N-one NPad Xレビュー。格安ながらHelio G99で最低限度の性能を持つタブレット

NPad X

N-one NPad Xをいただきました。

YouTube動画再生など向きのタブレット

N-one NPad Xは手に取りやすい低価格でありつつも、MediaTek Helio G99搭載のおかげでモッサリとしない最低限の性能を持っています。

買い換えやすい上にLCDで焼き付きの心配もほぼないため、ながら聞きやスマートディスプレイ風の使い方をしたい人に向いています。

N-one NPad X

保護ケースのほか保護ガラス、充電ケーブルと充電器が付属しています。

格安なのに必要なものが揃っているのは良いですね。

充電器は珍しくUSB Type-C to Cケーブルで充電するタイプです。ただし5A対応ケーブルは利用できないようです。

付属品

ディスプレイ:発色良し、明るさ自動調整対応

NPad Xは10.95インチ 2000 x 1200解像度のディスプレイを搭載しています。

視野角や発色は良く、文字も綺麗に見えます。

NPad X

明るさの自動調節に対応しています。

反応がやや遅いものの、明るさを固定せずに使えるため周囲が暗いときにも使いたい、という場合に便利です。

自動調整

明るさ自動調整オンで輝度をLX-1336Bで計測すると、最大324nitsに達しました。

明るい部屋の場合、明るさは80%以上にしておかないと暗くて使いにくい印象です。

ディスプレイ

nitとは?

明るさの度合いを示す単位で、高いほど明るいという意味です。

屋内では400~500nits程度、屋外では800~1000nits程度でないと見にくいとされています。

ちなみに、明るさの自動調整をオンにしないと最大値が制限される機種が多いです。

リフレッシュレートは60Hzです。

リフレッシュレート

Widevine L3なのでHD画質でのストリーミング再生はできません。

せっかくの大画面ですが、YouTubeなど無料サービスでないと高画質な動画を見られないことになります。

DRM

背面:メタリックで指紋が付きにくい

背面はメタリックで指紋汚れなどが付きにくいです。

Lenovoのタブレットを意識したのかツートンになっています。

技適マークのあるシールが貼られているので、絶対に剥がれないようにしないといけません。

背面

重さは526gです。

重さ

SONY製20MPカメラ搭載です。

出っ張りが大きいため、机の上に置いたときは少しガタガタします。

カメラ

スピーカー:音量は大きい

NPad Xはステレオスピーカー搭載です。

音量1でも少しうるさく感じるぐらいの音が出るものの、ボーカルだけが特出して聞こえるイメージで低音はスカスカとしており高音は聞こえにくいです。

格安タブレットによく搭載されている3.5mmイヤホンジャックはNPad Xにはありません。

スピーカー

MediaTekおなじみのBesLoudness以外にハイファイモードを利用できます。効果はほぼありません。

Bass

BluetoothはLDAC・AACコーデックに対応しています。

Bluetooth

開発者向けオプションにはLHDCコーデック関係の項目があるものの、MediaTekの汎用オプションのようで実際にはLHDCは使えませんでした。

LHDC

ポート:18W充電のUSB-C、GPSやmicroSDカード対応

NPad Xは8600mAhのバッテリーを搭載。

USB PD 18W充電に対応しています。

USB Type-C

microSDカードとnano SIMカードを挿入できます。

microSDカード

4Gモバイルデータ通信に対応しており、GPS位置情報取得が可能です。

VoLTE通話も可能です。

通話電源ボタンと音量ボタンは左上に配置されています。

他のHelio G99タブレットでは起きないのでNPad X固有の問題だと思いますが、電源ボタンを押した後の立ち上がりに3秒ほどかかってしまいます。

電源ボタン

性能:最低限度の水準

NPad XはMediaTek Helio G99 MT8781V/CAを搭載しており、普段使いの軽い作業ならそこそこ快適に行えます。

 

Geekbench 6ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア714・マルチコア1871でした。

Geekbench

Geekbenchのスコアとは?

背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。

普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。

2023年現在はシングルコアで1200、マルチコアで3000以上なら大抵快適に使えるでしょう。

ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。

パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア341→339でした。

ゲームを快適にプレイすることは不可能ではあるものの、ひとまず動かすことはできます。

3DMark

3DMarkのスコアとは?

Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。

スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。

発熱とバッテリー消費とのバランスも重要で、安定度が高くて温度上昇とバッテリー消費が少ないものが理想です。

2023年現在は2000以上あれば、大抵のゲームをグラフィック設定を極端に落とすことなく快適にプレイできる傾向にあります。

あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかなく、実際のゲームの挙動は最適化や放熱性能、解像度など様々な要因で変動するため、「このスコアならだいたいこんな動きをするだろう」という推測の材料にする程度に収めてください。

ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア8791でした。

PCMark

PCMarkのスコアとは?

ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。

高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。

2023年現在は8000以上あれば十分です。

ストレージはランダムライトが意外と速いです。

SoC性能が低いのでボトルネックになって意味がないですけど…。

CPDT

ストレージ性能とは?

シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。

ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。

 

OSはAndroid 13で、タスクバーにアプリのショートカットを置けるので素早く切り替えしやすいです。

OS

 

NPad Xは2023/07/11よりAmazonにてクーポンAMZNPADX5を使うと26,900円で購入できます。

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root化済み・非rootそれぞれのやり方はこちらの記事を参考にしてください。