Black Shark 4 Pro日本版を貸し出していただきました。
目次
最高144Hzと低いタッチ遅延で快適ゲームプレイ
Black Shark 4 ProはSnapdragon 888に144HzリフレッシュレートE4 AMOLEDディスプレイ、ポップアップトリガーなどを搭載したゲーミングスマートフォンです。
3.5mmイヤホンジャックや120W急速充電、感圧タッチなど便利機能を備えています。
日本版は技適マークもちゃんとあり、安心して国内で使えます。
このレビューはJOYUI 12.8 22.02.11バージョン、12GB+256GB版で行っています。
- Snapdragon 888 + LPDDR5 + UFS 3.1
- 144Hzリフレッシュレート対応E4 AMOLED
- 720Hzタッチサンプリングレート時はタッチ遅延がかなり小さい
- 15分で満充電できる120W急速充電
- 収納式トリガー & 3Dタッチ
- 低遅延な3.5mmイヤホンジャックあり
- 左右対称のステレオスピーカー
- 映像出力対応USB 3.1 Gen 1ポート
- クーラーありきの熱制御ですぐ熱くなる
- 性能優先のためバッテリー持ちは少し悪い
Black Shark 4 Pro KSR-H0 | |
---|---|
OS | Android 11 |
RAM | 12GB LPDDR5 |
ストレージ | 256GB UFS 3.1 |
プロセッサ | Snapdragon 888 |
ディスプレイ | 6.67インチ FHD+ 144Hz AMOLED |
サイズ | 163.8 x 76.3 x 10.3mm |
重さ | 220g |
SIM | nano SIM + nano SIM |
メインカメラ | 64MP (Samsung S5KGW3) + 8MP (超広角 SONY IMX355) + 5MP (マクロ Samsung S5K5E9) |
フロントカメラ | 20MP (Samsung S5K3T2) |
バッテリー | 4500mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB 3.1 Gen 1) |
バンド | WCDMA:Band 1/2/4/5/6/8/9/19 LTE-FDD:Band1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28 LTE-TDD:Band34/38/39/40/41 5G NR:Bandn1/n3/n8/n28/n41/n77/n78/n79 |
付属品はハードタイプの保護ケース、USB Type-Cケーブル、120W充電器、ステッカー、保証書、説明書などです。
120W充電器はちゃんとPSEマーク付きです。
最大720Hzタッチサンプリングレートで低遅延なディスプレイ
Black Shark 4 Proは6.67インチ FHD+解像度のAMOLEDディスプレイを搭載しています。
最高144Hzのリフレッシュレートに対応しており、ゲーミングスマホとしては最高レベルの画面です。
ダイヤモンド配列でした。
他社スマホだと「タッチサンプリングレート最大○○Hz」と表記があっても実は瞬間的だったり特定のゲームでしか使えなかったりしますが、Black Shark 4 Proはゲームモードで設定してしまえば、どんなアプリに対しても使えるようになっています。
「超高タッチサンプリングレート」をオンにすることで720Hzタッチサンプリングレートが有効になります。
720Hzタッチサンプリングレートを有効化していない状態でWALT Latency Timerで計測したタッチレイテンシーはタッチからカーネルが9.4ms、カーネルからJavaが3.8ms、画面描画が28.1msで合計41.3msでした。
720Hzタッチサンプリングレートを有効にすると、タッチからカーネルが3.9ms、カーネルからJavaが2.5ms、画面描画が19.4msで合計25.8msと大幅にタッチ遅延が改善されました。
国内のゲームなどは海外スマホメーカーに認知されておらず最適化されていないことが多いので、あらゆるゲームでこの720Hzタッチサンプリングレートの恩恵を受けられるのは良いですね。
Widevine L1で、AmazonプライムビデオなどでHD画質でのストリーミング再生ができます。
トリガーボタンと3Dタッチ搭載
Black Shark 4 Proの右側面には収納式のトリガーがあります。
ゲーム設定で画面のどの位置を押したことにするか好きなように設定でき、画面を手で覆ってしまうことなく素早い操作ができます。
さらに感圧式の3DタッチMagicPressにも対応しているため、画面を強く押して何かアクションをさせるということもできます。
指先一つでできることがかなり増えるため、正確かつ素早い操作を要求されるゲームをプレイするときにぴったりです。
使わないときは収納しておけます。
ゲームアプリを開いたとき、右上の方から斜め下にスワイプするとメニューを出せます。
MasterControlを押すと設定画面が開くので、A・Bのボタンを画面上の押したい位置に移動させれば、トリガーを押した時にその場所を押したことにできます。
感圧タッチも同様に、押したことにするエリアを移動できます。
単タップのほか複数の場所のタップや連続タップ、マクロの設定もできます。
モーションセンシングという、端末を動かしてアクションを起こさせるものもあります。
例えば左にフリップしたら左にカメラを動かす、などゲームによってはより没入感のある操作ができそうです。
画面をほとんど覆わずに素早い操作ができるので楽ですし、指の移動という遅延の原因も排除できるためFPSゲーマーなどには特に強力な武器となりそうです。
指紋が付きにくい背面、LEDライト付き
背面は指紋が残りにくいよう加工されており、さらさらとした手触りです。
ゲーミングスマホらしくロゴの部分が光るようになっており、裏返していても通知が分かるというメリットがあります。
重さは227.3gでした。
ゲーミングスマホながらも綺麗に撮れるカメラ
Black Shark 4 Proは64MP (Samsung S5KGW3) + 8MP (超広角 SONY IMX355) + 5MP (マクロ Samsung S5K5E9) というトリプルカメラです。
正直なところ8MPや5MP程度の超広角・マクロは特にゲーミングスマホには不要だと思いますが、カメラが一つしかないとそれはそれで古い機種のように見えるので仕方が無いのでしょう。
撮影した写真はこちらに保存しています。
ディテールは若干潰れ気味ではあるものの、SNSにパパッと投稿する程度なら十分使えるほどの綺麗さです。
逆光のような厳しい撮影環境ではフレアや色の変化がありますが、通常の日中の撮影なら問題ありません。
3.5mmイヤホンジャックあり
下部には3.5mmイヤホンジャックとUSB Type-Cポートがあります。
有線イヤホンを変換アダプターなしに使えるため、低遅延かつ高音質でゲームプレイを楽しみたい方にぴったりです。
ただ、横持ちしたときに手のひらと被ってしまう位置にあるので、横持ちのときは若干使いにくいです。
15分で満充電できる120W急速充電に対応しています。
WALT Latency Timerでオーディオ出力レイテンシーを計測すると26.5msで、MIDI出力は3.3ms、MIDI入力は0.2msでした。
USB Type-CポートはUSB 3.1 Gen 1で高速なデータ転送ができ、DisplayPort Alt Modeでの映像出力も可能です。
スマホゲームなどを大画面に映してプレイしたいときに便利です。
Black Shark 4 Pro本体ディスプレイと同じFHD解像度での出力なので、4Kモニターだと少し粗くなります。
左右対称のステレオスピーカー
Black Shark 4 Proは左右対称の位置にスピーカーが搭載されています。
通話用スピーカーを使うタイプと違って、左右の音のバランスが良いちゃんとしたステレオスピーカーです。
ボーカル・高音が特に強く、低音はあまり強調していないようです。
5GやWi-Fi 6対応
Black Shark 4 Pro日本版は
WCDMA:Band 1/2/4/5/6/8/9/19
LTE-FDD:Band1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28
LTE-TDD:Band34/38/39/40/41
5G NR:Bandn1/n3/n8/n28/n41/n77/n78/n79
という対応バンドでY! mobileやSoftBank、LINEMOといったSoftBank系の回線はもちろん楽天モバイルでもauパートナーエリア含め利用可能で、ahamo、IIJmioやOCN モバイル ONEなどのdocomo回線でも概ね問題ないでしょう。
Wi-Fi 6対応で、ASUS RT-AX82Uとのリンク速度は2401Mbpsでした。
「X」アンテナ設計で両手持ちした状態でも電波が遮られにくくなっているそうです。
高い性能、ただしクーラーは必須レベル
LPDDR5メモリ、UFS 3.1ストレージで高速です。
特にシーケンシャルリード、ランダムリードが速めです。
原神を最高画質・60FPS設定で動かしてWeTest PerfDogで計測すると、平均51.2FPS、スムーズ度は6.5でした。
バッテリー温度は最大51℃程度まで上昇し、CPU温度は最大83℃まで上昇していました。
画面がかなり熱くなりそのまま持ってプレイするのは厳しい状態になったので、長時間プレイする場合は外部の冷却クーラーを取り付けたり、挟み込んで使うコントローラー・グリップを使ったりしたほうが良いと思います。
…というわけで役に立つのがBlack Shark Magnetic CoolerとBlack Shark Mag Caseです。
ケースの中央部分に金属プレートがあり、クーラーをマグネットで付けることで効率的に冷やしてくれます。
Glimpse・Glimpseヤフーショッピング・Glimpse楽天市場店では先着100名限定で特典として付いてきます。
【追記】現在は特典は終了しています。
マグネットは強力なので、逆さにしても落ちません。
MIUIをベースとしたJOYUI搭載
Black SharkはXiaomiが出資している会社だけあり、OSもMIUIをベースとしたものが搭載されています。
日本版はちゃんと技適マークがあります。
MIUIベースなのでテーマ・カスタムフォント機能やUSBデバッグ (セキュリティ) のオプションなどもあるのですが、MIUIと違ってMiアカウントなしにオンにできます。
Shark Chanというスマートアシスタントが入っています。
アラームや壁紙などにセットできます。
なんと日本語ボイスも収録されています。
ただ、日本語としては合っているものの普通こう言わないな…という翻訳が混じっています。
ゲームモードShark Space 4.0では、好きなアプリを追加して個別にパフォーマンス設定できます。
リフレッシュレートの上限値も選べます。
144HzだとMEMCチップによりフレーム補間し、元から144Hzリフレッシュレート対応のゲームをさらに滑らかに表示してくれるそうです。
フレーム補間はビデオツールでも利用でき、YouTubeなどをビデオアプリとして登録しておけばフレーム補間してくれます。
登録するだけでは有効化されず、左端のほうのフローティングボタンからメニューを引き出して「写真」で有効にしないといけません。
他の人のレビューでは有効化せずに「効果が感じられない」と書いている人もいたので、もう少し詳しく説明してあげたほうが良いのではないかと思います。
ジェスチャー操作やボタンショートカット機能が豊富に用意されています。
スクリーンショット撮影だけでもこのようにジェスチャーやボタンコンボなど好きな組み合わせを選べるようになっています。
まとめ
- Snapdragon 888 + LPDDR5 + UFS 3.1
- 144Hzリフレッシュレート対応E4 AMOLED
- 720Hzタッチサンプリングレート時はタッチ遅延がかなり小さい
- 15分で満充電できる120W急速充電
- 収納式トリガー & 3Dタッチ
- 低遅延な3.5mmイヤホンジャックあり
- 左右対称のステレオスピーカー
- 映像出力対応USB 3.1 Gen 1ポート
- クーラーありきの熱制御ですぐ熱くなる
- 性能優先のためバッテリー持ちは少し悪い
Black Shark 4 Proはゲーミングスマホとして必要なスペックを取りそろえており、144Hzリフレッシュレートや実測25.8msのタッチ遅延、トリガーボタンに3.5mmイヤホンジャックなどゲームプレイを有利にしてくれる機能が盛りだくさんです。
映像出力対応のUSB 3.1 Gen 1ポートを備えている、Miアカウントなしに色々弄れるなど、見た目はMIUIなのにXiaomiではあり得ない機能性であることも面白いです。
2022/05/25現在89,980円で販売されています。
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