評価: 4
Xiaomi Redmi Note 11グローバル版をいただきました。
目次
1万円台後半で90Hz AMOLEDディスプレイ
Redmi Note 11グローバル版はSnapdragon 680、Android 11を搭載したスマートフォンです。
MediaTek Helio G88搭載の中国版と違ってSnapdragonになったおかげで最適化の恩恵を受けやすく、33W急速充電にも対応しています。
90Hzリフレッシュレート対応のフラットなAMOLEDディスプレイを搭載しており、格安とはいえスムーズな動きです。
同じ5000mAhバッテリー搭載でもMediaTek SoC搭載スマホより電池持ちが良く発熱も少ないため、普段ゲームはしないけれどブラウザや動画再生は快適にしたい、という方におすすめです。
このレビューはMIUI 13.0.1 (RGCMIXM)バージョン、6GB+128GB版で行っています。
- フラットディスプレイ
- 90Hzリフレッシュレート対応AMOLED
- 33W急速充電対応
- 177.6gで5000mAhバッテリー
- 発熱は少なめ
- 日本キャリアのVoLTE対応
- 背面に指紋が残りやすい
- インカメラが目立ちやすい
- 夜景は明るく撮れない
Redmi Note 11 2201117TG | |
---|---|
OS | Android 11 |
RAM | 4GB/6GB LPDDR4X |
ストレージ | 64GB/128GB UFS 2.2 microSDカード対応 |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 680 |
ディスプレイ | 6.43インチ FHD+ 90Hz AMOLED |
サイズ | 159.867 x 73.87 x 8.09mm |
重さ | 実測177.6g |
SIM | nano SIM + nano SIM |
メインカメラ | 50MP (Samsung s5kjn1) + 8MP (超広角 ) + 2MP (マクロ) + 2MP (深度) |
フロントカメラ | 8MP |
バッテリー | 5000mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB 2.0) |
付属品は33W充電器、USB Type-A to Cケーブル、保護ケース、説明書などです。
保護ケースはUSB Type-Cポートにフタができるタイプです。
Redmi Note 11本体はIP53防水なので、ケースと組み合わせれば多少の水濡れも耐えられるでしょう。
最初から貼られている保護フィルムは高光沢タイプの割には透過率が低めで、指滑りも悪いため剥がした方が快適です。
というわけで、いつも通りミヤビックスさんに保護フィルムを作成していただきました。
OverLay Plusなら反射防止で指滑りがよく、さらさらとしていて指紋が付きにくいです。
AMOLEDフラットディスプレイ
Redmi Note 11はAMOLEDディスプレイを搭載しています。
この価格帯のスマートフォンだとIPSディスプレイ搭載モデルがまだまだ多いですし、鮮やかさに優れており常時表示もできるAMOLED搭載なのは良いですね。
フラットディスプレイのため、保護フィルムも貼りやすいです。
ダイヤモンド配列でした。
おそらくSamsung製でしょう。
パンチホールのインカメラで、特に画面オフ時はフチが銀色っぽく見えて目立ちやすいです。
同じXiaomiでも他機種だと黒色で目立ちにくいことが多いのですが、Redmi Note 11だとコスト削減のため黒色にする処理をしなかった、ということかもしれません。
背面はさらさらだが妙に指紋が残りやすい
Redmi Note 11の背面はポリカーボネートプラスチックで、さらさらとした手触りです。
多少はマット加工してあるようですが、処理が弱いのか触った痕が付いてしまいやすいです。
指紋汚れが気になる場合は黒色以外を選んだ方が良さそうです。
50MPクアッドカメラ
Redmi Note 11のメインカメラは50MP Samsung ISOCELL JN1です。
JN1は2022年の他社フラッグシップスマホにも超広角カメラとして多数採用されています。
撮影した写真はこちらに保存しています。
Xiaomiスマホは伝統的に彩度が高めに調整されていることが多いものの、Redmi Note 11だと彩度が少し高いとはいえ赤とマゼンタの区別が付きやすい程度に抑えられているようです。
ディテールが潰れやすいように感じます。
日中の写真であってもノイズが出やすいです。
夜景モードでは、肉眼と同じかそれより暗いような映り方になりました。
真っ暗な場所ではこのように真っ暗にしか映りません。
33W急速充電に対応、5000mAhバッテリー
Redmi Note 11はUSB Type-Cポートを搭載し、33W急速充電に対応しています。
5000mAhバッテリーを搭載しており、同じ容量・6nmプロセスでもMediaTek SoC採用のPOCO M4 Pro 5Gよりバッテリーの減りが緩やかでした。
おそらくQualcommの最適化がMediaTekよりうまい、ということでしょう。
5000mAhバッテリー搭載でありながらも重さは177.6gと比較的軽量です。
イヤホンジャック・赤外線ポートあり
Redmi Note 11の上部には3.5mmイヤホンジャックがあり、有線イヤホンを挿して使えます。
赤外線ポートもあるためリモコンアプリで登録すればテレビやエアコンなどをスマホから操作できるようになります。
ステレオスピーカーを搭載しており、中高音は出ていますが低音は少し弱めです。
サイドに指紋認証センサー搭載
Redmi Note 11は有機ELディスプレイ搭載でありながらも、コスト削減のため電源ボタンと統合された指紋認証センサーを採用しています。
認証速度は高速で、触るとすぐロック解除されます。
側面のボタンはすべて右側に集中しています。
DSDS + microSDカード対応
左側面にSIMトレイがあります。
nano SIM 2枚とmicroSDカードを入れられるようになっており、DSDSと容量追加を両立できます。
対応バンドは
- 4G: B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B20 / B28 / B38 / B40 / B41
- 3G: WCDMA B1 / B2 / B4 / B5 / B8
で、Y! mobileやSoftBank、LINEMOといったSoftBank系の回線向きです。
日本キャリアのVoLTEに対応しているため、コマンド入力などなしにSIMを挿しただけですぐ使えます。
そこそこ快適に普段使いできる最低限の性能
Redmi Note 11グローバル版が搭載しているSnapdragon 680は、昔のハイエンドSoCであるSnapdragon 835を超える程度のCPU性能を持っています。
重たいゲームには不向きですが、ウェブブラウジングなど普段使いの範疇であれば快適に使えます。
PCMark Work 3.0ではスコア7398でした。
Geekbenchではシングルコア 388、マルチコア1719でした。
CPU性能がそこそこ良い反面、GPU性能の面では低めです。
3DMark Wild Life Stress Testではスコア451で、温度上昇は19℃→24℃ (5℃上昇)、2~4FPSでした。
Snapdragon 670や675と同程度の水準で、あまり進化していないようです。
ストレージ性能やメモリ性能もそれなりです。
中国版だとeMMC 5.1のところグローバル版ではUFS 2.2にアップグレードされているため、中国版に比べればデータ読み書き時のストレスは軽減されていると思います。
原神を最高画質・60FPS設定と最高負荷で動かしてWeTest PerfDogで計測すると、平均値 12.9FPSでした。
平均3042mW消費で、バッテリー温度は最大30℃程度までの上昇でした。
性能が出ない分、大きな発熱もないという感じです。
MIUI 13グローバル版を初搭載
Redmi Note 11はMIUI 13グローバル版をプリインストールしています。
デフォルトのフォントがMi Sansに変わったぐらいであまりMIUI 12から大きな変化はないように感じます。
地域をインドにすれば、テーマストアからフォント変更できます。
Roboto & M+の合成フォントMejiroをリリース。MagiskモジュールやXiaomi/OPPOテーマストアで配布中 – AndroPlus
バグなのか仕様変更なのか分かりませんが、アプリ履歴画面でアプリを長押しすると「ロック」などのメニューが出ずアプリ設定に移動するようになっていました。
サウンド設定では、アプリ別に音量を調整する機能や通知音がなっている時でもメディアの音量を変えない機能などが使えるようになっていました。
常時オンディスプレイも利用できますが、残念ながらMIUI 12と同じく10秒間しか表示できないままです。
常時とは…?
格安機種であってもジェスチャー操作はあまり削られておらず、ダブルタップでオンオフはもちろん、指紋センサーでの機能呼び出しも可能です。
まとめ
- フラットディスプレイ
- 90Hzリフレッシュレート対応AMOLED
- 33W急速充電対応
- 177gで5000mAhバッテリー
- 日本キャリアのVoLTE対応
- 背面に指紋が残りやすい
- インカメラが目立ちやすい
- 夜景は明るく撮れない
Redmi Note 11は普段ゲームはほとんどプレイしない、検索や動画再生などがメインだという方におすすめです。
GPU性能こそ低いもののCPU性能としてはかつてのハイエンド製品を超えるレベルですし、90Hzリフレッシュレート画面のおかげもあってサクサク動いているように感じられます。
5000mAhバッテリーで電池持ちが良く、6インチ越えディスプレイ搭載ながらも177.6gと比較的軽量です。
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