Lenovo XiaoXin Pad Pro 12.6レビュー。最高画質の原神を中央値60FPSでプレイできる最強タブレット

ディスプレイ

評価: 5

BanggoodでLenovo XiaoXin Pad Pro 12.6を割引価格で購入しました。

12.6インチ、120Hz対応有機EL

Lenovo XiaoXin Pad Pro 12.6は12.6インチ2560×1600解像度の有機ELディスプレイを搭載したAndroidタブレットです。

Snapdragon 870にLPDDR5メモリ、UFS 3.1ストレージを搭載し、USB 3.1 Gen1・DisplayPort Alt Modeに対応するなどかなりのハイエンドスペックで、競合となるXiaomi Pad 5と違ってmicroSDカードにも対応しています。

中華タブレットですが、Banggoodで購入するとグローバル版であるLenovo Tab P12 ProのROMを入れてあるため日本語やPlayストアがそのまま使えます。

  • 12.6インチ OLED
  • 120Hzリフレッシュレート対応
  • 高性能なSnapdragon 870搭載 & 高い放熱性能
  • 4基のJBLスピーカー
  • 10200mAhバッテリー
  • USB-C映像出力・PCモード対応
  • microSDカード対応
  • Widevine L1・Netflix対応
  • ペン・キーボード対応
  • 240ppiなので近づくとドットが見えやすい
  • GPS非対応 (Wi-Fi・BTスキャンのみ)
  • Tab P12 Pro化してあるため中華版に戻しにくい
Lenovo XiaoXin Pad Pro 12.6 TB-Q706F
OS Android 11
RAM 6GB/8GB LPDDR5
ストレージ 128GB/256GB UFS 3.1
プロセッサ Qualcomm Snapdragon 870
ディスプレイ 12.6インチ 2560×1600 120Hz AMOLED
サイズ 285.61mm x 184.53 x 5.63mm
重さ 565g (実測568.5g)
SIM
メインカメラ 13MP + 5MP (超広角)
フロントカメラ 8MP + ToF (顔認証用)
バッテリー 10200mAh
USB端子 USB Type-C (USB 3.2 Gen 2)

付属品はUSB Type-C 30W充電器、USB Type-C to Cケーブル、説明書、ピンなどです。

付属品

保護フィルムは貼られていません。

反射が気になる場合はOverLay Plusなどを買ったほうが良いと思います。

美しい120Hz E4 AMOLED

Lenovo XiaoXin Pad Pro 12.6は12.6インチ2560 x 1600解像度のディスプレイを搭載しており、ハイエンドスマホに採用されているものと同じSamsung E4 AMOLEDが採用されています。

発色や視野角が良く、XiaoXin Pad Pro 2021よりもパッと見たときの美しさが違います。

パネルに詳しくない家族からも「こっちのほうがパリッとしてる」と好評でした。

120Hzリフレッシュレートに対応しており、タッチサンプリングレートは360Hzです。Touch Sampling Rate Checkerの結果では375Hzでした。

ディスプレイ

Shift BRBG配列です。

Samsung Galaxy Tab S7+Nintendo Switch (有機ELモデル) にも使われているタイプの配列で、1ピクセルがRGBストライプと同等なためペンタイルやRGB-Delta配列よりも綺麗な表示になりやすいです。

ただ、12.6インチと大画面なため画素密度は240ppiになってしまい、画面に近づいて見ると文字がギザギザしているように見えやすいです。

通常は画面に張り付くように見ることはないでしょうし、少し離れて普通の距離で使えば全く気になりません。

Shift BRBG

Widevine L1で、AmazonプライムビデオなどでHD画質でのストリーミング再生ができます。

Widevine

メタリックな背面

Lenovo XiaoXin Pad Pro 12.6の背面はメタリックでツートンカラーになっています。

上部にスタイラスペンを付けておけるようになっています。

カメラの出っ張りがありますが、ボディが大きいおかげでグラつきは少ないです。

背面

重さは568.5gです。

片手で持てないことはないですが、基本は両手持ちで使うことになります。

重さ

指紋認証 + 顔認証を併用できる

Lenovo XiaoXin Pad Pro 12.6の電源ボタンは指紋認証センサーを内蔵しているタイプです。

電源ボタン

認証速度は高速で、触るとすぐロック解除してくれます。

触ったタイミングで認証するタイプで、押してから認証する方法には変更できません。

ToFセンサーを使った顔認証とも併用できます。

ToFセンサーを応用した「タブレットに近づいたら自動で画面オン」「画面を見ている間はスリープしない」といった機能も使えます。

microSDカード対応、JBLクアッドスピーカー

Lenovo XiaoXin Pad Pro 12.6はメディアプレイヤーとして役立てられるよう、microSDカードで容量を増やせるようになっています。

1TBまでのmicroSDカードで動作確認されているので、128~256GBでは足りないという方でも安心です。

スピーカーはJBLチューニングのクアッドスピーカーで、左右に配置されています。

低音~中音域が特に良く出ていて、高音は少し弱めの印象ですが十分綺麗に鳴らしてくれます。

microSDカード

Dolby Atmos対応で、スピーカーモードだとオフにできないため遅延が少し増えてしまいます。

Dolby Atmos

PCモードにもできるUSB 3.2 Gen 2ポート

Lenovo XiaoXin Pad Pro 12.6のUSB Type-Cポートは右側面にあります。

USB 3.2 Gen 2、DisplayPort Alt Mode対応のため高速なデータ転送や映像出力が可能となっています。

USB Type-C

生産性モードと呼ばれるPCモードを搭載しているため、マウスやキーボードを接続してノートPCのように使うこともできます。

地味に便利な「画面の位置」設定もあり、実際に置いている場所とマウスカーソルを画面間で移動できる場所を一致させられます。

生産性モード

純正キーボードケースを別途購入すれば、下部のポゴピンで接続できます。

ポゴピン

バッテリーは10200mAhと大容量で、30Wでの充電が可能です。

40~60%の間で維持してバッテリー寿命を延ばしてくれるオプションがあるので、半分据え置きのようなスタイルで使う際も安心です。

バッテリー

最高画質の原神で60FPSを出せる、安定した高性能

Lenovo XiaoXin Pad Pro 12.6はメタルボディかつ面積が広いことで、スマホとは比べ物にならないほどの放熱性能を誇っています。

Snapdragon 870搭載であるにもかかわらず、PCMark Work 3.0では安定した性能を出し続けることでSnapdragon 888 Plusをも超えるスコア13423をたたき出しています。

PCMark

3DMark Wild Life Stress Testでもスコア4213→4191で、安定度99.5%と性能を維持できています。

温度上昇も19℃→22℃とほぼ変わっていません。

3DMark

Geekbench 5ではシングルコア956、マルチコア3105でした。

Geekbench

原神を最高画質・60FPS設定と最高負荷で動かすと、中央値 60FPSというかなり滑らかな動作でした。(プロ向けベンチマークソフトGameBench Proにて計測しています)

中央値周辺のフレームレートが98%の割合で出ており、爆発などのエフェクトが多くてもフレームレートがほぼ落ち込んでいません。

バッテリー温度も最大で23.6℃程度と恐ろしく低く、同程度の性能をスマホで出そうとすると大抵40℃前後になることを考えると、いかに放熱性能に優れているかが分かります。

平均消費は1904mA・7782.28mWです。

原神

UFS 3.1ストレージ・LPDDR5メモリのおかげで読み書きの性能も高めです。

並み居るハイエンドスマホとも引けを取らない性能を持っており、Androidタブレットとしては最高峰です。

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ストレージ

グローバル版化してあるので使いやすいがアップデートしにくい

Lenovo XiaoXin Pad Pro 12.6は本来は中国向けのため、英語しか選べずPlayストアも別途インストールしないといけません。

しかし、Banggoodで販売されているモデルでは中身をグローバル版のLenovo Tab P12 Proに入れ替えてあるため、最初から日本語やPlayストアを利用できます

Playプロテクト認定済みで、Netflixもインストールできます。

中華OS特有のバックグラウンドのアプリ制限も強くなく、Gmailなどの通知はPixel並にすぐ届きます。

グローバル版

ジェスチャー操作と2ボタン・3ボタンを切り替えられるなど細かな部分の気遣いもあり、かなり使いやすいです。

ジェスチャー

ただ、システムアップデートはOTAが降ってくるもののインストール途中で失敗してしまいます。

中国版にグローバル版ROMを無理矢理インストールしているので仕方がないですが、アップデートするにはQFILでインストールするしかないのでなかなか面倒です。

中国版ROM (TB-Q706F_CN_WIFI_USER_Q00243.2_R_ZUI_13.0.348_ST_210929) はこちらに保存していますが、Bootloader Unlockして焼くかQFIL用に調整しないといけないため、中国版に戻すのも一苦労です。

Bootloader Unlockはグローバル版準拠になっているため、fastboot flashing unlockコマンドで実行できます。

QFILでの焼き方はXiaoXin Pad Pro 2021のレビュー記事に書いているものを参考にしてください。

アップデート

ちなみに、Lenovo Tab P12 Proは現時点で唯一Android 12L Developer Previewを利用できるタブレットでもあります。

Android 12Lが真価を発揮するのは大画面タブレット上なので、いち早く実機で試したい場合にも良いかもしれません。

まとめ

  • 12.6インチ OLED
  • 120Hzリフレッシュレート対応
  • 高性能なSnapdragon 870搭載 & 高い放熱性能
  • 4基のJBLスピーカー
  • 10200mAhバッテリー
  • USB-C映像出力・PCモード対応
  • microSDカード対応
  • Widevine L1・Netflix対応
  • ペン・キーボード対応
  • 240ppiなので近づくとドットが見えやすい
  • GPS非対応 (Wi-Fi・BTスキャンのみ)
  • Tab P12 Pro化してあるため中華版に戻しにくい

Lenovo XiaoXin Pad Pro 12.6は2K解像度のSamsung E4 AMOLED採用のおかげで表示がかなり美しく、高い放熱性能のおかげで高パフォーマンスを長時間出し続けられます。

低音もしっかり出るJBLクアッドスピーカーに高速データ転送&映像出力できるUSB Type-Cポート、microSDカード対応などエンタメ性能がかなり高いですし、とにかく最高レベルのAndroidタブレットが欲しいという方におすすめです。

グローバル版化してあるので開封してすぐ使いやすいですし、通知もすぐ来るので普段使いで困ることがありません。

 

Lenovo Tab P12 Pro はスタイラスペン付きで6GB+128GB版が$699.99 (約8.1万円) 、8GB+256GB版が$729.99 (約8.5万円)ですが、Banggoodではペンなし8GB+256GB版がクーポンBGJPebd8にて2/28まで約76,112円です。

日本語表示やWidevine L1、OTA対応などはLenovo Tab P12 Pro のほうが完璧に対応してくれるので、輸入できるならLenovo USで買ってしまったほうが良いかもしれません。

最近の重たいアプリだと8GBメモリでないとバックグラウンドに移したときにすぐ終了されてしまいやすいですし、将来的な動作も見据えて8GBメモリ版のLenovo XiaoXin Pad Pro 12.6を買った方が長く使えると思います。

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