RAVPower USB PD 65W 4ポート充電器RP-PC136をいただきました。
目次
計4ポートかつコンパクトで使いやすい
- USB PD 3.0 65W対応
- 2ポート使用時でも45W + 18Wで十分
- USB-Cでは急速充電規格非対応で規格適合
- USB-AでQC3.0など対応
- 4ポートながらもコンパクト
- 電源ケーブルで1.5m分延長できる
- PSEマークあり
- 電源ケーブルを付ける必要あり
RAVPower USB PD 65W 4ポート充電器RP-PC136はUSB PD 65WのUSB Type-Cポート2つと18WのUSB Type-Aポート2つの計4ポートです。
USB Type-CポートではUSB PD以外の急速充電規格に対応せず、USB Type-Aポートでは対応しているという理想的な構成です。
RAVPower USB PD 65W 4ポート充電器RP-PC136 | |
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サイズ | 約90 x 86.5 x 18mm |
重さ | 実測165.7g、ケーブル込251.1g |
USB Type-C出力 (65W時) | 商品説明:5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3.25A 実際のPDO:5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3.25A |
ポート数 | USB Type-C x2 USB Type-A x2 |
付属品は説明書と電源ケーブルのみです。
USB Type-Cケーブルは付属していないため、必要であれば100W・5A対応ケーブルを購入しましょう。
USB Type-Cポートはどちらか一方だけ使う場合は最大65W、両方使った時は最大45W+18Wまでとなるため、2ポート使用している場合でも消費電力が小さめのノートパソコンなら急速充電できます。
USB Type-Aポートも2つ搭載されており、古いスマートフォン等へQuick Charge 2.0/3.0で高速充電できます。
折りたたみ式プラグではなく、メガネケーブルを挿さないといけません。
持ち運びの際に若干かさばるというデメリットはありますが、電源ケーブルが約150cmなのでコンセントから少し離れた位置で使えるようになります。
USB Type-C to Type-CケーブルはUSB 2.0で最大4m、USB 3.1 Gen1だと最大2mと長さが決まっているので、1.5m分余裕が生まれるのは嬉しいですね。
菱形PSEマークも書かれています。
RP-PC136本体のみで165.7g、電源ケーブル込みだと251.1gでした。
通電時のLEDインジケーターは緑色で、淡く発光していて主張が激しくなく、暗い部屋でも邪魔になりません。
ポートは
- USB-C1ポート使用時… 最大65W
- USB-C 2ポート同時使用時…45W+18W
- USB-C1ポート+USB-A1ポート同時使用時…USB-C 45W+ USB-A 18W
- USB-C1ポート+USB-A 2ポート同時使用時…USB-C 45W+USB-A各ポート5V/2.4A
- USB-C 2ポート+USB-A 1ポート同時使用時…USB-C各ポート18W+USB-A 18W
- USB-C 2ポート+USB-A 2ポート同時使用時…USB-C各ポート18W+USB-A各ポート5V/2.4A
といった具合に出力が調整されます。
古い急速充電はUSB-Aで
Cold Socket (非Vbus Hot) – ○
USB Type-Cの規格では、機器が接続されたことを確認してからVbusに電圧をかけるよう定められています。
この充電器は機器が接続されていない状態ではVbusに電圧をかけておらず、規格に適合した動作をしています。
Bridged CCs – ○
USB Type-Cポートは別個のRpでプルアップされています。
e-MarkedケーブルでもSinkの接続を検出できるため、問題なく充電できます。
PDO – ○
仕様とTotal Phase USB Power Delivery Analyzerで確認した実際に通知されているPDOは一致しました。
USB Type-C 1ポートのみ使用時は、最大20V / 3.25A = 65Wです。
Lenovo ThinkPad X1 Carbon (2019)も60Wで充電できました。
eMarker非搭載ケーブル (5A非対応ケーブル) 使用時はちゃんと20V / 3A = 60Wまでに制限されます。
USB Type-Cポートを両方とも使っている場合は、片方は20V / 2.25A = 45W、もう片方は12V / 1.5A = 18Wに制限されます。
ケーブルを挿しただけでは制限されず、機器に接続して出力された時点で制限されます。
上側のポートを1とすると、
- ポート1にだけ挿す→最大65W
- ポート1とポート2両方に挿す → ポート1は最大65W、ポート2は最大18W
(ポート1の瞬断は起きない) - 2.の状態からポート2を外す → ポート1は最大65Wのまま、瞬断は起きない
- 2.の状態からポート1を外す → ポート2が最大65Wになり、瞬断が起きる場合あり
といった動きをします。
USB PD 3.0に対応している機器なら瞬断されず、PD 2.0にしか対応していないNintendo Switchなどだと瞬断されます。
高速充電規格 – ○
USB Type-CポートではUSB PD以外の急速充電規格に対応していないので、規格適合です。
Quick Charge 2.0/3.0を初めとする独自の急速充電に対応していると最悪ケーブルが焼き切れる場合がありますが、この充電器ならその心配はありません。
USB DCP対応のため、USB PD非対応の古い端末でも充電できます。
USB Type-A側ではQuick Charge 2.0/3.0やSamsung AFC・HUAWEI FCPといった古い急速充電規格に対応しており、理想的な構成です。
過電流防止機能 – ○
20V/3.25AのPDOでは、19.3V / 3.54A = 68Wで出力がシャットダウンされました。
素早くシャットダウンしてくれるので安心です。
まとめ
- USB PD 3.0 65W対応
- 2ポート使用時でも45W + 18Wで十分
- USB-Cでは急速充電規格非対応で規格適合
- USB-AでQC3.0など対応
- 4ポートながらもコンパクト
- 電源ケーブルで1.5m分延長できる
- PSEマークあり
- 電源ケーブルを付ける必要あり
コンパクトながらもUSB-C x2・USB-A x2の4ポートで使い勝手が良いですし、電源ケーブル式なのでコンセントから少し離れた場所でも使いやすいです。
規格に配慮してUSB Type-A側だけ古い急速充電規格に対応しており、色々なデバイスを持っている方におすすめです。
USB Type-C製品のレビューが役立った場合、私のほしい物リストから何か贈っていただけると嬉しいです。