NEC LAVIE Tab T12レビュー。12.6インチでJBLクアッドスピーカーやS870搭載のタブレット

LAVIE Tab T12

NEC LAVIE Tab T12を貸し出していただきました。

大画面で比較的高めの性能

NEC LAVIE Tab T12は12.6インチOLEDディスプレイを搭載しており、120Hzリフレッシュレート対応でスタイラスペンにも対応するなど高機能です。

Snapdragon 870を搭載しているおかげで格安タブレットと違って動作がスムーズで、ある程度はゲームもプレイしやすくなっています。

  • 12.6インチ OLED
  • 120Hzリフレッシュレート対応
  • Snapdragon 870搭載
  • 4基のJBL製スピーカー
  • 10200mAhバッテリー
  • USB-C映像出力対応
  • microSDカード対応
  • Widevine L1・Netflix対応
  • ペン・キーボード対応
  • GPS非対応 (Wi-Fi・BTスキャンのみ)
  • 未だにAndroid 12
LAVIE Tab T12 (12QHD1・PC-T1295DAS)
OS Android 12
RAM 8GB LPDDR5
ストレージ 256GB UFS 3.1
SoC Snapdragon 870
ディスプレイ 12.6インチ
2560×1600
アスペクト比 16:10
120Hzリフレッシュレート
OLED
サイズ 285.6×184.5×5.6mm
重さ 565g (実測562g)
SIM
リアカメラ 13MP + 5MP (超広角)
フロントカメラ 8MP
バッテリー 10200mAh
USB端子 USB Type-C (USB 3.2 Gen 2)

LAVIE Tab T12

スタンドカバー付きキーボードを購入すれば、ノートPCのようなスタイルで使用できます。

LAVIE Tab T12

キーボードはちゃんと日本語配列で、タッチパッドもあります。

キーボード

キーボード込みだと重さは989.3gです。

重さ

LAVIE Tab T12本体のみの重さは562gでした。

重さ

スタイラスペンは背面にマグネットでくっつけて充電できるようになっています。

LAVIE Tab T12

キーボードケースにはスタイラスペンを落とさないようにするためのカバーも用意されているため、持ち運びする時も安心です。

ケース

パームリジェクション機能があり、手が画面についている状態でもペンの操作だけ反応してくれます。

画面からやや離れた位置にペンを近づけた時点でポインターが出てくるので、押したい位置が合っているかチェックできます。

タッチペン

ペンのボタンを押したときにノートを作成できる機能もあり、メモ用途に役立ちます。

スタイラスペン

LINEMO

ディスプレイ:大きく見やすい

LAVIE Tab T12は12.6インチ2560×1600解像度のディスプレイを搭載しています。

Androidタブレットとしてはかなり大きめで、ノッチやパンチホールのない有機ELディスプレイでマンガや動画などを楽しめます。

保護フィルムは貼り付けられていません。

ディスプレイ格安タブレットと違ってゲームもある程度快適にプレイしやすく、崩壊:スターレイルのような重たいゲームも中程度の画質であればスムーズに動きます。

崩壊:スターレイル

タブレットでの表示に対応していない縦向き専用アプリについては、スマートローテーションという機能を使えば横向きで表示できるようにしてくれます。

スマートローテーション

Nintendo Switchとサイズを比べるとこんな感じです。

Switch

配列はShift BRBG配列です。

配列

明るさ自動調整オンでの全白HDR動画再生時に輝度をLX-1336Bで計測すると、最大382nitに達しました。

明るさ

周囲が明るいと高輝度モードになり547nitに達しました。

HDR動画を再生するだけでは高輝度モードになってくれないので少し残念です。

HDR

nitとは?

明るさの度合いを示す単位で、高いほど明るいという意味です。

屋内では400~500nit程度、屋外では800~1000nit程度でないと見にくいとされています。

ちなみに、明るさの自動調整をオンにしないと最大値が制限される機種が多いです。

リフレッシュレートは120Hz対応です。

リフレッシュレート

タッチサンプリングレートをTouch Sample Rate Testerで計測すると、シングルタッチ・マルチタッチともにInput Event Invoke Rateは120Hz、Movement Rateは350Hz程度でした。

タッチサンプリングレート

WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は17.4ms、画面描画遅延は28msで合計45.4msでした。

タッチ遅延

タッチ遅延とは?

画面をタッチしたときに反応してくれるまでの時間です。

この数値が小さいほど、素早く反応するということです。

ゲーミングスマホでは25msほど、通常のスマホでは30~40ms前半が一般的です。

Widevine L1で、Amazonプライムビデオ (ベータ版) などでHD画質でのストリーミング再生ができます。

Widevine L1ダブルタップして画面オン・オフのジェスチャーを利用できます。

ジェスチャー

スピーカー:音の広がり良し

LAVIE Tab T12はクアッドスピーカー搭載で、音の広がりがよく低音や中音域が特に綺麗に聞こえます。

スピーカー

CS35L45とES7210を搭載しています。

DAC

Dolby Atmosに対応しており、スピーカー時はオフにできません。

Dolby Atmos

WALT Latency Timerでオーディオ出力遅延を計測すると121.4msでした。

オーディオ

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ポート:USB 3.2 Gen 2、映像出力対応

USB 3.2 Gen 2ポートを搭載しており、DisplayPort Alt Modeでの映像・音声出力にも対応しています。

単にミラーリングするだけでなく、LAVIE Tab T12本体とは別のPC風ホーム画面をモニターへ映すモードも用意されており、キーボードやマウスを接続すればまるでPCのようなマルチウィンドウ操作ができます。

スピーカー

バッテリー容量は10200mAhと大容量です。

バッテリー残量を40~60%で維持することでバッテリー寿命を延ばすモードが用意されており、長く使えそうです。

バッテリー

microSDカードでの容量追加もできます。

電源ボタンは指紋認証センサーを内蔵しています。

スピーカー

画面ロック解除には、顔認証と指紋認証を併用できます。

認証

性能:そこそこ高性能

LAVIE Tab T12はSnapdragon 870を搭載しており、重量級ゲームを最高画質で動かすには不十分なものの、少し画質を落とせば快適にプレイできるほどの性能を持っています。

 

Geekbench 6ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア1303・マルチコア3484、通常版でシングルコア1305・マルチコア3487でした。

大きな差がないため、パッケージ名判定での性能制御は行っていないようです。

Geekbench

パッケージ名偽装の必要性

AnTuTuをはじめとする有名ベンチマークアプリをパッケージ名で判別して、ベンチマーク中だけスコアをよく見せかけるため熱制御を緩めたり高クロックに固定したりとチート行為をするメーカーが続出しています。

通常のアプリ使用時とは異なる挙動であるため、「ベンチマークは良いのに他のアプリの動きは大して良くない」ということが起こります。

メーカー毎にブーストの挙動が違うので、ブーストされた結果で比較しても何の意味もありません。

そのためパッケージ名を変更して一般アプリに偽装し、ブーストされていない正しいスコアを出すことが重要です。

こちらの記事で詳しく解説しています。

Geekbenchのスコアとは?

背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。

普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。

2023年現在はシングルコアで1200、マルチコアで3000以上なら大抵快適に使えるでしょう。

ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。

パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア1228→1222で、温度上昇は22℃→31℃ (9℃上昇)でバッテリー消費は7%でした。

性能はSnapdragon 8+ Gen 1のピーク値の半分ほどですが、かなり安定して性能が出ており温度上昇も小さめです。

3DMark

3DMarkのスコアとは?

Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。

スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。

発熱とバッテリー消費とのバランスも重要で、安定度が高くて温度上昇とバッテリー消費が少ないものが理想です。

2023年現在は2000以上あれば、大抵のゲームをグラフィック設定を極端に落とすことなく快適にプレイできる傾向にあります。

あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかなく、実際のゲームの挙動は最適化や放熱性能、解像度など様々な要因で変動するため、「このスコアならだいたいこんな動きをするだろう」という推測の材料にする程度に収めてください。

ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア13228でした。

PCMark

PCMarkのスコアとは?

ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。

高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。

2023年現在は8000以上あれば十分です。

UFS 3.1ストレージ、LPDDR5メモリを搭載しています。

そこそこ高速です。

CPDT

ストレージ性能とは?

シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。

ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。

崩壊:スターレイルを最高画質・60FPS・仙舟「羅浮」で15分プレイすると平均36.1FPSでした。

やはり最新世代に比べるとGPUが弱いため、最高画質には耐えられないようです。画質を中などに落とせば快適にプレイできます。

バッテリー温度は最大で31.9℃と低めです。

崩壊:スターレイル

OS:プリインアプリが多め

LAVIE Tab T12はAndroid 12ベースのOSを搭載しています。

2023年時点で最新はAndroid 14ですし、未だにOSアップデートが来ていないのは残念です。

プリインストールアプリが多めで、役に立つマニュアルはともかくJazzles (子供向け英語学習アプリ) やさとふるなど、謎チョイスなアプリが色々入っています。

全部アンインストールできるのでまだマシですが…。

プリインアプリ

まとめ

  • 12.6インチ OLED
  • 120Hzリフレッシュレート対応
  • Snapdragon 870搭載
  • 4基のJBL製スピーカー
  • 10200mAhバッテリー
  • USB-C映像出力対応
  • microSDカード対応
  • Widevine L1・Netflix対応
  • ペン・キーボード対応
  • GPS非対応 (Wi-Fi・BTスキャンのみ)
  • 未だにAndroid 12

LAVIE Tab T12は大画面で鮮やかな有機ELディスプレイを搭載し、クアッドスピーカーや大容量バッテリー、USB 3.2 Gen 2ポートにスタイラスペン対応など、タブレットに求められる機能を取りそろえています。

Android 13へのアップデートがされていないのが気がかりではあるものの、Android 12のままでアプリ互換性問題が起きるのは数年後でしょうし、それほど心配はしなくて大丈夫でしょう。

 

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root化済み・非rootそれぞれのやり方はこちらの記事を参考にしてください。