vivo X300 Proを購入しました。
好みに合わせてAI加工を抑制できる
vivo X300 ProはMediaTek Dimensity 9500を搭載したスマホです。
ZEISSとコラボしたカメラスマホで、50MP SONY LYT-828メインカメラに加え200MPのSamsung SK5HP9ペリスコープ望遠カメラも搭載しています。
昨今のスマホは頼んでもいないのにAI加工をして偽のディテールを生み出すことが多いですが、vivo X300 Proでは設定でできるだけ加工を抑えられるようにできます。
このレビューは12GB+256GB版・PD2502_A_16.0.20.7.W10.V000L1で行っています。
vivo X300 ProはAliExpressでは11/20 16:59まで商品ページで手に入るストアコードとプロモコードJP1175にて109,565円で購入できます。
- 高い性能のMediaTek Dimensity 9500
- 1700nitの明るいディスプレイ
- 200MP望遠カメラ搭載
- バイパス充電対応の6,510mAhバッテリー
- USB 3.2 Gen 1ポートで映像出力対応
- IP69 + IP68防水防塵
- 少し見劣りするバッテリー容量
- 夜景撮影があまりにも明るすぎる
- スピーカーの低音が弱い
| 項目 | vivo X300 Pro |
|---|---|
| OS | Android 16 |
| RAM | 12GB / 16GB LPDDR5X Ultra |
| ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB UFS 4.1 |
| SoC | MediaTek Dimensity 9500 |
| ディスプレイ | 6.78インチ 2800 x 1260 アスペクト比 20:9 120Hzリフレッシュレート AMOLED |
| サイズ | 161.98 × 75.48 × 7.99mm |
| 重さ | 226g |
| SIM | nano SIM + nano SIM |
| リアカメラ | 50MP (f/1.57 OIS / SONY LYT-828 IMX09A) + 200MP (望遠 f/2.67 OIS / Samsung SK5HP9) + 50MP (超広角 f/2.0 / Samsung S5KJN1) |
| フロントカメラ | 50MP (f/2.0) |
| バッテリー | 6510mAh |
| USB端子 | USB Type-C (USB 3.2 Gen1) |
| バンド | 5G NR: n1/n2/n3/n5/n7/n8/n18/n20/n25/n26/n28A/n34/n38/n39/n40/n41/n48/n66/n77/n78/n79 4G FDD-LTE: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B18/B19/B20/B25/B26/B28A/B66 4G TD-LTE: B34/B38/B39/B40/B41/B42/B43/B48 3G WCDMA: B1/B2/B4/B5/B6/B8/B19 2G GSM: 850/900/1800/1900MHz |
目次
説明書、保護ケースや充電ケーブル、充電器などが付属しています。
保護フィルムは最初から貼り付けられています。
充電器は100V地域では44W急速充電までに制限されるタイプです。
ディスプレイ:屋外でも見やすい
vivo X300 Proは6.78インチ2800 x 1260解像度のディスプレイを搭載しています。
フラットディスプレイなので端まで見やすいです。
超音波式の指紋認証センサーが画面下に内蔵されており、湿った指でも素早く認証してくれます。
配列はダイヤモンドピクセルです。
明るさを最大にして全白画像を表示した状態で輝度をLX-1336Bで計測すると、最大1715nitに達しました。
日中の屋外でもかなり見やすいです。
明るさの度合いを示す単位で、高いほど明るいという意味です。
屋内では400~500nit程度、屋外では800~1000nit程度でないと見にくいとされています。
ちなみに、明るさの自動調整をオンにしないと最大値が制限される機種が多いです。
明るさは好みに応じてチューニングできるようになっており、アプリごとにも学習させられます。
ユーザーの負担を軽減するための機能が豊富で、寝付きをよくするためブルーライトカットして画面を暖色にする快眠モードやPWM調光でちらつきを抑えるモードのほか、「モーションプロンプト」という乗り物酔いを抑える機能もあります。
リフレッシュレートは120Hz対応です。
アプリ別の設定はできませんでした。
タッチサンプリングレートをTouch Sample Rate Testerで計測すると、シングルタッチ・マルチタッチともにMovement Rateは平均300Hz程度でした。
ケチって125Hzで妥協しているOPPO Find X9 Proとは対照的に、ユーザーが分かりにくい部分にもある程度コストが掛けられています。
画面をタッチしたときの感度の高さに関係しています。
この数値が大きいほど、タッチに素早く反応してくれることが多いです。
ただし実際にはタッチ遅延はそれだけでは決まらず、他の要因が影響して最終的なタッチ遅延は大きいこともあります。
目安として、画面のリフレッシュレートに対してMovement Rateが2倍程度なら普通、3倍を超えるなら高めで、ゲーミングスマホなら5~6倍程度になることが多いです。
WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は合計39.5msでした。
画面をタッチしたときに反応してくれるまでの時間です。
この数値が小さいほど、素早く反応するということです。
ゲーミングスマホでは25msほど、通常のスマホでは30~40ms前半が一般的です。
Widevine L1で、Amazonプライムビデオなどで高画質なストリーミング再生ができます。
ダブルタップで画面をオンオフできるジェスチャーに対応しています。
背面:カメラの出っ張りがゴツい
背面はマット加工されており、さらっとしていて指紋汚れなどが付きにくいです。
カメラの出っ張りはかなりゴツく、存在感があります。
重さは228.7gです。
OPPO Find X9 Proが重さ226.2gで7,500mAhバッテリーを搭載していることを考えると、vivo X300 Proのバッテリー容量が6,510mAhに収まっているのは微妙に感じます。
6,510mAhでも一昔前のスマホに比べれば十分大容量ではあるのですがね…。
カメラ:細かく調整可能
vivo X300 Proは
- 50MP (f/1.57 OIS / SONY LYT-828 IMX09A)
- 200MP (望遠 f/2.67 OIS / Samsung SK5HP9)
- 50MP (超広角 f/2.0 / Samsung S5KJN1)
というトリプルカメラ構成です。
手持ち撮影した写真はこちらに保存しています。
ライバルとなるOPPO Find X9 Proと対照的に、vivo X300 Proは望遠や夜景撮影時のAI加工を明示的にオフにできるようになっています。
OPPOではAI加工をオフにできないため、細かい文字などが崩れたり傷をデザインと誤解して強調したりしてしまいますが、vivo X300 Proなら見たままの状態をそのまま映してくれます。
「ぱっと見で綺麗な風に見えたら良い」という人はAI加工をオンにすればいいですし、好みに合わせて自分で選べる選択肢が用意されているというのは素晴らしいです。
また、「未加工の照明」というHDRなどの加工を極力排除した自然な写真を撮影できるモードも用意されています。
左が通常モード、右が「未加工の照明」モードの写真ですが、通常の方が赤色部分など全体的に明るくなっていることが分かります。
実際の色合いは「未加工の照明」モードの色のほうが近いです。
特に屋内で効果を発揮することが多く、焼き肉を撮ってみると通常モードではやけに明るく強調されてしまったものが「未加工の照明」モードでは暗めの写りになり、実物に近い表現になりました。
50MPや200MPで撮影できるオプションもあります。
200MPだと1枚35MBほどになるレベルの高解像度な写真を撮影できます…が、拡大して細部を見てみると文字が微妙に潰れているなど加工をした様子が見られます。
「高解像度な写真」が欲しいときには良いでしょうが、「高精細な写真」が欲しい場合には向いていません。ただのギミックと考えたほうが良さそうです。
連射については、速度重視か品質重視かを選べます。
グレアを低減するオプションがあり、強い光源があるときの写真を綺麗にしてくれます。
オフにしていても、このように大きくは出ていないことのほうが多かったです。
ズームボタンは焦点距離かズーム率かどちらの表示にするか選べます。
テレマクロ撮影も可能で、15cmほど離れた位置から撮影できます。
風景&夜間モードでは、暗闇でもまるで昼間のような明るさで撮影されます。
人の目だと見にくいところまで写してくれるのは良いものの、このままだと夜景だと伝わりにくいので編集が必要になります。
もう少し夜景らしい雰囲気とディテールを両立した調整にしてくれると良いのですが…。
望遠カメラだと見たままの通りに撮影されます。
通常モードでズームして月を撮影しようとすると、勝手に月の画像が合成されるようになっています。
「スーパームーンモードで綺麗な月の写真が撮れた」と無邪気に喜んでいる人達向けの機能なのでしょうが、そろそろ止めてもらいたいものです…。
プロモードで調整すれば、本物の月面を撮影できます。
ただしプロモードは10倍までのズームに制限されています。
スピーカー:低音が弱い
vivo X300 Proはステレオスピーカーを搭載しています。
上部にスピーカー穴があるタイプで、左右非対称です。
低音がかなり弱く、ベースの音などは音量を上げないとほぼ聞こえません。
ボーカル・中高音は聞こえやすいです。
DACは非搭載です。
Dolby Atmosなどは非搭載ですが、「スーパーオーディオ」という動画やゲーム向けの調整ができる機能や、解像感を上げてくれる「オーディオ スーパー解像度」などがあります。
イヤホン向けには自分の好みに合わせたサウンドのカスタマイズも可能です。
Bluetooth Codec Changerで対応コーデックを確認するとAAC / aptX / aptX HD / LDAC / LHDCに対応していました。
LHDC V5対応イヤホンはメーカー縛りがなく、他社のものでも利用できます。
ポート:90W充電やバイパス充電対応
vivo X300 ProはIP68 & IP69防水防塵で、多少の水濡れは問題ありません。
90W急速充電対応で、40Wワイヤレス充電も可能です。
USB 3.2 Gen 1ポートで高速なデータ転送ができ、DisplayPort Alt Modeでの映像・音声出力にも対応しています。
バイパス充電や上限設定が可能で、バッテリー寿命を長持ちさせられます。
ゲーム時だけバイパス充電をオンにすることもできます。
ステータスバーのバッテリーアイコンはどこか懐かしい丸型にできるようになっています。
バッテリー残量のテキストだけにすることはできません。
対応バンドは
- 2G GSM: 850/900/1800/1900MHz
- 3G WCDMA: B1/B2/B4/B5/B6/B8/B19
- 4G TD-LTE: B34/B38/B39/B40/B41/B42/B43/B48
- 4G FDD-LTE: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B18/B19/B20/B25/B26/B28A/B66
- 5G: n1/n2/n3/n5/n7/n8/n18/n20/n25/n26/n28A/n66/n34/n38/n39/n40/n41/n48/n77/n78/n79
でY! mobileやSoftBank、LINEMOといったSoftBank系の回線はもちろん楽天モバイルでもauパートナーエリア含め利用可能で、ahamoなどのdocomo回線でも概ね問題ないでしょう。
Wi-Fi 7対応でリンク速度は2882Mbpsで接続できました。
中国版なので6GHzは利用できないようになっています。
電源ボタンや音量ボタンは右側面にあります。
左側面にはショートカットボタンが搭載されており、カメラや録音、サイレントモードの切り替えやアプリ起動などが設定できます。
2回押しと長押しの2通りで設定可能です。
性能:CPU性能は高い
vivo X300 ProはMediaTek Dimensity 9500を搭載しており、CPU性能についてはSnapdragon 8 Eliteに勝るとも劣らない性能・電力効率を誇ります。
Geekbench 6ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア2916・マルチコア8355、通常版でシングルコア3260・マルチコア9644でした。
パッケージ名判定での性能制御を行っているようです。
同じDimensity 9500搭載のOPPO Find X9 Proだと偽装版でシングルコア1295・マルチコア6120と、ゲーム以外の普段使いの性能を大幅に抑制しているので必然的にバッテリー持ちも良くなるのですが、vivo X300 Proはあまり抑制されていません。
ゲーム以外でも性能を発揮しやすいのは良いものの、6,510mAhなことも相まって「OPPO Find X9 Proに比べればバッテリーが持たない」と感じる要因となっています。
AnTuTuをはじめとする有名ベンチマークアプリをパッケージ名で判別して、ベンチマーク中だけスコアをよく見せかけるため熱制御を緩めたり高クロックに固定したりとチート行為をするメーカーが続出しています。
通常のアプリ使用時とは異なる挙動であるため、「ベンチマークは良いのに他のアプリの動きは大して良くない」ということが起こります。
メーカー毎にブーストの挙動が違うので、ブーストされた結果で比較しても何の意味もありません。
そのためパッケージ名を変更して一般アプリに偽装し、ブーストされていない正しいスコアを出すことが重要です。
こちらの記事で詳しく解説しています。
背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。
シングルコアで1200、マルチコアで3000以上なら大抵快適に使えるでしょう。
ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。
パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア7344→3357でした。
Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。
スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。
あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかないため、人気ゲームがほぼVulkan APIを使っていないことを考えるとスコアはあまり役に立たず、GPU使用時の発熱具合の確認が主となります。
Vulkanで性能が出るならOpenGLでも高い性能だろう、発熱しやすいなら実ゲームではFPS維持が難しいだろうといった推測しかできません。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア16810でした。
Geekbenchで分かったとおり、こちらもOPPOなどと比べれば性能制限があまりキツくないという結果になっています。
ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。
8000以上あれば十分です。
UFS 4.1ストレージ、LPDDR5X Ultraメモリを搭載しており、特にランダムリード・ライトがあまり速くありません。
シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。
ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。
CPUの使用率が高い原神をパフォーマンスモード、すべての画質オプションを最高に設定、60FPS設定、ナド・クライで30分プレイしてScene 8で計測すると、平均59.4FPSで1FPSあたり74.41mWの消費電力でした。
バッテリー温度は最大42℃程度まで上昇しました。
電力効率はOPPO Find X9 Proとほぼ同じです。
1FPSあたりの消費電力が低いほうが電力効率が良いと言えます。
電力効率が良いとバッテリー消費が少なく、悪いと消費が激しくなってしまいます。
ゲームで電力効率が悪いスマホは他のアプリでもバッテリー消費が大きい傾向にあるため、バッテリーの減りが早いと感じることが多いです。
平均FPS (フレームレート) は、どれほど滑らかな表示を維持できているかを示し、高いほど良いです。
(細かく言うと平均FPSが高く、なおかつ「ジャンク」というちらつきが少ないほど体感の滑らかさが良くなります)
GPUの使用率が高い崩壊:スターレイルをパフォーマンスモード・画質オプションすべて最高設定・60FPS設定・ピノコニー「黄金の刻」で黄泉の秘技を連打して30分プレイすると平均38.7FPSでした。
GPU性能はまだまだSnapdragonには及ばず、発熱による性能制御で10分ほどで30FPS近くにまで落とされてしまいました。
フレーム補間を利用できるものの中国版ゲームに限られています。
以下のようにパッケージ名を指定したADBコマンドを実行すると強制的に有効化できます。Taskerなどで自動化もできます。
gpid=`pidof -s com.HoYoverse.hkrpgoversea`
settings put system gamecube_frame_interpolation 1:3:$gpid:60:120
まとめ
- 高い性能のMediaTek Dimensity 9500
- 1700nitの明るいディスプレイ
- 200MP望遠カメラ搭載
- バイパス充電対応の6,510mAhバッテリー
- USB 3.2 Gen 1ポートで映像出力対応
- IP69 + IP68防水防塵
- 少し見劣りするバッテリー容量
- 夜景撮影があまりにも明るすぎる
- スピーカーの低音が弱い
vivo X300 ProはZEISSコラボのカメラを搭載し、AI加工を抑制できるため他社カメラスマホと違って望遠ズーム時に文字など細部が潰れにくくなっています。
200MPペリスコープ望遠カメラのおかげで遠景もテレマクロ撮影も綺麗ですし、テレコンバーター・望遠エクステンダーを別途購入すれば800mm撮影も可能となります。
細かく紹介していませんが細かくパラメータ調整したりボケの形をソフト的に変更したりできるストリートモードもありますし、AI任せだけでなく自分で色々制御する選択肢も欲しいという方には向いていると思います。
バッテリー容量と性能制御方針により他社スマホに比べるとバッテリー持ちの面で見劣りするのは、次世代モデルでの改善に期待したいところです。
vivo X300 ProはAliExpressでは商品ページで手に入るストアコードとプロモコードJP1175にて109,565円で購入できます。












































