10.1インチAndroidタブレットTeclast M40をいただきました。
目次
技適あり・LTE対応タブレット
Teclast M40は2万円台かつ国内でも簡単に購入できる、格安Androidタブレットです。
ちゃんと技適も通っていますし、6GBメモリに128GBストレージ (microSDカードで増量可)、6,000mAhバッテリーと押さえるところは押さえており、よくある激安タブと違ってもたつきがなく動作がスムーズなので快適に使えます。
Teclast M40に搭載されているSoCはUnisoc T618と聞き慣れないものですが、実はSnapdragon 835並の性能を持っている結構高性能なSoCです。
- 突っかかりのないスムーズな動作
- 4G LTE、DSDS対応
- 5GHz Wi-Fi・BT5.0
- 6GB+128GBと十分なスペック
- 6000mAhバッテリー
- 542gで少し重い
- LTE対応バンドが少なくSoftBank向け
- 背面保護フィルムを剥がすと技適無効
- C to Cケーブルには非対応
Teclast M40 | |
---|---|
OS | Android 10 |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB microSDカード対応 |
プロセッサ | Unisoc T618 |
ディスプレイ | 10.1インチ FHD+ |
重さ | 542g |
SIM | nano SIM + nano SIM |
メインカメラ | 8MP |
フロントカメラ | 5MP |
バッテリー | 6000mAh |
USB端子 | USB Type-C |
商品名はTeclast M40ですが、tPadブランドも付いているようです。
付属品はUSB Type-A to Type-Cケーブル、USB Type-A充電器 (PSEマークあり)、SIMピン、日本語説明書です。
説明書の日本語はあまり違和感のない日本語で、各設定項目が丁寧に説明されています。
保護フィルム貼り付け済み
Teclast M40には最初から保護フィルムが貼り付けられています。
輸送時の傷を防げるよう、保護フィルム貼り付け時のカバーフィルムが付いた状態になっているので安心です。
10.1インチFHDディスプレイは保護フィルムを貼っていても特に違和感はなく、IPSパネルなので視野角も十分良いです。
WidevineはL3なのでNetflixなどストリーミング再生でHD画質にならないですが、ダウンロード再生やYouTubeなどでは問題なくHD再生できます。
設定で暖色・寒色寄りに色温度を変更でき、コントラストを向上する設定もあります。
個人的には「Increased contrast」のほうが好みの色合いになりました。
リフレッシュレートは何故か59Hzになっています。惜しい…。
背面にもフィルムが貼られています。
バーコードがあるので剥がしたくなる…のですが、国内で合法的に使うためにはこの背面フィルムは剥がしてはいけません。
本体には技適マークしか書かれておらず、保護フィルム上に技適マークと番号が書かれたシールが貼られているため、保護フィルムを剥がしてしまうと技適が無効になってしまいます。
ユーザーが勝手に張り替えるのは原則禁止されているので、背面保護フィルムは剥がさずに使うほかありません。
USB-A to Cでの充電のみ対応
Teclast M40の左側面には電源ボタンや音量キー、USB Type-Cポートがあります。右側面にはなにもないのですっきりしています。
USB Type-Cポートは残念ながらUSB Type-A to Type-Cケーブルにのみ対応しており、USB Type-C to Type-Cケーブルには反応してくれません。
microUSBポート搭載よりかはマシですが、ケーブルの共用がしにくいので少し不便です。
ステレオスピーカー
底面にはステレオスピーカーが搭載されており、左右のチャンネルも正しい位置で再生されます。
ただし、チャンネルは固定されているため画面を回転させても変化はしません。
格安タブレットとしては十分な音質・音量で、音割れはなく低音もしっかりと出ています。
LTE・microSDカード対応
Teclast M40はタブレットとしては珍しく4G LTEに対応しており、デュアルSIMデュアルスタンバイに対応しています。
対応バンドは
- GSM: B2,B3,B5,B8
- WCDMA: B1,B2,B5,B8
- LTE:B1,B3,B5,B7,B8,B20,B34,B38,B39,B40,B41
なので、Y! mobileやSoftBank、LINEモバイルといったSoftBank系の回線に適しています。
auやdocomoではフル対応している端末に比べてつながりにくくなります。
nano SIM 2枚を挿すかnano SIM + microSDカードにするかのどちらかを選べます。
3.5mmイヤホンジャックも左上にあり、有線イヤホンを変換アダプターなしに使えます。
aptX系のBluetoothコーデックが使えないので、SBCで接続するよりは高音質・低遅延になりやすい有線イヤホンを使えるのはありがたいですね。
日本語対応、プリインは少なめ
Teclast M40は日本語表示に対応しており、プリインストールアプリはGoogle製アプリぐらいで邪魔になるものはありません。
格安タブレットだと低速な2.4GHzのWi-Fiにしか対応していないものも多いですが、Teclast M40はちゃんと5GHzにも対応しており、リンク速度は390Mbpsまでとなっています。
ちなみにGPSでの位置情報取得も可能です。
ストレージは初期段階で約12GB使用済みです。
ナビゲーションバーはジェスチャー操作に切り替えることもできるようになっています。
Snapdragon 835並のパフォーマンス
Teclast M40に搭載されているSoC、Unisoc T618は実はSnapdragon 835に並ぶ性能を持っています。
Geekbench 5ではシングルコア392・マルチコア1421というスコアになっています。
こちらの比較ページに他のSoCとの比較データを載せています。
オフィスソフトやブラウザなど普段使いでの快適さが分かるベンチマーク「PCMark Work 2.0」ではスコア8040でした。
こちらもSnapdragon 835を上回るスコアですし、数世代前とはいえハイエンドSoCを2万円台の格安タブレットが打ち負かすというのは凄いですね。
メタルボディであることも相まって、負荷が掛かるベンチマーク中も温度 (グラフの赤線) もほぼ一定に保たれています。
3DMarkではスコア700、平均フレームレート4.2FPSでした。
さすがにGPU性能は最新ハイエンドモデルに比べれば落ちますが、動画を見たり軽いゲームをしたりする程度なら問題なくこなせる最低限の性能はあります。
ストレージはeMMCなのでUFSに比べると遅めですが、UFS 2.1のXperia XZ Premiumと同じぐらいの速度なので、一昔前のハイエンドモデルと同等だと考えるとなかなか健闘しているほうではないでしょうか。
まとめ
- 突っかかりのないスムーズな動作
- 4G LTE、DSDS対応
- 5GHz Wi-Fi・BT5.0
- 6GB+128GBと十分なスペック
- 6000mAhバッテリー
- 542gで少し重い
- LTE対応バンドが少なくSoftBank向け
- 背面保護フィルムを剥がすと技適無効
- C to Cケーブルには非対応
2万円台の格安タブレットなのにSnapdragon 835搭載端末と同じぐらいの性能がある、というのはなかなか素晴らしいです。
ストリーミング再生では画質が落ちてしまいますが、それ以外なら快適に使用できますし私のようなダウンロード・YouTube派なら問題ないでしょう。
国内で手に入るAndroidタブレットで同じような性能だとLenovo Tab P11 Proのような6万円もするものもある中、2万円台でこの性能なら買いだと思います。
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