Lenovo Legion Y700 2023のグローバル版はNECからリリースされるかもしれません。
Y700 2023と同じコードネームで登場
Lenovo関係のEDLファームウェアを公開しているmirrors.lolinet.comにより、NEC LAVIE Tab 9QHD1 (PC-T0995HAS) の存在が明らかになりました。
NEC LAVIE Tab 9QHD1は電力効率の良いTSMC製 SM8475・Snapdragon 8+ Gen 1を搭載しており、コードネームは「asphalt_nec」です。
このコードネーム「asphalt」というのは8.8インチタブレット、Lenovo Legion Y700 2023の「asphalt_prc」と一致しています。
Lenovo Legion Y700 2023はただでさえ選択肢が少ない8インチタブレットの中でも最高の性能を持ち、ディスプレイは144Hzリフレッシュレート対応でデュアルUSB Type-Cポート搭載、スタイラスペン対応でステレオスピーカーやmicroSDカード対応まであるという完璧に近いスペックで大人気です。
中国限定販売だったことで惜しまれていましたが、NEC LAVIE Tab 9QHD1として国内発売されることになればさらに人気が爆発しそうです。
国内で手に入る8インチタブレットで性能が高いのはMediaTek Helio G99のALLDOCUBE iPlay 50 mini Proぐらいですし、発売されればハイエンド8インチタブレット市場はSnapdragon 8+ Gen 1を搭載するLAVIE Tab 9QHD1の独壇場となります。
モバイルデータ通信関係のファイルが多数あるものの、modemパーティションにVoLTE関係のファイルがなかったりカーネルでは「asphalt_t_nec_wifi_nec_mp231013」とWi-Fiモデルであることを示す文言が入っていたため、複数機種流用の都合でゴミが残ったままなだけということのようです…。
Legion Y700 2023と同じく5G・LTE対応もGPSもないままです。
fastboot flashing unlockコマンドを利用できsn.img関係の文言はないため、Legion Y700 2023と同じく特に申請することなくBLUできると思います。
技適マークはT D230043217・R 217-231108で取得されているため、まず間違いなく日本で発売されます。
ホットスポットのデフォルトSSIDは「NEC Tab Extreme」ですが、どうやらLenovo Legion Y900 (Lenovo Tab Extreme) もLAVIE Tab 143K1として発売する計画があるようで、共通ファームウェアが使われていて修正されずに放置されているようです。
グローバルROMや技適といったLenovo Legion Y700 2023の大きな弱点を潰したようなNEC LAVIE Tab 9QHD1ですが、その分価格はお高めになりそうです。
今後のNECの正式発表に期待です。
…ちなみにEDL ROMはLenovo Legion Y700 2023に焼いてしまえるので、中国版を完全にグローバルROM化することもできます。その場合2023/11/22時点では中国版ROMよりも新しいファームウェアなのでロールバック制限に引っかかり、中国ROMには戻せなくなりBootloader Unlock状態で使い続けないといけません。
QPSTで焼けるようにするためのファイル (NEC ROMのxmlをLAVIETab9QHD1_ZUI_15.0.008_ST_xml.zipの中身で上書き) はこちらからダウンロードでき、ロールバック制限の詳細はこちらで説明されています。