Xiaomi 15 Ultra 日本版を購入しました。
14 Ultraからマイナーアップデート
Xiaomi 15 UltraはSnapdragon 8 EliteやLEICAコラボの1インチセンサーカメラなどを搭載したハイエンドなカメラスマホです。
Xiaomi 14 Ultraで搭載していた可変絞りは廃止され超広角はSamsung S5KJN5になってしまった一方、ペリスコープ望遠カメラは200MPにアップグレードされ、SoCの消費電力はやや抑えられて14 Ultraに比べればバッテリーが長持ちしやすくなりました。
正直なところ進化したのはSoCと望遠カメラぐらいで、過去モデルのような感動はありません。
バッテリー容量も5,410mAhと他社最上位モデルと比較すればまだまだ少なく、チューニングの都合もあって高負荷時の消費電力が大きめです。
残念ながら現在のバージョンではAI補正が強く逆に画質劣化を招いており、せっかくのハードウェアを100%活かせているとは言いがたい状態のため今後の最適化に期待です。
このレビューは12GB+256GB版・OS2.0.6.0.VOAMIXMで行っています。
- 高い性能を発揮するSnapdragon 8 Elite
- 1000~1700nitの明るいディスプレイ
- 1インチセンサー+200MP望遠カメラ搭載
- USB 3.2 Gen 2ポートで映像出力対応
- IP68防水防塵
- eSIM対応
- 望遠撮影でAI補正が強すぎる
- 全体的にまだ消費電力が大きめ
- 重さ226gなのにバッテリーは5,410mAh
- 最上位モデルの割には妥協が目立つ
Xiaomi 15 Ultra | |
---|---|
OS | Android 15 |
RAM | 16GB LPDDR5X |
ストレージ | 512GB / 1TB UFS 4.1 |
SoC | Snapdragon 8 Elite |
ディスプレイ | 6.73インチ QHD+ 3200 x 1440 アスペクト比 20:9 120Hzリフレッシュレート AMOLED |
サイズ | 161.3 × 75.3 × 9.35mm |
重さ | 226g (実測228.6g) |
SIM | nano SIM + nano SIM (またはeSIM + eSIM) |
リアカメラ | 50MP (OIS / Sony LYT-900) + 50MP (超広角 Samsung S5KJN5) + 50MP (OIS / フローティング望遠 Sony IMX858) + 200MP (OIS / ペリスコープ望遠 Samsung S5KHP9) |
フロントカメラ | 32MP (OMNIVISION OV32B40) |
バッテリー | 5,410mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB 3.2 Gen 2) |
バンド | 2G:GSM:850/900/1,800/1,900MHz 3G:WCDMA:1/2/4/5/6/8/19 4G:LTE FDD: 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/32/66/71 4G:LTE TDD: 38/39/40/41/42/48 5G: n1/2/3/5/7/8/12/20/25/26/28/38/40/41/48/66/75/77/78/79/71 |
目次
説明書、保護ケースや充電ケーブル、充電器などが付属しています。
保護フィルムは最初から貼り付けられています。
充電器はUSB Type-Aポートで独自規格の90W充電が可能です。
ディスプレイ:屋外でも見やすい
Xiaomi 15 Ultraは6.73インチ QHD+ 3200 x 1440解像度のディスプレイを搭載しています。
画面の端の部分だけがほんのわずかに曲面になっているため、エッジディスプレイと違って端まで見やすく、フラットディスプレイよりもジェスチャー操作がしやすいです。
超音波式指紋認証センサーを搭載したことで高速な認証ができるようになった一方、端が曲面なのと相まって保護フィルムは相性問題が起きやすく貼りにくいです。
フォントはテーマストアから変更できるため、カクカクしたフォントが嫌であればMcMejiroなどに変えると良いと思います。
配列はダイヤモンドピクセルです。
明るさを最大にして直射日光下で全白画像を表示した状態で輝度をLX-1336Bで計測すると、最大1032nitに達しました。
日中の屋外でも見やすいです。
YouTubeでHDR動画を再生した際は1722nitまで上昇しました。
屋外でもこれぐらい出してくれればもっと良いのですが…。
明るさの度合いを示す単位で、高いほど明るいという意味です。
屋内では400~500nit程度、屋外では800~1000nit程度でないと見にくいとされています。
ちなみに、明るさの自動調整をオンにしないと最大値が制限される機種が多いです。
リフレッシュレートは120Hz対応で、アプリ別に設定できます。
ゲームモードで高速タップ応答をオンにした状態でタッチサンプリングレートをTouch Sample Rate Testerで計測すると、シングルタッチ・マルチタッチともにMovement Rateは平均300Hz程度でした。
画面をタッチしたときの感度の高さに関係しています。
この数値が大きいほど、タッチに素早く反応してくれることが多いです。
ただし実際にはタッチ遅延はそれだけでは決まらず、他の要因が影響して最終的なタッチ遅延は大きいこともあります。
目安として、画面のリフレッシュレートに対してMovement Rateが2倍程度なら普通、3倍を超えるなら高めで、ゲーミングスマホなら5~6倍程度になることが多いです。
WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は合計37msでした。
画面をタッチしたときに反応してくれるまでの時間です。
この数値が小さいほど、素早く反応するということです。
ゲーミングスマホでは25msほど、通常のスマホでは30~40ms前半が一般的です。
Widevine L1で、Amazonプライムビデオなどで高画質なストリーミング再生ができます。
AI画像エンジンでMEMC (フレーム補間)や超解像などを利用でき、滑らかな動画再生が可能です。
超解像とMEMCは同時にはオンにできません。
ジェスチャー操作に対応し、ダブルタップで画面オンオフはもちろん電源ボタン二回押しでのカメラ起動や背面タップも可能です。
背面:指紋が付きにくい
背面はさらっとしていて指紋汚れなどが付きにくいです。
背面の模様は光の反射で見えやすくなり、高級感があります。
グローバル版準拠なのでゴミ箱マークがあります。
Xiaomi 14 Ultraだとカメラ部分の中央にあったLEICAロゴが右上に配置されカメラが3つ横並びになったため、少しバランスが悪く感じます。
シルバークロームだとさらに右上にUltraと書かれた謎のロゴが追加され、絶妙に偽物カメラ感が出てしまいます。素直に赤いLEICAロゴで良かったのでは…。
付属のフォトグラフィーキットは黒色に派手な赤が入ってダサいですし、シルバークロームだけロゴ配置が異なるので小窓からロゴが見えないというひどい欠陥があります。
グリップで隠れるとはいえ普通はグリップを付けたまま普段使いしないため、最上位モデルにデザイン面で妥協があるのは残念です。
重さは228.6gです。
カメラ:望遠時のAI補正が強い
Xiaomi 15 Ultraは
- 50MP (OIS / Sony LYT-900)
- 50MP (超広角 Samsung S5KJN5)
- 50MP (OIS / フローティング望遠 Sony IMX858)
- 200MP (OIS / ペリスコープ望遠 Samsung S5KHP9)
というクアッドカメラ構成です。
超広角カメラが若干グレードダウンした一方、ペリスコープ望遠カメラは200MPになっています。
シャッター音は地域設定でインドなどに設定すればオフにできます。
手持ち撮影した写真はこちらに保存しています。
初期設定ではウルトラズームがオンになっているものの、このままだとズーム撮影時にまともな写真を撮れず、写真ではなくAI生成画像と化してしまいます。
ウルトラズームオン・オフでそれぞれ120倍ズーム撮影したところ、オンだと原形をとどめていない謎言語になり、紫色のにじみ (パープルフリンジ) が逆に強調されてしまうという酷すぎる結果になりました。
ウルトラズームで撮影するぐらいなら、最初からChatGPTで画像生成してしまったほうが綺麗な画像を作れます。
せっかく200MP望遠カメラを搭載していてもウルトラズームがオンでは無価値になってしまうので、まず最初にオフにしておくことをおすすめします。
ウルトラズームをオフにしてもまだ補正が強すぎる場面があり、本当にこれにライカがOKを出したのか疑問に思います。
望遠カメラで撮影してみると、シャープネスが強くかけられ実物より強調されていたり、逆に細部を補正しすぎてディテールが消え、のっぺりとした印象になったりしていました。
ハードウェア的には小細工をしなくとも綺麗な写真撮影ができるはずなので、今後のチューニングに期待です。
フローティング望遠レンズでは10cmマクロ撮影が可能で、影を落とさずに小物類なども綺麗に撮影できます。
ただ、200MPペリスコープ望遠カメラはテレマクロに対応しておらず、20cm以上離さないとピントが合いません。
標準だと自動調整レンズで超広角になるかズームに自動で切り替わるため、フローティング望遠とペリスコープ望遠を使い分けたい場合はオフにしておきましょう。
可変絞りがなくなったことは残念なものの、ボケ感は十分です。
雰囲気のある写真撮影がしたければ、Leicaオーセンティックに切り替えて撮影すると良いでしょう。
カメラUIから簡単に切り替えられるようになっており、フィルターなどの設定はカメラアプリを閉じても保持するようにできます。
Xiaomi 14 UltraのカメラUIに比べるとシンプルな印象で、細かく設定したい人には逆に不便に感じるかもしれません。
動画では24FPS撮影が標準だとできなくなり、映画モードで撮影したときだけ24FPSになるよう変更されました。
明るい環境だと綺麗な一方、屋内で光量が十分でない (シーリングライトを付けただけ) だと実物以上に暗く、濃い色で撮影されることが多いです。
夜景モードはなくなってしまい、自動で判定してくれることに期待するか、プロモードで手動設定しないといけません。
肉眼よりかなり明るく撮影できました。
スピーカー:低音が弱い
Xiaomi 15 Ultraはステレオスピーカー搭載です。
上側のスピーカーは通話用と兼用タイプで、左右非対称です。
音質面では特段大きな進化がなく、低音が弱めで、どちらかというとボーカルなど中音域が目立ちます。
音量は十分出ており、3段階目でも十分なぐらいでした。
上部には何もありません。
Xiaomi 14 Ultraではここに上部スピーカーがあり音の広がりに貢献していましたが、15 Ultraではミドルレンジスマホと同じような配置でコストカットされています。
赤外線ポートはフローティング望遠カメラの下の部分にあります。
Xiaomiのハイエンドスマホは長らくCS35L43アンプを搭載していたものの、Xiaomi 15 UltraではSoC標準のものが使われるようになりました。
Xiaomi Buds 5 Pro Wi-FiでXPANを推し進めていますし、全般的な音質改善よりも自社製品での囲い込みにコストをかけたいということなのでしょうね…。
また、バイブレーションについてもXiaomi 14 Proや15 Proより小さいモーターで、最上位モデルのはずなのに過去モデルより妥協されています。
Dolby AtmosとXiaomiサウンドを選べるようになっています。
個人的にはXiaomiサウンドのほうがまだマシで、Dolby Atmosだとベースなどの低音がスカスカしたように聞こえるのがXiaomiサウンドだと少しは厚みがあるように聞こえました。
イヤホン接続時には「オリジナル」も選べるものの、接続し直すと選択肢が元に戻ってしまいます。
Bluetooth Codec Changerで対応コーデックを確認するとAAC / aptX / aptX HD / aptX Adaptive / LDAC / LHDCに対応していました。
LE Audio・LC3にも対応しているものの、どうやらXiaomi系イヤホンでしか使えないように制限されているようで、LC3対応イヤホンをペアリングしてもすぐに切断されたり、LDAC等他のコーデックが選ばれたりしました。
開発者向けオプションでハードウェアオフロードの無効化をオンオフするなどしても変わりませんでした。
ポート:USB 3.2 Gen 2に対応
Xiaomi 15 UltraはIP68防水防塵で、多少の水濡れは問題ありません。
90W急速充電に対応し、80Wワイヤレス充電も可能です。
サードパーティ製充電器だとUSB PD 20W程度で充電できます。
モバイルバッテリーなどは日本に投入するのに何故かワイヤレス充電器は頑なに投入しないため、80Wワイヤレス充電をしたければAliExpress等で個人輸入するしかありません。
バッテリー残量が80%になったら充電を止める機能があるため、長時間充電時の負荷を抑えられます。
ただし消費電力が供給電力を上回るとその分充電が再開されるので、バイパス充電の完全な代替としては使えません。
USB 3.2 Gen 2ポートで高速なデータ転送ができ、DisplayPort Alt Modeでの映像・音声出力にも対応しています。
対応バンドは
- 2G:GSM:850/900/1,800/1,900MHz
- 3G:WCDMA:1/2/4/5/6/8/19
- 4G:LTE FDD: 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/32/66/71
- 4G:LTE TDD: 38/39/40/41/42/48
- 5G: n1/2/3/5/7/8/12/20/25/26/28/38/40/41/48/66/75/77/78/79/71
でY! mobileやSoftBank、LINEMO
VoLTE通話も可能です。
Wi-Fi 7・6GHzに対応しており、リンク速度は5764Mbpsに達しました。
電源ボタンや音量ボタンは右側面にあります。
カメラリングを支えにすると持ちやすいものの、リング周りはギザギザとしているので少し痛くなりやすいです。
性能:やや発熱しやすい
Xiaomi 15 UltraはSnapdragon 8 Eliteを搭載しており、他メーカーに比べると常に高いパフォーマンスを出そうとして消費電力・発熱が大きめになりやすい傾向にあるようです。
Geekbench 6ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア3031・マルチコア8434、通常版でシングルコア3077・マルチコア9436でした。
マルチコアのスコアに差があるため、パッケージ名判定での性能制御を行っているかもしれません。
他社では普段使いのアプリだと性能を抑えることでバッテリー持ちを良くする調整をしていますが、Xiaomi 15 Ultraの場合はいつでも本気を出しています。
過剰なまでの性能を求めている方には良いかもしれないでしょうが、一般的には抑えた性能で十分スムーズな普段使いができるため、はっきり体感できるほどの動作の違いがないのに消費電力だけが増えることになります。
負荷が低ければ消費電力が小さいのでスタンバイ時などは問題ないものの、写真撮影や位置情報使用時などでバッテリー消費が大きくなり、バッテリー容量自体が少ないこともあって他社スマホより長持ちしにくいです。
AnTuTuをはじめとする有名ベンチマークアプリをパッケージ名で判別して、ベンチマーク中だけスコアをよく見せかけるため熱制御を緩めたり高クロックに固定したりとチート行為をするメーカーが続出しています。
通常のアプリ使用時とは異なる挙動であるため、「ベンチマークは良いのに他のアプリの動きは大して良くない」ということが起こります。
メーカー毎にブーストの挙動が違うので、ブーストされた結果で比較しても何の意味もありません。
そのためパッケージ名を変更して一般アプリに偽装し、ブーストされていない正しいスコアを出すことが重要です。
こちらの記事で詳しく解説しています。
背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。
シングルコアで1200、マルチコアで3000以上なら大抵快適に使えるでしょう。
ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。
パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア6165→4896でした。
「いつでも本気を出す」Xiaomiのチューニングが如実に表れており、安定度は79.4%とSnapdragon 8 Elite機種の中で一番高いレベルです。
高温になっても性能制御は強くなく、バッテリー温度は47℃まで上昇しています。
Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。
スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。
あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかないため、人気ゲームがほぼVulkan APIを使っていないことを考えるとスコアはあまり役に立たず、GPU使用時の発熱具合の確認が主となります。
Vulkanで性能が出るならOpenGLでも高い性能だろう、発熱しやすいなら実ゲームではFPS維持が難しいだろうといった推測しかできません。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア18929でした。
ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。
8000以上あれば十分です。
UFS 4.1ストレージ、LPDDR5Xメモリを搭載しています。
CPDT Benchmarkで計測した結果では、リード・ライト共にトップクラスの速度でした。
写真の保存や転送速度に影響してきますし、読み書きどちらも速いのは素晴らしいです。
シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。
ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。
CPUの使用率が高い原神をブーストモード・最高画質・60FPS設定・ナタ (ムアラニでスキルを使って道なりに移動) で30分プレイしてScene 8で計測すると、平均59.2FPSで1FPSあたり81.25mWの消費電力でした。
バッテリー温度は最大41℃程度まで上昇しました。
原神は特別にチューニングがされているようで、フレームレートの安定を優先した調整がされるようです。
原神プレイヤーにとっては良いことではあるものの、Xiaomiのレビュワー向けガイドでは原神をゲーム性能の指標にするよう指示されていることが多いため、原神を特別扱いすることで安定性・放熱性能が良いように見せたいという思惑もあるのかもしれません。
原神の結果だけで「放熱性能が良い、安定している」などと言っているレビュワーがいたら要注意です。
1FPSあたりの消費電力が低いほうが電力効率が良いと言えます。
電力効率が良いとバッテリー消費が少なく、悪いと消費が激しくなってしまいます。
ゲームで電力効率が悪いスマホは他のアプリでもバッテリー消費が大きい傾向にあるため、バッテリーの減りが早いと感じることが多いです。
平均FPS (フレームレート) は、どれほど滑らかな表示を維持できているかを示し、高いほど良いです。
(細かく言うと平均FPSが高く、なおかつ「ジャンク」というちらつきが少ないほど体感の滑らかさが良くなります)
GPUの使用率が高い崩壊:スターレイルをブーストモード・最高画質・ピノコニー「黄金の刻」で黄泉の秘技を連打して30分プレイすると平均52.8FPSでした。
消費電力が大きく、15分を過ぎたあたりで性能制御が始まりフレームレートが落ちています。
他社の8 Elite搭載スマホに比べると、消費電力やバッテリーの発熱は同程度なのにフレームレートが安定していないため、原神等の特別なチューニングがないゲームでの調整はあまり上手くないと言えます。
なお、ブーストモードがオフでも発熱速度はあまり変わらず、十数分でフレームレートが落ちます。
周回に便利な「ゲームを実行しつつ画面はオフにする」機能は過去モデルには搭載されていたのに15 Ultraでは何故か搭載されていません。
フレームレートの表示は相変わらずゲームではなくゲームモードUIのものが表示されるので、ゲームは実際には60FPSなのに120FPSと表示されてしまいます。
まとめ
- 高い性能を発揮するSnapdragon 8 Elite
- 1000~1700nitの明るいディスプレイ
- 1インチセンサー+200MP望遠カメラ搭載
- USB 3.2 Gen 2ポートで映像出力対応
- IP68防水防塵
- eSIM対応
- 望遠撮影でAI補正が強すぎる
- 全体的にまだ消費電力が大きめ
- 重さ226gなのにバッテリーは5,410mAh
- 最上位モデルの割には妥協が目立つ
ハードウェア的には強いものの、肝心のチューニングがまだまだ荒削りな印象です。
今後のアップデートで「AIカメラスマホ」ではなく「LEICAカメラスマホ」へと軌道修正してくれることに期待したいと思います。
フォトグラフィーキット付きで179,800円~で購入できます。
実質的にはフォトグラフィーキットはおまけではなくその分の値段が定価に含まれているため、別売りにして安く買えるオプションも用意して欲しかったです。
IIJmioでは3/28 10時よりのりかえ価格154,800円~で購入できます。