評価: 5
Xiaomi Redmi K50G (Redmi K50 Gaming Edition) を購入しました。
目次
ショルダーボタン付きでゲーム特化
Redmi K50G (Redmi K50 电竞版) はSnapdragon 8 Gen 1、Android 12を搭載したスマートフォンです。
旧モデルはRedmi K40 Gaming (Redmi K40 游戏增强版) と呼ばれていましたが、今回はRedmi K50 GamingではなくRedmi K50Gが正式名称です。
120HzリフレッシュレートのAMOLEDフラットディスプレイに、たった17分で満充電できる4800mAhバッテリーを搭載しており、4860mm²のベイパーチャンバーを搭載することで放熱性が高められています。
このレビューはMIUI 13.0.3.0 (SLJCNXM)バージョン、12GB+128GB版で行っています。
- フラットディスプレイ
- 120Hzリフレッシュレート対応AMOLED
- Snapdragon 8 Gen 1 + LPDDR5 + UFS 3.1
- 17分で満充電できる4800mAhバッテリー
- 収納できるショルダーボタン
- 左右対称のJBLステレオスピーカー
- 日本キャリアのVoLTE対応
- L字型のUSB Type-Cケーブル付属
- 少し重め
- ショルダーボタンはゲーム以外ではほぼ役立たず
Redmi K50G 21121210C | |
---|---|
OS | Android 12 |
RAM | 8GB/12GB LPDDR5 |
ストレージ | 128GB/256GB UFS 3.1 |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 |
ディスプレイ | 6.67インチ FHD+ 120Hz AMOLED |
サイズ | 162.5 x 76.7 x 8.5mm |
重さ | 210g (実測212.7g) |
SIM | nano SIM + nano SIM |
メインカメラ | 64MP (SONY IMX686) + 8MP (超広角 OmniVision ov8856) + 2MP (マクロ GalaxyCore gc02m1) |
フロントカメラ | 20MP (SONY IMX596) |
バッテリー | 4700mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB 2.0) |
バンド | 5G :n1/ n3/ n5/ n8/ n28a/ n38/ n40/ n41/ n77/ n78 4G:FDD-LTE :B1/ B2/ B3/ B4/ B5/ B7/ B8/ B18/ B19/ B26 TDD-LTE:B34/ B38/ B39/ B40/ B41/ B42 3G:WCDMA:B1/ B2/ B4/ B5/ B6/ B8/ B19 2G:GSM:B2/ B3/ B5/ B8 ; CDMA 1X : BC0 |
箱のデザインはゲーミングっぽく凝ったものになっており、内箱にHIGH ENERGY WARNINGなどと書かれています。
付属品は120W充電器、USB Type-A to Cケーブル、保護ケース、説明書です。
なんとUSB Type-CケーブルはL字型になっており、プレイしながら充電するときに邪魔になりにくくなっています。
細かいことですが気遣いが良いですね。
保護フィルムは最初から貼られています。
日本の100Vでもちゃんと120W出力できるタイプの充電器です。
120Hzリフレッシュレートのフラットディスプレイ
Redmi K50Gは6.67インチ FHD+解像度のAMOLEDディスプレイを搭載しています。
DisplayMateでも15項目でA+評価を受けているそうです。
タッチサンプリングレートは最大480Hzで、Touch Sampling Rate Checkerの結果では250Hzでした。
リフレッシュレートは自動か、60Hz/120Hz優先か選べます。
真珠配列でTCL製です。
発色は良く、デフォルトだと寒色寄りです。
設定でより彩度を高めたり色温度を変更したりできます。
WidevineはL1で、Amazonプライムビデオ (ベータ版)などでHD画質でのストリーミング再生ができます。
MEMCでのフレーム補間にも対応しています。
他のアップスケーリングなどとは併用できないものの、ビデオツールボックスに登録したアプリでは滑らかな表示にしてくれます。
指紋が付きにくいメタリックな背面
Redmi K50Gの背面はメタリックで指紋が残りにくいよう加工されています。
黒い部分のラインは別素材でできており、触ると凸凹していることが分かります。
重さは212.7gでした。
Pixel 6 Proに慣れているとそこまで重たく感じませんが、200gを切って欲しかったです。
そこそこ綺麗に撮影できるカメラ
ゲーミングスマホではコストがかかりやすいカメラの性能を抑えることで低価格化することが多く、Redmi K50Gも例に漏れずMi Note 10 Liteなどミドルレンジスマホと同じものを搭載しています。
フラッシュライトは電撃マークを模しており、カメラレンズ周りには通知用のLEDラインもあります。
撮影した写真はこちらに保存しています。
特に赤色が強めに強調される傾向にあり、マゼンタが濃い赤色に近い色合いになっています。
逆光下などではフレア・ゴーストが出てしまうことがありました。
カメラ特化のスマホではないので仕方がないでしょう。
夜景モードでは、肉眼では真っ暗な状態でもイルミネーションに照らされた枝が分かる程度の明るさで撮影できました。
ゲーミング特化のスマホでここまで撮れれば及第点だと思います。
120Wで超高速充電
Redmi K50Gの下部にはUSB Type-Cポートとスピーカーがあります。
120Wでの充電ができ、最短17分で4800mAhバッテリーを満充電できるとのことです。
JBLチューニングのスピーカーでロゴも付いているのですが、若干斜めに印刷されています…。
実際に120W充電してみると、10%から100%を22分で充電できました。
温度は最大でも36.1℃までしか上昇しませんでした。
発熱が少ないことを活かしてゲームプレイ中に充電しながらプレイしても良いそうですし、バッテリー切れを気にせずプレイできて良いですね。
純正品だけでなくUSB PD充電器でもPPS対応なら高速充電が可能なようで、Baseus 65W充電器を使っても56~59W充電できていることを確認しました。
ただ、動作条件が厳しいようで、バッテリー残量20%以下の時に充電を始めないと有効にならないことが多いです。
120W充電は設定から有効化できます。
80%で充電を停止する最適化モードもあります。
左右対称のステレオスピーカー
Redmi K50Gの上部には、下部スピーカーと同じ位置にスピーカーが設置されています。
低音~高音のバランスが良く、ベースやハイハットも潰れずしっかりクリアに聞こえてきます。
音量を上げても背面が振動することはありませんでした。
上部には他に赤外線ポートもあり、10m先の機器にも届くほど強化されているそうです。
Dolby Atmos対応です。
Atmosが有効だと遅延が大きくなるため、不要な場合はオフにできます。
収納できるショルダーボタン搭載
Redmi K50Gの右側面には指紋認証センサー内蔵の電源ボタンと、ショルダーボタンがあります。
ショルダーボタンは使わないときは収納しておけます。
ゲームモード中にショルダーボタンの設定を開くと、ショルダーボタンを押したときにどの位置をタップしたことにするか設定できます。
指を動かすよりも素早く操作できるようになりますし、手で画面が覆われて見にくくなることもありません。
連打にもちゃんと素早く反応してくれます。
ショルダーボタンはゲーム中以外にはカメラやサイレントモードのトグルボタンとして設定できます。
ただ、カメラに設定しても単純にカメラアプリを起動するだけで、シャッターボタンとしては使えません。残念…。
左側面に音量ボタン & SIMトレイ
Xiaomiスマホとしては珍しく、音量ボタンが左側面にあります。
ショルダーボタンのせいで場所をとれなかったのでしょう。
nano SIM 2枚を挿入でき、
- 5G :n1/ n3/ n5/ n8/ n28a/ n38/ n40/ n41/ n77/ n78
- 4G:FDD-LTE :B1/ B2/ B3/ B4/ B5/ B7/ B8/ B18/ B19/ B26
- TDD-LTE:B34/ B38/ B39/ B40/ B41/ B42
- 3G:WCDMA:B1/ B2/ B4/ B5/ B6/ B8/ B19
- 2G:GSM:B2/ B3/ B5/ B8 ; CDMA 1X : BC0
という対応バンドでY! mobileやSoftBank、LINEMOといったSoftBank系の回線はもちろん楽天モバイルでもauパートナーエリア含め利用可能で、ahamo、IIJmioやOCN モバイル ONEなどのdocomo回線でも概ね問題ないでしょう。
VoLTEにも対応しています。
原神を60FPS設定でプレイ可能
3DMark Wild Life Stress Testではスコア9681で、温度上昇は19℃→43℃ (24℃上昇)、31~71 FPSでした。
安定度は80.9%とrealme GT 2 Proと同程度で、Xiaomi 12やmotorola edge X30より安定しています。
スコア的には他のSnapdragon 8 Gen 1搭載機種より少し低いので、全力より少し緩めにして高いパフォーマンスを長続きさせる方針なのでしょう。
PCMark Work 3.0ではスコア13420でした。
Geekbench 5ではシングルコア1225、マルチコア3700です。
UFS 3.1ストレージ、LPDDR5メモリ搭載で、特にメモリコピー速度はトップクラスです。
ストレージ性能を強化するというアルゴリズム、IO Turboを搭載している割にはCPDTでのベンチマーク結果はそれほど振るわない結果になりましたが、平均値を指標にするベンチマークでは測りにくい部分で出ているのかもしれません。
一度だけシーケンシャルリードが平均4.47GB/s (最大12.41GB/s) になったことがあるので、発熱を防ぐため特定のタイミングで瞬間的に高速化している可能性があります。
原神を最高画質・60FPS設定と最高負荷で動かしてWeTest PerfDogで計測すると、平均51.4FPSでした。
平均消費は877mA・6645mWで、燃費はあまり良くないようです。
ただし、Redmi K50 Proの例を見るとパフォーマンスモード以外では性能を制限しているようなので、パフォーマンスモードに設定すると発熱はさらに大きくなると思います。
Playプロテクト認定済み
Redmi K50Gは中国向けなのでPlayストアはプリインストールされていませんが、APK MirrorなどからAPKをダウンロードしてインストールすれば使えるようになります。
Playプロテクト認定済みで、Netflixもインストールできます。
設定では日本語を選べないものの、adb shellでsettings put system system_locales ja-JP
を実行して再起動すれば日本語設定になります。(MoreLocale 2は不要です)
MIUI 13からは新しい独自フォントが搭載され中華フォント表示が続いているものの、テーマでRoboto、Mejiro、McMejiroのどれかをインストールすれば日本語フォントになります。Chromeなどブラウザでは反映されませんが…。
どうしてもブラウザも日本語フォントにしたければ、Kiwi Browserをインストールして「滑らかな日本語フォント化」拡張機能をインストールすれば変えられます。
中国版MIUIにはグローバル版よりも多くの機能が搭載されています。
従来はビデオツールボックス・ゲームターボで独立していたメニューは「Smart toolbox」に統合されています。
AOD、常時表示ディスプレイはちゃんと常に表示できるようになっています。
同じRedmiでもミドルレンジクラスだと「タップ後10秒間」しか選べない制限がかけられているのは謎です…。
まとめ
- フラットディスプレイ
- 120Hzリフレッシュレート対応AMOLED
- Snapdragon 8 Gen 1 + LPDDR5 + UFS 3.1
- 17分で満充電できる4800mAhバッテリー
- 収納できるショルダーボタン
- 左右対称のJBLステレオスピーカー
- 日本キャリアのVoLTE対応
- L字型のUSB Type-Cケーブル付属
- 少し重め
- ショルダーボタンはゲーム以外ではほぼ役立たず
Redmi K50Gは6万円台~で購入できます。