One-Netbook A1 Proを貸し出していただきました。
目次
コンパクトながらもUSB4・LAN・シリアルポート搭載
One-Netbook A1 Proは7インチディスプレイを搭載したUMPC (超小型ノートパソコン) で、USB4ポートや有線LANポートのほかにシリアルポートまで搭載しているおかげでネットワークエンジニアも現場で使いやすくなっています。
第十一世代のIntel Core i5-1130G7や16GBメモリを搭載し、オフィスでの作業を快適にできます。
付属品は充電器とUSB Type-Cケーブル、説明書です。
充電器はUSB PD対応で、最大20V / 3.25A、65W出力が可能です。
7インチディスプレイで持ち運びと視認性を両立
大きいディスプレイを搭載しているノートパソコンは見やすい代わりに1kg近くする重さになったり、かさばって荷物になったりしてしまいます。
その点One-Netbook A1 Proは7インチという小型なディスプレイを搭載しているおかげで、本体サイズは約173mm × 136mm × 19mmとコンパクトに仕上がっており、視認性もそれほど損なわれていません。
タッチ操作に対応しており、マウス操作しなくても直感的に操作できます。
1920 x 1200解像度のIPSディスプレイです。
一昔前のUMPCとは異なり、ちゃんと60Hzリフレッシュレートになっています。
ノートPCスタイルで使う場合はこのような角度まで開けられます。
左側面にあるUSB Type-CポートはUSB4で、eGPU (外付けGPU) も接続できます。
ディスプレイ回転機構を搭載しており、このようにディスプレイ部分を回転させて折りたたみ、タブレットのようなスタイルで使うこともできます。
ディスプレイは2048段階・4096段階の筆圧検知に対応しているため、別売りのスタイラスペンでメモ書きやイラスト作成ができます。
明るさをLX-1336Bで計測すると最大275nitsに達しました。
屋外で使うには厳しいものの、屋内で使う分には問題ありません。
VESAマウントで常設も可能
One-Netbook A1 Proの背面にはVESAマウントがあり、モニターアームなどに取り付けて常設PCとして使うこともできます。
デスクトップPCだと別途ディスプレイが必要、Windowsタブレットは性能や操作性が微妙という難点を7インチディスプレイ・キーボード付きのOne-Netbook A1 Proなら解決してくれます。
重さは550gでした。
マウス操作も可能、指紋認証センサー付き
One-Netbook A1 Proのキーボードは小柄な本体に合わせるためかなり変則的なレイアウトになっています。
今回貸し出していただいたのはUSキーボード版で、日本で正式に販売されているものは日本語キーボード版です。
下部にマウス操作ができるボタン・センサーがあるため、マウスを接続しなくても単体でカーソル移動やクリックができます。
電源ボタンは指紋認証センサーを内蔵しており、Windows Helloで素早くロック解除できます。
認証精度は良く、失敗することはありませんでした。
キーボードはLEDで光るため、暗い場所でも押しやすいです。
様々なUSB PD充電器を使用可能
一昔前のUMPCといえば、12Vに対応していないと充電不可など妙な相性問題が発生しやすいものでした。
One-Netbook A1 Proは12Vだけでなく5・9・12・15・20Vで充電できるようになっているため、付属品以外のUSB PD充電器を使っても急速充電できます。
電源オフ時も5V~20Vで充電開始できるため、UMPCだからといって気を張る必要がなくなりました。
バッテリー残量が100%のときには16Wほどで充電されていました。
3.7V 6,000mAh容量のバッテリーを搭載しています。
USB4やシリアル、microSDカードなど豊富なポート類
One-Netbook A1 Proの右側面にはmicroSDカードと3.5mmイヤホンジャックがあります。
NVMe SSDの増設は不可とされているため、容量が不足したらmicroSDカードで容量を追加することになります。
後ろ側にはRS-232 シリアルポート、micro HDMI、USB Type-A x2、RJ45 有線LANポートがあります。
USB変換アダプターを使わずシリアルポート接続できるため、古い機器が稼働している現場でパケロスなく快適な操作ができるようになります。
有線LANポートでは1000Mbpsで通信できるほか、無線LANではWi-Fi 6対応でリンク速度が2402Mbpsになることを確認できました。
コンパクトでも普段使いに十分な性能
CINEBENCH R23でベンチマークしてみると、マルチコアで1485pts、シングルコアで750ptsとなりました。
実際の動作でも特に突っかかりや遅さを感じることはなく、快適に使用できました。
さすがにゲームをプレイするのは難しそうですが、eGPUを接続すればグラフィック処理が必要なソフトも軽々と動かせるでしょう。
ストレージは512GB M.2 2280 PCI-e NVMe SSDです。
CrystalDiskMarkでの計測結果はこの通りです。
特段速くはないものの、十分な速度です。
Windows 11搭載
One-Netbook A1 ProはWindows 11 Homeを搭載。
日本語対応です。
Microsoftアカウントでログインしたくなければ、初期設定画面の「国または地域はこれでよろしいですか?」画面でFn + Shift + F10キーを押してoobe\BypassNRO.cmd
を実行しましょう。
「インターネットに接続していません」を選べるようになるので、それを押して進めばローカルアカウントを作成できます。
One-Netbook A1 Proは操作性の犠牲を最小限にしつつも豊富なポートや7インチディスプレイを搭載してコンパクトに仕上がっているため、重たいノートPCを持ち運ぶのが嫌だ、狭い場所でもコンソールを確認したい、というような方におすすめです。
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