ついに、ようやくソニーが本格的にSIMフリーモデルのXperia販売を始めました。
キャリアへの忖度をなくした本気のSIMフリー
これまでのXperiaは3大キャリアでの販売がメインで、SIMフリーモデルが販売されることはほぼありませんでした。
- Xperia J1 Compact D5788
- Xperia XZ Premium G8188
- Xperia Ace J3173
- Xperia 1 Professional Edition J9150
といったこれまで販売されてきたSIMフリーモデルは発売時点で型落ちだったり、キャリア版と同じスペックなのに全く値引きがなかったりと「売る気が無いのでは?」と思えるような仕様でした。
[sc_Linkcard url=”https://androplus.org/Entry/6286/”]しかし、今回発表されたSIMフリー版Xperia 1 II (XQ-AT42) はひと味違います。
キャリア版から比較的間を開けずに発売される上、メモリ12GB + 256GBストレージへと強化されており、これまでにないデュアルSIM対応までされています。
J9150はデュアルSIM対応でしたが、グローバル版を少し改造して販売しているモデルだったため、日本仕様でデュアルSIMなのはXperia 1 IIが初と言っても良いでしょう。
同時に発表されたXperia 1とXperia 5のSIMフリー版は
- Xperia 1 II (XQ-AT42)…FeliCa対応、デュアルSIM
- Xperia 1 (J9110)…FeliCa非対応、デュアルSIM
- Xperia 5 (J9260)…FeliCa対応、デュアルSIM
となっており、グローバル版をそのまま持ってきたXperia 1 (J9110)はFeliCa / おサイフケータイ非対応です。
docomo、au、SoftBankといった三大キャリアは価格は据え置きでメモリは8GBのみ、ストレージを64GBに少なくするなど消費者の使い勝手を無視した制限を課していましたが、Xperia 1 II (XQ-AT42)は12GB RAM・256GB ストレージの構成も選べるようになっています。
また、最大1TBのmicroSDXCカードにも対応しています。
- 5G n77, n78, n79
- LTE Band 1, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 21, 26, 28, 38, 39, 40, 41, 42
- 3G Band 1, 5, 6, 8, 19
と対応バンドも幅広く、キャリア版と違って特定キャリアのバンドしか使えないということはありません。
他社への流出を恐れるキャリアへの忖度で長らく対応されてこなかったDSDS/DSDV対応もしていますし、ようやく国内市場がまともになってきました。
Xperia 1 IIはアスペクト比21:9の縦長画面に4K OLEDディスプレイを搭載しています。
ハイエンドモデルになればなるほどノッチや極端な曲面 (エッジ) が採用されてしまう傾向にありますが、Xperia 1 IIには邪魔なノッチもエッジもありません。没入感のある映像を綺麗に見たいときにXperia 1 IIは最高の環境になると思います。
4Kアップスケーリングにも対応しているので、フルHDのコンテンツでも高精細な画質で楽しめます。
3.5mmイヤホンジャックと4000mAhの大容量バッテリーを搭載し、USB Type-CポートではDisplayPort Alt Modeでケーブル一本でのモニターへの映像・音声出力も可能です。
αと似たようなUIを搭載したPhotography ProにZEISSレンズ、60回/秒のコンティニュアスAF、リアルタイム瞳AFにRAW撮影が可能、とカメラ性能にもこだわりを見せています。
Xperia 1 II (XQ-AT42)はパープルとホワイト、フロストブラック(SIMフリーモデル限定色)の3色展開です。
これまでのSIMフリー版はBootloader Unlockが可能となっていますし、Xperia 1 II (XQ-AT42)などもBootloader Unlockすることは可能でしょう。サポートが切れた後もカスタムロムをビルドして長持ちさせられます。
SIMフリー版Xperiaは
- Xperia 1 II (XQ-AT42)…124,000円前後、10月30日発売
- Xperia 1 (J9110)…79,000円前後、8月28日発売
- Xperia 5 (J9260)…69,000円前後、8月28日発売
で販売される予定で、極端に高い価格にはなっていません。キャリア版のXperia 1 802SOが中古 (ほぼ新品) で3万円台に値崩れしている状態ではありますが…。
ソニーストアで予約受付中で、負担金上限5,000円で何度でも修理に出せる「修理サービス」・いざというときに交換機をお届けする「交換サービス」が利用できるXperia ケアプランに加入できるので、保険が欲しいからキャリア版を買っていたという方も安心です。
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