AliExpress新規セラーによる送料無料DHL・FedEx発送商品は詐欺の可能性大

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AliExpress詐欺

AliExpressの新規セラーはやはり避けるべきなようです。

AliExpressのDHL・FedEx送料無料は怪しむべし

詐欺や低品質・コピー商品の温床になっているAliExpressですが、今度はニッチで比較的安価な製品もターゲットにし始めたようです。

これまでは

  • 例えばXiaomi Pad 5に見せかけた「Tabletas 5G Pad 5 Pro」などの商品名で嘘の仕様を掲載し、低スペックな偽物を送りつける
  • 高額商品を発送したようにみせかけるが、デタラメな追跡番号しか送られず数十日経っても届かない

のような問題がありましたが、今回私が引っかかったのは

  • $55と比較的安価
  • 買う人がかなり少なそうなUSBテスター
  • 発送方法がDHL・FedEx
  • 新規セラー
  • ちゃんと日本向けの追跡番号を発行するが、送り先の都道府県が違う

というパターンでした。

商品ページの画像や説明はすべて本物と同じ内容で、セール時のクーポン込みで他店舗より少し安かった程度でした。

他の方の被害報告では、購入時はDHLを選んでいなかったのに後から勝手にDHLに変更されて嘘の追跡番号を出されたというパターンもあるようです。

偽の追跡番号を知らせた後、数日でストアページは削除されました。

商品

ことニッチなガジェットではあまり新規セラーを差別したくない (事実善良なセラーもいますし) のですが、やはり新規セラーはできるだけ選ばないようにしなくてはいけないようです。

※もちろん高評価に育てたストアを使って詐欺をするセラーもいるので、新規でないからといって100%安全ではありません。

中国は景気が悪化気味だとはいえ、たかが$55をだまし取るためにわざわざストアや商品ページ、日本行きの新鮮なDHL追跡番号まで用意するとは…。

紛争開始は10日後に

AliExpressではOpen Dispute・紛争開始をして返金申請できます。

ただし申請できるのはセラーが発送通知してから10日後以降となるため、DHL・FedExで発送されたことにされると申請できるまでに時間が掛かります。

少し前の詐欺手法ではあえて到着に時間がかかる発送方法を使うことで未着なのを忘れさせる、というものが多かったのですが、今回は詐欺であることに早期に気付かせる間抜けなセラーだったようです。

Sorry, you can not open dispute for this order.
You can “Open dispute” 10 days after the seller ships your item(s). If you have any questions about the order, please contact the seller.

10日後

10日経てば紛争を開始できますが、その間にストアに「追跡番号を知らされたが違う住所に送られている、どこに送ったのか確認して欲しい」という旨のメッセージを英語で送っておきましょう。

翻訳はDeepLを使えばOKです。

詐欺業者は何か返事をすれば必ず嘘をつくことになるためそこからボロが出ますし、未読のまま放置されれば「不誠実な対応だ」とAliExpress運営への判断材料として提出できます。

また、DHL・FedExにも追跡番号を知らせて送り先の名前が自分の名前と一致しているか確認しましょう。日本語で問い合わせた結果をGmailの翻訳機能などで英語にしてスクリーンショット撮影すれば、AliExpressに提出する証拠になります。

メッセージ

いざ紛争開始

発送したことになっている日から10日後に、「Open Dispute」ボタンより紛争を開始します。

今回は「Item not received」(アイテムを受け取っていない)、理由は「Tracked as delivered but not received」(追跡には配達済みと出ているが実際は受け取っていない) を選びました。

「Refund amount」(返金希望額) はもちろん全額にします。

詳細と証拠画像を添付できるので、私の場合は「DHLで発送したと知らされたが、追跡情報を見ると私の配送先である京都ではなく大阪に届いていることになっている。DHLに確認したが、確かに大阪に届いており、受取人の名前が異なっていることが判明した。ストアにメッセージを送ったが返事がない」という内容を英語にして書きました。

証拠画像として、セラーに送ったメッセージがUnreadのままになっている画像、DHLに問い合わせた結果のメール画像、AliExpressの追跡画面のスクリーンショットを送りました。

紛争

送信すると、セラーの返事待ち状態になります。

ここでセラーが返事をしなければ、自動的にAliExpress運営が間に入って裁定を下してくれます。セラーの返事がなければ大抵自分の要求が通ります。

紛争

今回はセラーが少しでも利益を得ようと悪あがきをしており、紛争開始の3日後には

Hello, the order has been sent, if you need a refund, please pay the shipping fee.
(商品は発送したんだから、返金して欲しいなら送料を払え)

と返事が来ましたが、当然ながらここで引き下がればこちらの負けになってしまうため「Reject All」で拒否します。

拒否

そもそも「発送」していない上に、元々の配送料が無料 (商品代金に含まれている) ということになっているので$11.44の送料を後から請求するのは理に適っていません。

返金の申請内容を変更するか聞かれますが、特に変える必要がなければNoのボタンを押してください。

AliExpressの判断で全額返金が認められる

Reject Allのあとセラーからの再度の返事はなく、1日後にAliExpress運営の判断へと移り、2日後には「Case result of your order 」というタイトルのメールが届き私の主張が全面的に認められたことが通知されました。

「Final Result」のところに判断結果が示されており、今回は「No tracking information」の問題が「Valid」、つまり「(正しい)追跡情報を知らせなかった」ことが問題であると判断され、要求の通り全額返金をするという結果になりました。

AliExpressの判断

返金処理も同時に行われ、即座にPayPal残高へと返金されました。

紛争開始から全額返金までの日数は6日でした。

結局欲しかったUSBテスター POWER-Z KM003Cはタオバオで安く買い直したところ即発送され、AliExpressの紛争結果を待つまでの間にちゃんと届きました。

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今度はタオバオでついでに買ったスマホケースが誤配送されてしまいましたが、これはセラーが非を認めたのでたった5時間で返金処理が完了しました。届くはずだったケースは中国内のレビューに上がった写真だと微妙な感じだったので、受け取れなくて逆に良かったです。

 

AliExpressに限らず海外通販には多少のトラブルがつきものではあるものの、運営側がしっかりとした体制になっていれば金銭的な損をする確率をかなり下げられるので安心です。

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