ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraをいただきました。
高性能な8.8インチタブレット
高性能な8インチタブレットといえばこれまではLenovo Legion Y700の独壇場でしたが、ついに第2の選択肢が登場します。
ALLDOCUBE iPlay 70 mini UltraはSnapdragon 7+ Gen 3を搭載しており、原神を最高画質で30分平均56FPS、崩壊:スターレイルは平均50FPSでプレイできるほどの性能を持っています。
Lenovo Legion Y700 2025と違ってmicroSDカードに対応しており、動画などを保存して再生する用途で使いたいという方にもぴったりです。
ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraは4月10日(木)0時より数量限定で37,999円にて購入できます。
- 高い性能のSnapdragon 7+ Gen 3
- 8.8インチディスプレイ
- USB 3.1 Gen 1ポートで映像出力対応
- microSDカード対応
- LE Audio対応
- 消費電力・発熱が大きい
- 20W充電にのみ対応
- データ通信・GPS非対応
- ビルドクオリティは価格相応
ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultra (U880) | |
---|---|
OS | Android 14 |
RAM | 12GB LPDDR5X |
ストレージ | 256GB UFS 3.1 |
SoC | Snapdragon 7+ Gen 3 |
ディスプレイ | 8.8インチ 2560 x 1600 アスペクト比 16:10 144Hzリフレッシュレート LCD |
サイズ | 208.2 x 129.6 x 7.9 mm |
重さ | 335g |
リアカメラ | 13MP |
フロントカメラ | 5MP |
バッテリー | 7,300mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB 3.1 Gen 1) |
説明書、充電ケーブル、充電器が付属しています。
ディスプレイ:ちょうどいい大きさ
ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraは8.8インチ 2560 x 1600解像度のディスプレイを搭載しています。
アスペクト比は16:10です。
持ちやすいよう左右のベゼルが残されていて、片手でも持てるちょうどいいサイズ感です。
ビルドクオリティは価格相応といったところで、ディスプレイのある面はサイドフレームと一体化せず隙間が空いているため、指が引っかかって痛くなることがあります。
マンガの見開き表示は問題なくでき、左右に余白ができます。
よくある激安8インチタブレットと違ってHD解像度ではなく2560 x 1600解像度なので、文字などもぼやけず綺麗に表示してくれます。
動画では上下に少し黒帯が出てきます。
明るさの自動調節に対応しています。
ただ感度は少し微妙で、あまり機敏に反応してくれないことが多いです。
明るさの自動調節オンでの全白画像表示時に輝度をLX-1336Bで計測すると、最大467nitに達しました。
明るさの度合いを示す単位で、高いほど明るいという意味です。
屋内では400~500nit程度、屋外では800~1000nit程度でないと見にくいとされています。
ちなみに、明るさの自動調整をオンにしないと最大値が制限される機種が多いです。
ダブルタップで画面をオンにする機能があり、電源ボタンを押さなくても済みます。
ただロック画面をダブルタップして画面をオフにする機能はないようです。
リフレッシュレートは最大144Hz対応です。
格安タブレットだと5本指までの認識でコストカットされがちですが、ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraはちゃんと10本指までマルチタッチ認識できます。
タッチサンプリングレートをTouch Sample Rate Testerで計測すると、シングルタッチ・マルチタッチともにMovement Rateは平均120Hz程度でした。
画面をタッチしたときの感度の高さに関係しています。
この数値が大きいほど、タッチに素早く反応してくれることが多いです。
ただし実際にはタッチ遅延はそれだけでは決まらず、他の要因が影響して最終的なタッチ遅延は大きいこともあります。
目安として、画面のリフレッシュレートに対してMovement Rateが2倍程度なら普通、3倍を超えるなら大きめで、ゲーミングスマホなら5~6倍程度になることが多いです。
WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は合計49.1msでした。
Lenovo Legion Tab (8.8”, 3)と合計値ではほとんど変わらないレベルです。まぁこれはALLDOCUBEが凄いというよりはLenovoのチューニングがあまり上手くないということではあるのですが…。
Widevine L1で、Amazonプライムビデオなどで高画質なストリーミング再生ができます。
ポート:映像出力に対応
背面はメタリックで、指紋汚れなどが付きにくいです。
技適マークなどが書かれたシールが貼られているため、剥がさないよう注意しないといけません。
左右対称のステレオスピーカーを搭載しています。
低音が弱くスカスカしているように聞こえることが多く、ボーカルなど中音域が目立ちます。
カメラがあるほうを上側にして横持ちすると、手で覆われにくい位置にスピーカーがきます。
赤いのは電源ボタンで、特にゲームモードに切り替えるようなスイッチ機能はありません。
Bluetooth Codec Changerで対応コーデックを確認するとAAC / aptX / aptX HD / aptX TWS+ / aptX Adaptive / LDACに対応していました。
なんとLE Audio・LC3にも対応しています。
Xiaomiなどだと囲い込みのためそのメーカーのイヤホンでないと接続できないよう制限されていることがありますが、ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraなら切断や不安定な動作もなく普通に接続できます。
LC3対応イヤホンでは優先してLC3接続されるため、aptX Adaptiveなどを使ってほしい場合はイヤホン側でLC3を無効化しないといけません。
USB 3.1 Gen 1ポートでは高速なデータ転送ができます。
7300mAh容量のバッテリーを搭載しており、20Wでの充電のみに対応しています。
バイパス充電には対応していません。
DisplayPort Alt Modeでの映像・音声出力にも対応しています。
より大画面でゲームや動画を楽しめるのは良いですね。
特段カスタマイズはされておらず、基本は画面のミラーリング表示だけです。
microSDカードスロットがあるため、Lenovo Legion Y700 2025と違って好きなだけ容量を追加できます。
動画をローカルに保存しておいて再生したい、という方には嬉しい機能ですね。
加速度センサーやジャイロスコープなどを搭載しています。
残念ながらGPS位置情報取得やコンパスなどは非搭載となっていて、モバイルデータ通信もできないのでカーナビ用途には使えません。
Wi-Fi 6・6GHzに対応しており、リンク速度は2401Mbpsに達しました。
性能:重いゲームも安定、ただし消費電力高め
ALLDOCUBE iPlay 70 mini UltraはSnapdragon 7+ Gen 3を搭載しており、3~4万円台の8インチタブレットとしては最高峰の性能です。
Geekbench 6ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア1884・マルチコア5085、通常版でシングルコア1884・マルチコア5058でした。
大きな差がないため、パッケージ名判定での性能制御は行っていないようです。
AnTuTuをはじめとする有名ベンチマークアプリをパッケージ名で判別して、ベンチマーク中だけスコアをよく見せかけるため熱制御を緩めたり高クロックに固定したりとチート行為をするメーカーが続出しています。
通常のアプリ使用時とは異なる挙動であるため、「ベンチマークは良いのに他のアプリの動きは大して良くない」ということが起こります。
メーカー毎にブーストの挙動が違うので、ブーストされた結果で比較しても何の意味もありません。
そのためパッケージ名を変更して一般アプリに偽装し、ブーストされていない正しいスコアを出すことが重要です。
こちらの記事で詳しく解説しています。
背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。
シングルコアで1200、マルチコアで3000以上なら大抵快適に使えるでしょう。
ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。
パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア3036→2936でした。
バッテリー温度が46℃になってもあまり性能が制限されず、安定度は96.7%とかなりの高さになりました。
Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。
スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。
あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかないため、人気ゲームがほぼVulkan APIを使っていないことを考えるとスコアはあまり役に立たず、GPU使用時の発熱具合の確認が主となります。
Vulkanで性能が出るならOpenGLでも高い性能だろう、発熱しやすいなら実ゲームではFPS維持が難しいだろうといった推測しかできません。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア17672でした。
ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。
8000以上あれば十分です。
UFS 3.1ストレージ、LPDDR5Xメモリを搭載しています。
CPDT Benchmarkで計測した結果では、UFS 3.1搭載機種としては十分高速な結果でした。
Snapdragon 7+ Gen 3搭載なのも相まって、突っかかりなくサクサクとした動作で快適です。
シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。
ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。
CPUの使用率が高い原神を通常モード・最高画質・60FPS設定・ナタ (ムアラニでスキルを使って道なりに移動) でプレイしてScene 8で計測すると、30分のプレイでは平均56.9FPSで1FPSあたり175.4mWの消費電力でした。
バッテリー温度は最大44℃程度まで上昇しました。
フレームレートが安定しやすいところは良いものの、バッテリー消費が大きく燃費が悪いです。
1FPSあたりの消費電力が低いほうが電力効率が良いと言えます。
電力効率が良いとバッテリー消費が少なく、悪いと消費が激しくなってしまいます。
ゲームで電力効率が悪いスマホは他のアプリでもバッテリー消費が大きい傾向にあるため、バッテリーの減りが早いと感じることが多いです。
平均FPS (フレームレート) は、どれほど滑らかな表示を維持できているかを示し、高いほど良いです。
(細かく言うと平均FPSが高く、なおかつ「ジャンク」というちらつきが少ないほど体感の滑らかさが良くなります)
GPUの使用率が高い崩壊:スターレイルを通常モード・最高画質・ピノコニー「黄金の刻」で黄泉の秘技を連打して30分プレイすると平均50.6FPSでした。
こちらはバッテリー温度が54℃になり、消費電力はなんと11.66Wに達しました。
パフォーマンス優先モード・まともなサーマルスロットリングをするモードの2つを用意してもらいたいところですね…。
パフォーマンスモードをオンにしていなくても上記のような消費電力になるので、パフォーマンスモードをオンにするメリットはあまりありません。
ゲーム中には表示されないので、設定に戻って変更する必要があります。
ColorOS 中国版をBootloader Lockedのまま焼いてしまうこともできます。
さらにOPPO/OnePlus/realmeスマホがあれば、「通信の共有」を使うことで、スマホのGPS位置情報をALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultra側でも使えるようになります。
まとめ
- 高い性能のSnapdragon 7+ Gen 3
- 8.8インチディスプレイ
- USB 3.1 Gen 1ポートで映像出力対応
- microSDカード対応
- LE Audio対応
- 消費電力・発熱が大きい
- 20W充電にのみ対応
- データ通信・GPS非対応
- ビルドクオリティは価格相応
同価格帯の8.8インチタブレットの中でも高い性能を持ち、原神や崩壊:スターレイルといったCPU・GPU負荷が高めなゲームも比較的高いフレームレートでプレイできます。
充電速度の遅さやOSアップデートの不透明さといったデメリットはあるものの、Lenovo Legion Y700 2025と違いmicroSDカードに対応しているため容量が必要な方にはALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraのほうが便利そうです。
ALLDOCUBE iPlay 70 mini Ultraは4月10日(木)0時より数量限定で37,999円にて購入できます。ケースを同時購入するとケースが50%オフで買えるキャンペーンも開催されます。