評価: 4
OPPO初のハイエンドタブレット、OPPO Padを購入しました。
目次
背面デザインが特徴的
OPPO PadはSnapdragon 870、UFS 3.1ストレージを搭載したAndroidタブレットです。
比較的ハイエンドな性能を持つSoCに加え、27413 mm²もの放熱プレートを搭載しているため発熱による性能低下が抑えられています。
背面にOとPがちりばめられた独特なデザインをしています。
このレビューはOPD2101_11_A.08バージョン、6GB+128GB版で行っています。
- 11インチ 2K、120Hzリフレッシュレート対応
- Snapdragon 870搭載
- クアッドスピーカー
- 8360mAhバッテリー
- スタイラスペン対応
- 指紋が付きにくい背面
- Widevine L3でHD画質ストリーミング不可
- 指紋認証センサーなし
- LCDディスプレイ
- microSDカード非対応
- GPS非対応
OPPO Pad OPD2101 | |
---|---|
OS | Android 11 |
RAM | 6GB/8GB LPDDR4X |
ストレージ | 128GB/256GB UFS 3.1 |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 870 |
ディスプレイ | 11インチ 2560 × 1600(WQXGA) 120Hz LCD |
サイズ | 252.2 x 163.8 x 6.99mm (紫色は7.05mm) |
重さ | 507g (紫色は510g) |
SIM | — |
メインカメラ | 13MP (Hynix hi1336) |
フロントカメラ | 8MP (Hynix hi846) |
バッテリー | 8360mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB2.0) |
付属品はUSB Type-A to Cケーブル、充電器、説明書、保証書です。
WQXGA解像度の11インチディスプレイ
OPPO Padは11インチLTPS LCDディスプレイを搭載しており、解像度は2560 × 1600(WQXGA)で275 PPIです。
タッチサンプリングレートは120Hzで、リフレッシュレートも120Hzとなっています。
ミヤビックスさんに保護フィルムを作成していただきました。
フラットなので端までカバーでき、アンチグレアのOverLay Plusだとさらさらとした指滑りで指紋も残りにくく、快適に使えます。
有機ELディスプレイの他社タブレットと比べると鮮やかさは落ちますが、十分綺麗なディスプレイです。
視野角も特に問題ありません。
設定では周囲の環境に合わせて色温度を変えるネイチャートーンディスプレイやブルーライトカットできるアイコンフォートなどをオンにできます。
また、自分で色温度を寒色寄り・暖色寄りにも変更できます。
残念ながらWidevine L3なのでHD画質でのストリーミング再生はできません。
指紋が付かない背面
OPPO Padの背面は上側にOとPがあしらわれており、ざらっとした見た目で指紋が付かないよう加工されています。
光の反射具合で青っぽく見えることもあります。
重さはフィルム込みで514.1gでした。
13MPカメラが付いています。
最小限の出っ張りなので机に置いたときのガタつきは少ないです。
厚み6.99mmと、他社タブレットGalaxy Tab S8+やLenovo XiaoXin Pad Pro 2021の5mm台を大きく超えるなかなかの厚みなので、せっかくならフラットにして欲しかったです。
フォーカスが合いにくく妙に白っぽくなることがあり、メモ程度にしか役に立ちません。
指紋認証なしで顔認証のみ
OPPO Padの電源ボタンは音量ボタンから離れた、左側面に配置されています。
OPPO Padには指紋認証センサーが搭載されておらず、普通の電源ボタンです。
顔認証はできます。
Dolby Atmos対応クアッドスピーカー
左右の側面にスピーカーがあります。
右側面にはUSB Type-Cポートもあり、8360mAhバッテリーを33W急速充電できます。
低音・高音が比較的バランスの良い出方をしているものの、高音は若干埋もれてしまいやすいように感じました。
吸音マットで囲んで約30cm離れたところからminiDSP UMIK-1で計測した周波数特性は以下の通りです。
Dolby Atmosはスピーカーではオフにできないようになっています。
最高画質の原神を平均53fpsでプレイできる性能
OPPO PadはSnapdragon 870搭載機種の中では比較的高めの性能を発揮できており、Geekbench 5ではシングルコア999、マルチコア3040でした。
3DMark Wild Life Stress Testではスコア4189で、温度上昇は22℃→29℃ (7℃上昇)、16~31FPSでした。
27413 mm²の放熱プレートのおかげで温度上昇がかなり抑えられています。
PCMark Work 3.0ではスコア12960でした。
ストレージはUFS 3.1でそこそこの速さです。
メモリはLPDDR4Xなので、LPDDR5と比べると遅いですが仕方がありません。
ゲームモードでUltra-steady framesを有効にして原神を最高画質・60FPS設定で動かしてWeTest PerfDogで計測すると、平均53.2FPSでした。
一瞬画面が止まったように見える「ジャンク」が17.9と少し多めなのが気になりましたが、Snapdragon 870搭載機種としては良い結果です。
バッテリー温度は最大でも30℃程度までしか上昇せず、快適にプレイできました。
日本語対応のOS
OPPO Padは中国でしか発売されていないものの、日本語に最初から対応しており日本語フォントも問題なく、ほぼグローバル版と同じように使えます。
Playストアは別途APKMirrorなどで探してきてインストールしないといけないですが、Playプロテクト認定済みでNetflixなどもインストールできます。
ColorOSの特徴であるアニメーションのおかげもあり、ゲームだけでなくUI面でもスムーズな動作だと感じました。
テーマストアはプリインストールされていないもののグローバル版のテーマストアをインストールしてしまえば使えました。
タブレットのことを想定しておらず開発が間に合わなかったようで、テーマストアのレイアウトは崩れておりMejiroだと文字の表示がおかしくなりました。
McMejiroだと特に問題なく表示できます。
Roboto & M+の合成フォントMejiroをリリース。MagiskモジュールやXiaomi/OPPOテーマストアで配布中 – AndroPlus
OPPO Find Nのように画面中央を二本指でスワイプすると画面分割でき、好きなサイズに調整できます。
全画面表示ではアスペクト比を16:9・4:3に変更することもできます。
RAMの拡張機能もあります。
まとめ
- 11インチ 2K、120Hzリフレッシュレート対応
- Snapdragon 870搭載
- クアッドスピーカー
- 8360mAhバッテリー
- スタイラスペン対応
- 指紋が付きにくい背面
- Widevine L3でHD画質ストリーミング不可
- 指紋認証センサーなし
- LCDディスプレイ
- microSDカード非対応
- GPS非対応
初のハイエンドタブレットとしては必要十分なスペックを備えており、日本語対応もバッチリですし使いやすいです。
ただ、他社と比べると後発なのに同価格帯のXiaomi Pad 5 Proに劣る部分が結構あり、GPS非対応、指紋認証センサーなしなどコストカットが目立ちます。
屋外で持ち運んで使うことが少ない人には良いと思います。
OPPO Padは2299CNY (約4.3万円~)で購入できます。