realme GT 2 Proレビュー。LTPO 2.0の2Kフラットディスプレイ搭載、独特な深澤直人の紙風デザイン

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深澤直人

評価: 5

realme GT 2 Proを購入しました。

念願のLTPOフラットディスプレイ

realme GT 2 ProはSnapdragon 8 Gen 1、Android 12を搭載したスマートフォンです。

120Hzリフレッシュレート・LTPO 2.0のAMOLEDディスプレイ搭載でありながらもフラットディスプレイとなっており、邪魔なエッジで端の部分が見にくくなることがなく保護フィルムも貼りやすいです。

このレビューはRMX3300_11_A.12バージョン、8GB+256GB版で行っています。

  • LTPO 2.0 フラットディスプレイ
  • 120Hzリフレッシュレート対応AMOLED
  • Snapdragon 8 Gen 1 + LPDDR5 + UFS 3.1
  • 33分で満充電できる急速充電対応
  • 193gで5000mAhバッテリー
  • 面白い魚眼カメラ & 顕微鏡カメラ搭載
  • 日本キャリアのVoLTE対応
  • realme UI (ColorOS) 中国版のクセが強い
  • 発熱時にフレームが熱くなりやすい
realme GT 2 Pro RMX3300
OS Android 12
RAM 8GB/12GB LPDDR5
ストレージ 128GB/256GB/512GB UFS 3.1
プロセッサ Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1
ディスプレイ 6.7インチ WQHD+ 120Hz LTPO 2.0 AMOLED
サイズ 163.2 x 74.7 x 8.18mm
重さ 189g (実測193g)
SIM nano SIM + nano SIM
メインカメラ 50MP (SONY IMX766)
+ 50MP (超広角 Samsung s5kjn1)
+ 2MP (顕微鏡 GalaxyCore gc02m1b)
フロントカメラ 32MP (SONY IMX615)
バッテリー 5000mAh
USB端子 USB Type-C (USB 2.0)
バンド SA NR:N1/N3/N5/N7/N8/N20/N28A/N38/N40/N41(2515-2675MHz)/N66(2110-2180MHz)/N77/N78
NSA NR:N41(2515-2675MHz)/N77/N78
LTE TDD:B34/B38/B39/B40/B41(2515-2675MHz)/B42
LTE FDD:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B13/B17/B18/B19/B20/B25/B26/B28/B66(2110-2180MHz)
WCDMA:B1/B2/B4/B5/B6/B8/B19
GSM:850/900/1800/1900
CDMA:BC0

realme GT 2 Proはインフォバーのデザインなどで有名な深澤直人氏がデザインしており、箱にも背面にもサインがされています。

表面に背面と同じデザインがされている豪華なパッケージですが、環境負荷に配慮してプラスチックを削減したり大豆インクを使ったりしているそうです。

深澤直人

付属品は65W急速充電器、USB Type-A to Cケーブル、保護ケース、SIMピン、説明書などです。

保護ケースにまで深澤直人氏のサインがされているこだわりぶりです。

付属品

高性能なのにフラットディスプレイ

realme GT 2 ProはWQHD+解像度、120Hzリフレッシュレート対応・LTPO 2.0であるにもかかわらず、エッジではないフラットディスプレイです。

これまでLTPOパネルはエッジディスプレイのスマホにしか搭載されておらず、高性能なパネルの恩恵を受けるには泣く泣くエッジのスマホを買うしかありませんでした。

realme GT 2 Proが登場したことで、ついに邪魔なエッジのない環境で楽しめるようになります。

表示領域の外側は若干カーブしているため、角が刺さってジェスチャー操作がやりにくいということはありません。

 

DisplayMate A+認定を受けており、実際明るさや色合い、視野角などどれをとっても素晴らしいです。

フラットで保護フィルムも貼りやすいので、ミヤビックスさんに保護フィルムを作成していただきました。

フラットディスプレイ

ダイヤモンド配列でした。

タッチサンプリングレートは最高1000Hzとのことで、Touch Sampling Rate Checkerの結果では125Hzでした。

ピーク輝度1400nits、コントラスト比5,000,000:1、JNCD ≈ 0.5でCorning Gorilla Glass Victusが採用されています。

Samsung

残念ながらWidevine L3です。

Widevine

LTPO 2.0でリフレッシュレートのモードが機敏に切り替わることをアピールする比較動画が出されていましたが、RMX3300_11_A.12バージョンの時点では60・90・120Hzのモードしか定義されていないため、1Hz~120Hzの間で変化しているかは開発者向けオプションでは判別できません。

開発者向けオプションを根拠に「LTPOが正常動作していない」とクレームを入れる人がいますが、モード表示に対応していないだけでパネル側の実際の挙動としては正常です。

ディスプレイ

高速な画面内指紋認証センサー

realme GT 2 Proは画面内指紋認証センサーを搭載しています。

同じOPPO系列でもOnePlus 9RTなどだと画面の下端の方に配置されているのに対し、realme GT 2 Proだと画面中央寄りになっており押しやすいです。

独特な紙デザイン

realme GT 2 Proの白・緑カラーでは紙のようなデザインがされており、ガラスに比べるとグリップ力が高めです。

realmeロゴのあたりでNFCが反応するようになっており、360°…とまでは行かないですが他機種よりかは反応するエリアが広めでした。

背面

冬でも冷たくなりにくいですし、レザーとは表面の処理が少し違っており滑らかな手触りで面白いです。

サイン

50MP x2に顕微鏡カメラ搭載

realme GT 2 Proは50MP (SONY IMX766) + 50MP (超広角 Samsung s5kjn1) + 2MP (顕微鏡 GalaxyCore gc02m1b)のトリプルカメラ構成です。

JN1なのが残念ですが、超広角でも画素数が変わりません。

デュアルフラッシュ搭載で、顕微鏡カメラを使用する際は自動でオンになり、明るく撮影できるようになります。

顕微鏡カメラ

OPPO Find X3シリーズでも顕微鏡カメラが搭載されており、そちらでは顕微鏡カメラ用にリングライトが付けられていました。

realme GT 2 Proは最大40倍、OPPO Find X3は最大60倍ズームできます。

Pixel 6 Proの2Kディスプレイを撮影して比較してみると、以下のようにrealme GT 2 Proではあまりはっきりと撮影できませんでした。

通常のマクロカメラだとここまで撮影できないので十分凄いですが、2K解像度のサブピクセル配列を見る用途には厳しそうです。

0.5mm~1mmほど離れた位置でないとピントが合わないことがあり、OPPO Find X3と比較すると対象物にぴったり合わせて撮影することが難しく、ブレやすいです。

顕微鏡カメラ

雪はこのように撮影できました。

雪

撮影した写真はこちらに保存しています。

少し彩度が高めですが、どぎつい調整はされていません。

色合い

SONY IMX766のおかげでディテール感はそれなりに良く、2倍ズーム程度であれば細かな文字が潰れず綺麗に撮影できます。

デジタルズームと併用で20倍までできます。

ディテール

通常の超広角撮影に加えて、150°モードを使えば魚眼カメラ風の撮影をすることもできます。

魚眼カメラ

夜景モードでは、肉眼よりも明るく撮影できます。

Xiaomi 12と比べると少しノイズが少なめのようです。

夜景モード

動画では4K@60fpsや8K@24fps撮影ができ、ストリートモードもありOIS (光学式手ぶれ補正) 対応です。

効率的な65W急速充電対応

realme GT 2 Proは独自規格で65W急速充電が可能です。

5000mAhバッテリーを33分で満充電でき、OnePlus 10 Proが80W急速充電で5000mAhバッテリーを32分で満充電できることを考えると、低出力ながらも高効率な充電ができていることが分かります。

SIM

対応バンドは

  • SA NR:N1/N3/N5/N7/N8/N20/N28A/N38/N40/N41(2515-2675MHz)/N66(2110-2180MHz)/N77/N78
  • NSA NR:N41(2515-2675MHz)/N77/N78
  • LTE TDD:B34/B38/B39/B40/B41(2515-2675MHz)/B42
  • LTE FDD:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B13/B17/B18/B19/B20/B25/B26/B28/B66(2110-2180MHz)
  • WCDMA:B1/B2/B4/B5/B6/B8/B19
  • GSM:850/900/1800/1900
  • CDMA:BC0

とかなり広く、Y! mobileSoftBankLINEMOといったSoftBank系の回線はもちろん楽天モバイルでもauパートナーエリア含めて利用可能で、ahamoIIJmioOCN モバイル ONEなどのdocomo回線でも概ね問題ないでしょう。

日本キャリアのVoLTEに対応しているので通話も問題なくできます。

VoLTE

通話用スピーカーを使うタイプのステレオスピーカーで、上部にあるのはマイク穴だけです。

低音があまり出ておらず、Dolby Atmosで環境プロファイルをオンにすると聞こえやすくなりました。

マイク

電源と音量ボタンは左右に分かれて配置

realme GT 2 Proの音量ボタンは左側面に配置されています。

音量キー

電源ボタンは右側面にあります。

音量ボタンと違って表面が少しギザギザしているため、触ったときに分かりやすいです。

電源ボタン

重さは193gでした。

重さ

性能はやや控えめ

realme GT 2 Proは36761mm²もの放熱用プレートを搭載するなど発熱対策に力が入れられています。

ただ、それだけだと発熱を防げないと判断されたのかグラフィック性能が少し控えめに調整されているようです。

3DMark Wild Life Stress Testではスコア9889で、温度上昇は21℃→49℃ (28℃上昇)、33~72FPSでした。

オーバーヒートで強制終了することはなかったのでXiaomi 12よりはマシですが、発熱対策をあまりアピールしていないmotorola edge X30のほうが熱くなりにくいという結果になりました。

3DMark

PCMark Work 3.0ではスコア12525でした。

PCMark

Geekbench 5ではシングルコア987、マルチコア3481です。

Geekbench

LPDDR5・UFS 3.1搭載で、シーケンシャルライトやメモリコピーは高めなものの他は並といったところです。

ストレージ

原神を最高画質・60FPS設定と最高負荷で動かすと、中央値 51FPSでした。(プロ向けベンチマークソフトGameBench Proにて計測しています)

平均消費は715mA・2838.73mWでした。

原神

realme GT 2 Proのゲームモードには「Ultra-steady frames」というフレームレートを安定化させるオプションがあるので、これを有効にした状態で原神をプレイしてみました。

Ultra-steady framesは「Oiface」と呼ばれる最適化技術を使用しているようで、シーンに合わせてCPU/GPU周波数やスレッド数を調整することで、フレームレートを安定化させているようです。

中央値57FPS、安定性も93%へと改善されており、16分のプレイでバッテリー温度は最高36.5℃程度と、パフォーマンスの割に発熱がかなり抑えられています。

平均消費は622mA・2613.46mWと、わずかながらも削減されています。

FPS値は上がって温度上昇や電力は抑えられる、と良いことずくめの機能ですし、Ultra-steady framesは原神ゲーマーにとっては強力な手助けになりそうです。

Ultra-steady frames

Ultra-steady framesなしで原神を最高画質・60FPS設定と最高負荷で動かしてWeTest PerfDogで計測すると、平均値 41FPSでした。

平均消費は854.9mA・4166.5mWでした。

GameBench Proでの計測時より爆発エフェクトが多めだったので、おそらくそれでGPU負荷が増えてFPS値が落ちているのだと思います。

16分のプレイで最大48℃まで温度上昇しておりサイドのメタルフレームが不快感を感じる程度に熱くなったため、ゲームをプレイする際は何かグリップやカバーを付けたほうが良いかもしれません。

計測結果

日本語対応のOS、ただしタスクキラーが強い

realme GT 2 ProにはColorOS 12をベースとしたrealme UI 3.0が搭載されています。

日本語に対応しています。

グローバル版テーマストアをインストールしてしまえばMejiro日本語フォントにも変えられます。

日本語

バックグラウンドのアプリが即終了されやすく、いちいちバッテリー最適化を無効化してやらないといけません。

通知はアプリ設定から許可しないと表示されず、自動起動に至ってはなんとたったの5つしか許可できません。

Android 2.1の時代であれば確かに自動起動アプリを抑えればスムーズな動作ができたでしょうが、2022年にもなってこの制限を続けているのはナンセンスです。

自動起動

指紋認証センサーを利用して心拍数を計測する機能が用意されています。

継続的にモニタリングしないとあまり意味がない気がしますが、スマートウォッチなしに計測できるというメリットはあります。

心拍数モニタリング

HyperBoostと呼ばれるゲームモードが搭載されており、リフレッシュレートを安定化させたりパフォーマンス優先にしたりできます。

FPSやCPU・GPU使用率も表示できます。

Android 12共通ですが

settings put system peak_refresh_rate 1
settings put system min_refresh_rate 1

をadb shellで実行するとプロセカなど一部アプリは強制120FPS化できます。

Snapdragon 8 Gen 1搭載スマホはまだグローバルで出ていない都合上、最適化されておらずジャギが出るゲームもあります。

HYPER BOOST

今のところBootloader Unlockできない

realme端末ではIn-Depth Test、Deep Testingなどと呼ばれる特殊なアプリをインストールすることでBootloader Unlockできる場合があります。

ただ、realme GT 2 Pro向けにはまだ公開されておらず、OPPO向けのアプリを入れても非対応だと弾かれてしまいました。

realme真我社区
随时了解realme的最新资讯与动态,可以提出关于realme的产品建议与意见, 可以分享你关于玩机的经验和创意,以及结交和你一样具有“敢越级”精神的潮酷达人。…

サポートに問い合わせしたところ、「まだ正式なロック解除方法の紹介はしていないので、続報に注目を」という旨の返答がありました。

【04/04追記】
こちらのDeep TestingのAPKでBootloader Unlockできたという報告がありました。

まとめ

  • LTPO 2.0 フラットディスプレイ
  • 120Hzリフレッシュレート対応AMOLED
  • Snapdragon 8 Gen 1 + LPDDR5 + UFS 3.1
  • 33分で満充電できる急速充電対応
  • 193gで5000mAhバッテリー
  • 面白い魚眼カメラ & 顕微鏡カメラ搭載
  • 日本キャリアのVoLTE対応
  • realme UI (ColorOS) 中国版のクセが強い
  • 発熱時にフレームが熱くなりやすい

 

realme GT 2 Proは高性能なフラットディスプレイを搭載しており、反エッジ派の方にぴったりなスマホです。

Snapdragon 8 Gen 1や5000mAhバッテリー搭載ながら193gと200gを切っており、紙風のデザインのおかげで手触りが良く滑りにくいため持ちやすいです。

おせっかいすぎるColorOSさえ乗りこなせれば、日本語対応・VoLTE対応で普段使いしやすいというのもポイントです。

OnePlus 10 Proが約8.5万円することを考えると、同じようなスペックに効率的な急速充電、顕微鏡カメラがついて7万円台で買えるrealme GT 2 Proのほうがコスパが良いと思います。

 

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