評価: 4
Xiaomi Pad 5を購入しました。
目次
安価に買えるハイエンドAndroidタブレット
大人気だったMi Pad 4シリーズから約3年、久しぶりにXiaomiからハイエンドなAndroidタブレットが発売されました。
Xiaomi Pad 5はSnapdragon 860やUFS 3.1ストレージ、11インチ WQHD+解像度で120Hzリフレッシュレート対応のディスプレイを搭載しています。
Mi Pad 4シリーズでは対応していなかったスタイラスペンやキーボードにも公式対応しており、より実用性が高められています。
上位版であるXiaomi Pad 5 Proと比べるとスペックダウンしていますが、それでもタブレットとしては破格の性能です。
Xiaomi Pad 5 Proレビュー。4万円台でS870や8基スピーカー搭載の高コスパタブレット – AndroPlus
- 圧倒的なコスパ
- 11インチ 2.5K
- 120Hzリフレッシュレート対応
- 十分高性能なSnapdragon 860搭載
- 4基のスピーカー
- 8720mAhバッテリー
- ペン・キーボード対応
- AMOLEDではなくLCD
- カメラの出っ張りあり
- microSDカード非対応
- Wi-Fi 6やGPS、指紋認証にも非対応
Xiaomi Pad 5 21051182C | |
---|---|
OS | Android 11 |
RAM | 6GB LPDDR4X |
ストレージ | 128GB/256GB UFS 3.1 |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 860 |
ディスプレイ | 11インチ WQHD+ 120Hz LCD |
サイズ | 254.69 x 166.25 x 6.85mm |
重さ | 511g (実測510.4g) |
SIM | — |
メインカメラ | 13MP |
フロントカメラ | 8MP |
バッテリー | 8720mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB2.0) |
Xiaomi Pad 5 ProとXiaomi Pad 5の主な違いは以下の通りです。
こうして並べてみると結構削られているところがありますね…。
- SoC Snapdragon 870 → 860
- メモリ LPDDR5 → LPDDR4X
- 冷却機構 22745mm2 → 27067mm2
- バッテリー 8600mAh → 8720mAh
- 重さ 515g → 511g
- カメラ 13MP + 5MP (深度) → 13MPのみ
- Wi-Fi 6 対応 → 非対応
- GPS 対応 → 非対応
- 指紋認証 対応 → 非対応
ぴったりサイズの薄い箱で、付属品は説明書のみというシンプルさです。
本来の仕様は「別箱で33W充電器が付属する」のですが、今回購入したGIZTOPではさも最初から付属していなかったかのように別売りになっています。たかが千円程度の充電器なのにえげつないことをしますね…。
今回からXiaomi Mi Pad 5ではなく、Xiaomi Pad 5が正式名称になりました。今後のXiaomiブランドの製品はMiが付かなくなるそうです。
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11インチ WQHD+ディスプレイ
Xiaomi Pad 5は11インチ WQHD+ディスプレイを搭載しています。
アスペクト比は16:10でMi Pad 4シリーズから変わっていません。
視野角は良く、斜めから見ても青っぽくなったりはしません。
使用されているディスプレイパネルはXiaomi Pad 5 Proとは異なるようですが、特に見た目では違いはありません。(右…Xiaomi Pad 5)
タッチでのサンプリングレートは120Hz、スタイラスペンでのサンプリングレートは240Hzです。
なお、保護フィルムはXiaomiとしては珍しく貼り付けられていません。
そこでミヤビックスさんに保護フィルムを作成していただきました。(Xiaomi Pad 5 Proと共通)
アンチグレアのOverLay Plusだとさらさらな指滑りで指紋が付きにくく、顔の輪郭すら映り込まないほどの高い反射防止性能があるため、かなり快適に操作できるようになります。
Amazonだと何故か出てきませんが、楽天市場だと出てきます。
格安タブレットでも120Hz対応
リフレッシュレートは120Hzと、ハイエンドスマホ並です。
滑らかで残像感のないゲームや動画を楽しめるため、120Hz対応があるのとないのとでは満足感が断然違います。
WidevineはL1です。
色温度は自由にカスタマイズでき、周囲の環境に合わせて調整する「Adaptive colors」も利用できます。
同じLCD搭載のタブレットGalaxy Tab S7では色温度を調整できないのですが、Xiaomi Pad 5なら好みの色合いに調整しやすく使いやすいです。
廉価版のXiaomi Pad 5でもソフトウェア的な機能は削られている部分が少ないのは良いですね。
指紋が付きにくい背面
背面は指紋が付きにくい加工がされています。
光の反射でグレーっぽくなり、3万円台とは思えない高級感があります。
こちらもミヤビックスさんに保護フィルムを作成していただきました。
そこそこ綺麗に撮影できるカメラ
タブレットにカメラ性能を求めている人はいないと思いますが、Xiaomi Pad 5は13MPカメラを搭載しておりそこそこの画質で撮影できます。
撮影した写真はこちらに保存しています。
カメラは若干出っ張っているので机の上に置いたときに多少ガタついてしまいますが、ケースを付ければ問題ありません。
Xiaomi Pad 5 Proと部品を共用するため、セカンドカメラの部分は13MPと書かれたダミーになっています。
Xiaomi純正フリップカバーケース装着時には閉じるとスリープし、開けるとスリープを解除するスマートカバー機能を利用できます。
ダブルタップでの画面点灯や持ち上げて点灯させる機能もあるので、電源ボタンを押さなくても簡単に操作できます。
ケースの前面を三角形に折りたたんでスタンドにすることもできます。
すっきりしていて画面に集中しやすいです。
4基のスピーカー搭載
電源ボタンのある上部側面とUSB Type-Cポートがある下部側面にスピーカー穴があり、4基のスピーカーを内蔵しています。
下がXiaomi Pad 5 Pro、上がXiaomi Pad 5です。
3~4段階でも十分なぐらいの音量で、Xiaomi Pad 5 Proと比べると解像感・高音が若干弱いですが、そこらのスマホスピーカーとは段違いの迫力です。
手で持って聞くと手のひらで音が反射するため、より大きくくっきりと聞こえやすくなります。
Dolby Atmos対応で、オフにすることもできます。
Dolby Atmosがオンだと音がくっきりと綺麗に聞こえやすくなり「好音質」になるのですが、その反面遅延が大きくなってしまいます。
Mi 11 Lite 5Gだとサウンドエフェクトを設定ではオフにできなかったのですが、これなら低遅延にしたい時に便利そうです。
USB Type-CポートはXiaomi Pad 5 Proでは67W急速充電対応ですが、Xiaomi Pad 5では33Wまでの対応となっています。
スタイラスペン対応
Xiaomi Pad 5はスタイラスペンに対応しており、サンプリングレートは240Hzです。
本体側面に装着すれば簡単にペアリング・充電できます。
スタイラスペンは大人気すぎて在庫切れだったのですが、ひとまず購入できたので届いたら別途レビューします。
GPSやWi-Fi 6は非対応
Xiaomi Pad 5 ProはGPS等での位置情報計測に対応していますが、Xiaomi Pad 5は非対応です。
Wi-FIやBluetoothでの位置情報の利用はできるのでGoogle マップ等ではある程度の精度の位置情報を使えますが、カーナビ用途などではダメです。
また、指紋認証やWi-Fi 6にも非対応です。
格安なのに最高峰のパフォーマンス
Xiaomi Pad 5はSnapdragon 860を搭載しており、なかなか高いパフォーマンスを誇っています。
2019年のハイエンドSoCであるSnapdragon 855+がベースなのでSnapdragon 870には負けますが、3万円台としては十分すぎるほどの性能です。
3DMark Wild Life Stress Test (20回連続実行) ではスコア3439 → 3061で、温度上昇は9℃でした。
オフィスソフトの操作等でのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0ではスコア11212でした。
Geekbenchではシングルコア652、マルチコア2725でした。
UFS 3.1ストレージを搭載しており、普段使いでのアプリインストールやデータ読み込みでつっかかりを感じることはありません。
メモリはLPDDR4Xですが、LPDDR5メモリ搭載のXiaomi Pad 5 Proと大差ないスピードなので特に問題ないと思います。
原神を最高画質・60FPS設定と最高負荷でプレイしてみると、中央値 49FPSとそこそこ滑らかな動作でした。(プロ向けベンチマークソフトGameBench Proにて計測しています。詳細な結果はこちら)
若干フレームレートが落ちる場面もありましたが基本的に40FPS以上出せているため、快適なプレイができました。
バッテリー温度は最大39℃程度で、平均消費は1383mA、単純計算でフル充電時に約4時間26分のプレイが可能です。
Xiaomi Pad 5 Proだと中央値 58FPSで約5時間24分のプレイが可能だったので、バッテリー容量はXiaomi Pad 5のほうが大きくても効率の面では新しいSoCにはやはり負けてしまうようです。
大画面なのでスマホと操作感が若干異なりますが、見やすいため高画質設定にしているメリットを感じやすいです。
今のところグローバル版はなし
Xiaomi Pad 5は今のところ中国版ROMしかなく、グローバル版ROMはありません。
Xiaomi Pad 5シリーズ用のスタイラスペンに技適マークがあり実際に通過していることからグローバル展開および日本展開は確実なので、9月頃になればグローバルROMが出てくると思います。
中国版ROMだと言語は英語と中国語ぐらいしか選べませんが、adb shell settings put system system_locales ja-JP
コマンドで日本語設定にできます。MoreLocale 2を使う必要はありません。
当然ながら設定などシステム部分は翻訳が入っていないので日本語表示にはなりませんが、他のアプリでは日本語になります。
中国版テーマストアでもMejiroを公開しているので丸めなフォントが好きな方にはこちらがおすすめですが、MIUI for Padでは今のところフォントレンダリングに問題があるようで、フォントサイズがSだとmやsの文字表示がおかしくなることがあります。
中国版でもGoogle Mobile Service・GMS対応でPlayプロテクト認定済みです。
アプリストアかAPKMirror等でGoogle Playストアをインストールするだけで使えるようになります。
まとめ
- 圧倒的なコスパ
- 11インチ 2.5K
- 120Hzリフレッシュレート対応
- 十分高性能なSnapdragon 860搭載
- 4基のスピーカー
- 8720mAhバッテリー
- ペン・キーボード対応
- AMOLEDではなくLCD
- カメラの出っ張りあり
- microSDカード非対応
- Wi-Fi 6やGPS、指紋認証にも非対応
Snapdragon 860やUFS 3.1ストレージや4基のステレオスピーカーを搭載しており、格安ながらもかなりの高性能タブレットに仕上がっています。
一部のゲームアプリでの動作問題が残念ですが、原神やダンマクカグラ、ウマ娘等では特に問題を感じませんし、ゲーム以外でも120Hzリフレッシュレートも相まってかなりスムーズに動作します。
上位版であるXiaomi Pad 5 Proから削られている部分が結構あるので、予算と求める機能のバランスをとって選びましょう。
Xiaomi Pad 5 Proレビュー。4万円台でS870や8基スピーカー搭載の高コスパタブレット – AndroPlus
日本版はAmazonなどで販売されています。
グローバル版ではSnapdragon 860搭載のXiaomi Pad 5は1999CNY~ (3.4万円)、Snapdragon 870搭載のXiaomi Pad 5 Proは2499CNY~ (4.3万円)で購入できます。
AliExpressやGIZTOPでも販売されています。
争奪戦の京東と違って買いやすいですが、少しお高めです。
GIZTOPでは8月21日注文で24日に佐川グローバルにて出荷、26日には国内到着&通関完了で27日には到着となかなか早かったです。