評価: 4.5
日本人として唯一OPPO Product Ambassadorに選ばれ、OPPO Find X5 Proグローバル版をいただきました!
目次
セラミックで美しい外観
OPPO Find X5 ProはSnapdragon 8 Gen 1、Android 12を搭載したスマートフォンです。
背面はセラミックで、滑らかで美しい外観となっています。
OPPOが独自に開発したイメージングNPU MariSilicon Xを搭載しており、夜景撮影性能が向上しているとされています。
このレビューはバージョンCPH2305_11_A.16、12GB+256GB版で行っています。
- 120Hzリフレッシュレート対応AMOLED
- Snapdragon 8 Gen 1 + LPDDR5 + UFS 3.1
- 80W対応5000mAhバッテリー
- 50Wワイヤレス充電対応
- 日本キャリアのVoLTE対応
- eSIM対応
- IP68防水防塵
- 少し重め
- 背面が熱くなりやすい
- コスパは悪い
OPPO Find X5 Pro CPH2305 | |
---|---|
OS | Android 12 |
RAM | 12GB LPDDR5 |
ストレージ | 256GB UFS 3.1 |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 |
ディスプレイ | 6.7インチ QHD+ 120Hz AMOLED |
サイズ | 163.7 x 73.9 x 8.5mm |
重さ | 218g |
SIM | nano SIM + nano SIM (または nano SIM + eSIM) |
メインカメラ | 50MP (SONY IMX766) + 50MP (超広角 SONY IMX766) + 13MP (望遠 Samsung s5k3m5) |
フロントカメラ | 32MP (Samsung s5kjd1sp) |
バッテリー | 5000mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB 3.1 Gen 1) |
バンド | 2G: GSM 850/900/1800/1900MHz 3G: UMTS(WCDMA) bands 1/2/4/5/6/8/19 4G: TD-LTE bands 34/38/39/40/41/42 4G: LTE FDD bands 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/32/66(70MHz) 5G SA: n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n13/n18/n20/n25/n26/n28/n38/n40/n41/n66(70MHz)/n77/n78/n79 5G NSA: n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66(70MHz)/n77/n78/n79 |
OPPO Product Ambassadorsはグローバルで20人のみ選ばれる企画で、OPPO Find X5 Proグローバル版本体のほか実物MariSilicon Xチップ入りのプレートも提供いただきました。
ニックネームを募集されていたのでネタでMariOと応募したところ、得票率41.1%でMariOに正式に決まっちゃいました。
MariSilicon X for OPPO Fanの略と、カメラ性能を1アップさせるスーパースターというイメージです。
Thanks to @AndroPlus_org, we've got a new nickname for our first self-developed imaging NPU!👇 pic.twitter.com/3nu12tVIsu
— OPPO (@oppo) March 30, 2022
いただいたのはまだ正式販売されていないマレーシア向けのグローバル版です。
残念ながらUSB Type-Aポートで独自規格のSuperVOOCにしか対応していません。
可変式のPPSも広まってきたのですし、もうそろそろUSB Type-C・USB PDと互換性を持たせて欲しいものです…。
説明書や保証書も付属しています。
半透明の保護ケースも付属しており、画面側は四隅が出っ張っているため裏返しても地面に画面が当たりにくいです。
OPPO Find X5 Pro用Glacier Mat冷却ケースレビュー。効果はそれほどでもないが見た目は格好良い – AndroPlus
滑らかで綺麗なAMOLEDディスプレイ
OPPO Find X5 Proは6.7インチ QHD+解像度のAMOLEDディスプレイを搭載しています。
屋外でも十分な明るさで、特に何も設定しなくても良い程度の鮮やかさです。
エッジディスプレイで、保護フィルムは最初から貼られています。
個人的には光沢フィルムは嫌なので、ミヤビックスさんに保護フィルムを作成していただきました。
Samsung製ディスプレイでダイヤモンド配列です。
タッチ・レイテンシ(ms)の測定アプリでの計測結果は平均77.9msでした。
Widevine L1で、Amazonプライムビデオ (ベータ版) などでHD画質でのストリーミング再生ができます。
セラミックで美しい背面
OPPO Find X5 Proの背面はセラミック製で、ガラスとはまた違った滑らかさ・美しさです。
指紋は付きにくいです。
カメラ周りは滑らかにせり上がっており、独特なデザインです。
夜景でも高速に撮影できる
OPPO Find X5 Proは50MP (SONY IMX766) + 50MP (超広角 SONY IMX766) + 13MP (望遠 Samsung s5k3m5)というトリプルカメラ搭載です。
撮影した写真はこちらに保存しています。
OPPO Find X5 Proの夜景モードでは、肉眼だとほぼ真っ暗な場所でも明るく撮影できます。
その他のモードから「映画」モードを選ぶことで、3840×1644解像度のHDR動画やLOG動画を撮影できます。
通常の動画モードよりも鮮やかな撮影ができます。
OPPOが自社開発したNPU、MariSilicon Xの紹介がカメラ初起動時に出てきます。
MariSilicon Xの効果を体感しやすいのが「夜景撮影の処理にかかる時間」で、OPPO Find X3だと約8秒かかるところ、OPPO Find X5 Proでは約4秒で処理が完了します。
連続して撮影しやすいですし、固定して持つ時間も短くできるので楽です。
スマホの画面の明かりぐらいしかない低照度環境でもOPPO Find X5 Proのほうがより明るく、ノイズが少なめに撮影できます。
マクロカメラを使って近くに寄れるマクロモードもあります。
上が通常モード、下がマクロモードで、マクロモードのほうは色が薄くなりやすいようです。
料理を撮るときは2倍ズームで撮影したほうが良さそうですね。
逆光の状態でも十分綺麗ではあるものの、背景の町並みは白っぽくなってしまいました。
2倍までは光学ズームでき、デジタルハイブリッドズームで最大20倍までズームできます。
光学ズームには負けるものの、暗い場所にいる猫のひげのような細かな部分も撮影できています。
ズーム時は左上に全体図が表示されるため、どこをズームしているか分かりやすいです。
1倍、0.6倍、2倍でそれぞれ撮影してみました。
鮮やかさは1倍のほうが若干良い気がしますが、あまり大きな差がなくどのモードでも綺麗に撮影できます。
暗い場所でも2倍ズームなら比較的綺麗に撮影でき、パックンフラワーのライトの部分は模様が白飛びせず撮れています。
上が通常、下が超広角ですが、歪みは最小限に抑えられています。
ハッセルブラッドのフィルムカメラ時代のパノラマ写真を再現したXPanモードでは、アスペクト比65:21の写真を撮影できます。
動画の手ぶれ補正もなかなか良く、でこぼこした道を歩きながら撮影しても揺れが目立ちません。
有線80W・無線50W充電対応
OPPO Find X5 Proは80W SuperVOOC・USB PD 9V/2Aなどの有線充電に加え、50W AIRVOOCワイヤレス充電、10Wリバースワイヤレス充電に対応しています。
80W SuperVOOC充電では10%から100%までを41分で充電でき、温度は最大でも34℃までしか上昇しませんでした。
映像出力対応、USB 3.1 Gen 1ポート
OPPO Find X5 Proはフラッグシップにふさわしく、USB 3.1 Gen 1のUSB Type-Cポートを採用しています。
DisplayPort Alt Modeでの映像・音声出力も可能で、ミラーリング表示ができます。
通話用と兼用タイプのステレオスピーカー
OPPO Find X5 Proはステレオスピーカーで、上部は通話用スピーカーと兼用タイプです。
Dolby Atmos対応で、スピーカーではオフにできません。
低音も高音もバランス良く綺麗に鳴っており、スカスカとした印象がありませんでした。
高音の小さめのコーラスなどは少し聞こえにくいことがありました。
Pixel 6 Proと比較すると、特にボーカルを強調しているように感じます。
吸音マットで囲んで約30cm離れたところからminiDSP UMIK-1で計測した周波数特性は以下の通りです。
VoLTE対応、eSIMも使える
OPPO Find X5 Proは日本キャリアのVoLTEにも対応しています。
さらにeSIMも使えます。
残念ながらトリプルSIMではなくnano SIM + nano SIMかnano SIM + eSIMのどちらかでしか使えませんが、最近は楽天モバイルをはじめ色々なキャリアでeSIMを使えるようになったので、選択肢が増えて良いですね。
電源ボタン長押しでGoogleアシスタントが起動
OPPO Find X5 Proは右側面に電源ボタンがあり、長押しすることでGoogleアシスタントが起動するようになっています。
設定でオフにすることもできます…が、その場合長押ししても電源メニューは出ず、電源ボタンと音量ボタン上を同時に長押ししないと電源メニューが出てきません。
音量ボタンは左側面にあります。
最高画質の原神を平均54.5FPSで遊べる
OPPO Find X5 ProはSnapdragon 8 Gen 1を搭載しており、少し控えめにチューニングすることでゲーム中の発熱を抑えられるようにしているようです。
3DMark Wild Life Stress Testではスコア9770で、温度上昇は21℃→42℃ (21℃上昇)、24~73 FPSでした。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0ではスコア14357でした。
Geekbench 5ではシングルコア981、マルチコア3538です。
パッケージ名を原神に偽装したバージョンでもシングルコア982・マルチコア3535だったので、いわゆるベンチマークブーストは行っていないと思います。
ストレージは書き込み性能が比較的高めです。
OPPO Find X5 ProにはAI Frame Rate Stabilizerと呼ばれるフレームレートを安定化させる機能が搭載されており、
- 原神
- LOLM
- MOBILE LEGEND
- FREE FIRE
- PUBG
- SUBWAY SURFERS
- CODM
で利用できます。
ただゲームメニューにはそれらしきものが見当たらず、パフォーマンスモードで「ゲームモード」(全ゲームで有効) が選べるぐらいです。
対応ゲームでは自動的にオンになるのかもしれません。
FPSやCPU・GPU使用率をオーバーレイ表示するオプションもあります。
原神を最高画質・60FPS設定で動かしてWeTest PerfDogで計測すると、平均54.5FPSでした。
Snapdragon 8 Gen 1搭載端末は発熱が大きく平均FPSが落ちてしまいやすい中、ゲーミングスマホであるRedmi K50Gの51FPSよりも高い結果になりました。
バッテリー温度は最大39.5℃程度までの上昇で、持てないほどではないですが背面に熱が伝わっており少し熱く感じました。
多機能なOS
OPPO Find X5 Proが搭載しているColorOS 12.1には色々な便利機能が搭載されています。
日本語表示・日本語フォントにもしっかり対応しており、テーマストアでMejiro・McMejiroフォントをインストールすることもできます。
ジェスチャー操作はかなり豊富で、ダブルタップで画面オンはもちろん、OやVなど文字を書いてカメラ等を起動するジェスチャー、上下左右にスライドして好きなアプリを起動させるジェスチャーなどを設定できます。
画面オフ時から好きなアプリを素早く起動できるので、自分好みにカスタマイズすればかなり便利になります。
エアジェスチャーという、画面に触らずにスクロールできる機能もあります。
ただYouTubeなど一部アプリでしか対応しておらず、操作が結構難しいです。使いこなせれば便利そうなのですが…。
キーボードの位置はジェスチャー操作の邪魔にならないよう少し上に移動させることもできます。
メモリ (RAM) の拡張機能もあり、3~7GBで追加できます。
O-HAPTICSというバイブレーション機能が搭載されており、バイブの強さや感触を微調整できます。
Bootloader Unlockはできない
残念ながら、今のところOPPO Find X5 ProはBootloader Unlockできません。
中国版でもColorOS 12用のDeep TestingのAPKが配布されておらず、OPPO Product Ambassadorsの運営チームに尋ねても「OPPO開発者によると今のところリリース予定はない」とのことでした。
【深度测试】 OPPO手机深度测试官方公告(2021年11月26日更新)_帖子_OPPO手机官方社区
まとめ
- 120Hzリフレッシュレート対応AMOLED
- Snapdragon 8 Gen 1 + LPDDR5 + UFS 3.1
- 80W対応5000mAhバッテリー
- 50Wワイヤレス充電対応
- 日本キャリアのVoLTE対応
- eSIM対応
- IP68防水防塵
- 少し重め
- 背面が熱くなりやすい
- コスパは悪い
OPPO Find X5 Proはセラミック製のボディのおかげで外観がかなり美しく、滑らかにせり上がったカメラ周りもあり独特なデザイン性を持っています。
Snapdragon 8 Gen 1の性能を活かして原神も平均54FPSとスムーズに動かせますし、夜景撮影ではMariSilicon Xのおかげで素早く撮影できます。
ただグローバル版はイタリアAmazonにて送料・消費税等込みで約16万円とかなり高価 (折りたたみのOPPO Find Nを買えてしまうレベル) なため、コスパという面では他社に勝てません。
価格に見合った高級感があるので良いのですが、もう少し安ければ手に取りやすいのになぁ…と思います。
中国版は京東にて購入できます。