Androidスマホ ベンチマーク結果まとめ。CPU・メモリ・ストレージ性能・タッチレイテンシー一覧

ストレージ・メモリ性能

ストレージとメモリの性能はCPDT Benchmarkで計測します。

計測タイミングによってバラツキが大きいため3回ほど計測し、3回のうち平均値に近い結果が多いものを採用しています。

かつてはeMMC (embedded MultiMediaCard) が主流でしたが、最近ではより高速なUFS (Universal Flash Storage) の採用が広まっています。UFS 1.0では最大総帯域幅が300 MB/sだったのがUFS 2.1では1200 MB/sになり、UFS 3.0では2900 MB/sになるなどかなりのスピードで進化しています。

Android Compatibility Definition Document によると、Android 12では

  • シーケンシャルライト…125 MB/s以上
  • シーケンシャルリード…250 MB/s以上
  • ランダムライト…10 MB/s以上
  • ランダムリード…40 MB/s以上

が高パフォーマンスなデバイス (Performance class 12) として認定されるようです。

CDDとCPDTでは計測方法が違うのでそのまま当てはめることはできませんが、参考にはなると思います。

シーケンシャルライト

シーケンシャルリード

ランダムライト

ランダムリード

同じ規格でも機種によってかなりバラツキがあり、UFS 3.1 / UFS 4.0だから必ず良い結果になるとも限らないようです。

メモリコピー

LPDDR4・LPDDR4xが主流ですが、最近ではLPDDR5が登場しました。LPDDR4xではデータ転送速度が最大4.266Gpsなのに対して、LPDDR5では最大6.4Gbpsと1.5倍もの高速化がされています。

65. realme GT2 Explorer Master Editionで世界初のLPDDR5xメモリが採用されましたが、8+ Gen 1ではLPDDR5Xの帯域をフル活用できないようです。

8 Gen 2以降では帯域をフル活用して高速なコピー速度になっています。

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タップ・画面レイテンシー

WALT Latency Timerにて、タップレイテンシー (タッチへの反応の遅延) と画面描画のレイテンシーを計測しました。

ゲームモード、最高リフレッシュレート (可能であれば最高タッチサンプリングレート) に設定した状態で30回ほどタップした結果を使い、画面中央で明るさ最大にして画面描画の遅延を計測しています。

ACTION_DOWN時のタッチからカーネル、カーネルからJavaの間の遅延と画面描画の遅延の合計値が「タッチして画面表示が変化するまでにかかる遅延」で、少ない方が良いです。

どうやらMediaTek SoC搭載端末は画面描画で遅延が発生しやすいようです。

タッチからカーネル、カーネルからJavaの間の遅延を小さくするにはタッチサンプリングレートを、画面描画の遅延を小さくするにはCPUクロックやリフレッシュレートを高めると良いようですが、タッチサンプリングレートについてはゲームモードの設定でも明示的に高いモードを選べないことがあります。

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ドラッグレイテンシー

WALT Latency Timerでドラッグ時のレイテンシーも計測してみました。

*103のrealme GT5は3.5msです。小さすぎるせいかグラフに出てきません…。

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au PAY マーケット

画面の明るさ

画面の明るさをVici LX-1336B輝度計で計測しました。

計測の際は白色の画像と白色のHDR動画を全画面表示し、明るさの自動調節をオンにして画面の中央近くで計測しています。

白色を全画面表示するのは100% APL (Average Picture Level) と呼ばれる状態で、ライトテーマのスマホUIだと大抵80% APL、ダークテーマだと25% APL程度です。

HBM (高輝度モード) は同じ条件で計測できるよう3万ルクス程度の光源を輝度センサーに近づけることで屋外環境に近い状態にして計測しています。

ただし特にOPPO / OnePlus / realmeの場合は360°全方位が明るくないとHBMが発動しないことがあり、室内では高輝度が欲しいHDR動画再生時でも本領発揮してくれません。屋外でHDR動画を見る人なんていないでしょうに…。

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公称値だとピーク輝度が大々的にアピールされていることが多いものの、画面のほんの一部がその輝度になることがあるだけで、画面全体でみると実際にはそこまで出ないことが多いです。

明るい環境だと屋内では400~500cd/㎡ (nits) 程度、屋外では800~1000cd/㎡程度でないと見にくいとされていますが、スマホでは1000cd/㎡を出せる機種はまだまだ限られています。

「自動調整オン」で室内での見やすさ、「自動調整オン・HBM」で屋外での見やすさ、「自動調整オン・HDR」でHDR動画での輝度として参考にしてください。

ちなみに自動調整をオフにすると上限値が制限されてしまうOSが多く、オフでの比較は実用上あまり意味がありません。

#
モデル名
自動調整オン
自動調整オン・HBM
自動調整オン・HDR動画

通常時と高輝度モード時の公称値が公開されていれば両方ともモデル名の下に記載しています。

ピーク時の公称値しか公開されていなければ「公称ピーク」と書いています。

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オーディオレイテンシー

オーディオ出力時の遅延をWALT Latency Timerにて計測しました。

3.5mmイヤホンジャックがある端末ではイヤホンジャックを使い、非搭載であればUSB Type-CハブにPlugable USB オーディオアダプタを取り付けて計測します。

WALT Latency TimerはAAudioなどのAPIに対応していないため、API対応アプリであればこの計測結果より低遅延になると思います。

Dolby Atmosが有効だと20msほど遅延が増えるようです。

🎧=イヤホンジャックあり

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AI性能

Geekbench MLにて、TensorFlow Lite・NNAPIで計測したAI・機械学習性能です。

コンピュータビジョンと自然言語処理の機械学習テストを使用して測定されています。

Xiaomi MIX Fold 2やPad 6 Proは何度やっても恐ろしく高いスコアをたたき出しますが理由はよく分かりません…。

開発元のPrimate Labsによると”Our understanding is that Qualcomm has stopped investing resources into their NNAPI implementation so newer SoCs have lower NNAPI performance than older SoCs.” (QualcommはNNAPI実装に注力しなくなったので低いスコアになる) とのことで、計測しても意味がなさそうなので計測は中止します。

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まとめ

同じ規格を採用していても新しいモデルほど改良・最適化が進み、パフォーマンスが高まる傾向にあります。

分類上はミドルレンジでも数年前のハイエンドモデルを超える性能を持っていることもありますし、安価に高性能なスマホが手に入る時代になって良いですね。

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