UAUU T60をいただきました。
目次
格安ながらAndroid 12搭載
UAUU T60は1万円台近くの格安タブレットでありながらも、Android 12を搭載しています。
格安製品だとAndroid 11搭載が多い中、Android 12を搭載しているところだけは良いと思います。
付属品は充電器、USB Type-A to Cケーブル、説明書です。
10.1インチディスプレイを搭載
UAUU T60は10.1インチのIPSディスプレイを搭載しています。
視野角は良いです。
色温度は設定から調整できます。
残念ながらリフレッシュレートは60Hzにも満たない58Hzです。
WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は合計67.7msでした。
Widevine L1表記だが実際は動作せず
タブレットでストリーミングサービスを楽しむ際に重要なWidevineは、DRM Infoで確認するとL1と表示されます。
…ただし、Amazonプライムビデオ (ホワイトリスト制限のないベータ版) などではHD画質にならず、YouTubeでも720pまでしか選べません。
我々消費者が欲しがっているのはWidevine L1という文字ではなく、ストリーミングサービスでのHD再生です。
せめて動作確認してから出荷してもらいたいものです。
技適マーク入り、ただし不備あり
背面はメタリックです。
UAUU T60は番号210-187832として技適を通過しており、背面にも技適マークの表記があります。
ただ背面に書かれているのは「RSS210-187832」で不要な文字列が入ってしまっており、技適が無効だと判断される可能性があります。
重さは419.6gでした。
ステレオスピーカー搭載
UAUU T60は左右均等の位置にステレオスピーカーを搭載しています。
ちゃんとL・Rチャンネルが左右に分けられていますが、画面の回転に応じた変更はされませんでした。
低音と高音が弱く、音楽再生用途には向いていませんが、ながら見程度なら問題ないでしょう。
音量ボタンは正面から見て右上の位置にあります。
イヤホンジャックあり
右側面にUSB Type-CポートやSIMスロット、3.5mmイヤホンジャックがあります。
nano SIM 2枚か、nano SIM + microSDカードを挿せます。
USB Type-CポートにUSB Type-C to Cケーブルを挿しても認識されませんでした。
VoLTE通話はできず
楽天モバイルのSIMを挿したところデータ通信はできましたが、VoLTE通話はできませんでした。
動画再生には十分な性能
Geekbench 5ではシングルコア347、マルチコア1364です。
Snapdragon 670と同じぐらいのスコアで、動画再生をするくらいの限られた用途であれば問題ない程度の性能です。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0ではスコア7228でした。
3DMarkのスコアはかなり低いため、ゲームや重たいコンテンツなどには向いていません。
ストレージはeMMCのため、相応に遅いです。
使えない機能がちらほら
日本人向けにカスタマイズしているようで、LINE、Netflix、Twitterがプリインストールされてホーム画面に設置されています。
そこまでニーズが分かっているなら、なおさらWidevine L1が動作しているか出荷前に確認するべきです。
Android 12搭載でほとんどの部分は日本語ですが、独自にカスタマイズしている部分は英語です。
ダブルタップで画面オンにするSmart wakeや鞄の中などでの誤操作を防ぐPocket modeなどがあり凄い…と思いきや、これまた動作していません。
何度か試しましたが説明通りに動くことはありませんでした。
独自カスタマイズではなくAOSPの機能である「タブレットを持ち上げて通知をチェック」については動作しました。
Widevine L1が動作していない、使えない機能があるなど全体的に雑な作りです。
とにかく安くてモッサリしない程度の性能の10インチタブが欲しい、という場合には良いと思います。