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vivo X80 Pro グローバル版を購入しました。
目次
超高速で広いエリアの画面内指紋認証が便利
vivo X80 Pro グローバル版はSnapdragon 8 Gen 1を搭載したスマートフォンです。
ZEISS T*コーティングカメラに通常よりも広いエリアで超高速な画面内指紋認証センサー、2K 120Hz AMOLEDディスプレイ搭載などかなり高性能です。
このレビューはバージョンPD2185F_EX_A_12.0.11.10.W20.V000L1、12GB+256GB版で行っています。
- LTPO、120Hzリフレッシュレート対応
- 2K E5素材で最大1500nitsのAMOLED
- 超高速で大エリアな画面内指紋認証
- Snapdragon 8 Gen 1 + LPDDR5 + UFS 3.1
- ZEISS T*コーティングの50MPカメラ
- 5倍望遠、最大60倍ズーム対応
- 80W有線 & 50Wワイヤレス充電対応
- USB 3.2 Gen 1、映像出力対応
- Hi-Fi DAC CS43130搭載
- IP68防水防塵
- au以外の日本キャリアのVoLTEに対応
- 重い
- ゲーム時などは熱くなりやすい
- 価格が高すぎる
- エッジディスプレイ
vivo X80 Pro V2145 | |
---|---|
OS | Android 12 |
RAM | 12GB LPDDR5 |
ストレージ | 256GB UFS 3.1 |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 |
ディスプレイ | 6.78インチ 3200×1440 120Hz AMOLED |
サイズ | 164.57×75.30×9.10mm |
重さ | 219g (実測223.6g) |
SIM | nano SIM + nano SIM |
メインカメラ | 50MP (Samsung S5KGNV) + 48MP (超広角 SONY IMX598) + 12MP (ポートレート SONY IMX663) + 8MP (ペリスコープ望遠 Hynix hi847) |
フロントカメラ | 32MP (Samsung S5KGD2) |
バッテリー | 4700mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB 3.2 Gen 1、映像出力対応) |
バンド | 2G: 850/900/1800/1900MHz 3G WCDMA: B1/B2/B4/B5/B8 4G FDD_LTE: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B13/B17/B18/B19/B20/B26/B28/B32/B66 4G TDD_LTE: B38/B39/B40/B41/B42 5G: n1/n2/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78 |
タイで購入したvivo X80 Pro グローバル版には特典としてワイヤレス充電器のほか、クリーナーやツールセットなどが色々付属していました。
付属品はハードタイプのケース、USB Type-Cイヤホン、充電器、USB Type-Cケーブル、説明書などです。
なんと充電器は穴あきの日本式プラグ。
穴の空いていない中国版より抜けにくいですし、タイから充電器だけ輸入したいぐらいです。
2K・E5素材のAMOLEDディスプレイ
vivo X80 Proは6.78インチ 3200×1440解像度のAMOLEDディスプレイを搭載しています。
DisplayMate A+評価を受けています。
輝度は最大1500nitsで発色も良いですが、エッジディスプレイのため端の部分が黒っぽく見えるのが残念です。
Samsung製E5材料のパネルで、ダイヤモンドピクセル配列です。
タッチサンプリングレートは300Hz、瞬間的に1000Hzになるとのことですが、WALT Latency Timerで計測したタッチレイテンシーはタッチからカーネルが11.1ms、カーネルからJavaが6.0ms、画面描画が28msで合計45.1msでした。
特段速いわけではありませんでした。
リフレッシュレートはスマートスイッチ、60Hz、120Hzから選べます。
LTPOのためスクロール中は120Hz、動きが止まると24Hzなどかなりアグレッシブに切り替わります。
ただしLTPOらしい挙動をするのはライトモード時のみで、おそらくちらつき防止のためだと思いますがダークモードにすると60Hzと120Hzで切り替わるぐらいに抑えられます。
Widevine L1のおかげでAmazonプライムビデオ (ベータ版) などでHD画質でのストリーミング再生ができます。
色合いは設定から標準・プロフェッショナル・明るいの3つの中から選択でき、色温度も調整できます。
超高速 & 範囲が広い超音波式の画面内指紋認証
vivo X80 Proは一般的な画面内指紋認証センサーよりも認証エリアが広い3D超音波式の画面内指紋認証センサーを搭載しています。
なんと指紋の登録には指を一回押し当てるだけでOK、というかなりのお手軽さです。
認証速度は高速かつ精度が良く、数秒押し当てるだけの登録だというのに登録していない他の指ではちゃんと認証しないようになっています。
もう画面内指紋認証のスマホにはすべてこのタイプのセンサーを搭載して欲しいです。
ロック解除エリアは狭くすることもできますし、ロック解除に2本の指を必要とさせることもできます。
中国版OriginOSと異なり、Funtouch OSではGoogleのSmart Lockも使えます。
指紋が付きにくい背面
vivo X80 Proの背面はさらさらとした手触りで、指紋が付きにくいよう加工されています。
ただカメラ周りが出っ張っており顔が写映るほど光沢があるため、横持ちした後は指紋が残って見た目が汚くなりやすいです。
重さは223.6gと重量級です。
白飛びやフレアを抑えるZEISS T*コーティングカメラ
vivo X80 Proのカメラはフレア・ゴーストなどを抑える効果のあるZEISS T*コーティングがされており、
- 50MP (Samsung S5KGNV)
- 48MP (超広角 SONY IMX598)
- 12MP (ポートレート SONY IMX663)
- 8MP (ペリスコープ望遠 Hynix hi847)
という構成です。
撮影した写真はこちらに保存しています。
太陽を撮影してもフレアがほとんど出ていませんでした。
夜景撮影での白飛びも抑えられており、全体的に明るく撮影しつつもライトの部分が白く潰れてしまうことはありませんでした。
1x、2x、5x、60xでそれぞれ撮影してみました。
ペリスコープ望遠レンズはvivo X Foldやvivo X70 Pro+のOmniVision ov08a10からHynix hi847に変更されていますが、画質の面では特に向上しているようには見えませんでした。
そろそろXiaomi 12S Ultraのようにより高性能な望遠カメラにアップグレードしてもらいたいものです…。
80W急速充電やUSB 3.1 Gen 1対応
vivo X80 ProのUSB Type-CポートはUSB 3.1 Gen 1で、映像出力に対応しています。
80W急速充電や50Wワイヤレス充電に対応し、4700mAhバッテリーを搭載しています。
IP68防水防塵です。
Hi-Fi DAC CS43130を搭載しており、アナログ有線イヤホンを接続した際は通常より高音質に音楽を楽しめます。
特に高音部分の広がりなどが改善されるので、ちょっとした外部DAC・アンプは要らなくなるレベルです。
残念ながらスピーカー等には使われておらず、スピーカーでは高音があまり出ていないように感じました。
mp3などを高解像度化してくれる「オーディオスーパー解像度」や自分好みの音にしてくれる「聞き心地のカスタマイズ」もあります。
WALT Latency Timerでオーディオ出力レイテンシーを計測すると33.8msでした。
通話用と兼用タイプのステレオスピーカーなので、上部には赤外線ポートとマイク穴しかありません。
右側面に電源ボタンと音量ボタンがあります。
左側面には何もありません。
日本キャリアでのVoLTEに対応
vivo X80 Pro グローバル版はau回線以外のVoLTEに対応しています。
中国版だとVoLTEを有効化する方法が徹底的に塞がれていて普段使いしにくいですが、グローバル版なら何の心配もなく普段使いできます。
au回線ではVoLTEが有効化されないというのは謎ですが…。
対応バンドは
- 2G: 850/900/1800/1900MHz
- 3G WCDMA: B1/B2/B4/B5/B8
- 4G FDD_LTE: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B13/B17/B18/B19/B20/B26/B28/B32/B66
- 4G TDD_LTE: B38/B39/B40/B41/B42
- 5G: n1/n2/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78
とかなり幅広く、Y! mobileやSoftBank、LINEMOといったSoftBank系の回線はもちろん楽天モバイルでもauパートナーエリア含め利用可能で、ahamo、IIJmioやOCN モバイル ONEなどのdocomo回線でも概ね問題ないでしょう。
V1+チップでフレーム補間可能
vivo X80 Pro グローバル版はSnapdragon 8 Gen 1に加え、vivo独自のディスプレイチップV1+を搭載しています。
Geekbench 5ではシングルコア1232、マルチコア3626でした。
パッケージ名を原神に偽装したバージョンではシングルコア1022・マルチコア3524だったので、パッケージ名判別でのスロットリングを行っているようです。
3DMark Wild Life Stress Testではスコア9857で、温度上昇は28℃→58℃ (30℃上昇)、26~73 FPSでした。
夏とはいえ58℃にもなると手で持つのは厳しいです。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0ではスコア9718でした。
Snapdragon 8 Gen 1搭載機種としては低めです。
LPDDR5メモリ・UFS 3.1ストレージはそこそこ高速です。
原神を最高画質・60FPS設定で動かしてWeTest PerfDogで計測すると、平均43.4FPS、スムーズ度は6.1でした。
バッテリー温度は最大で44℃程度まで上昇しており、長時間プレイ時にはクーラーが必要そうです。
フレームレートを消費電力で割った効率の良さは8.68とMediaTek Dimensity 9000に近いレベルで、なかなか消費電力がうまく抑えられているようです。
vivo X80 Proのゲームモードでは、対応ゲームであれば「ゲームのフレーム補間」というオプションが出てきます。
「フレームレートブースト」をオンにすることで、例えば原神であれば擬似90FPSでプレイできることになります。
フレーム補間を有効にした状態では45 x 2で90FPSを実現するので、表示上は45FPSが最大値となります。
消費電力はほとんど変わらないのに平均80.2FPSとヌルヌルした表示でプレイできました。
ただ、realme GT Neo 3のフレーム補間と比べるとフレームレートがあまり安定していないようです。
フレームレートはそこそこに、消費電力を控えめにする方向性でチューニングされているのでしょう。
World of Tanks Blitzでは、120FPS設定・グラフィック設定すべて最高値でのプレイで平均96.4FPSでした。
vivoなのにAOSP寄りで通知が来るFuntouch OS
vivoの中国版で搭載しているOriginOSはゴリゴリにカスタマイズされていて色々対策しないと通知が来ないことで有名ですが、グローバル版で搭載しているFuntouch OSはどちらかというとAOSPに近いレベルにカスタマイズが抑えられています。
アプリ設定で電池の最適化オプションを選べるようになっており、ここさえ「制限なし」にしてしまえば通知がスムーズに届きます。
クイック設定のデザインもあまり弄られていません。
通知履歴も使えます。
バッテリー設定はこのようになっており、リバースワイヤレス充電をオンにできます。
最近流行の拡張RAMも搭載しており、4GBを追加できます。
Bootloader Unlock可能
vivo端末はBootloader Unlockできないよう制限されているのですが、抜け穴を使って非公式にBootloader Unlockしてしまえます。
残念ながら最新版ではその抜け穴を塞がれてしまいましたが、Android 13 Betaを使うことで回避できます。
Bootloader Unlockしても画面内指紋認証センサーが使えなくなることはありませんでした。
Bootloader Unlockが塞がれたvivo X80・X80 Pro (Snapdragon搭載版) でUnlockする方法 – AndroPlus
まとめ
- LTPO、120Hzリフレッシュレート対応
- 2K E5素材で最大1500nitsのAMOLED
- 超高速で大エリアな画面内指紋認証
- Snapdragon 8 Gen 1 + LPDDR5 + UFS 3.1
- ZEISS T*コーティングの50MPカメラ
- 5倍望遠、最大60倍ズーム対応
- 80W有線 & 50Wワイヤレス充電対応
- USB 3.2 Gen 1、映像出力対応
- Hi-Fi DAC CS43130搭載
- IP68防水防塵
- au以外の日本キャリアのVoLTEに対応
- 重い
- ゲーム時などは熱くなりやすい
- 価格が高すぎる
- エッジディスプレイ
vivo X80 ProはZEISS T*コーティングカメラで夜景に強く、高品質なディスプレイにフレーム補間できるV1+チップ、Hi-Fi DACに防水防塵など不満点の少ない全部のせハイエンドスマホです。
画面内指紋認証センサーは広くて認証精度が良く、かなり快適です。
vivo 中国版の大きな問題だったVoLTEや通知もFuntouch OSのおかげで解消していますし、カメラも普段使いも両立させたいならvivo X80 Proグローバル版がおすすめです。
ただ、約12万円で購入できる中国版との金額差が大きく、定価でさえ約16万円するのでソフトウェアの違いだけで約4万円も上乗せされることになります…。
グローバル版を取り扱っているストアは少ないですが、中国版はGIZTOPなどで販売されています。