POCO M3 Pro 5Gをいただきました。
目次
格安な5G入門機
SIMフリー5Gスマホというと2~3万円以上するものが多いですが、POCO M3 Pro 5Gはなんと1万円台という激安価格で5Gに対応しています。
ハイスペック&3万円台で万人向けにおすすめできるPOCO F3と違い、こちらはとにかくコスト重視で安く抑えたい方向けのスペックとなっています。
- 5G + 5G DSDS対応
- 普段使いに十分な性能
- 90Hzリフレッシュレート対応
- 速めなUFS 2.2ストレージ
- 認証速度がそこそこ速い側面指紋センサー
- 3.5mmイヤホンジャック (ハイレゾ認証) あり
- microSDカード対応
- 格安でもNFC対応
- カメラは期待しない方が良い
- 3Dゲームには不向きな性能
- モノラルスピーカー
- バンドがdocomoやauには不向き
Xiaomi POCO M3 Pro 5G M2103K19PG | |
---|---|
OS | Android 11 |
RAM | 4GB/6GB LPDDR4X |
ストレージ | 64GB/128GBUFS 2.2 |
プロセッサ | MediaTek Dimensity 700 |
ディスプレイ | 6.5インチ FHD+ 90Hz |
サイズ | 161.81 x 75.34 x 8.92mm |
重さ | 約190g |
SIM | nano SIM + nano SIM |
メインカメラ | 48MP (OmniVision ov48b) + 2MP (マクロ Hynix hi259h) + 2MP (深度 GalaxyCore gc02m1b) |
フロントカメラ | 8MP |
バッテリー | 5000mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB2.0) |
バンド | 5G:n1,n3,n7,n8,n20,n28,n38,n40,n41,n66,n77,n78 4G: FDD-LTE Band 1,2,3,4,5,7,8,12,17,20,28,32,66 TDD-LTE Band 38,40,41 3G: WCDMA Band 1,2,4,5,8 2G: GSM 850 900 1800 1900 MHz |
POCOのイメージカラーである黄色い箱に入っています。
充電器はEUプラグのため、別途USB Type-C充電器を買わないといけません。
付属充電器はQuick Charge 3.0対応で、Pump Expressのマークはありません。
クリアケース、説明書やステッカー、SIMピン等も付属しています。
90Hz対応ディスプレイ
POCO M3 Pro 5GはTianma製6.5インチFHD+ディスプレイを搭載しています。
最近では高リフレッシュレートが当たり前になって60Hzだとガクガクして見えてしまうようになりましたが、POCO M3 Pro 5Gは格安ながらも90Hzに対応しているため滑らかなスクロールを楽しめます。
30Hz/50Hz/60Hz/90Hzという4段階で自動調整されるため、静止画や30FPSの動画再生時などにバッテリー消費を抑えてくれます。
ハイエンド機種に比べると明るさが少しもの足りないものの、屋内や少し影のある場所なら問題ありません。
下部のベゼルが太めですが、格安機種なので仕方がないでしょう。
中央パンチホール・フラットディスプレイ (表示領域外の縁は曲面) で保護フィルムを貼りやすいです。
最初から保護フィルムが貼られていましたが、アンチグレアのほうが操作しやすいのでミヤビックスさんに作成していただきました。
POCO M3 Pro 5G向けOverLay Plusはアンチグレア特有のギラつきがかなり抑えられており、さらさらな指滑りで指紋が残りにくく、快適に操作できます。
表示の色合いは設定で好きなようにカスタマイズできます。
WidevineはL1です。
サイド指紋認証センサー
POCO M3 Pro 5Gは顔認証と指紋認証に対応しており、指紋認証センサーは右サイドにあります。
指紋認証センサーは電源ボタンを兼ねており、出っ張っているPOCO F3と違って少し凹んでいます。
指を乗せて1~2秒ほどでロック解除されます。
指紋認証のタイミングは電源ボタンを触ったときか押したときか、好きな方を選べます。
3.5mmイヤホンジャック & microSDカード対応
今ではめっきり見かけなくなった、3.5mmイヤホンジャックもPOCO M3 Pro 5Gは搭載しています。
有線イヤホンを変換アダプターなしで使えるので、できるだけ低遅延・高音質なサウンドを楽しみたい方には良いですね。
上部には赤外線ポートもあります。
microSDカードでのストレージ容量追加にも対応しています。
1TBまで対応しているため、動画や音楽などを大量に入れられます。
nano SIM + nano SIMかnano SIM + microSDカードのどちらかを選ぶタイプです。
VoLTEはコマンド一発でOK
POCO M3 Pro 5Gの対応バンドは
- 5G:n1,n3,n7,n8,n20,n28,n38,n40,n41,n66,n77,n78
- 4G: FDD-LTE Band 1,2,3,4,5,7,8,12,17,20,28,32,66 TDD-LTE Band 38,40,41
- 3G: WCDMA Band 1,2,4,5,8
- 2G: GSM 850 900 1800 1900 MHz
で、Y! mobileやSoftBankといったSoftBank系の回線に適しています。
LTE B3が使えるので、楽天エリア内で使うことが多い人なら楽天モバイルでも使えます。
MediaTek製SoC搭載のおかげで5G + 5GのデュアルSIMデュアルスタンバイ (DSDS) に対応しています。
デフォルトではVoLTEが使えないですが、電話アプリのダイヤルで「*#*#86583#*#*」を打ち込めば強制的にVoLTEを有効化できます。
USB Type-C & モノラルスピーカー
下部にはUSB Type-Cポートとスピーカー、マイクがあります。
モノラルスピーカーなので音にはあまり迫力・広がりがありませんが、音質を求めない用途なら大丈夫でしょう。
USB PDには非対応ですが、なんとQuick Charge 3.0での18W急速充電に対応しています。
Qualcommの急速充電技術をMediaTek製SoC端末で採用するとは…。
MediaTek自身はPump Expressという急速充電規格を持っていますが、Xiaomiは「18W充電器 (QCのみ対応) を使ったのに急速充電にならない」というクレームを防ぐためか充電用ICのみQualcomm製チップを採用することで一般的なQuick Charge 3.0に対応させる手法を取ったようです。
Pump Express対応充電器を狙って探すのは難しいですし、これは良いですね。
5,000mAhと大容量バッテリーを搭載しつつも、重さは約190g (保護フィルムを表裏貼ると195.3g) です。
200gを超えるのと超えないのとでは体感の重さが結構変わってくるので、190g台に抑えられているのはグッドです。
90Hzリフレッシュレート有効時のバッテリーの持ちはPCMark Work 3.0ベンチマークでは100%→19%までが17時間39分でした。
120Hz・Snapdragon 870・4520mAhのPOCO F3だと10時間50分で、POCO M3 Pro 5Gは性能が控えめな分消費電力が少なく、バッテリー容量分以上に長持ちになっています。
ロゴが目立つ背面デザイン
POCOブランドであることをアピールしたいのか、ロゴが目立つデザインになっています。
POCO M3 Pro 5GはRedmi Note 10 5Gのリブランド品ですが、背面は個性がありますね。
背面もミヤビックスさんに保護フィルムを作成していただきました。
カメラは値段相応
POCO M3 Pro 5Gは48MP + 2MP (マクロ) + 2MP (深度) のトリプルカメラを搭載しています。
コスパ重視なのでカメラ性能は控えめで、綺麗な写真を撮りたい人には当然ながら向いていません。
価格と性能でどこを取るか、という問題なのでカメラ画質に期待している人は別モデルを買いましょう。
POCO M3 Pro 5Gで撮影した写真はこちらに保存しています。
明るい場所では白飛びしやすく、色味がやたらと強調されます。
細かいところを気にしなくて良い、SNS映えする写真を撮る分には良いと思います。
夜景モードの性能も低く、ハイエンド機種だと葉っぱが見えるようなシーンでも真っ暗です。
原神を25FPSでプレイできる程度の性能
POCO M3 Pro 5Gに搭載されているMediaTek Dimensity 700はSnapdragon 720Gに近い性能を持っており、普段使いには十分です。
Snapdragon 835を超えるほどのCPU性能ですし、数年前のハイエンドSoCをこの価格帯で打ち負かせるというのは健闘していると思います。
重たい3Dゲームを快適にプレイできるほどの性能ではありませんが、ゲームをしない人にとっては問題ありません。
3DMark Wile Lifeを40回連続実行した結果では、スコアは1108→1103、温度は23℃→30℃と性能が低い分発熱も低めでした。
PCMark Work 3.0ではスコア8985でした。
GeekBenchではシングルコア556、マルチコア1753です。
ストレージはUFS 2.2のおかげでそれなりに速く、アプリのインストール時などにつっかかりを感じることはほとんどありません。
リソースドカ食いで有名な原神はデフォルト設定では画質が最低となっています。
グラフィックス設定を最低にしたままフレームレートを60FPSにするだけでも負荷は高くなります。
GameBenchで計測した結果はこちらで見られます。(ジャーナリストプログラムで無料利用させていただきました)
FPSの中央値は26FPSとなっており、スムーズに…とはいきませんがプレイに支障をきたすほどの重さでもない程度で動作します。
16分ほどのプレイでバッテリーは200mAh消費しており、単純計算で約5時間20分ほど遊べることになります。
必要な機能は揃っているMIUI 12
MediaTek SoC搭載端末では良く言えばAOSPライク、悪く言えば手抜きなソフトウェアであることが多いですが、POCO M3 Pro 5GはしっかりカスタマイズされたMIUI 12.0を搭載しています。
もちろん日本語対応ですし、中華フォントではなくちゃんと日本語フォントです。
画面をダブルタップしてオンにするジェスチャーやタッチレスポンス・感度を調整できるゲームモードなどもあります。
別ユーザーとしてアプリを使えるセカンドスペースもあります。
ハイエンドモデルに比べると特殊な機能は少なめではありますが、必要最小限の機能は揃っている印象です。
まとめ
- 5G + 5G DSDS対応
- 普段使いに十分な性能
- 90Hzリフレッシュレート対応
- 速めなUFS 2.2ストレージ
- 認証速度がそこそこ速い側面指紋センサー
- 3.5mmイヤホンジャックあり
- microSDカード対応
- カメラは期待しない方が良い
- 3Dゲームには不向きな性能
- モノラルスピーカー
- バンドがdocomoやauには不向き
カメラやゲームには別にこだわっていない、普段使いに十分なそこそこの性能があれば良いという方にPOCO M3 Pro 5Gはおすすめです。
90HzリフレッシュレートにUFS 2.2で体感的な性能は底上げされていますし、この価格帯にしてはかなり快適に使えます。
5月20日 16時からは48時間限定セールが開始されます。
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を入れることで$10オフになり、4GB+64GBはセール価格$159 (約1.7万円)、6GB+128GBは$179 (約2万円)で購入できます。