Android OSを搭載したスマートウォッチ、KOSPET Prime Sをいただきました。
Android & 独自OS両対応
スマートウォッチといえば独自のOSを搭載しているものが多く、高級なものでもスマートウォッチ専用のWearOSが搭載されている程度です。
ところがKOSPET Prime SはWearOSではなく素のAndroid 9を搭載しており、一般的なアプリをそのままインストールすることもできます。
軽量な独自OSも搭載しており簡単に切り替えられるので、使わないときはバッテリー消費を抑えられます。
KOSPET Prime Sの付属品はマグネット充電ケーブルとSIMピン、説明書です。
1.6インチの円形ディスプレイを搭載しており、400×400・326ppiと高精細です。
フロントカメラとサイドカメラの2つを搭載しています。
写真を撮る用途では微妙な画質ですが、ビデオ通話をする際などには役立ちます。
ボタンが2つついており、タッチジェスチャー以外でも決定・戻る操作ができます。
左側面にはSIMスロットがあります。
nano SIMを入れられるようになっており、対応バンドは
- TDD LTE:B38(2600MHz)、B39(1900)、B40(2300)、B41(2500)
- FDD LTE:B1(2100)、B2(1900)、B3(1800)、B5(850)、B7(2600)、B8(900)、B12(700)、B17(700)、B20(800)
- TD-SCDMA:B34(2100)、B39(1900)
- WCDMA:B1(2100)、B5(850)、B2(1900)
- GSM:B2(1900)、B3(1800)、B5(850)、B8(900)
です。
残念ながら日本のキャリアのVoLTEには非対応なので、Y! mobileやSoftBankといった3G通話ができる回線でないと通話はできません。
3G通信できない回線だとデータ通信すらできない場合もあります。
背面にはスピーカーやセンサーがあります。
普通はセンサーの周囲にFCC IDなど認証情報を書いておくものですが、商品説明しか書いていません。OS内にも認証情報の表示はありません。
バンドを巻いて余った部分は黒いホルダーで抑えておけるのですが、ホルダーについている突起が小さいのでしっかりとは固定できません。
重さは69gでした。
ゴツくて重たいので少し邪魔になってしまいやすいですが、小型スマホのようなものなので仕方が無いのでしょうね…。
日本語表示に対応
KOSPET Prime Sは日本語表示に対応しています。
最初の言語一覧では最後までスクロールすれば日本語が出てきます。
ディスプレイの明るさは十分で、屋外でもそこそこ見やすいです。
メニューはスクロールして選べるようになっています。
Google Playストアも入っています。
デフォルトではサークル表示されるのですが、スマホ向けアプリは円形ディスプレイ向けに最適化されていないので、このように端の部分が見きれます。
電源ボタンを長押ししてスクエア表示にすれば四角形になり改善される…のですが、それでも四隅は見切れます。
さらに電池持ち改善のため「画面が消灯したら全アプリを即終了」するよう設定されており、例えセットアップの途中だろうと画面が消えれば最初からやり直しです。
バッテリー設定から無効化はしていけますが、かなり使い勝手が悪いです…。
キーボード入力もできますが、小さい画面なので押し間違いが多発します。
特にパスワード入力は押し間違い & マスク表示 & 画面消灯でアプリ終了という三重苦でかなり手間取ります。
アプリからは「補助入力」機能でテキスト入力できるので、こちらを使った方が早いと思います。
アプリも日本語対応
スマホとはGaoFitアプリを使って接続できます。
スマートウォッチとしての機能の設定はアプリ側からできるようになっています。
心拍数モニタリングだけでなく、SpO2・血中酸素濃度も1時間おきに自動計測できるようになっています。
このように1時間おきに記録されます。
心拍数はアプリのバグなのか、週ごとの表示しかされず一日の細かな記録は出ませんでした。
ちゃんと記録はされているようなのですが…。
独自OSモードではスマホ側の通知をKOSPET Prime Sに表示させられます。
ただし、電話やメッセージなど限られたアプリしか対応しておらず、「その他」を選ぶと本当にその他すべての通知 (システム的なものも含め) が通知されるので役に立ちません。
スマホ→KOSPET Prime Sに転送した通知表示に制限があるというだけで、Android OS時はKOSPET Prime Sに届いた通知は特に制限なく表示されます。
ちなみにPlayプロテクト認証は通っていません。なんとPixel 2のfingerprintをコピペして使っているという雑な実装なので、例えGoogleに申請したとしても通らないでしょうね…。
Unisoc SC9832e・1GBメモリ・16GBストレージを搭載しており、Snapdragon 439搭載のRakuten Miniをも大きく下回る程度の性能です。
1万円でこの小ささに収まっていることを考えれば上出来でしょう。
Androidスマホ ベンチマーク結果まとめ。CPU・メモリ・ストレージ性能一覧 – AndroPlus
GeekBenchではシングルコア101、マルチコア201となっていることから分かる通り、ゲームはもちろん重ためのアプリを動かすのはかなり大変です。
低性能なのにしっかり発熱する (内部温度はセンサーを信じるなら50℃以上になっていることも) ので、KOSPET Prime Sでは電話やちょっとしたマップ表示など軽作業をする程度にしておいたほうが良いと思います。
まとめ
KOSPET Prime Sはスマートフォンとして見ると性能が低く使い勝手が悪いですが、スマートウォッチとしては単体で通話したりビデオ会議したりといった、通常のスマートウォッチではできないこともできるため自由度が高いです。
4G LTE対応のおかげでスマホを持ち歩かなくてもKOSPET Prime S単体でマップを見たりルートをGPSで記録したりできますし、スマホを持ち歩かずにスマートウォッチだけで完結させたいという方にKOSPET Prime Sはおすすめです。
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