Xiaomi Mi 11 Lite 5GなどMIUI 12搭載スマホではアプリ毎にダークモードが強制されてしまいますが、これを無効化してみます。
adbコマンドで無効化できる
OPPOやiPhoneすらも超える勢いで大人気なXiaomi Mi 11 Lite 5Gですが、これが搭載しているMIUI 12にはお節介な機能が多数搭載されています。
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その一つが「アプリ毎にダークモードを強制する」機能。
通常のAOSP寄りのOSであれば「OSはダークモードにするが、アプリはそれぞれの実装に任せる」という動きをするため、ライトテーマにしか対応していないアプリではライトテーマのまま表示されます。
ところがMIUIでは全てのアプリで勝手にダークテーマ化してしまうため、一部のアプリでは色合いが変になって見にくくなったり、アプリが既にダークモードなのにさらに暗くしようとしたりしてしまいます。
これは他機種だと「フォースダークのオーバーライド」と呼ばれている機能で、本来は強制ダークモードにしたい人だけがオンにするべきものです。
設定で個別にオフにできるので安心…かと思いきや、実はここに出てくるのはユーザーが追加したアプリだけで、システムアプリは表示されません。
そのため、おサイフケータイアプリなどもこの通り中途半端なダークテーマになってしまいます。
このアプリを強制的にダークモードにする機能は、PCでのコマンド実行で無効化できます。
アプリ別ダークモードを無効にする方法
まずは設定→デバイス情報→MIUIバージョンを7回タップして開発者向けオプションを出します。
追加設定に開発者向けオプションが出るので、USBデバッグとUSBデバッグ (セキュリティ設定) をオンにしてください。
PCに接続し、以下のようにadbコマンドが使える状態にセットアップしてください。
adbコマンドを使えるようにする方法-ダウンロードして展開してパスを通すだけでOK
Shift + 右クリックなどでコマンドプロンプト (ウインドウ) を開いたあと、adb shell
を実行し、renoir:/
などと表示されたらsetprop debug.hwui.force_dark false
を実行します。
初回はUSBデバッグを許可するか聞かれるので、許可しておいてください。
特に何も出てきませんが、これで強制ダークモードが無効化されています。
OS自体のダークモードは無効化されないので、ダークモードに対応しているアプリではちゃんとダークモードのまま表示されます。
ただ、残念ながらこのコマンドの効果は再起動すると消えてしまいます。
TaskerなどではADB WiFi機能を使えば特定のシステムアプリではダークモード無効化、他は強制する、といった使い方ができますが、結局一度はPCと繋いで機能を有効化しないといけません。
非rootでできるだけマシと考えておきましょう…。
ちなみにもう一つADBコマンドでできるものとして、「ナビバーを隠す」ものがあります。
MIUI 12ではNova Launncherなどを使うとジェスチャー操作ができないので別途FNGなどジェスチャー操作アプリを使わないといけないのですが、ナビバーが邪魔になってしまいます。
そこでsettings put global force_fsg_nav_bar 1
を実行するとナビバーが非表示になります。
これまた再起動で元に戻ってしまいますが、MIUIのホームアプリは使いたくないけれどジェスチャー操作はしたい、という方には便利だと思います。