REDMAGIC Novaゲーミングタブレットレビュー – 10.9インチ画面と冷却ファン内蔵で快適ゲーミング

REDMAGIC Nova

REDMAGIC Novaゲーミングタブレットを貸し出していただきました。

大画面で高性能なタブレット

REDMAGIC Novaは国内では少ないゲーミング特化型のタブレットで、Snapdragon 8 Gen 3 LEADING VERSIONを搭載しています。

REDMAGICスマホと同じく冷却ファンを内蔵しており、充電分離・バイパス充電機能もあるため発熱を抑えて長時間快適にゲームをプレイできます。

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OS Android 14
SoC Snapdragon 8 Gen 3 LEADING VERSION
RAM 12GB / 16GB LPDDR5X
ストレージ 256GB / 512GB UFS 4.0
ディスプレイ 10.9 インチ
解像度:2880 x 1800 ピクセル
リフレッシュレート:最大144Hz
最大輝度 550 nits
アスペクト比:16:10
リアカメラ 5,000万画素
フロントカメラ 2,000万画素
バッテリー 10100mAh
SIM
重さ 530g
USB端子 Type-C USB 3.1 Gen2

REDMAGIC Nova

ディスプレイ:144Hz対応

REDMAGIC Novaは10.9インチ2880 x 1800解像度のディスプレイを搭載しています。

持ちやすいよう最低限のベゼルが残されていて、角丸もあまり大きくありません。

もちろんインカメラはベゼル内に収められており、ゲーム画面の邪魔になるノッチやパンチホールが排除されています。

REDMAGIC Nova

アスペクト比は16:10で、マンガなどは左右に少し余白ができます。

マンガ

リフレッシュレートは144Hz対応なので、対応ゲームであれば滑らかな表示でゲームを楽しめます。

90Hzや120Hzにすることもできます。

リフレッシュレート

タッチサンプリングレートをTouch Sample Rate Testerで計測すると、シングルタッチ・マルチタッチともにMovement Rateは120Hzリフレッシュレート時で平均240Hz程度、144Hzリフレッシュレート時で平均290Hz程度でした。

タッチサンプリングレート

タッチサンプリングレートとは?

画面をタッチしたときの感度の高さに関係しています。

この数値が大きいほど、タッチに素早く反応してくれることが多いです。

ただし実際にはタッチ遅延はそれだけでは決まらず、他の要因が影響して最終的なタッチ遅延は大きいこともあります。

目安として、画面のリフレッシュレートに対してMovement Rateが2倍程度なら普通、3倍を超えるなら高めで、ゲーミングスマホなら5~6倍程度になることが多いです。

WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は合計49.3msでした。

WALT

タッチ遅延とは?

画面をタッチしたときに反応してくれるまでの時間です。

この数値が小さいほど、素早く反応するということです。

ゲーミングスマホでは25msほど、通常のスマホでは30~40ms前半が一般的です。

Widevine L1で、Amazonプライムビデオなどで高画質なストリーミング再生ができます。

DRM

背面:ゲーミング感ある透明デザイン

背面はマット加工されており、指紋汚れなどが付きにくいです。

背面

上部にはSnapdragonロゴや冷却システムを誇示する透明デザインが施されており、カメラの横には冷却ファンがあります。

冷却ファンにはLEDライトも付いており、ゲーム中などに光ります。

透明

冷却ファンはゲーム中や充電時などに自動で有効化できます。

冷却ファン

REDMAGIC 10 Proなどと同じくカメラ部分が平らになっていたらもっと良かったのですが、後継機で改善されることに期待です。

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カメラ

重さは535.9gです。

重さ

スピーカー:4基搭載

クアッドスピーカを搭載しており、広がりのあるサウンドを鳴らしてくれます。

ただ低音と高音はやや弱めで、ボーカル・中高音が目立ちます。

スピーカー

Bluetooth Codec Changerで対応コーデックを確認するとAAC / aptX / aptX HD / aptX Adaptive / LDACに対応していました。

Snapdragon Sound対応で、対応イヤホンであれば高音質な音楽再生ができます。

Bluetooth

LINEMO

ポート:充電分離に対応

REDMAGIC NovaはUSB 3.2 Gen 2ポートで高速なデータ転送ができ、DisplayPort Alt Modeでの映像・音声出力にも対応しています。

80W急速充電に対応しており、10,100mAhと大容量なバッテリーを搭載しています。

PPS対応なのでUGREEN Nexode X 160Wのような市販の80W以上のPPS対応充電器でも急速充電ができます。

充電器

バッテリーを充電せず直接給電できる充電分離 (バイパス充電・ダイレクト給電) に対応。

バッテリーへの負荷を抑えつつ、長時間ゲームをプレイし続けられます。

充電分離

電源ボタンや音量ボタンは正面から見て左上のほうにあります。

ボタン電源ボタンに指紋認証センサーが内蔵されており、指紋認証と顔認証を利用できます。

指紋認証Wi-Fi 7や6GHzに対応しています。

リンク速度は2593Mbpsになることを確認できました。

Wi-Fi 7

性能:高消費電力で安定したパフォーマンス

REDMAGIC NovaはSnapdragon 8 Gen 3 LEADING VERSIONを搭載しており、冷却システムとパフォーマンスを優先するチューニングのおかげで安定したパフォーマンスを発揮してくれます。

ただし消費電力は相応に大きくなるため、充電分離の活用が必要になりやすいです。

 

Geekbench 6ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア2284・マルチコア7190、通常版でシングルコア2296・マルチコア7370でした。

大きな差がないため、パッケージ名判定での性能制御は行っていないようです。

CPU

パッケージ名偽装の必要性

AnTuTuをはじめとする有名ベンチマークアプリをパッケージ名で判別して、ベンチマーク中だけスコアをよく見せかけるため熱制御を緩めたり高クロックに固定したりとチート行為をするメーカーが続出しています。

通常のアプリ使用時とは異なる挙動であるため、「ベンチマークは良いのに他のアプリの動きは大して良くない」ということが起こります。

メーカー毎にブーストの挙動が違うので、ブーストされた結果で比較しても何の意味もありません。

そのためパッケージ名を変更して一般アプリに偽装し、ブーストされていない正しいスコアを出すことが重要です。

こちらの記事で詳しく解説しています。

Geekbenchのスコアとは?

背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。

普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。

シングルコアで1200、マルチコアで3000以上なら大抵快適に使えるでしょう。

ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。

パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア5555→1839でした。

ゲーム中以外だと熱制御が強めで、パフォーマンスが落ちやすいようです。

3DMark

3DMarkのスコアとは?

Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。

スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。

あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかないため、人気ゲームがほぼVulkan APIを使っていないことを考えるとスコアはあまり役に立たず、GPU使用時の発熱具合の確認が主となります。

Vulkanで性能が出るならOpenGLでも高い性能だろう、発熱しやすいなら実ゲームではFPS維持が難しいだろうといった推測しかできません。

ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア13534でした。

PCMark

PCMarkのスコアとは?

ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。

高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。

8000以上あれば十分です。

UFS 4.0ストレージ、LPDDR5Xメモリを搭載しています。

CPDT Benchmarkで計測した結果では、リード・ライト共にトップクラスの速度でした。

CPDT

ストレージ性能とは?

シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。

ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。

CPUの使用率が高い原神をビヨンドモード・最高画質・60FPS設定・ナタ (ムアラニでスキルを使って道なりに移動) で30分プレイしてScene 8で計測すると、平均59FPSで1FPSあたり142.03mWの消費電力でした。

安定しているのは良いものの消費電力が大きめなので、長時間プレイしたい場合はライズモードで少し性能を落とすか充電分離を使ったほうが良さそうです。

バッテリー温度は最大33.9℃程度まで上昇しました。

電力効率と平均FPSとは?

1FPSあたりの消費電力が低いほうが電力効率が良いと言えます。

電力効率が良いとバッテリー消費が少なく、悪いと消費が激しくなってしまいます。

ゲームで電力効率が悪いスマホは他のアプリでもバッテリー消費が大きい傾向にあるため、バッテリーの減りが早いと感じることが多いです。

 

平均FPS (フレームレート) は、どれほど滑らかな表示を維持できているかを示し、高いほど良いです。

(細かく言うと平均FPSが高く、なおかつ「ジャンク」というちらつきが少ないほど体感の滑らかさが良くなります)

GPUの使用率が高い崩壊:スターレイルをビヨンドモード・最高画質・ピノコニー「黄金の刻」で黄泉の秘技を連打して30分プレイすると平均53.1FPSでした。

CPUメインの原神と同じく安定したフレームレートを維持できているものの、さらに消費電力が大きくなっています。

まとめ

パフォーマンス優先のチューニングで冷却ファン内蔵、バイパス充電対応など国内で手に入るゲーミングタブレットとしては最高レベルのゲーム性能を持っています。

OSは少し変な翻訳が散見されますが改善予定があるようですし、意味が全く伝わらないわけではないので普段使いではそれほど気にならないでしょう。

10.9インチの大画面でゲームを快適にプレイしたいという方におすすめです。

REDMAGIC Novaは92,800円~で購入できます。

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