nubia Pad Proを貸し出していただきました。
高性能タブレット
nubia Pad ProはSnapdragon 8 Gen 3を搭載したハイエンドタブレットです。
9インチ小型タブレットREDMAGIC Astraなどに搭載されている8 Eliteの一世代前のSoCだとはいえ十分高い性能で、2880×1800解像度で144Hzリフレッシュレートのディスプレイやクアッドスピーカーも搭載するなどハイスペックです。
このレビューは8GB+256GB版で行っています。
- 高い性能のSnapdragon 8 Gen 3
- 144Hzリフレッシュレート対応ディスプレイ
- バイパス給電 (充電分離) に対応
- 10,100mAh大容量バッテリー
- USB PD / PPS充電器でも急速充電可能
- DTS:X Ultra対応クアッドスピーカー
- USB 3.2 Gen 1ポートで映像出力対応
- グローバル版だと中華フォント強制
- GPUを使う重たいゲームには不向き
| nubia Pad Pro | |
|---|---|
| OS | Android 15 |
| RAM | 8GB / 12GB / 16GB LPDDR5X |
| ストレージ | 256GB / 512GB UFS 4.0 |
| SoC | Snapdragon 8 Gen 3 |
| ディスプレイ | 10.9インチ 2880×1800 アスペクト比 16:10 144Hzリフレッシュレート LCD |
| サイズ | 253.34 × 164.56 × 7.3mm |
| 重さ | 523g |
| SIM | — |
| リアカメラ | 13MP (OMNIVISION OV13B10) |
| フロントカメラ | 20MP (OMNIVISION OV20B40) |
| バッテリー | 10,100mAh |
| USB端子 | USB Type-C (USB 3.2 Gen 1) |
目次
公式サイトでは購入特典としてタッチペンが付属している一方、充電器は付属していません。
充電器も欲しい場合はこちらのページで購入できます。(一般的なUSB PD / PPS充電器でも50W程度で充電できます)
ディスプレイ:高解像度で滑らかな表示
nubia Pad Proは10.9インチ2880×1800解像度のディスプレイを搭載しています。
アスペクト比は16:10となっていて、マンガの見開きをしたときは左右に少し大きめに余白ができます。
高解像度なので文字がはっきりしており、ウェブサイトやスプレッドシートなども一画面で見やすいです。
アスペクト比16:9の動画を見るときは上下に小さく黒帯が出ます。
明るさを最大にして全白画像を表示した状態で輝度をLX-1336Bで計測すると、最大320nitでした。
明るさの度合いを示す単位で、高いほど明るいという意味です。
屋内では400~500nit程度、屋外では800~1000nit程度でないと見にくいとされています。
ちなみに、明るさの自動調整をオンにしないと最大値が制限される機種が多いです。
リフレッシュレートは144Hz対応で、120Hzや90Hzも選べます。
アプリ個別には設定できません。
タッチサンプリングレートをTouch Sample Rate Testerで計測すると、高タッチサンプリングレート時でシングルタッチ・マルチタッチともにMovement Rateは平均240Hz程度でした。
画面をタッチしたときの感度の高さに関係しています。
この数値が大きいほど、タッチに素早く反応してくれることが多いです。
ただし実際にはタッチ遅延はそれだけでは決まらず、他の要因が影響して最終的なタッチ遅延は大きいこともあります。
目安として、画面のリフレッシュレートに対してMovement Rateが2倍程度なら普通、3倍を超えるなら高めで、ゲーミングスマホなら5~6倍程度になることが多いです。
WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は合計42.9msでした。
画面をタッチしたときに反応してくれるまでの時間です。
この数値が小さいほど、素早く反応するということです。
ゲーミングスマホでは25msほど、通常のスマホでは30~40ms前半が一般的です。
Widevine L1で、Amazonプライムビデオなどで高画質なストリーミング再生ができます。
背面:メタリック
背面はメタリックで指紋はやや付きにくくなっています。
残念ながらカメラは出っ張っているため、机に置いたときは少しガタガタします。
重さは526.5gです。
スピーカー:4基搭載
nubia Pad Proはクアッドスピーカー搭載です。
ボーカルや高音がクリアで、音の広がりは良いです。低音はやや控えめなため、イコライザーで調整したほうが良さそうです。
音量を6段階目にしたあたりで背面が振動します。
DTS:X Ultra対応で、スピーカー時でもDTS サウンドはオフにできるようになっています。
音楽やゲーム用などにカスタマイズでき、音楽モードだとイコライザーで調整できます。
Bluetooth Codec Changerで対応コーデックを確認するとAAC / aptX / aptX HD / aptX Adaptive / LDAC / LHDCに対応していました。
LHDC V5対応イヤホンはメーカー縛りがなく、他社のものでも利用できます。
AI音声最適化アルゴリズムと音声認識技術により話し声をクリアに拾ってくれるため、地味にリアカメラより高画素な20MPフロントカメラを搭載していることもあってオンライン会議などで使う用途にも向いています。
ポート:66W急速充電に対応
nubia Pad Proは10100mAhもの大容量バッテリーを搭載しており、66W急速充電に対応しています。
専用充電器だけでなく一般的なUSB PD / PPS充電器でも実測50W程度で充電できるため、他のスマホと充電器を共有できて便利です。
USB 3.2 Gen 1ポートで高速なデータ転送ができ、DisplayPort Alt Modeでの映像・音声出力にも対応しています。
充電分離 (バイパス給電) に対応しており、直接給電することでバッテリーへの負荷や発熱を抑えつつ長時間のゲームプレイが可能です。
指定したバッテリー残量になったら自動的にオンにすることもでき、1%刻みで20~90%の間で変更できます。
また、バッテリー残量が80%になったら充電を止める設定もあります。
電源ボタンは指紋認証センサー内蔵で、ロック解除には指紋認証と顔認証を使えます。
Wi-Fi 7・6GHzに対応しており、リンク速度1729Mbpsで接続できました。
磁気やジャイロ、加速度センサーは搭載していますが、近接センサーは非搭載です。
性能:高めの性能、ただし発熱も
nubia Pad ProはSnapdragon 8 Gen 3を搭載しており高い性能を持っています。
ただゲーミングスマホのREDMAGICシリーズから流用した調整になっているのか、ビヨンドモード (パフォーマンスモード) にすると発熱を考慮せず性能を出そうとするため、放熱ファンがない分熱くなりすぎてしまう場面があります。
ゲームモードは完全にREDMAGICと同じタイプなので、ゲーミングタブレットではないにもかかわらずAIトリガーや仮想ジョイスティックなど豊富なゲーミング機能を使えます。
Geekbench 6ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア2250・マルチコア7000、通常版でシングルコア2268・マルチコア7096でした。
大きな差がないため、パッケージ名判定での性能制御は行っていないようです。
AnTuTuをはじめとする有名ベンチマークアプリをパッケージ名で判別して、ベンチマーク中だけスコアをよく見せかけるため熱制御を緩めたり高クロックに固定したりとチート行為をするメーカーが続出しています。
通常のアプリ使用時とは異なる挙動であるため、「ベンチマークは良いのに他のアプリの動きは大して良くない」ということが起こります。
メーカー毎にブーストの挙動が違うので、ブーストされた結果で比較しても何の意味もありません。
そのためパッケージ名を変更して一般アプリに偽装し、ブーストされていない正しいスコアを出すことが重要です。
こちらの記事で詳しく解説しています。
背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。
シングルコアで1200、マルチコアで3000以上なら大抵快適に使えるでしょう。
ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。
パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア4160→3494でした。
安定度は84%と高いものの、バッテリー温度は38℃まで上昇しています。
Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。
スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。
あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかないため、人気ゲームがほぼVulkan APIを使っていないことを考えるとスコアはあまり役に立たず、GPU使用時の発熱具合の確認が主となります。
Vulkanで性能が出るならOpenGLでも高い性能だろう、発熱しやすいなら実ゲームではFPS維持が難しいだろうといった推測しかできません。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア14459でした。
ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。
8000以上あれば十分です。
UFS 4.0ストレージ、LPDDR5Xメモリを搭載しています。
CPDT Benchmarkで計測した結果では、8 Gen 3世代のスマホ・タブレットの中では速めでした。
シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。
ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。
GPUの使用率が高い崩壊:スターレイルをビヨンドモード・画質オプションすべて最高設定・60FPS設定・ピノコニー「黄金の刻」で黄泉の秘技を連打してプレイすると平均59.9FPSでした。
発熱を気にせずパフォーマンスを維持する調整なせいか、13分を過ぎたあたりで計測アプリが強制終了されてしまいました。
消費電力は13.29W、バッテリー温度は42℃と高く、例えば13インチタブレットOnePlus Pad 3が30分プレイでも最大38.4℃に抑えられていることを考えるとチューニング不足に感じられます。
REDMAGICシリーズと違って放熱ファンを内蔵していないのですし、それ相応の調整をしてもらいたいです。
OS:グローバル版だと中華フォント強制
今回貸し出していただいたのは日本版ではなくグローバル版ですが、「SEP を充電」などZTE特有の誤訳や表記揺れが豊富にあるため、原文を想像して意味を掴まないといけない場面があります。
グローバル版と日本版で翻訳が違う場合があるため、日本版だと一部は直っているかもしれません。
また、フォントが独自フォントになっており、「置」などが中国の漢字になってしまっています。
残念ながらカスタマイズ設定にはフォント自体を置き換える項目がなく、使用フォントにNoto Sans CJKを指定しているアプリ以外では中華フォントで使うことになります。
さすがに日本版はアップデートで修正されると思いたいところですが…。
ジェスチャー操作はダブルタップでの画面オンオフや、3本指での画面分割などができます。
まとめ
- 高い性能のSnapdragon 8 Gen 3
- 144Hzリフレッシュレート対応ディスプレイ
- バイパス給電 (充電分離) に対応
- 10,100mAh大容量バッテリー
- USB PD / PPS充電器でも急速充電可能
- DTS:X Ultra対応クアッドスピーカー
- USB 3.2 Gen 1ポートで映像出力対応
- グローバル版だと中華フォント強制
- GPUを使う重たいゲームには不向き
MediaTek Helio G99搭載などの格安タブレットと違ってSnapdragon 8 Gen 3搭載のおかげで普段使いはもちろんゲームなども問題なく、スムーズな操作で快適に使えます。
ただ放熱ファンがないのにチューニングはREDMAGICシリーズから流用してきており、ゲーム時はパフォーマンス (ビヨンド) モードにすると発熱しすぎてしまうため、バランス (ライズ) モードにしたり画質設定を落としたりする必要があります。
バッテリーはUSB PD / PPS充電器で高速充電できるのが嬉しいところで、バイパス給電にも対応しているためバッテリーへの負荷を抑えて長く使えそうです。
9月9日(火)午前11時59分まで先行予約中で、65,800円で購入できます。

























