-LTE:B34 / B38 / B39 / B40 / B41 / B42
3G:WCDMA:B1 / B2 / B4 / B5 / B6 / B8 / B19
2G:GSM:B2 / B3 / B5 / B8
CDMA 1X:BC0

Xiaomi MIX Fold 3

説明書、保護ケースや充電ケーブル、充電器などが付属しています。

保護フィルムは最初から貼り付けられています。

付属品保護ケースはサイドなどは覆われていません。

スタンド機能があり、ヒンジの角度固定に頼らずに安定させられます。

保護ケース

ディスプレイ:明るく見やすい

Xiaomi MIX Fold 3は内側は8.03インチ2160 x 1916解像度のディスプレイを搭載しています。

1年メイン機として使っても全く故障する気配がないMIX Fold 2よりもさらに頑丈になっているそうですし、よほど雑に扱わない限り壊れなさそうです。

ディスプレイ

折り目はかなり目立ちにくく、MIX Fold 2と比べると凹みが小さい気がします。

折り目

配列はダイヤモンドピクセルタイプで、通常とは異なり円形になっています。

配列

Xiaomi MIX Fold 2 (右) ではインカメラがなかったのですが、Xiaomi MIX Fold 3 (左) ではインカメラが付いたため邪魔な穴が増えてしまいました。

インカメラが付いたことでビデオ通話や自撮り、顔認証をしやすくなったというメリットはあり、普段使いのことを考えれば付けざるを得ないのでしょう。

GoogleのAndroid 13 CDDでもインカメラ搭載が必須になっており搭載は仕方がないので、後継モデルではXiaomi MIX 4のような画面下カメラ搭載になってもらいたいものです。

ディスプレイ

ジャンプ+等では、設定のNotch in individual appsで「Always show notch」にしないとパンチホールを避けようとして表示サイズが小さくなってしまいます。

パンチホール

輝度センサーは右上の方にあり、光を反射させると円形になっているのが分かります。

保護フィルムは曲げに耐えられる柔らかいものなので、通常のスマホと比べると傷が付きやすく段差部分に埃が溜まってしまいやすいです。

ブレイクスルーはなかなか起きそうにないですし、こればかりは仕方がありません。

傷が心配であればミヤビックスの保護フィルムがおすすめです。高光沢のほかに低反射タイプもあり、通常のスマホ用に比べるとモアレが強めですが指紋がつきにくくサラサラです。

明るさ

明るさ自動調整オンでの全白HDR動画再生時に輝度をLX-1336Bで計測すると、最大1313nitsに達しました。

Xiaomiはピーク輝度が2600nitsであると主張しているものの、1ピクセルのみ点灯時でさえ実際にそんな輝度が出ることはありません。

屋外では高輝度モードが発動し、880nitsになることを確認できました。日中の屋外でも見やすいです。

輝度

nitとは?

明るさの度合いを示す単位で、高いほど明るいという意味です。

屋内では400~500nits程度、屋外では800~1000nits程度でないと見にくいとされています。

ちなみに、明るさの自動調整をオンにしないと最大値が制限される機種が多いです。

外側のディスプレイはアスペクト比21:9と縦長です。

外側

配列はダイヤモンドピクセルです。

ダイヤモンドピクセル

明るさ自動調整オンでの全白HDR動画再生時に輝度を計測すると、最大1174nitsに達しました。

内側と外側どちらも1000nitsを超えているとは素晴らしいです。

屋外では高輝度モードが発動し、737nitsになることを確認できました。

明るさ

リフレッシュレートはどちらの画面も120Hz対応で、内側はLTPOでより省電力になっています。

120Hzはアプリ別にオンオフできます。

リフレッシュレート

WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は、内側だと14ms、画面描画遅延は28.4msで合計42.4msでした。

内側

外側ではタッチ遅延は11.9ms、画面描画遅延は36.4msで合計48.3msでした。

外側

タッチ遅延とは?

画面をタッチしたときに反応してくれるまでの時間です。

この数値が小さいほど、素早く反応するということです。

ゲーミングスマホでは25msほど、通常のスマホでは30~40ms前半が一般的です。

Widevine L1で、Amazonプライムビデオ (ベータ版) などでHD画質でのストリーミング再生ができます。

L1

ヒンジ:角度固定が可能に

Xiaomi MIX Fold 2では開くか閉じるかしかできませんでしたが、Xiaomi MIX Fold 3では45°~135°で角度の固定が可能に。

YouTubeでは動画再生時に途中まで折ると、動画が上半分に表示され下半分でリストなどの操作ができるようになります。

Xiaomi MIX Fold 3

カメラではレイアウト調整されており、上半分で映しつつ操作系はすべて下半分に表示し、撮影後のプレビューも大きめに表示してくれます。

机の上などに置けば三脚がなくても安定させられますし、MIX Fold 2よりも撮影方法の幅が広がりました。

カメラ

背面:滑らかな手触り

背面はレザー調で、指紋汚れなどが付きにくいです。

MIX Fold 2ではさらさらとした表面でしたが、MIX Fold 3では滑らかでまた違った高級感があります。

MIX Fold 2では右端だけが曲面になっていたものが、MIX Fold 3では両端とも曲面になっています。

デザイン的にはシンメトリーになっていて良いのだと思いますが、普通の保護フィルム・ガラスで保護できる面が減ったのは残念です…。

背面

重さは269.8gです。

Xiaomi 13 Ultraが実測230.5gですし、カメラ特化のスマホと変わらないレベルの重さで8インチ大画面を実現できているのは素晴らしいです。

タブレットではもっと重たくなってしまいますし持ち運びもしにくいため、MIX Fold 3は画面の大きさと重さのバランスがちょうど良いです。

なお、MIX Fold 2だと公称262g・実測265.7gだったので、MIX Fold 3の公称259g・実測269.8gで軽量化されていないどころか微増しているのは酷いと思います…。見栄のためだけに詐称しないでほしいです。

269.8g

カメラ:普段使いには十分なレベル

Xiaomi MIX Fold 3は

  • 50MP (OIS / SONY IMX800)
  • 12MP (超広角 OMNIVISION OV13B10)
  • 10MP (OIS / 3.2倍望遠 Samsung S5K3K1)
  • 10MP (OIS / 5倍望遠 Samsung S5K3K1)

というクアッドカメラ構成です。

LEICAとコラボしており、1G+6PでSummicronレンズです。

カメラ

手持ち撮影した写真はこちらに保存しています。

カメラのUIはXiaomi 13 Ultraなどと同じものに変わっており、鮮やかな印象のLEICAバイブラントと、現実的な色合いに近く周辺減光が強めなLEICAオーセンティックのどちらかを選べます。

カメラ

設定では距離に合わせてレンズを自動で変える機能をオフにするオプション、シャッターボタンを好きな位置に置ける機能などが用意されています。

カメラ設定

彩度が高めで、実際の空よりも濃い色になりがちです。

3.2xと5xのカメラは同じセンサーなのですが、5xになると急に彩度が低くなり本来の色に近くなります。

彩度

Xiaomi MIX Fold 2とMIX Fold 3の5xズームを比べてみると差は歴然。

MIX Fold 2はデジタルズームなので文字の周りが滲んだようになっていますが、MIX Fold 3では10MPとはいえ望遠レンズのため文字がはっきりしています。

もちろんカメラ特化のスマホには負けるものの、普段使いの撮影にはこれでも十分なレベルです。

5x

夜景は少しの明かりでも明るく撮影しやすいように改善されています。

夜景

プロモードで露出等を調整すれば、手持ちでも最大50倍ズームで月を撮影できます。

手軽に月を撮影できるスーパームーンモードもありますが、AI合成なので使う意味はありません。綺麗な月の画像を見たいなら検索すればいいだけです。

月

動画では最大6分の8K 24FPS動画を撮影できるほか、1080p 30FPSではスーパー手ぶれ補正を使ってブレを軽減できます。

スピーカー:低音は微妙

Xiaomi MIX Fold 3はステレオスピーカー搭載です。

サイドはMIX Fold 2とは異なり黒色で反射しておらず、個人的にはこのほうがベゼルと一体化して落ち着いた印象で良いと思います。

汚れも付きにくいです。

スピーカー

どちらかというとボーカルや高音がクリアに出やすく、低音は少しスカッとしています。

薄いので仕方がないものの、Xiaomi MIX Fold 2からの進化はあまり感じられません。

Cirrus Logic CS35L41アンプを搭載しています。

デバイス

「Dolby Atmos」と「オーディオ品質を最適化」の2つを搭載しており、どちらでも空間オーディオを楽しめます。

Dolby Atmos

WALT Latency Timerでオーディオ出力遅延を計測すると15.9msでした。

オーディオレイテンシ

BluetoothではLHDC / LDACのほかAAC / aptX / aptX HD / aptX TWS+ / aptX Adaptiveなどにも対応しています。

Bluetooth

ポート:USB 3.2 Gen 1対応に

Xiaomi MIX Fold 3は67W急速充電対応です。

USB Type-C

MIX Fold 2では非対応だった、ワイヤレス充電も可能です。

最大50Wで充電できます。

ワイヤレス充電

アクセサリー類をワイヤレス充電する、リバースワイヤレス充電もできます。

リバースワイヤレス充電中は自動でNFCとバイブレーションがオフになるため、誤動作を防げます。

Galaxy Z Fold5では開いた状態でリバースワイヤレス充電中に操作できてしまうため机に小さいゴミがあると画面に傷が付く可能性がありますが、Xiaomiは閉じて使うことを推奨するイメージになっていて開いた状態で充電してもサブディスプレイは使えないようになっています。

ワイヤレス充電

USB Type-Cポートの高さギリギリの薄さはそのままに、USB 3.2 Gen 1に対応したことで高速なデータ転送が可能に。

DisplayPort Alt Modeでの映像・音声出力にも対応しています。

DP Alt Mode

対応バンドは

  • 5G:n1 / n3 / n5 / n8 / n28a / n38 / n40 / n41 / n77 / n78 / n79
  • 4G:FDD-LTE:B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B26
  • TDD-LTE:B34 / B38 / B39 / B40 / B41 / B42
  • 3G:WCDMA:B1 / B2 / B4 / B5 / B6 / B8 / B19
  • 2G:GSM:B2 / B3 / B5 / B8
  • CDMA 1X:BC0

Y! mobileSoftBankLINEMOといったSoftBank系の回線はもちろん楽天モバイルでもauパートナーエリア含め利用可能で、ahamoIIJmioなどのdocomo回線でも概ね問題ないでしょう。

VoLTE通話も可能です。

SIMスロット電源ボタンと音量ボタンは右側面にあります。

電源ボタンは指紋認証センサーを内蔵しており、認証速度は高速です。

指紋認証センサー

性能:普段使いの範疇は良いがゲームには不向き

Xiaomi MIX Fold 3はSnapdragon 8 Gen 2 Leading Versionを搭載しており、通常よりも高クロックです。

普段使いでは特に大きな発熱もなくバッテリー持ちも十分ではあるものの、ゲームでは放熱が間に合わない様子が見受けられます。

 

Geekbench 6ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア1475・マルチコア5220、通常版でシングルコア2091・マルチコア5461でした。

特にシングルコアで大きな差が出ているため、パッケージ名判定での性能制御を行っているようです。

Geekbench

パッケージ名偽装の必要性

AnTuTuをはじめとする有名ベンチマークアプリをパッケージ名で判別して、ベンチマーク中だけスコアをよく見せかけるため熱制御を緩めたり高クロックに固定したりとチート行為をするメーカーが続出しています。

通常のアプリ使用時とは異なる挙動であるため、「ベンチマークは良いのに他のアプリの動きは大して良くない」ということが起こります。

メーカー毎にブーストの挙動が違うので、ブーストされた結果で比較しても何の意味もありません。

そのためパッケージ名を変更して一般アプリに偽装し、ブーストされていない正しいスコアを出すことが重要です。

こちらの記事で詳しく解説しています。

Geekbenchのスコアとは?

背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。

普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。

2023年現在はシングルコアで1200、マルチコアで3000以上なら大抵快適に使えるでしょう。

ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。

パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア3264→3251で、温度上昇は28℃→47℃ (19℃上昇)でバッテリー消費は13%でした。

バッテリー温度が47℃にまで達するせいか、一度目に測ろうとしたときは途中でアプリが強制終了されてしまいました。

普通ならそんなに発熱する前にスロットリングしそうなものですが、全力を出し続けて安定度は99.6%になっています。

Xiaomi 13 Ultraでも同様でしたし、最近のXiaomiはGPU周りのチューニングが下手くそです。

3DMark

3DMarkのスコアとは?

Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。

スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。

発熱とバッテリー消費とのバランスも重要で、安定度が高くて温度上昇とバッテリー消費が少ないものが理想です。

2023年現在は2000以上あれば、大抵のゲームをグラフィック設定を極端に落とすことなく快適にプレイできる傾向にあります。

あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかなく、実際のゲームの挙動は最適化や放熱性能、解像度など様々な要因で変動するため、「このスコアならだいたいこんな動きをするだろう」という推測の材料にする程度に収めてください。

ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア14087でした。

PCMark

PCMarkのスコアとは?

ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。

高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。

2023年現在は8000以上あれば十分です。

UFS 4.0ストレージ、LPDDR5Xメモリを搭載しています。

シーケンシャルリードとランダムライトはトップクラスの速度です。

MIX Fold 2と比べてみるとアプリ起動速度がよりスムーズになったと感じられました。

CPDT

ストレージ性能とは?

シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。

ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。

原神をパフォーマンスモード・最高画質・60FPS設定・フォンテーヌ (水中→陸上) でプレイしてWeTest PerfDogで計測すると、平均56.6FPSで1FPSあたり113.8mWの消費電力でした。

バッテリー温度は最大45℃程度まで上昇しました。

40℃を超えたあたりからジャンクが増えてFPSも右肩下がりになっていますし、あまり長時間のプレイには向いていなさそうです。

薄型軽量であるがゆえに放熱機構を強化できず、普段使いは良くてもゲームなど負荷が高い状態だと放熱が間に合わないということでしょう。

原神

電力効率と平均FPSとは?

1FPSあたりの消費電力が低いほうが電力効率が良いと言えます。

電力効率が良いとバッテリー消費が少なく、悪いと消費が激しくなってしまいます。

ゲームで電力効率が悪いスマホは他のアプリでもバッテリー消費が大きい傾向にあるため、バッテリーの減りが早いと感じることが多いです。

 

平均FPS (フレームレート) は、どれほど滑らかな表示を維持できているかを示し、高いほど良いです。

(細かく言うと平均FPSが高く、なおかつ「ジャンク」というちらつきが少ないほど体感の滑らかさが良くなります)

崩壊:スターレイルを最高画質・仙舟「羅浮」で15分プレイすると平均42.9FPSでした。

5分ほどでバッテリー温度が40℃を超えてスロットリングが始まり、40FPS程度で安定しています。

スターレイル

OS:中国アプリに最適化、グローバル展開はまだ先か

中国版は初期状態では英語ぐらいしか言語を選べないものの、MIUIバージョンを7回連打してDeveloper optionsを出し、Additional settingsからDeveloper optionsを開いてUSB debugging・USB debugging (Security)を有効にした上でPCまたはWeb ADBを使ってadb shellにてsettings put system system_locales ja-JPを実行して再起動することで日本語設定にできます。

APKMirrorなどでPlayストアのAPKをダウンロードしてインストールするだけでPlayストアを使えます。Playプロテクト認定済みのため銀行アプリ等も使えます。

システムはカメラアプリ等を除き英語のままですが、Playストアからインストールしたアプリなどは日本語になります。

フォントについてはテーマストアでMcMejiro・Robotoなどをインストールすれば日本語フォントになります。

ニアバイシェアやロケーション履歴などは利用できません。

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Xiaomi MIX Fold 3は折りたたみスマホ向けに用意された機能がいくつかあり、キーボードやアプリレイアウトを好みに合わせて変更できます。

折りたたみスマホ

ただ、動画再生中に画面の下部を使えるようにするHover modeなどは中国アプリに限定されており、その他はアプリ側での最適化を待つしかない状態です。

中国限定販売なのでグローバル版アプリ非対応は当然と言えば当然ではあるものの、対応している中国アプリも少ないですしこの調子だとグローバル展開はまだまだ先のようです。

中国アプリ

ゲームは基本的に全画面になり、崩壊:スターレイルなどは黒帯が表示されます。

スターレイル

アスペクト比はアプリ毎に16:9や4:3に変えられます。

アスペクト比

画面分割は残念ながら左右に並べるだけで、上下に並べるオプションはありません。

動画再生時などには左右分割だと使いにくくフローティングだとコンテンツに被るので、MIUIの最適化をオフにしなくても上下での分割を選べるようにしてもらいたいところです…。

分割

アップスケーリングやMEMC フレーム補間機能があり、フローティングウインドウのサイドバーで動画アプリとして追加した場合に、サイドバーからそれぞれ有効化できます。

Pixelworksの独立ディスプレイチップを搭載しているわけではなくSoCの機能を使っているため、効果は薄いです。

MEMC

ちらつき防止の設定は開発者向けオプションで有効化できます。

ちらつき防止

ダブルタップで画面オンオフのほか、電源ボタン二回押しでカメラを起動するジェスチャーや背面タップでアクションを起こすオプションもあります。

ジェスチャー

まとめ

  • 両画面とも120Hzリフレッシュレート対応AMOLED
  • 両画面とも明るさ全白1000nit超え
  • マンガを見開き表示できる8.03インチ画面
  • 折り目がかなり目立ちにくい
  • 折りたたみ最軽量クラスの269.8g & 薄さ5.26mm
  • 軽量ながらも4800mAhバッテリーに増量
  • 45°~135°で角度固定可能
  • 3.2x、5x望遠レンズ搭載
  • 映像出力もできるUSB 3.2 Gen 1ポート
  • 高性能 & 省電力なSnapdragon 8 Gen 2
  • 67W急速充電 & 50Wワイヤレス充電対応
  • 保護フィルムが傷に弱い
  • 良くも悪くも内側インカメラ搭載
  • ゲーム中は放熱が間に合いにくい

Xiaomi MIX Fold 3は前モデルMIX Fold 2の弱点をほとんど潰しており、普段使いを1台で済ませたい人も十分満足できるであろうレベルに仕上がっています。

円安のせいで高くなったように見えるものの実は前モデルと同じ8999CNYのままなので、お値段据え置きで全体的なスペックアップを実現しているというのは素晴らしいです。去年と同じなら16万円ほどで買えていたのに…。

 

中国では8999CNY (税込19.4万円ほど) で購入できます。

なお、Xiaomi広報責任者によりXiaomi MIX Fold 3は中国限定販売であることが明らかにされており、日本発売どころかグローバル発売の望みも絶たれました。

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技適の無い機器の使用は自己責任です。
中国版デバイスは日本語に対応していないものが多いため、ADBコマンドでの日本語化が必要です。
root化済み・非rootそれぞれのやり方はこちらの記事を参考にしてください。