評価: 3.5
OPPO Reno7 A ドリームブルーを貸し出していただきました。
目次
防水防塵、おサイフケータイ対応で軽量175g
OPPO Reno7 Aはシステム劣化を抑えることでサクサクな操作感が36ヶ月続くとされているスマートフォンです。
約175gと軽量ながらも、IP68 防水防塵、FeliCa・おサイフケータイ対応で日本人好みのスペックになっており、3.5mmイヤホンジャックやmicroSDカードにも対応しています。
au/UQ mobile/ワイモバイル以外のオープンマーケット版ではデュアルSIM・eSIM対応です。
このレビューはCPH2353_11_A.08バージョン、6GB+128GB版で行っています。
- 90Hzリフレッシュレート対応AMOLED
- 指紋が付きにくい背面
- IP68防水防塵
- 175gと軽量
- nano SIM + nano SIMかnano SIM + eSIMで使える
- 3.5mmイヤホンジャックあり
- microSDカード対応
- USB PD 18W充電対応
- 画面の明るさが足りず屋外では見にくい
- 動画撮影はOISなし、1080p@30fpsまで
- モノラルスピーカー
- 急速充電は18Wまで
- 36ヶ月保たせるにしては性能が低め
OPPO Reno7 A CPH2353 | |
---|---|
OS | Android 11 |
RAM | 6GB LPDDR4X |
ストレージ | 128GB UFS 2.2 microSDカード対応 |
プロセッサ | Snapdragon 695 5G (SM6375) |
ディスプレイ | 6.4インチ FHD+ 90Hz AMOLED |
サイズ | 約159.7 x 73.4 x 7.6mm |
重さ | 約175g |
SIM | nano SIM + nano SIM eSIM対応 |
メインカメラ | 48MP (SONY IMX581) + 8MP (超広角) + 2MP (マクロ GalaxyCore GC02M1) |
フロントカメラ | 16MP |
バッテリー | 4500mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB 2.0) |
バンド | 2G: GSM 850/900/1800/1900MHz 3G: UMTS(WCDMA) Band 1/4/5/6/8/19 4G: TD-LTE Band 38/40/41/42 4G: LTE FDD Band 1/3/4/5/8/12/17/18/19/26/28 5G: n3/n28/n41/n77/n78 |
付属品は保護ケースと説明書などです。
充電器やケーブルは付属していません。
有機ELディスプレイ搭載、ただし屋外では明るさが足りず
OPPO Reno7 Aは前モデルとは異なり、6.4インチの有機ELディスプレイを搭載しています。
90Hzリフレッシュレートに対応しており、FHD+ (2400×1080) 解像度です。
色合いや視野角には優れているのですが、残念ながら輝度は通常430nit、最大でも600nitとスマートバンド並の明るさしかないため、晴れた日の屋外だと見にくいです。
画面占有率は89.4%で、アゴの部分が広いのが少し気になります。
Samsung製AMS643AG02パネルを搭載しており、ダイヤモンドピクセル配列です。
最初から貼られている保護フィルムは光沢タイプで、割と弱いのかタッチペンで連打しているだけでへこみができることがありました。(他機種だと同様の操作で起こらず)
3日ほどしたらへこみが戻ったので、ある程度の自己修復機能はあるようです。
ブルーライトカットや反射防止などの機能が欲しければ、ミヤビックスさんのOverLayシリーズがおすすめです。
WALT Latency Timerで計測したタッチレイテンシーはタッチからカーネルが9.6ms、カーネルからJavaが3.7ms、画面描画が37.8msで合計51.1msでした。
ミドルレンジモデルなので仕方がないですが、ハイエンドスマホに比べれば少し遅めです。
Widevine L1で、Amazonプライムビデオ (ベータ版) などでHD画質でのストリーミング再生ができます。
画面内指紋認証と顔認証に対応
OPPO Reno7 Aは画面内指紋認証センサーを搭載しています。
画面下部に配置されているため、片手で持ったときは少し押しにくいです。
認証は高速に行ってくれます。
顔認証とも併用できるため、マスクを付けているかどうかにかかわらず素早くロック解除できます。
指紋が付きにくいOPPO Glow加工の背面
OPPO Reno7 Aの背面はOPPO 独自の背面加工「OPPO Glow (オッポ グロウ)」が使用されており、サラッとした手触りで指紋が付きにくいです。
長期間利用しても背面が汚くなりにくいので、見た目が綺麗に保てて良いですね。
写真だと分かりにくいですが、光に当てると部分的に薄紫色に色が変わります。
背面をOPPO Find X3の顕微鏡でズームしてみると、こんな感じです。
ランダムな凸凹があることで、光が当たったときの煌めきを出しているのでしょう。
約175gで軽量
OPPO Reno7 Aは最初から貼られている保護フィルム込みで176.2gです。
最近のスマートフォンはミドルレンジでさえ200gを平気で超えてきますし、片手でも持ちやすい重量に収まっているのは良いですね。
200g超えの機種をOPPO Reno7 Aと比較して完勝じゃないかと煽るメーカーもいますが、OPPO Reno7 Aのこの軽さは見習ってもらいたいものです。
48MPトリプルカメラ搭載
OPPO Reno7 Aは
- 48MP (SONY IMX581)
- 8MP (超広角)
- 2MP (マクロ)
というトリプルカメラです。
型落ちのカメラではありますが、日中であれば十分綺麗な写真を撮影してくれます。
撮影した写真はこちらに保存しています。
眩しい夕日を撮影したときは太陽の位置が分かる程度に調整して撮影されました。
肉眼だともっと眩しかったです。
夜景撮影ではフレア・ゴーストが発生しやすく、白飛びしてしまいます。
光源の部分にフォーカスさせることで白飛びしにくいようにしてくれる…のですが、今度は周囲が真っ暗になって周りの風景が分からなくなってしまいます。
夜景を全体的に綺麗に撮影するのは難しいようです。
AIモードをオンにすると明るさ・彩度が若干上がるようです。
料理のシーンなどでも明るさが少し上がっていました。
劇的な変化はないですが、SNS用の写真が多いならAIモードオンのままで良いと思います。
動画は電子式手ぶれ補正にしか対応しておらずOIS (光学式手ぶれ補正) がないため、小走りでも結構ガクガクとした写りになります。
また、Snapdragon 695自体が基本的に1080p@60fpsでの動画撮影に対応していないため、OPPO Reno7 Aは最大で1080p@30fpsでしか動画撮影できません。
OPPO Reno7 Aを購入するユーザー層には4Kや60fps撮影を目的に購入する人はいないだろう、ということで切り捨てたのでしょう。
できるだけ滑らかな映像を撮影したい、という人には不向きです。
デュアルSIM、eSIMにまで対応
OPPO Reno7 Aは
- 2G: GSM 850/900/1800/1900MHz
- 3G: UMTS(WCDMA) Band 1/4/5/6/8/19
- 4G: TD-LTE Band 38/40/41/42
- 4G: LTE FDD Band 1/3/4/5/8/12/17/18/19/26/28
- 5G: n3/n28/n41/n77/n78
Y! mobileやSoftBank、LINEMOといったSoftBank系の回線はもちろん楽天モバイルでもauパートナーエリア含め利用可能で、ahamo、IIJmioやOCN モバイル ONEなどのdocomo回線でも概ね問題ないでしょう。
nano SIM 2枚のデュアルSIMに対応しているほか、microSDカードを挿入してストレージ容量を増やすこともできます。
nano SIM 2枚挿しとmicroSDカードは両立できないのですが、そんなときに役立つのが「eSIM」。
nano SIMとeSIMでデュアルSIMにできちゃいます。
最近ではeSIMに対応しているキャリアが増えてきましたし、オンラインで簡単にeSIMを発行し直せるキャリアであれば便利だと思います。
USB PD 18W対応、3.5mmイヤホンジャックあり
OPPO Reno7 Aの下部にはUSB Type-Cポートと3.5mmイヤホンジャック、スピーカーがあります。
USB Type-CポートはUSB PD 18W急速充電に対応しているおかげで、独自規格ではない分自由に充電器を選べるようになりました。
スピーカーは残念ながらモノラルで、音量はそれなりですが低音や高音が弱いです。
WALT Latency Timerでイヤホンジャックのオーディオ出力レイテンシーを計測すると21.9msでした。
私が計測した限りでは他社ハイエンドスマホよりも低遅延です。
Androidスマホ ベンチマーク結果まとめ。CPU・メモリ・ストレージ性能・タッチレイテンシー一覧 – AndroPlus
上部にはマイク穴があります。
電源ボタンは右側面にあります。
長押ししたときにGoogleアシスタントを起動するように設定でき、オフにすれば普通に電源メニューを出せます。
最低限サクサクと使える性能
OPPO Reno7 AはSnapdragon 695を搭載しています。
Geekbench 5ではシングルコア650、マルチコア1959です。
原神に偽装したビルドではシングルコア685、マルチコア1922と誤差程度の違いしか無かったので、スロットリングやベンチマークブーストは行っていないようです。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0ではスコア8612でした。
個人的には2022年現在で快適に使うにはスコア7000が最低限度だと考えていますが、この性能だと今は良くても36ヶ月後にも快適に使うには色々我慢しないと厳しいと思います。
初期搭載OSがAndroid 11ということもありOSアップデートも一世代前までしか配信されないでしょうし、36ヶ月保たせる前提ならもう少し余裕を持たせた性能にしたほうが良かったのではないでしょうか。
ただまぁ、スマホオタクでない一般人だとXperia acro HDを「十分使えるから」と6年使い続けた知人もいたので、新しいアプリやサービスを試さずに決まった使い方で使い続ける一般人にはこれでも十分なのかもしれません。
Androidスマホ ベンチマーク結果まとめ。CPU・メモリ・ストレージ性能・タッチレイテンシー一覧 – AndroPlus
3DMark Wild Life Stress Testではスコア1208で、温度上昇は28℃→36℃ (8℃上昇)、5~11FPSでした。
3D表現がある重たいゲームアプリには不向きです。
UFS 2.2ストレージ、LPDDR4xメモリ搭載ですが、全体的には1~2年前のスマホと同じぐらいのスピードです。
普段使いには十分な速度です。
原神を最高画質・60FPS設定で動かしてWeTest PerfDogで計測すると、平均28.2FPS、スムーズ度は7.5でした。
効率の良さは7.62で、高フレームレートは出ないものの消費電力が少なめです。
ゲームには不向きですが、普段使いで少し負荷がかかることをしても消費電力を抑えられるということですし、バッテリー持ちの良さに繋がります。
Androidスマホ ベンチマーク結果まとめ。CPU・メモリ・ストレージ性能・タッチレイテンシー一覧 – AndroPlus
カスタマイズ性が高いColorOS
OPPO Reno7 AはAndroid 11ベースのColorOS 12を搭載しています。
Android 13がもうすぐ配信される、という時期に初期OSでAndroid 12を搭載していないのは残念です。
Android 11だと使えないアプリがなくて安定しているという説があるものの、個人的にはAndroid 12起因でアプリに不具合が起きるのは見たことがありません。(普通のアプリならこの一年でAndroid 12対応は済ませているでしょうし…)
36ヶ月使い続けることを考えると、Android 12初期搭載スマホよりメジャーアップデートが周回遅れになるのは大きなデメリットだと思います。
ColorOSはカスタマイズ性が高く、アニメーションやテーマ、フォントなどを自分好みに設定できます。
日本語フォントは数がかなり限られているものの、私が制作したMejiro・McMejiroはColorOSテーマストアで配信されています。テーマストアで検索すると出てきます。
ジェスチャー関係もかなり豊富で、耳に当てて受話したり裏返してミュートにしたりするジェスチャーのほか、画面オフ時にダブルタップで画面オンにしたり文字を書いてアプリを起動したりするジェスチャーも設定できます。
音楽操作もジェスチャーでできますし、かなり便利です。
RAMの拡張機能もあり、2~5GBで仮想メモリを追加できます。
まとめ
- 90Hzリフレッシュレート対応AMOLED
- 指紋が付きにくい背面
- IP68防水防塵
- 175gと軽量
- nano SIM + nano SIMかnano SIM + eSIMで使える
- 3.5mmイヤホンジャックあり
- microSDカード対応
- 画面の明るさが足りず屋外では見にくい
- 動画撮影はOISなし、1080p@30fpsまで
- モノラルスピーカー
- 急速充電は18Wまで
- 36ヶ月保たせるにしては性能が低め
OPPO Reno7 Aはゲームをあまりプレイしない、SNSアプリさえ使えれば良いという学生や決まった使い方を続ける人には十分快適に使えるスマホです。
その反面、動画撮影にこだわりがあったり、屋外で使うことが多かったりする人には不向きなところがあります。
背面は指紋が付きにくく、低遅延な3.5mmイヤホンジャックやmicroSDカードでの容量追加にeSIMが使えるなど便利な点も多いですし、用途に合わせて選べば良い選択肢になると思います。
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