REDMAGIC 10S Pro 鳴潮限定版を購入しました。
鳴潮コラボの限定版
REDMAGIC 10S Pro 鳴潮限定版は鳴潮のキャラクター・ツバキとコラボした特別モデルで、背面にツバキのイラストが描かれているほか壁紙やアイコンなどもコラボ特別仕様のデザインです。
さらに外箱、保護ケースや充電器などもツバキのイラストやアイコンが描かれた特別版で、某メーカーのような刻印をとってつけただけとは違う本気のコラボとなっています。
高クロック版のSnapdragon 8 Elite Leading Versionを搭載し、鳴潮はネイティブ90FPSでのプレイが可能です。
REDMAGICおなじみの内蔵放熱ファンにより性能が長続きし、画面下カメラ搭載のためパンチホールに邪魔されることなくゲームをプレイできます。
このレビューは16GB+512GB版・RedMagicOS10.5.9MRで行っています。
- 高い性能の高クロック版Snapdragon 8 Elite
- パンチホールなしのフラットディスプレイ
- 背面もほぼフラットでガタつき無し
- バイパス給電対応の大容量7,050mAhバッテリー
- 他社製充電器でも50~70W急速充電可能
- ショルダートリガーで楽々操作
- USB 3.2ポートで映像出力対応
- スペックを考えると妥当だが重い
- スピーカーの低音が弱め
- タスクキルの仕様が微妙
- バッテリーの持ちはあまり良くない
| REDMAGIC 10S Pro (NX789J) | |
|---|---|
| OS | Android 15 |
| RAM | 12GB / 16GB / 24GB LPDDR5T |
| ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB UFS 4.1 Pro |
| SoC | Snapdragon 8 Elite Leading Version |
| ディスプレイ | 6.8インチ 2688×1216 144Hzリフレッシュレート AMOLED |
| サイズ | 163.42 × 76.14 × 8.9mm |
| 重さ | 229g |
| SIM | nano SIM + nano SIM |
| リアカメラ | 50MP (OV50E40) + 50MP (OV50D40) + 2MP |
| フロントカメラ | 16MP (OV16EQ) |
| バッテリー | 7,050mAh |
| USB端子 | USB Type-C (USB 3.2) |
| バンド | 2G GMS 2/3/5/8 3G UMTS B1/2/4/5/6/8/19 4G FDD-LTE B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28A/28B/66 TDD-LTE B34/B38/39/40/41/42 5G NR n77/n78/n1/2/3/5/7/8/20/26/28/38/n40/n41/66/71 NSA ENDC n1/7/28/38/40/41/71/77/78 |
目次
赤く豪華な外箱に、REDMAGIC 10S Pro本体に加えてツバキコラボのグッズがいくつも入っています。
フタを開けるとまずツバキのイラストが書かれたボードが出てきます。
ミニキャラキーホルダー、保護ケースや充電ケーブル、充電器などが入っています。
充電器にもツバキをイメージしたデザインがされているため、本体から周辺機器までツバキ一色にまとめられます。
保護フィルムは最初から貼り付けられています。
アクリルスタンドも付属しています。
ディスプレイ:パンチホールなしで見やすい
REDMAGIC 10S Proは6.8インチ2688×1216解像度のディスプレイを搭載しています。
画面下カメラ内蔵なのでパンチホールやノッチがなく、角丸も最小限に抑えられているのでゲームや映像を邪魔するものは何もありません。
フラットディスプレイで、端が反射することがないので端から端まで見やすいです。
彩度は高めで、色の正確性を求める方には向いていません。
画面下カメラはほぼ見えず、よほど暗い・明るい場所でないと輪郭すら目立ちません。
通常のインカメラに比べれば画質はソフト気味でやや落ちるものの、ゲーミングスマホで自撮りする人は滅多にいないでしょうし、顔認証は問題なくできる程度なので大丈夫だと思います。
配列はダイヤモンドピクセルです。
明るさを最大にして全白画像を表示した状態で輝度をLX-1336Bで計測すると、最大1286nitに達しました。
日中の屋外では1100nit以上になったあと数十秒後には900nit程度になる挙動をしていました。900nit台でも十分な明るさだとはいえ、長続きするようにしてほしいところです。
明るさの度合いを示す単位で、高いほど明るいという意味です。
屋内では400~500nit程度、屋外では800~1000nit程度でないと見にくいとされています。
ちなみに、明るさの自動調整をオンにしないと最大値が制限される機種が多いです。
リフレッシュレートは144Hz対応で、120Hzにも設定できます。
アプリ個別にリフレッシュレートを設定できるようになっています。
タッチサンプリングレートをTouch Sample Rate Testerで計測すると、シングルタッチ・マルチタッチともにMovement Rateは平均830Hz程度でした。
画面をタッチしたときの感度の高さに関係しています。
この数値が大きいほど、タッチに素早く反応してくれることが多いです。
ただし実際にはタッチ遅延はそれだけでは決まらず、他の要因が影響して最終的なタッチ遅延は大きいこともあります。
目安として、画面のリフレッシュレートに対してMovement Rateが2倍程度なら普通、3倍を超えるなら高めで、ゲーミングスマホなら5~6倍程度になることが多いです。
WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は合計27.5msでした。
画面をタッチしたときに反応してくれるまでの時間です。
この数値が小さいほど、素早く反応するということです。
ゲーミングスマホでは25msほど、通常のスマホでは30~40ms前半が一般的です。
Widevine L1で、Amazonプライムビデオなどで高画質なストリーミング再生ができます。
背面:マットで指紋汚れなし
背面はさらっとした手触りでマット加工されており、指紋汚れなどが付きにくいです。
ツバキのイラストは黒色で描かれており、あまり悪目立ちしません。
重さは232.2gです。
7,050mAhと大容量バッテリー搭載なので仕方がないものの、ずっしりとしていて重たいです。
カメラ部分は出っ張っておらずフラットです。
カバーガラス保護のため若干フラッシュライトの部分が飛び出ている程度なので、机に置いたときにガタガタしません。
特に音ゲーをプレイするときは机に置く人が多いでしょうし、プレイしやすくなって便利です。
ゲーミングスマホとはいえ50MPメインカメラを搭載し、それなりに綺麗に撮影できます。
スピーカー:低音が弱い
REDMAGIC 10S Proは上部と下部の側面にスピーカー穴があるタイプのステレオスピーカーで、左右対称です。
3.5mmイヤホンジャックもあるので、有線イヤホンを変換アダプターなしに使えます。
DTSサウンドに対応しており、スピーカーでもオフに設定できます。
低音が弱めで迫力がなく、ボーカルや高音のほうが目立つ印象のため、音楽モードにしてイコライザーで低音を強調した方がまだマシでした。
AW882XX SmartPAを採用しています。
Bluetooth Codec Changerで対応コーデックを確認するとAAC / aptX / aptX HD / aptX Adaptive / LDAC / LHDCに対応していました。
LHDC V5対応イヤホンはメーカー縛りがなく、他社のものでも利用できます。
ポート:PPS充電器でも急速充電可能
バッテリー容量は7050mAhと大容量で、80W急速充電に対応しています。
USB 3.2ポートで高速なデータ転送ができ、DisplayPort Alt Modeでの映像・音声出力にも対応しています。
バックグラウンドアプリの自動終了の判定がキツく、標準だとすぐ終了されやすく設定で許可すると今度はスリープ中も動作し続けるという極端な動きをします。
そのため結局アプリを終了しておかないとバッテリーがどんどん食われていき、せっかくの大容量バッテリーなのに持ちはあまりよくありません。他社だとスリープ中はアプリを終了せず適度にバッテリー消費は抑えてくれるので、最適化してもらいたいものです…。
付属の充電器以外でも、100Wなどに対応したPPS充電器であれば問題なく急速充電できます。
例えばBaseus Nomos 5-in-1 デスクトップ充電器だと実測50~70W程度で充電されていました。
付属充電器はもったいなくて使えない、という場合も安心です。
バッテリー残量が60%を超えても50W以上での充電が維持されるので、かなり高速に充電されます。
バッテリーへの負担を小さくしたい、という場合はターボチャージをオフにすれば充電速度を抑えられます。
充電分離 (バイパス給電) に対応し、ゲーム以外でもいつでもオンにできます。
指定したバッテリー残量になったら自動でオンにすることもできます。
充電分離以外にも、80%になったら充電を停止するオプションも用意されています。
対応バンドは
- 2G GMS 2/3/5/8
- 3G UMTS B1/2/4/5/6/8/19
- 4G FDD-LTE B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28A/28B/66
- TDD-LTE B34/B38/39/40/41/42
- 5G NR n77/n78/n1/2/3/5/7/8/20/26/28/38/n40/n41/66/71
- NSA ENDC n1/7/28/38/40/41/71/77/78
でY! mobileやSoftBank、LINEMOといったSoftBank系の回線はもちろん楽天モバイルでもauパートナーエリア含め利用可能で、ahamoなどのdocomo回線でも概ね問題ないでしょう。
Wi-Fi 7に対応しており、中国版なのに何故か6GHzで接続できてしまいました。
電源ボタンや音量ボタンは右側面にあります。
左右の端にあるのはショルダートリガーで、あらかじめ設定しておくと画面を触らずにタップや長押しなどの操作ができます。
タッチ操作だと難しい操作や繰り返しの作業もこれで楽にできるので、オフラインゲームでは便利です。
ゲームとして登録してしまえば、一般的なアプリもこれでマクロを設定して半自動化できます。
12,000mm²の⼤型ベイパーチャンバー・SoC直上に配置した液体⾦属に加えて、放熱ファンも搭載することで効率的に放熱してくれます。
国内版はFeliCa・おサイフケータイを搭載しているため背面LEDが光りませんが、中国版では光ります。
性能:鳴潮の90FPSプレイが可能
REDMAGIC 10S Proは高クロック版のSnapdragon 8 Eliteを搭載しており、鳴潮をフレーム補間ではないネイティブ90FPSでプレイすることもできます。
Geekbench 6ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア971・マルチコア9551、通常版でシングルコア3130・マルチコア9857でした。
大きな差が出ているため、パッケージ名判定での性能制御を行っているようです。
AnTuTuをはじめとする有名ベンチマークアプリをパッケージ名で判別して、ベンチマーク中だけスコアをよく見せかけるため熱制御を緩めたり高クロックに固定したりとチート行為をするメーカーが続出しています。
通常のアプリ使用時とは異なる挙動であるため、「ベンチマークは良いのに他のアプリの動きは大して良くない」ということが起こります。
メーカー毎にブーストの挙動が違うので、ブーストされた結果で比較しても何の意味もありません。
そのためパッケージ名を変更して一般アプリに偽装し、ブーストされていない正しいスコアを出すことが重要です。
こちらの記事で詳しく解説しています。
背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。
シングルコアで1200、マルチコアで3000以上なら大抵快適に使えるでしょう。
ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。
パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア5890→3389でした。
Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。
スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。
あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかないため、人気ゲームがほぼVulkan APIを使っていないことを考えるとスコアはあまり役に立たず、GPU使用時の発熱具合の確認が主となります。
Vulkanで性能が出るならOpenGLでも高い性能だろう、発熱しやすいなら実ゲームではFPS維持が難しいだろうといった推測しかできません。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア13115でした。
ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。
8000以上あれば十分です。
UFS 4.1 Proストレージ、LPDDR5Tメモリを搭載しています。
CPDT Benchmarkで計測した結果では、リード・ライト共にトップクラスの速度でした。
シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。
ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。
CPUの使用率が高い原神をビヨンドモード・最高画質・60FPS設定・ナタ (スキルを使って戦闘しつつ道なりに移動) で30分プレイしてScene 8で計測すると、平均59.8FPSで1FPSあたり112.54mWの消費電力でした。
バッテリー温度は最大43℃程度まで上昇しました。
やや発熱が大きめではあるものの、安定したパフォーマンスを発揮してくれています。
1FPSあたりの消費電力が低いほうが電力効率が良いと言えます。
電力効率が良いとバッテリー消費が少なく、悪いと消費が激しくなってしまいます。
ゲームで電力効率が悪いスマホは他のアプリでもバッテリー消費が大きい傾向にあるため、バッテリーの減りが早いと感じることが多いです。
平均FPS (フレームレート) は、どれほど滑らかな表示を維持できているかを示し、高いほど良いです。
(細かく言うと平均FPSが高く、なおかつ「ジャンク」というちらつきが少ないほど体感の滑らかさが良くなります)
GPUの使用率が高い崩壊:スターレイルをビヨンドモード・最高画質・ピノコニー「黄金の刻」で黄泉の秘技を連打して30分プレイすると平均44.6FPSでした。
消費電力と発熱が大きく、GPUをメインに使う場合は画質設定を落とすか外部クーラーがないと長時間のゲームプレイは少し厳しいです。
鳴潮では最大フレームレートのオプションで90FPSを選べます。
REDMAGIC 10S Proは元々鳴潮や原神、崩壊:スターレイルなどでのフレーム補間に対応していますが、これならネイティブに90FPSにできるため、遅延や画質低下などは一切なく滑らかな表示でプレイできます。
最高画質の状態で90FPSにしてプレイすると、30分平均86.4FPSでした。
やはり発熱が大きめではあるものの、フレーム補間よりも負荷が大きいネイティブ90FPSプレイで80FPS以上を維持できているというのは素晴らしいです。
OS:ほぼ日本語化できず
REDMAGIC 10S Pro 鳴潮限定版は中国でしか販売されておらず、言語は中国語か英語しか選べません。
adb shellでsettings put system system_locales ja-JPを実行して再起動すれば日本語設定にできるものの、設定やクイック設定などはほぼ英語のままです。
Playストアからインストールする普通のアプリなどは日本語になります。
ホーム画面やアイコンはツバキの特別デザインになっています。
テーマファイルなどはこちらからダウンロードできます。
ロック画面をランダムな壁紙にしてしまうLockscreen Wallpaperが有効だとせっかくのツバキの壁紙が表示されないので、オフにしておきましょう。
壁紙のほかAODや画面内指紋認証のアイコンも特別デザインになっています。
中国版のためクイック共有やロケーション履歴は使えないものの、Android Autoは利用できます。
ジェスチャー機能は豊富に対応しており、ダブルタップで画面オンオフのほか3本指での部分スクショしたりスマホを振ってライトをオンオフしたりできます。
まとめ
- 高い性能の高クロック版Snapdragon 8 Elite
- パンチホールなしのフラットディスプレイ
- 背面もほぼフラットでガタつき無し
- バイパス給電対応の大容量7,050mAhバッテリー
- 他社製充電器でも50~70W急速充電可能
- ショルダートリガーで楽々操作
- USB 3.2ポートで映像出力対応
- スペックを考えると妥当だが重い
- スピーカーの低音が弱め
- タスクキルの仕様が微妙
- バッテリーの持ちはあまり良くない
REDMAGIC 10S Pro 鳴潮限定版は豪華な付属品でシステムのテーマも凝ったデザインになっていますし、ゲーム性能についても高クロック版8 Eliteと放熱ファン搭載ということもあってかなり高性能です。
見た目も性能も良く、画面下カメラによりパンチホールのないフラットな全画面で快適にゲームを楽しめます。
バックグラウンドアプリのバッテリー消費を抑える機能が微妙で、ディスプレイパネル自体も消費電力が大きめなこともあってバッテリーの持ちはあまり良くないため、せめてバックグラウンド動作は今後のアップデートで最適化してもらいたいものです。
鳴潮限定版の最大の欠点は…中国国内でしか買えない上に千数百台しか用意されていないことです。
REDMAGIC 10S Pro 鳴潮限定版は5999元 (税込 約13.1万円)で販売されていました。
REDMAGIC 10S Proの日本版はFeliCa・おサイフケータイに対応しており、117,800円~で購入できます。
2025/07/26現在は公式サイトでしか販売されていません。








































