非rootでVoLTEを有効化できる『pixel-volte-patch』を紹介します。
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非root・スマホ単体でVoLTEを有効化
最近は有効化済みの中華スマホが増えたためあまり気にすることがなくなりつつあるVoLTEですが、非rootで有効化できる新たな方法が発見されました。
Pixel IMS (pixel-volte-patch) は、Shizukuと呼ばれるアプリを使うことでキャリア毎の設定 (CarrierConfig) を上書きするAPIを実行してVoLTEを有効化してくれます。
当初はPixel向けに開発されていたものの、OnePlus・realmeなど他メーカーでも動作することが報告されています。
※Android 12以降のColorOS・OxygenOSでクラッシュする問題はv1.2.3で修正されました。
まずはdev.bluehouse.enablevolte.apkをダウンロードしてインストールしたあと、Shizukuをインストールしてください。
Shizukuを利用すると、PCからUSBデバッグ・ADBコマンドを打つときと同じような権限をスマホ単体で使えます。
ワイヤレスデバッグがない機種では、PCが必要です。
※OPPO / OnePlus / realme ColorOS・realme UIではまず開発者向けオプションの一番下の方にある「認可の監視を無効化する」をオンにしてください。
Shizukuの案内に従って開発者向けオプションでワイヤレスデバッグをオンにして、「ペア設定コードによるデバイスのペア設定」を押します。
出てきたコードを覚えるかメモしてから通知領域を開き、Shizukuの通知を押してコードを入力してください。
ペアリングできたらShizukuに戻り、「開始」ボタンを押してください。
これでShizukuの準備は完了です。
Pixel IMSアプリを開くと「Shizukuにアクセスする」の許可を求められるため、許可してください。
Pixel IMSアプリの下にある歯車アイコンのタブを開き、「Enable VoLTE」をオンにします。
その後再起動するとVoLTEが有効になっているはずです。
機種によってはVoLTEの設定やアイコンが出ないので、111 (docomo・au・楽天モバイル)、11112 (SoftBank) などのテスト番号に電話をかけて確かめてみてください。
なお、VoWiFiやVideo Callingは有効化しないでください。非対応キャリアだとIMSがクラッシュしてVoLTEが使えなくなる場合があります。
システムアップデート後はキャリア設定が再読込されるため、Pixel IMSの操作をやり直してください。
Magiskモジュールがpersist.dbg.volte_avail_ovr
を使ってVoLTE対応可否を上書きするのに対し、Pixel IMSはpersist.dbg.volte_avail_ovr
のチェックより下の階層にあるキャリアチェックの部分で上書きしています。
変更する箇所としては同じなため、VoLTEが有効化されていない原因がそのチェック部分以外にもある場合はPixel IMSだけではVoLTEを有効化できません。
【成功報告の一覧】
- realme GT Master Edition (realme UI 3.0・Android 12)
- realme GT 5G (realme UI 4.0・Android 13)
- realme GT Neo (realme UI 4.0・Android 13)
- realme 9 Pro+ (realme UI 4.0・Android 13)
- realme Q5 Pro (realme UI 4.0・Android 13)
- realme X2 Pro (realme UI 2.0・Android 11)
- OnePlus 7 (OxygenOS 12・Android 12)
- ASUS ROG Phone 6D Ultimate
- HUAWEI P50 Pocket (USBデバッグでShizukuを起動する必要あり)
- HUAWEI Mate50 Pro 中国版
OnePlus 7T、8 Pro、8Tでは使えたという報告もあればVoLTEの設定が出たものの実際の通信はできなかったという報告もあります。
Google標準のアップデータが使われているタイプのOxygenOSだと何故か有効化できないようです。
VoLTEが使えずroot化することもできない端末をお持ちの方は、一度試してみてはいかがでしょうか。