Blackview Tab60を貸し出していただきました。
片手で持てる8インチタブ
Blackview Tab60は格安な8.68インチAndroidタブレットで、性能は普段使いできるギリギリのラインではあるもののWidevine L1に対応しているおかげで動画プレイヤーとして役に立ちます。
10インチタブレットと違って片手でも一応持てるぐらいのサイズ感で、スマホでは小さすぎるけれど10インチタブは大きすぎる、という人にぴったりです。
目次
説明書、充電ケーブル、充電器などが付属しています。
保護フィルムは最初から貼り付けられています。
ディスプレイ:文字はぼやけるが見にくいほどではない
Blackview Tab60は8.68インチ1340 x 800解像度のディスプレイを搭載しています。
HDなのでFHD機種と比べると文字はぼやけたように表示されるものの、背景色や文字サイズによってはあまり気にならないこともあります。
マンガは見開き表示できます。
マンガの文字サイズだと特にぼやけた感じにはなりませんでした。
明るさ自動調整オンでの全白HDR動画再生時に輝度をLX-1336Bで計測すると、最大306nitsに達しました。
屋内向きです。
明るさの度合いを示す単位で、高いほど明るいという意味です。
屋内では400~500nits程度、屋外では800~1000nits程度でないと見にくいとされています。
ちなみに、明るさの自動調整をオンにしないと最大値が制限される機種が多いです。
リフレッシュレートは60Hzです。
Widevine L1で、AmazonプライムビデオなどでHD画質でのストリーミング再生ができます。
YouTubeなどで彩度を上げて明るくするというオプションもありましたが、あまり大きな差は感じられませんでした。
背面:指紋が付きにくい
背面はメタリックで、指紋汚れなどが付きにくいです。
重さは338.3gです。
スピーカー:ボーカルが強め
Blackview Tab60はステレオスピーカー搭載です。
全体的に軽い音で、ボーカルが大きめに出やすいものの低音はかなり小さく迫力に欠けます。
音質を求める人には向いていないですが音量は出るため、ながら聞き用途などには十分だと思います。
ポート:イヤホンジャックやmicroSDカード対応
Blackview Tab60は3.5mmイヤホンジャックを搭載しており、有線イヤホンもアダプターなしに利用できます。
microSDカードにも対応しているため、ストレージ不足の際には容量を追加できます。
nano SIM挿入でのモバイルデータ通信にも対応している…のですが、少なくともdocomo回線ではVoLTEが利用不可でした。
GPSでの位置情報取得も可能です。掴みはあまり速くありません。
電源ボタンと音量ボタンはカメラの近くにあります。
性能:ギリギリ使えるレベル
Blackview Tab60はUNISOC T606を搭載しており、もっさりとまではいかないものの動作が遅めです。
Geekbench 6ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア362・マルチコア1314でした。
背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。
2023年現在はシングルコアで1200、マルチコアで3000以上なら大抵快適に使えるでしょう。
ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。
パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア117→88でした。
3Dゲームやアプリの快適な動作はまず無理です。
Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。
スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。
発熱とバッテリー消費とのバランスも重要で、安定度が高くて温度上昇とバッテリー消費が少ないものが理想です。
2023年現在は2000以上あれば、大抵のゲームをグラフィック設定を極端に落とすことなく快適にプレイできる傾向にあります。
あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかなく、実際のゲームの挙動は最適化や放熱性能、解像度など様々な要因で変動するため、「このスコアならだいたいこんな動きをするだろう」という推測の材料にする程度に収めてください。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア6838でした。
限界ライン8000を下回るスコアで、実動作でもやはり反応が遅かったり画面遷移に時間が掛かったりします。
動画は特に突っかかりなく再生できるため、軽めの作業ならギリギリ普段使いできると思います。
ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。
2023年現在は8000以上あれば十分です。
ストレージ、メモリ共に値段相応の遅さです。
シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。
ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。
まとめ
Blackview Tab60は、片手でも持てるぐらいの小型タブレットをとにかく安く手に入れたい、という方には良いと思います。
最低限の性能でありつつもWidevine L1であるおかげで、動画再生用途はこなせます。
Amazonでは2023年9月17日まで、商品ページのクーポンとクーポンコード12GBTAB60
を併用すると12,065円で購入できます。