中華イヤホン Kinera Freya 3BA+1DD IEMをいただきました。
バランス良く豊穣な音域
- 低・中・高音のバランスが良い
- 高いディテール感
- 美しいデザイン
- 22Ωでスマホでも鳴らしやすい
- final TYPE Eイヤーピース付属
- 豊富な付属品
- 少し高い
Kinera Freyaは豊穣神フレイヤの名を冠するIEMです。
前モデルKinera IDUNよりも構成が改善されており、宝石のようなデザイン性の高い外観に見合ったリッチでディテール感に優れた音を鳴らしてくれます。
外箱も独特な形状をしています。
中はこのようになっています。
なんと、標準の白いイヤーピース以外にもあのfinalのTYPE Eイヤーピースが付属しています。
「快適な装着によって低音域の改善や遮音性の向上及び、高音域で気になる刺激音の低減が可能となり、イヤホン本来の音を引き出す」という、ファンも多い優れたイヤーピースですが、SS、S、M、L、LLと全サイズを付けてくれるとは太っ腹ですね。
他にも、
- USB Type-C to 3.5mmイヤホンジャック変換アダプタ
- Lightning to 3.5mmイヤホンジャック変換アダプタ
- 3.5mm to 6.35mm 変換アダプタ
- 0.78mm 2ピンケーブル
- 清掃用ブラシ
- 防水保護ケース
とかなり豪華な付属品が付いてきます。
AndroidスマホでもiOS端末でも変換アダプタを別途用意することなく聴けるのは良いですね。
保護ケースはソフトな手触りですが防水・耐衝撃で、安心感があります。
なお日本AmazonでもKinera Freyaは販売されているのですが、「日本向け仕様ではUSBtypeCアダプターのみ付属いたします。」という説明がされています。(実際はLightningアダプターが欠品しているようです) 値段もほぼ変わらないですし、買うならHiFiGoの完全版のほうが良いでしょう。
0.78mm 2ピンケーブルはいわゆるシュア掛けしやすい形状で、ケーブルホルダーがあるため収納時に絡まりにくくなっています。赤色が右側です。ケーブルは高純度銅を採用しており、ノイズを低減しているとのことです。
宝石のようなデザイン
Kinera Freyaのシェルは宝石のような豪華なデザインで、なんと一つ一つハンドメイド・手描きされています。
手作りである都合上、どうもデザインは個体によって少し異なるようで、HiFiGoのイメージと開封動画、今回送られてきたものすべてデザインが違いました。
色居合いについては初期版は緑っぽいですが、今は青っぽく変更されたようです。
今回届いたKinera Freyaはこちら。
初期版のイメージよりも金箔が多めで、さらに豪華な雰囲気になっています。
0.78mm 2ピン コネクタを採用しています。
7mm ダイナミックドライバ 1基・Knowles RAF-32873×2 + カスタマイズBA 30095のバランスドアーマチュアドライバ3基という構成で、周波数特性は20Hz – 20kHz、歪みは<5% @ 1kHz, 100db SPLとなっています。
イヤーピースを付ける部分が若干太めなようで、イヤーピースを付けるのに少し苦労しました。
シュア掛けしやすいおかげで耳から外れることなく快適に聴けます。
少し引っ張った程度では外れにくいようになっているので、装着中に少し動いても問題無さそうです。
すべての音域がバランス良く鮮明に聞こえる
ポップス、ロック、バラード、オペラとさまざまなジャンルが一曲に詰まっているので特定の音域だけに特化していると綺麗に聞こえない、というミュージカルソング「世界滅亡 or KISS」を聞いてみたところ、力強い低音とクリアな高音を両立しており、シャリシャリした感じはありませんでした。
ボーカル中音域も伴奏に埋もれることなく綺麗に聞こえており、「そうこうしているうちに」から始まる章でも強烈な低音に負けずに鳴ってくれています。冒頭の「ください~っ!」やセリフ部分でもサ行が刺さる感じはありません。
他のイヤホンだと聞こえにくかった、「ふと気付けば」のあたりの小さな音もちゃんと聞こえました。星のまたたきをイメージした音だと思うのですが、本当に頭の上で聞こえてくるようでした。
低音・高音どちらかに寄っているというよりは、低音・中音・高音すべてをバランス良く鳴らしてくれているように感じました。ドンシャリイヤホンなどのように極端な味付けをせず、バランス良く、かつ綺麗な音の広がりをしているため、個人的には手持ちの中で一番好きな音のイヤホンです。
他の曲でもクラップ音がリアルにしっかりと聞こえたり、左右の音の移動が明確だったりと、聴いていてとても楽しいです。
手持ちのTRN VX、KZ ZST、SONY WF-1000XM3、SONY WI-1000Xなどと比較してKinera Freyaが一番ディテール感に優れており、ワイヤレスイヤホンはともかくTRN VXと比べても一段と解像感が高く「こんな音があったのか」と気付かされるほどです。
Kinera Freyaのインピーダンスは22Ωのため、DAPでなくともスマートフォンでも鳴らしやすくなっています。音質面ではやはり大抵はDAPが勝ちますが、手軽にどこでも聴けるという意味では「DAPを持ち歩かずスマホで済ませる」という選択肢もとれるのは良いですね。
- 低・中・高音のバランスが良い
- 高いディテール感
- 美しいデザイン
- 22Ωでスマホでも鳴らしやすい
- final TYPE Eイヤーピース付属
- 豊富な付属品
- 少し高い
中華イヤホンとしては少し高めですが、それに見合った満足感があります。