AGM PAD P1レビュー。Helio G99搭載タブレット、キャップ付きでIP68/IP69K防水防塵

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AGM PAD P1

AGM PAD P1をいただきました。

防水キャップ付きタブレット

AGM PAD P1はMediaTek Helio G99を搭載した格安タブレットです。

格安タブレットといえばどこも同じようなデザインばかりという印象ですが、AGM PAD P1ではUSB Type-CポートやmicroSDカードスロットなどをキャップで保護することで防水性を高めるという独自色が出されています。

AGM PAD P1

付属品は充電器、USB Type-Cケーブル、替えのキャップ、ステッカーと説明書などです。

格安タブレットでステッカーが付いてくるのはなかなか珍しいです。

今回提供いただいたのはグローバル版ですが、日本版では充電器は日本プラグのものになるのかもしれません。

付属品保護ケースも付いています。

三角形に折ることでスタンドとしても使えます。

保護ケース

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ディスプレイ:屋内向き

AGM PAD P1は10.36インチのディスプレイを搭載しています。

色合いや視野角などは問題ありません。

AGM PAD P1

格安タブレットだと非対応であることも多い「明るさの自動調整」にちゃんと対応しています。

明るさ

明るさ自動調整オンでの全白HDR動画再生時に輝度をLX-1336Bで計測すると、最大308nitsに達しました。

屋内では十分ですが、屋外では見にくいため日陰に移動するなどしないといけません。

あくまでも屋内向きということでしょう。

明るさ

nitとは?

明るさの度合いを示す単位で、高いほど明るいという意味です。

屋内では400~500nits程度、屋外では800~1000nits程度でないと見にくいとされています。

ちなみに、明るさの自動調整をオンにしないと最大値が制限される機種が多いです。

リフレッシュレートは60Hzではなく58Hzでした。

リフレッシュレート

Widevine L3のため、残念ながらHD画質でのストリーミング再生はできません。

720p・1080pで再生できるのはYouTubeなどに限定されます。

Widevine

背面:メタリックで指紋が付きにくい

背面はメタリックで指紋汚れなどが付きにくいです。

カメラが出っ張っており、机の上に置いたときに少しガタガタとします。

ステレオスピーカー搭載で、全体的にスカスカとしており低音はあまり迫力がなく、ボーカルは聞こえやすいです。

背面

重さは499.6gです。

499.6g

ポート:キャップ付きでIP68防水防塵

USB Type-Cポートやイヤホンジャックがある部分にはキャップが付いており、水から守ってくれます。

IP68防水防塵で、IP69Kで高温・高圧水にも耐えられるそうです。

7000mAhバッテリーで18W充電に対応しており、USB Type-C to Cケーブルでも充電できました。

ポートnano SIM + microSDカードスロットにもキャップが付いています。

microSDカードでは最大2TBまで容量を追加できます。

SIM

性能:普段使いには十分

AGM PAD P1はMediaTek Helio G99を搭載し、ゲーム等には不向きではあるものの軽い作業なら十分スムーズに行える程度の性能があります。

 

Geekbench 6ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア731・マルチコア2025、通常版でシングルコア734・マルチコア2021でした。

大きな差がないため、パッケージ名判定での性能制御は行っていないようです。

Geekbench

パッケージ名偽装の必要性

AnTuTuをはじめとする有名ベンチマークアプリをパッケージ名で判別して、ベンチマーク中だけスコアをよく見せかけるため熱制御を緩めたり高クロックに固定したりとチート行為をするメーカーが続出しています。

通常のアプリ使用時とは異なる挙動であるため、「ベンチマークは良いのに他のアプリの動きは大して良くない」ということが起こります。

メーカー毎にブーストの挙動が違うので、ブーストされた結果で比較しても何の意味もありません。

そのためパッケージ名を変更して一般アプリに偽装し、ブーストされていない正しいスコアを出すことが重要です。

こちらの記事で詳しく解説しています。

Geekbenchのスコアとは?

背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。

普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。

2023年現在はシングルコアで1200、マルチコアで3000以上なら大抵快適に使えるでしょう。

ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。

パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア348→343でした。

3DMark

3DMarkのスコアとは?

Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。

スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。

発熱とバッテリー消費とのバランスも重要で、安定度が高くて温度上昇とバッテリー消費が少ないものが理想です。

2023年現在は2000以上あれば、大抵のゲームをグラフィック設定を極端に落とすことなく快適にプレイできる傾向にあります。

あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかなく、実際のゲームの挙動は最適化や放熱性能、解像度など様々な要因で変動するため、「このスコアならだいたいこんな動きをするだろう」という推測の材料にする程度に収めてください。

ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア8887でした。

イライラを感じない最低ラインが8000あたりなので、最低限度の性能があることになり、実際に操作していても動作がもたつくことは少ないです。

PCMark

PCMarkのスコアとは?

ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。

高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。

2023年現在は8000以上あれば十分です。

メモリは8GB、ストレージは256GBで、速度も格安タブレットとしては良いほうです。

ストレージ

ストレージ性能とは?

シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。

ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。

プリインストールアプリは最小限で、サポート連絡用アプリやコンパスアプリなどが入っています。

GPS位置情報取得に対応しており、簡易的なナビとして使うこともできそうです。

コンパス

一点気になるのは「statistics_out」というアプリです。

おそらくAGM独自の統計情報を送信するアプリなのでしょうが、設定では送信を停止できそうな項目がありませんでした。

気になる場合はアプリ一覧でシステムアプリを表示し、statistics_outを探して無効化しましょう。

statics_out

 

軽い作業ならそこそこ快適にできますし、IP68 / IP69Kのおかげで水回りで使いたいときも安心です。

タフネスタブレットまでは要らないけれど、水からは守りたい、という方には良いと思います。

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