INNOCN 32M2Vを購入しました。
スペックの割に格安な高機能モニター
INNOCN 32M2Vは4K解像度・144HzリフレッシュレートでDisplayHDR 1000認証、さらに1152分割FALDのミニLED搭載というかなり高い性能を持った32インチモニターです。
他社の同等スペックでは20~30万円するものが多いというのに、INNOCN 32M2Vは定価13万円、セール価格で11万円台と安価です。(2023/03/30に再入荷しましたがセールはされていません)
32インチだと大きすぎる、という場合はほぼ同じスペックで27インチのINNOCN 27M2Vもあります。(27M2Uの商品ページと共通なので注意)
説明書と一緒にキャリブレーションレポートも入っています。
保証は1年間です。
モニタースタンドと電源アダプター、USB Type-C to Cケーブル、DisplayPortケーブル、HDMIケーブル、USB-Bケーブルが付属しています。
スタンドは台座にツマミが付いているので、ドライバー要らずで組み立てられます。
電源アダプターはミッキー型の3PIN端子を搭載しており240W出力で、斜めから見ると「240」と浮き出て見えます。
スタンドは背面に差し込むだけで装着できます。
VESA 100x100mmマウントにも対応しており、今回はモニターアームに取り付けて使いました。
モニター本体は6.5kgほどなので、32インチ対応モニターアームなら大抵大丈夫だと思います。
豊富なポート
INNOCN 32M2VはDisplayPort、HDMI、USB Type-Cポートで映像入力が可能で、他にイヤホンジャックやUSBポートなども搭載しています。
DisplayPort Alt Modeに対応したスマートフォンなどもUSB Type-Cポートで繋いで映像入力できます。
USB Type-Cポートは特に急速充電規格には対応していないようです。
USB PD 90W出力が可能で、Lenovo ThinkPad X1 Carbon (2019)にて映像出力と同時に充電もできていることを確認しています。
Nintendo Switchの映像も何故かドックなしで映せます。
ただドック状態の偽装までは行っていないようでジャギ (輪郭のギザギザ) が発生するので、画質にこだわるなら実用的ではありません。
高リフレッシュレート対応の明るいディスプレイ
INNOCN 32M2VはDisplayPort接続では144Hzリフレッシュレートに対応しています。
UFO Testでも実際に144Hzリフレッシュレートになっていました。
残像感が若干あります。
DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUTなどのゲームでも144Hzリフレッシュレート表示できました。
HDRを有効化し、全白HDR動画を再生してLX-1336Bで計測すると548nitsでした。
消費電力が大きくなりすぎるのを防ぐための制限があるのか、継続して800nits以上を出し続けるのは難しいようです。
とはいえ真っ白な画面を最大輝度で見続けたい、という人はいないでしょうし実用面では問題ないでしょう。
ローカルディミングをオンにして小さい表示にしておくと850~945nitsになりました。
ローカルディミングはバックライトを常にオンにするのではなく、輝点の周辺だけを点灯させることで黒の表現を改善する機能です。
#000000にした場所を計測してみると1nits以下でした。
ローカルディミングは設定の「ゲーム設定」からオンにできます。
Backlight Contrastで輝点の周囲をどこまで点灯させるか範囲を拡大できます。
Dolby Universeの「This is black.」の部分を見ると分かりやすいのですが、0だと円の輪郭がきっちり白と黒で分かれているのに対して、数値を上げるともやのようなエフェクトが円の周囲に出るようになります。
有機ELが得意だとされている黒の表現をLEDでも実現してしまえる素晴らしい機能…なのですが、Twitterをダークモード表示しているときなどはアイコンが明るくなって文字が薄暗くなってしまう場合があり、常時オンにすると見にくいことがあります。
ショートカットで切り替えたいところですが、残念ながらローカルディミングはショートカット設定できません。
鮮やかな発色で、明るいことも相まってかなり綺麗に見えます。
写真だと伝わらないですけど…。
モニターの周囲が銀色なのは実際には特に目立たず、邪魔になりませんでした。
以前使っていたDell S2719DMに比べ、1080pまでのNintendo Switchの映像も随分綺麗に感じられました。
鮮やかさや黒の表現が変わるだけでも感じ方がかなり変わります。
OSDで表示モードなどを設定可能
家のアイコンのところにあるボタンを2回押すとOSDを表示できます。
初回起動時に言語設定しますが、もし英語のままになってしまったらOSD Settingsを開いてLanguageを日本語にすれば大丈夫です。
表示モードはsRGBやDCI-P3のほか自分でガンマなどを調整できます。
シャープネスやシャドウバランス、低ブルーライト、彩度なども変更できます。
「ピクチャ設定」にて輝度やコントラスト、DCR (ダイナミックコントラスト比)などの変更ができます。
「HDR」のところをHDR標準やHDRムービーなどにしておかないと機器側からHDR対応モニターだと判定されないので注意してください。
「HDR標準」などにしてもそれだけで常時HDR表示になるわけではないので、オフにしておく必要は特にありません。
DwmLutGUIなどで使えるファイルは@ColourHdr氏が配布しています。
ゲーム設定に先述のローカルディミング設定などがあります。
下には応答時間を選ぶ設定もあり、高速・超高速などにできます。
モニターの背面LEDライト点灯をなくしたければ「アンビエント照明」をオフにしましょう。
残念ながら電源ボタンのLEDはオンオフできないようです。
大画面を活かしてPIP・PBPモードも利用できます。
2つの映像ソースを同時に画面分割して表示したり、端にポップアップのように表示したりできます。
「その他の設定」に音量設定やHDMIバージョン設定などがあります。
周囲に合わせて輝度調整する光センサーや、スリープ時のUSB電源供給もオンオフできます。
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まとめ
INNOCN 32M2Vは高解像度かつ高リフレッシュレート対応で明るいモニターが欲しいという方にぴったりな高コスパモニターです。
32インチかつこのスペックを11~13万円台で買えてしまうのは破格です。
32インチだと大きすぎる、という場合はほぼ同じスペックで27インチのINNOCN 27M2Vもあります。(27M2Uの商品ページと共通なので注意)
2023年7月9日~7月12日のセールでは106,100円で購入できます。