Redmi Pad 日本版を貸し出していただきました。
用途を限れば便利に使えるタブレット
Redmi PadはMediaTek Helio G99を搭載したAndroidタブレットです。
上位モデルとしてXiaomi Pad 5がすでに発売されていますが、ゲームもクリエイティブもできるXiaomi Pad 5とは異なりRedmi Padは動画再生や電子書籍閲覧など、コンテンツを楽しむためのものとして必要最小限にスペックを抑えて廉価になっています。
このレビューはバージョンV13.1.4.0.SLYMIXM、3GB+64GB版で行っています。
- 90Hzリフレッシュレート対応
- Dolby Atmos対応クアッドスピーカー
- 8,000mAhバッテリー搭載
- microSDカード対応
- 3GBではメモリ不足でマルチタスクは不可
- GPS非対応
Redmi Pad 22081283G | |
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OS | Android 12 |
RAM | 3GB / 4GB LPDDR4X |
ストレージ | 64GB / 128GB UFS 2.2 microSDカード対応 |
プロセッサ | MediaTek Helio G99 (MT8781V/NA) |
ディスプレイ | 10.61インチ FHD+ 1200×2000 アスペクト比 15:9 90Hzリフレッシュレート LCD |
サイズ | 250.38 x 157.98 x 7.05mm |
重さ | 445g (実測448.1g) |
SIM | — |
メインカメラ | 8MP (GalaxyCore gc08a3) |
フロントカメラ | 8MP (Hynix hi846) |
バッテリー | 8,000mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB 2.0) |
目次
22.5W充電器、USB Type-A to Cケーブル、説明書などが付属しています。
日本版なのでプラグはしっかり穴あきで、PSEマークもあります。
十分な明るさで90Hz対応のディスプレイ
Redmi Padは10.61インチ1200×2000解像度のディスプレイを搭載しています。
アスペクト比が15:9、5:3という16:9でも4:3でもない比率で、動画再生時には上下に少し黒帯がでます。
読書モードも用意されており、電子書籍を見る際の目への負担を減らせます。
明るさ自動調整オンでのHDR動画再生時に輝度をLX-1336Bで計測すると、最大371nitsに達しました。
最大でも303nitsしか出なかったOPPO Pad Airに比べると明るさは十分で、暗く感じることはありませんでした。
リフレッシュレートは90Hzに対応。
普段使いでのスクロールの滑らかさなどに大きく影響するため、格安タブレットとはいえ90Hzに対応しているのは素晴らしいです。
WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は合計80.8msでした。
値段相応の大きな遅延ではあるものの、スペック的にゲームに不向きなので実使用では特段問題だと感じることはないでしょう。
Widevine L1で、AmazonプライムビデオなどでHD画質でのストリーミング再生ができます。
他社の格安タブレットではWidevine L3で非対応なことが多いので、こういった表に出にくいけれども普段使いには重要、という部分のコストをケチらないのは良いですね。
便利なダブルタップで画面オンオフの機能が使えます。
指紋が付きにくいメタリックな背面
Redmi Padの背面は指紋が付きにくいようになっています。
さらさらとしていて手触りが良く、安っぽく感じません。
重さは448.1gでした。
背面カメラは少し出っ張る
Redmi Padの背面には8MPカメラが搭載されています。
メモ程度には使えます。
少し出っ張っているため、机に置いたときはガタガタします。
カメラ周りに電源ボタンと音量ボタンがあります。
Dolby Atmos対応クアッドスピーカー搭載
Redmi Padはクアッドステレオスピーカー搭載です。
音量は15段階で、8段階目ぐらいにしないと低音や高音が聞こえにくかったです。
ボーカルは明瞭に聞こえます。高音域が少し弱いように感じました。
Dolby Atmos対応です。
18W充電対応の8,000mAhバッテリー
Redmi Padは8,000mAh容量のバッテリーを搭載しており、バッテリー持ちは十分良いです。
18W充電に対応しており、USB Type-C to Cケーブルもちゃんと認識します。
指紋認証やGPSには非対応
10インチと画面が大きいことから持ち運びをしないだろう、と考えられたのか指紋認証センサーは搭載されておらず、顔認証しか選べません。
GPSでの位置情報取得にも対応していません。
加速度計と光センサー以外の、近接センサーやジャイロスコープなども搭載されていません。
このあたりは価格を抑えるために必要なのだと割り切るしかないでしょう。
必要十分な性能、ただしメモリ3GBはさすがに不足か
Redmi PadはMediaTek Helio G99を搭載しており、Snapdragon 680を上回るCPU・GPU性能を持っています。
SoCの性能面では十分なのですが、メモリが3GBであることが足を引っ張っており、一つアプリを起動すると裏側のアプリ (ホーム含む) がすぐ終了されてしまう、マルチウインドウ機能自体使えないなどマルチタスクはほぼできません。
少しでも長く使いたければ、3GBよりは余裕があるメモリ4GB版を購入した方が良いと思います。
Geekbench 5ではシングルコア538・マルチコア1698でした。
3DMark Wild Life Stress Testではスコア1210で、温度上昇は21℃→25℃ (4℃上昇)、3~11 FPSでバッテリー消費は4%でした。
Snapdragon 680の2倍以上のスコアです。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0ではスコア9122でした。
個人的には7000がイライラせずに使える最低限のラインだと考えているので、これだけあれば十分でしょう。
ストレージ速度は全体的に遅く、特にランダムリードの遅さが目立ちます。
重たいデータの読み込み時などにひっかかる感じがすることがありました。
動画再生や電子書籍閲覧向けの割り切ったスペックであることが分かりますが、面白いことに原神のショートカットがプリインストールされています。
画質を最低にしないとまともにプレイできないぐらいに重たく、攻撃しつつ移動しようとすると0FPSになって止まってしまいます。
軽量なゲームなら遊べないことはないでしょうが、ゲームを遊ぶ場合はちゃんとXiaomi Pad 5を買ったほうが良いです。
まとめ
- 90Hzリフレッシュレート対応
- Dolby Atmos対応クアッドスピーカー
- 8,000mAhバッテリー搭載
- microSDカード対応
- 3GBではメモリ不足でマルチタスクは不可
- GPS非対応
Redmi Padは動画再生用や電子書籍閲覧用などと用途を割り切って使える人にぴったりな格安タブレットです。
3GB版ではメモリ不足だと感じる場面が多かったため、複数のアプリを使い分けることが多い方はメモリ4GB版を購入した方が良いと思います。
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