iQOO Neo9 Proレビュー。6万円台で原神やスタレ60FPS安定プレイ、フレーム補間も可

iQOO Neo9 Pro

vivo iQOO Neo9 Proを購入しました。

ゲーム特化の廉価モデル

iQOO Neo9 ProはMediaTek Dimensity 9300を搭載したゲーミングスマホです。

カメラ性能などを控えめにすることでコスト低減をしており、6万円台と安価でありつつも1.5K解像度144Hzリフレッシュレートのディスプレイやフレーム補間できるチップ、手触りの良いレザー背面を採用しています。

このレビューは12GB+256GB版・PD2339D_A_14.0.8.11.W10.V000L1で行っています。

  • 高い性能かつ省電力なMediaTek Dimensity 9300
  • 実測1300nitの明るいディスプレイ
  • 144Hzリフレッシュレート対応
  • ADBコマンドで全アプリフレーム補間可能
  • 120W急速充電対応
  • 廉価ながらも幅広い対応バンド
  • スピーカー音質は微妙
  • USB 2.0
iQOO Neo9 Pro (V2339A)
OS Android 14
RAM 12GB / 16GB LPDDR5X
ストレージ 256GB / 512GB / 1TB UFS 4.0
SoC MediaTek Dimensity 9300
ディスプレイ 6.78インチ
2800 × 1260
アスペクト比 20:9
144Hzリフレッシュレート
AMOLED
サイズ 163.53 × 75.68 × 8.34mm
重さ 190g (実測191.5g)
SIM nano SIM + nano SIM
リアカメラ 50MP (OIS / Sony IMX920)
+ 50MP (超広角 Samsung S5KJN1)
フロントカメラ 16MP (Samsung S5K3P9SP)
バッテリー 5160mAh
USB端子 USB Type-C (USB 2.0)
バンド 2G GSM:850/900/1800MHz
2G CDMA:BC0
3G WCDMA:B1/B4/B5/B6/B8/B19
4G TD-LTE:B34/B38/B39/B40/B41
4G FDD-LTE:B1/B3/B4/B5/B7/B8/B19/B28A
5G:n1/n3/n5/n8/n28A/n38/n40/n41/n77/n78

iQOO Neo9 Pro

説明書、保護ケースや充電ケーブル、充電器などが付属しています。

保護フィルムは最初から貼り付けられています。

付属品

充電器は100V地域でも120W急速充電できるタイプです。

充電器

ディスプレイ:フラットで144Hz対応

iQOO Neo9 Proは6.78インチ2800 × 1260解像度のディスプレイを搭載しています。

フラットディスプレイなので端まで見やすいです。

ディスプレイ

ただエッジではない分、フレームの色が目立ちやすいように感じます。

ディスプレイ

配列はダイヤモンドピクセルです。

配列

明るさ自動調整オンでの全白HDR動画再生時に輝度をLX-1336Bで計測すると、最大1327nitに達しました。

HDR

屋外では高輝度モードが発動し、768nitになることを確認できました。

屋外でも1000nit台に達しやすいようにしてくれたほうが良いと思うのですが、これでも十分見やすいです。

屋外

nitとは?

明るさの度合いを示す単位で、高いほど明るいという意味です。

屋内では400~500nit程度、屋外では800~1000nit程度でないと見にくいとされています。

ちなみに、明るさの自動調整をオンにしないと最大値が制限される機種が多いです。

リフレッシュレートは一部のゲームでは144Hz対応で、通常アプリでは120Hzまでです。

デフォルトではアプリ毎のオンオフはできず、「高」に設定するとChromeやYouTubeなども120Hzで動作します。

一応*#*#4244#*#*をダイヤルするとアプリ選択の隠し画面が出てくるものの、実際には効果がなさそうです。

リフレッシュレート

タッチサンプリングレートをTouch Sample Rate Testerで計測すると、シングルタッチ・マルチタッチともにInput Event Invoke Rateは120Hz、Movement Rateは300Hz程度でした。

タッチサンプリングレート

WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は6.5ms、画面描画遅延は30msで合計36.5msでした。

WALT

タッチ遅延とは?

画面をタッチしたときに反応してくれるまでの時間です。

この数値が小さいほど、素早く反応するということです。

ゲーミングスマホでは25msほど、通常のスマホでは30~40ms前半が一般的です。

Widevine L1で、AmazonプライムビデオなどでHD画質でのストリーミング再生ができます。

Widevine

背面:レザーで指紋汚れがつきにくい

背面は「红白魂」カラーの場合はレザーで指紋汚れなどが付きにくいです。

ファミコンをイメージした色合いとのことですが、もう少しワインレッド寄りだったほうが良かったように思います。

背面

白と赤の部分は違う手触りになっていて、白の部分は斜めの線が入っていて少しザラッとした感じ、赤の部分はサラッとした感じです。

レザー

重さは191.5gです。

最近のスマホは平気で200gを超えてくることが多いので、大画面・120W充電対応バッテリーを搭載しつつ190g台に抑えられているのは良いですね。

191.5g

カメラ:普段使いには十分

iQOO Neo9 Proは

  • 50MP (OIS / Sony IMX920)
  • 50MP (超広角 Samsung S5KJN1)

というデュアルカメラ構成です。

ゲーム特化でカメラは最低限に抑えられており、出っ張りも小さめです。

いっそのこと横に2つ並べてバーのようにしてもらったほうが机に置いたときのガタつきがなくせて良いのですが、デザインを考えると微妙なのでしょうね…。

カメラ

手持ち撮影した写真はこちらに保存しています。

彩度が高い傾向にあり、SNS等での共有には向いています。

メインカメラで1x・2x撮影する程度なら十分綺麗です。

写真

ビビッド、質感、ナチュラルという3つの撮影モードを選べるようになっています。

モード

左から順にビビッド、質感、ナチュラルで撮影した結果です。

質感は周辺減光が入り、色合いも暗めになっています。

ナチュラルは実際の見た目にやや近づいています。

モード

夜景モードではあまり明るく撮影できないものの、カメラに力を入れていない割にディテールの潰れは少ないように思います。

夜景

スピーカー:微妙

iQOO Neo9 Proはステレオスピーカー搭載です。

上部は通話用と兼用タイプで、左右非対称です。

どちらかというと高音が目立ち、低音は弱いです。

上部

WALT Latency Timerでオーディオ出力遅延を計測すると32.4msでした。

WALT

ポート:120W急速充電に対応

iQOO Neo9 Proは安価ながらも120W急速充電対応です。

1600サイクル後でもバッテリー寿命を80%以上維持できるそうで、充電の待ち時間を減らしつつ寿命は気にせず使えます。

残念ながらUSB 2.0でコスト削減されています。

USB Type-C

対応バンドは

  • 3G WCDMA:B1/B4/B5/B6/B8/B19
  • 4G TD-LTE:B34/B38/B39/B40/B41
  • 4G FDD-LTE:B1/B3/B4/B5/B7/B8/B19/B28A
  • 5G:n1/n3/n5/n8/n28A/n38/n40/n41/n77/n78

Y! mobileSoftBankLINEMOといったSoftBank系の回線はもちろん楽天モバイルでも利用可能で、ahamoなどのdocomo回線でも概ね問題ないでしょう。

VoLTE通話も可能です。

VoLTE電源ボタンや音量ボタンは右側面にあります。

フレームは指紋が付きにくい樹脂製で、発熱時に熱が伝わりにくいため金属フレームのスマホよりも快適にプレイしやすいです。

ボタン

性能:8 Gen 3に肩を並べる高性能

iQOO Neo9 ProはMediaTek Dimensity 9300を搭載しており、ベンチマークも実際のゲーム性能もSnapdragon 8 Gen 3に並ぶほどです。

 

Geekbench 6ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア2145・マルチコア6857、通常版でシングルコア2256・マルチコア7589でした。

大きな差がないため、パッケージ名判定での性能制御は行っていないようです。

Geekbench

パッケージ名偽装の必要性

AnTuTuをはじめとする有名ベンチマークアプリをパッケージ名で判別して、ベンチマーク中だけスコアをよく見せかけるため熱制御を緩めたり高クロックに固定したりとチート行為をするメーカーが続出しています。

通常のアプリ使用時とは異なる挙動であるため、「ベンチマークは良いのに他のアプリの動きは大して良くない」ということが起こります。

メーカー毎にブーストの挙動が違うので、ブーストされた結果で比較しても何の意味もありません。

そのためパッケージ名を変更して一般アプリに偽装し、ブーストされていない正しいスコアを出すことが重要です。

こちらの記事で詳しく解説しています。

Geekbenchのスコアとは?

背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。

普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。

2023年現在はシングルコアで1200、マルチコアで3000以上なら大抵快適に使えるでしょう。

ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。

パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア4534→3006で、温度上昇は20℃→39℃ (19℃上昇)でバッテリー消費は17%でした。

Snapdragon 8 Gen 2を超え、8 Gen 3に近いレベルの性能を出せています。

GPU使用時はややバッテリー消費が大きめのようです。

3DMark

3DMarkのスコアとは?

Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。

スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。

発熱とバッテリー消費とのバランスも重要で、安定度が高くて温度上昇とバッテリー消費が少ないものが理想です。

2023年現在は2000以上あれば、大抵のゲームをグラフィック設定を極端に落とすことなく快適にプレイできる傾向にあります。

あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかなく、実際のゲームの挙動は最適化や放熱性能、解像度など様々な要因で変動するため、「このスコアならだいたいこんな動きをするだろう」という推測の材料にする程度に収めてください。

ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア13740でした。

PCMark

PCMarkのスコアとは?

ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。

高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。

2023年現在は8000以上あれば十分です。

UFS 4.0ストレージ、LPDDR5Xメモリを搭載しています。

リード性能は普通ですが、ライト性能はトップクラスです。

CPDT

ストレージ性能とは?

シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。

ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。

原神をパフォーマンスモード・最高画質・60FPS設定・フォンテーヌ (水中→陸上) でプレイしてScene 6で計測すると、平均58.8FPSで1FPSあたり88.7mWの消費電力でした。

Snapdragon 8 Gen 3と同じぐらいの平均FPSを出せており、消費電力も8 Gen 3よりやや少なめです。

バッテリー温度は最大36.9℃程度まで上昇しました。

うまく放熱できているようで、一部だけが熱いのではなく全体的にじんわり暖かい程度でした。

ゲーム

電力効率と平均FPSとは?

1FPSあたりの消費電力が低いほうが電力効率が良いと言えます。

電力効率が良いとバッテリー消費が少なく、悪いと消費が激しくなってしまいます。

ゲームで電力効率が悪いスマホは他のアプリでもバッテリー消費が大きい傾向にあるため、バッテリーの減りが早いと感じることが多いです。

 

平均FPS (フレームレート) は、どれほど滑らかな表示を維持できているかを示し、高いほど良いです。

(細かく言うと平均FPSが高く、なおかつ「ジャンク」というちらつきが少ないほど体感の滑らかさが良くなります)

崩壊:スターレイルを最高画質・仙舟「羅浮」で15分プレイすると平均60.1FPSでした。

1FPSあたり93.84mWの消費電力で、かなり省電力です。

崩壊:スターレイル原神、崩壊:スターレイル、ウマ娘、World of Tanks Blitzといったゲームは問題ないものの、未だにMediaTek対応をサボっている国産ゲームやFortniteなどではグラフィック性能が本領発揮できなかったり、30FPSに制限されたりしてしまいます。

SoC自体はもはやSnapdragon 8シリーズと遜色ないレベルに進化しているため、後はゲーム側に重い腰を上げてMediaTek対応を進めてもらいたいものです。

ディスプレイ

フレーム補間を全アプリに適用可能

iQOO Neo9 ProはQ1チップによるフレーム補間が可能です。中国版ゲームのみの対応ですが、ADBコマンドでどんなアプリでも強制的に動作させられます。

例えば原神の場合、adb shellにて

gpid=`pidof -s com.miHoYo.GenshinImpact`

settings put system gamecube_frame_interpolation 1:3:$gpid:48:144

の2つのコマンドを実行すると48FPS → 144FPSの3倍フレーム補間が有効化されます。

1つめのコマンドのパッケージ名 (com.miHoYo.GenshinImpact) を適用したいアプリのものに変えてください。

gamecube_frame_interpolationの値は有効フラグ (0・1):画面のHz選択 (1→30・3→48・4→60):PID:ベースFPS:補間後FPSのようです。

フレーム補間が動いていれば、Scene 6などフレームレート計測アプリでベースFPSが上限値として出てきます。

フレーム補間

基本的にはQ1チップのおかげで3倍フレーム補間ができるのですが、どうやら元が30FPSのゲームは60FPSにしかフレーム補間できないようです。

ウマ娘の場合settings put system gamecube_frame_interpolation 1:1:$gpid:30:60で60FPSへのフレーム補間ができました。

ちゃんと効いていれば、ホーム画面のスクロールなどがヌルッとした動きになります。

ウマ娘

Playストアを使うには?

APKMirrorなどでPlayストアのAPKをダウンロードしてください。

ファイル管理アプリでインストールすればPlayストアを使えます。

ホームアプリを変えたい場合は、設定→安全→その他のセキュリティ設定→システムランチャーを置換で「ランチャーの置換を許可」をオン、「ホームボタンをタップして~」をオフにしてください。

vivoアカウントはこちらのページでメールアドレスを利用して登録してください。

まとめ

  • 高い性能かつ省電力なMediaTek Dimensity 9300
  • 実測1300nitの明るいディスプレイ
  • 144Hzリフレッシュレート対応
  • ADBコマンドで全アプリフレーム補間可能
  • 120W急速充電対応
  • 廉価ながらも幅広い対応バンド
  • スピーカー音質は微妙
  • USB 2.0

iQOO Neo9 ProはSnapdragon 8 Gen 3に勝るとも劣らないゲーム性能を持っており、1.5K解像度で8T LTPO・144Hzリフレッシュレート対応の綺麗なディスプレイを搭載しています。

ADBコマンドを使えばフレーム補間もできますし、お気に入りのアプリを滑らかな表示で楽しめます。

中国版なのでニアバイシェアやロケーション履歴、Android Autoなどが使えないデメリットがあるものの、日本語はちゃんと使えるのでゲーム用サブスマホとしては十分だと思います。

 

iQOO Neo9 Proは2999CNY (税込約6.8万円) ~で購入できます。

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中国版デバイスは日本語に対応していないものが多いため、ADBコマンドでの日本語化が必要です。
root化済み・非rootそれぞれのやり方はこちらの記事を参考にしてください。