ついに公式版でAndroid 10に対応したTWRP 3.5.0が公開されました。
Android 10正式対応
2020年12月31日に公開されたTWRP 3.5.0では、ついにAndroid 10 プリインストール端末でのデータ復号に正式に対応されました。
これまではデータを初期化して暗号化を解除しておかないといけなかったり、非公式ビルドでしか対応しておらず最新バージョンに追従できていなかったりしましたが、これでTWRPで公式サポートされている端末なら暗号化したまま、TWRP内でデータ復号して使えるようになります。
TWRP 3.5.0ではAndroid 10対応のために大きな変更があったため、Android 9以前の端末向けは「3.5.0_9」、Android 10以降の端末向けは「3.5.0_10」とバージョンが分かれることになりました。
TWRP 3.5.0での主な変更内容は
- Android 10のデータ復号に対応
- Ozip復号に対応
- QTI、TSPDriverでのタッチバイブに対応
- スロットAオンリーの端末でのcacheの消去時エラーを修正
- マウント解除時のvold_decryptエラーを修正
- TWRPアプリのインストールを高度なオプションへと移動
などです。
Android 11やPixel 5への対応も現在開発中とのことです。
開発者向けにはQualcomm SoC搭載端末でのデータ復号を実装しやすいようandroid_device_qcom_twrp-commonが用意されるようになったため、デバイスツリー側でデータ復号に関するファイル等を持っておく必要がほぼなくなり、よりビルドしやすくなりました。
データ復号できるTWRPがない状態では安心してカスタムロムを導入できず、インストールも手間が掛かる状態でしたが、これでカスタムロム開発にまた活気が戻りそうです。