クラウド録画に対応した全自動ディーガ5機種が発表されました。
番組をクラウドに残せる全自動ディーガ
パナソニックは4Kチューナー内蔵の全自動ディーガ「DMR-4X1010」「DMR-4X410」と、全自動ディーガ「DMR-2X610」「DMR-2X410」「DMR-2X210」の5機種を2026年10月下旬に発売します。
価格はオープンで、公式オンラインストアでの税込価格は10TBのDMR-4X1010が434,500円、4TBのDMR-4X410が209,000円。
2Kチューナー搭載モデルは6TBのDMR-2X610が240,900円、4TBのDMR-2X410が143,000円、2TBのDMR-2X210が107,800円です。
指定したチャンネルをまるごと録画する全自動録画は従来通りで、DMR-2X610なら最大10チャンネル×約28日間さかのぼって番組を選べます。
5機種はいずれも、録画番組をMicrosoft OneDriveやGoogleドライブに保存できるクラウド録画に対応しました。
クラウド録画の仕組み
録画先にクラウドを指定した場合でも、番組は一度本体の内蔵ハードディスクに記録され、テレビの電源が切れている間に自動でクラウドへ転送されます。
内蔵ハードディスクに録りためた番組を後からダビングする使い方も可能で、ブルーレイディスクからクラウドへ直接移す経路も用意されています。
保存できる容量は最大10TBまでで、音楽や写真のデータは対象外。
クラウドに保存した番組は本体の録画一覧に「クラウド」タブとして並び、スマホアプリ「どこでもディーガ」を使えば外出先からも視聴できます。
設定にはどこでもディーガのほか、OneDriveまたはGoogleドライブのアカウントが必要です。

なぜ公衆送信にならないのか
放送番組を宅外のサーバーへ上げると聞くと、まねきTV・ロクラクIIやMYUTA判決の二の舞にならないのか著作権の扱いが気になるところです。
この機能は放送サービス高度化推進協会(A-PAB)の認定を受けたクラウド対応受信機だけが搭載でき、メーカーは発売前に申請して認定を得る必要があります。
認定の要件では、クラウド利用が個人・家庭内の録画再生ハードディスクを代替するものであり、録画と再生の主体が利用者であることが条件になっています。
利用者以外の第三者が直接受信できないことも要件のひとつ。
受信機とクラウドを紐付けして番組にローカル暗号をかけ、その受信機以外での再生を防ぐことで番組を視聴・受信できる対象が録画した本人のみとなるよう制御されています。
クラウドにつないだ汎用のパソコンから番組を開くこともできません。
利用できるクラウドも文化庁の報告書でいう「プライベート・ユーザーアップロード型」に限られ、事業者が番組を用意したり第三者がアクセスできたりする作りは対象外。
保存容量が10TBで頭打ちになるのも、大規模なビデオライブラリー化を避けて家庭用ハードディスクと同等の範囲に収めるためです。
放送局側はチャンネル単位でクラウド録画を拒否でき、BSや110度CSでは一部のチャンネルが対象から外れています。

録画サーバーの自作はもう不要かも
番組を長く残したい人は、これまでパソコンにチューナーを組み込んで録画サーバーを自作したり、NASへバックアップを取ったりしてきました。
ただ、自作は組み上げた後の運用こそが本番。
パーツ選びとセットアップに加えてOSの更新やエラーで録画が止まる、ハードディスクが寿命を迎える、外から見るためにネットワークを設定するといった作業が延々と続きます。
クラウド録画なら、こうした管理をOneDriveやGoogleドライブ側に預けられます。
ストレージの二重化や故障対応はクラウド事業者に任せられ、容量が足りなくなってもスマホからプランを変えるだけで済みます。
USBハードディスクの買い足しや配線も不要で、本体が壊れた場合もクラウド録画引継ぎサービスに申し込めば、保存した番組を新しいディーガへ引き継げます。
ディーガに囲い込みされてしまい、引き継ぎ先もクラウド録画に対応している必要はありますが、録画資産を守る仕組みを自分で設計せずに済むのは心強いところです。
まとめ
クラウド録画に対応した全自動ディーガ5機種は2026年10月下旬に発売され、税込価格は107,800円から434,500円までの5段階です。
A-PABの認定要件に沿って私的使用の範囲に収まるよう設計されているため、番組を宅外へ置いても公衆送信の問題が生じないように作られています。
録画サーバーを自作してきた人にとっては、機材の面倒を見る役目を手放せる選択肢になります。

