Kickstarterで出資していたInnergie PowerGear 60C (旧名 Innergie 55CC) が届きました。
目次
世界最小級なのに60W出力可能
Innergie PowerGear 60CはUSB Power Delivery 60W出力ができるUSB Type-C充電器です。
Innergie PowerGear 60C | |
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品番 | ADP-60BWB |
サイズ | 30 x 30 x 60mm |
重さ | 88g (実測85g) |
USB Power Delivery出力 | 商品説明: 5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3A 実際のPDO: 5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3A |
ポート数 |
USB Type-C出力ポートx1 |
本体サイズは小さいのですが、Kickstarterのスペシャルセットなので箱はかなり大きいです。

Innergie PowerGear 60Cの他、 Lightningケーブル付きのカーチャージャー、USB Type-C to Micro USBケーブルがセットになっています。USB Type-C to Micro USBケーブルはUSB Type-C規格に違反しています。

USB Type-C to Type-Cケーブルはフェライトコア付きで、マジックテープでまとめることもできます。

なんとサイズはApple 5W充電器およそ2個分という超小型充電器で、重さも88gとかなりの軽さです。

サイズの都合上、ポートはUSB Type-Cポート1つだけです。

日本で売られているわけではないのでPSEマークはありません。

特に問題なし
Cold Socket (非Vbus Hot) – ○
USB Type-Cの規格では、機器が接続されたことを確認してからVbusに電圧をかけるよう定められています。
Innergie PowerGear 60Cは機器が接続されていない状態ではVbusに電圧をかけておらず、規格に適合した動作をしています。
Bridged CCs – ○
Innergie PowerGear 60Cは別個のRpでプルアップされています。
e-MarkedケーブルでもSinkの接続を検出できるため、問題なく充電できます。
PDO – ○
仕様ではUSB Type-Cポートの出力は外装では5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3Aとなっており、Total Phase USB Power Delivery Analyzerで確認したところ、実際に通知されているPDOと一致しました。 (ログはこちら)
USB Type-C規格で定められている5V、9V、15V、20Vを満たしています。12Vにも対応しているため、GPD Pocketなど幅広い機器を高速充電できます。
接続した時点で上記のPDOを通知していたため、Split PDOではありませんでした。
高速充電規格 – ○
Innergie PowerGear 60CはUSB Type-Cポートで、USB Power Delivery以外の高速充電規格であるQuick Charge 2.0・3.0に対応していません。
USB DCPはKotomi Premiumのバグで表示されていないだけで、実際は対応しています。

過電流防止機能 – ○
Innergie PowerGear 60Cでは、過電流が起きると出力がシャットダウンされます。
5VのPDOで確認したところ、3.7Aほどで出力がシャットダウンされました。
20VのPDOでも、3.7Aほどで出力がシャットダウンされました。
ノートPCも充電できるのにかさばらない
Innergie PowerGear 60CはiPhone充電器2個分、88gという極小サイズにもかかわらず、60W出力できるのでXPS 15やNew XPS 13、Mi Notebook AirにNintendo Switchなど高い電圧・電流を要求する機器にも問題なく充電できる驚異の充電器です。
小さくても電力効率は92%と高く、電力ロスを最小限に抑えられています。

また、私は注文しませんでしたが、旧型のノートパソコン用に丸型・角型へ変換するアダプタもオプションとして用意されており、65Wまでのノートパソコンで使用できるそうです。
【2018/12/01追記】
Amazon.comで正式に一般販売が開始しました!
$39.99で販売されています。
USB Type-C製品のレビューが役立った場合、私のほしい物リストから何か贈っていただけると嬉しいです。