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評価: 3.5
Redmi Note 12 探索版・Redmi Note 12 DISCOVERY EDITIONを購入しました。
10%→100%を11分で充電できる210W急速充電に対応
Redmi Note 12 DISCOVERY EDITION (中国名 Redmi Note 12 探索版、非公式直訳 Redmi Note 12 Explorer Edition) はMediaTek Dimensity 1080を搭載したスマートフォンです。
Redmi Note 12 Pro+をベースとして210W急速充電に対応したモデルで、なんと日本でも210W充電を利用できるようになっています。
このレビューはバージョンV13.0.6.0.SMOCNXM、8GB+256GB版で行っています。
- 210W充電で即座に満充電
- 120Hzリフレッシュレート対応OLED
- 実測927nitsと明るいディスプレイ
- 3.5mmイヤホンジャックあり
- 高級感ある光沢の背面
- IP53防水防塵
- 200MPの割にカメラ性能は微妙
- 背面に指紋が付きやすい
- 分厚く重たい
Redmi Note 12 DISCOVERY EDITION 22101316UC | |
---|---|
OS | Android 12 |
RAM | 8GB / 12GB LPDDR4X |
ストレージ | 256GB UFS 2.2 |
SoC | MediaTek Dimensity 1080 |
ディスプレイ | 6.67インチ FHD+ 2400 x 1080 アスペクト比 20:9 120Hzリフレッシュレート AMOLED |
サイズ | 162.9 × 76mm × 8.98mm |
重さ | 207.5g (実測209.5g) |
SIM | nano SIM + nano SIM |
リアカメラ | 200MP (OIS・Samsung S5KHPX) + 8MP (超広角 Samsung S5K4H7) + 2MP (マクロ OV02B10) |
フロントカメラ | 16MP (OV16A1Q) |
バッテリー | 4300mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB 2.0) |
バンド | 5G:n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n38 / n41 / n77 / n78 4G:FDD-LTE:B1 / B3 / B5 / B8 / B19 TDD-LTE:B34 / B38 / B39 / B40 / B41 3G:WCDMA:B1 / B5 / B6 / B8 / B19; CDMA EVDO : BC0 2G:GSM:B3 / B5 / B8 ; CDMA 1X : BC0 |
目次
Redmi Note 12 探索版は当初は英語名が分からないためRedmi Note 12 Explorer Editionなどと言われていましたが、公式の英語名はRedmi Note 12 DISCOVERY EDITIONです。
210W充電器、USB Type-C to Cケーブル、保護ケース、説明書が付属しています。
USB Type-Cポートが1つの充電器です。
端子は黄色で、120W急速充電器と見分けられるようになっています。
これまでは急速充電規格をまず200V地域向けに対応させて100V地域は後回し、ということが多かったですが、なんと今回210W充電は最初から100V地域でも使えるようになっています。
100V / 3Aでの入力で、20V / 10.5A = 210Wでの出力が可能です。
ミドルレンジながらも美しいディスプレイ
Redmi Note 12 DISCOVERY EDITIONは6.67インチFHD+解像度のディスプレイを搭載しています。
Samsung製ではないものの色合いや視野角は良く、ミドルレンジでありながらも美しい表示を楽しめます。
ダイヤモンドピクセル配列で、TCL CSOT製のようです。
明るさ自動調整オンでのHDR動画再生時に輝度をLX-1336Bで計測すると、最大886nitsに達しました。
高輝度モードでは927nitsにまで達しており、屋外でも見やすいです。
WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は合計38.1msでした。
MediaTek SoC搭載のミドルレンジ機種としては低めの遅延です。
リフレッシュレートは120Hzと60Hzを選べます。
自動だと30 / 60 / 90 / 120Hzの4段階で調整されます。
Widevine L1で、Amazonプライムビデオ (ベータ版) などでHD画質でのストリーミング再生ができます。
高級感のある背面
Redmi Note 12 DISCOVERY EDITIONの背面は光沢があり、Xiaomi MIXシリーズを思い起こさせるような高級感があります。
その反面指紋汚れには弱く、少し触るだけで見た目が汚くなります。
重さは209.5gです。
ミドルレンジ機種としては重たく、厚みも8.98mmと薄くないためずっしり重たく感じます。
鳴り物入りの200MPカメラはMediaTekでは活かせず
Redmi Note 12 DISCOVERY EDITIONは200MPカメラをメインカメラとしたトリプルカメラ構成です。
108MPよりもディテールに優れた写真撮影ができることを期待されていましたが、MediaTek SoCのISPでは扱いきれないのかカメラ画質の改善は大してありませんでした。
すべて手持ちで撮影した写真はこちらに保存しています。
彩度はあまり高く調整されておらず、赤色とマゼンタの区別が比較的付きやすいです。
ミドルレンジにしては綺麗に撮影できます。
ただ、拡大して比較してみると50MPのSONY IMX766を搭載したスマホで撮った写真のほうがくっきりと見やすく、ディテールも大差なかったため、200MPカメラを搭載した意味があったのかよく分かりません。
逆光では空の雲が白飛びしてしまい、全体的に暗く映っています。
ソフトウェア側でのチューニングが進めば改善されるかもしれませんが、今のところ200MPカメラは単なるギミックです。
夜景モードでの光源はあまり白飛びせず、周囲も明るめに映せました。
実測で11分での満充電が可能
下部にはUSB Type-Cポートとスピーカー、SIMスロットがあります。
設定より「Boost charging speed」で充電速度の高速化設定ができます。
最大240W・10Aに対応しているChargerLAB POWER-Z KM002Cで室温20℃ほどで10%→100%までの充電時間を計測した結果は11分でした。
夜に充電しなくても、出かけるちょっと前に充電するだけで満充電できます。
バッテリー残量が少ない最初の段階で175W以上出るようになっており、段々と120Wほどに下がって安定していきます。
60%を超えても110Wほど、95%に到達してようやく30Wほどに制限されるという状態で、充電して早々に制限が強くなる120W充電とは大違いです。
バッテリー残量の推移をみるとほぼ垂直です。
発熱は大きめではあるもののバッテリー温度は最大でも45℃で、他の急速充電との差は大きくありません。
日本キャリアのVoLTEに対応
Redmi Note 12 DISCOVERY EDITIONの対応バンドは
- 5G:n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n38 / n41 / n77 / n78
- 4G:FDD-LTE:B1 / B3 / B5 / B8 / B19
- TDD-LTE:B34 / B38 / B39 / B40 / B41
- 3G:WCDMA:B1 / B5 / B6 / B8 / B19; CDMA EVDO : BC0
- 2G:GSM:B3 / B5 / B8 ; CDMA 1X : BC0
でY! mobileやSoftBank、LINEMO
au回線でもVoLTE通話が可能でした。
イヤホンジャックあり
最近のスマホでは廃止されていることが多い3.5mmイヤホンジャックを上部に搭載しています。
スピーカー穴は左右どちらも側面にあるタイプで、どちらかというと低音が少し強めです。
Dolby Atmos対応です。
側面に指紋認証センサー搭載
Redmi Note 12 DISCOVERY EDITIONは右側面に指紋認証センサー内蔵の電源ボタンと音量ボタンを搭載しています。
左側面には特に何もありません。
普段使いは快適にできる程度の性能
Redmi Note 12 DISCOVERY EDITIONはMediaTek Dimensity 1080を搭載しています。
重たいゲームは快適に、とはいえないまでも問題なくプレイできる程度の性能を持っているため、普段使いでストレスを感じることはないでしょう。
Geekbench 5では原神偽装版でシングルコア483・マルチコア2120、通常版でシングルコア765・マルチコア2288でした。
パッケージ名判定でのスロットリングを行っているようです。
3DMark Wild Life Stress Testではスコア2265で、温度上昇は25℃→32℃ (7℃上昇)でバッテリー消費は7%でした。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0ではスコア11315でした。
GPU性能はそこまででもない代わりCPU性能は高めで、ゲームプレイ以外の用途を快適にしたい人に向いています。
ストレージはUFS 2.2なのでそれなりの速度です。
原神を最高画質・60FPS設定でプレイしてWeTest PerfDogで計測すると、平均41FPSで1FPSあたり104.5mWの消費電力でした。
フレームレートこそ出ていないものの、電力効率は悪くありません。
World of Tanks Blitzでは、120FPS設定・グラフィック設定すべて最高値でのプレイしたところ平均90.1FPSで、1FPSあたり50.5mWの消費電力でした。
まとめ
- 210W充電で即座に満充電
- 120Hzリフレッシュレート対応OLED
- 実測927nitsと明るいディスプレイ
- 3.5mmイヤホンジャックあり
- 高級感ある光沢の背面
- IP53防水防塵
- 200MPの割にカメラ性能は微妙
- 背面に指紋が付きやすい
- 分厚く重たい
Redmi Note 12 DISCOVERY EDITION・Redmi Note 12 探索版はとにかく充電を素早く終わらせて使いたい、という人にぴったりです。
ただそれ以外の面でいうと200MPカメラは本領を発揮できておらず、世界最速レベルの充電速度が要らないならRedmi Note 12 Proなど下位モデルで十分な感じがします。
JDでは2399CNY (約4.8万円)~で販売されています。