REDMAGIC 11 Proを貸し出していただきました。
水冷&空冷に防水防塵も完備
REDMAGIC 11 Proは市販されているスマートフォンとしては初となる水冷と空冷を両方搭載したゲーミングスマホです。
Snapdragon 8 Elite Gen 5を搭載していることも相まってパフォーマンスがかなり長持ちし、崩壊:スターレイルでは120FPSフレーム補間しても30分平均117FPSを維持できるという結果でした。
さらにIPX8防水 & 独自の防塵設計となっており、多少の水濡れは問題なくなりました。
ディスプレイは画面下カメラのおかげでノッチ・切り欠きが一切なく、ゲーム映像の邪魔になるものは何もありません。
REDMAGIC 11 Proは2026/01/08現在129,800円~で購入できます。クーポンRMadrを使うと3,000円オフになります。
このレビューは12GB+256GB版で行っています。
- 高い性能と省電力を両立するSnapdragon 8 Elite Gen 5
- 原神やスタレなど120FPSフレーム補間可能
- 水冷+空冷で性能が長続き
- フラットでインカメラが見えないフルディスプレイ
- 背面カメラの出っ張りなし
- バイパス給電対応7,500mAhバッテリー
- USB 3.2 Gen 2ポートで映像出力対応
- IPX8防水
- 日本版ではおサイフケータイ対応
- スペックを考えると妥当だが重い
- 翻訳の品質が微妙
- 明るさは屋外利用には少し不足気味
- スピーカーの低音は弱め
- 翻訳の品質が微妙!
| 項目 | REDMAGIC 11 Pro |
|---|---|
| OS | Android 16 |
| RAM | 12GB / 16GB / 24GB LPDDR5T |
| ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB UFS 4.1 Pro |
| SoC | Snapdragon 8 Elite Gen 5 |
| ディスプレイ | 6.85インチ 2,688 x 1,216 アスペクト比 20:9 144Hzリフレッシュレート AMOLED |
| サイズ | 163.82 × 76.54 × 8.9mm |
| 重さ | 230g |
| SIM | nano SIM + nano SIM |
| リアカメラ | 50MP (OIS / OV50E40) + 50MP (超広角 OV50D40) + 2MP |
| フロントカメラ | 16MP (OV16A) |
| バッテリー | 7,500mAh |
| USB端子 | USB Type-C (USB 3.2 Gen 2) |
| バンド | 5G NR: n1/n2/n3/n5/n7/n8/n20/n26/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78 4G: LTE FDD: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B20/B26/B28/B66 4G: LTE TDD: B34/B38/B39/B40/B41/B42 3G: UMTS: B1/B2/B4/B5/B6/B8/B19 2G: GSM: 2/3/5/8 |
ディスプレイ:屋外でも見やすい
REDMAGIC 11 Proは6.85インチ2,688 x 1,216解像度のディスプレイを搭載しています。
フラットで角丸も最小限となっており、インカメラも画面下内蔵のためゲームや動画の表示を遮るものは何もありません。
画面下カメラは明るい屋外で若干見えやすくなる程度で、見ようと思わなければどこにあるか全く分からないほどです。
また、超音波式の指紋認証センサーを搭載しているため、ロック解除がより高速になりました。
彩度が高めの調整をされているため、設定で抑えた方が正確な色合いに近づきます。
配列はダイヤモンドピクセルです。
明るさを最大にして全白画像を表示した状態で輝度をLX-1336Bで計測すると、最大834nitに達しました。
画面下カメラ搭載の特殊なディスプレイなので仕方がないかもしれませんが、そろそろ屋外利用も考慮してさらに高輝度な表示もできるよう進化してもらいたいところです。
明るさの度合いを示す単位で、高いほど明るいという意味です。
屋内では400~500nit程度、屋外では800~1000nit程度でないと見にくいとされています。
ちなみに、明るさの自動調整をオンにしないと最大値が制限される機種が多いです。
リフレッシュレートは144Hz対応です。
アプリ個別に設定できるようになっています。
タッチサンプリングレートをTouch Sample Rate Testerで計測すると、シングルタッチ・マルチタッチともにMovement Rateは平均370Hz程度でした。
画面をタッチしたときの感度の高さに関係しています。
この数値が大きいほど、タッチに素早く反応してくれることが多いです。
ただし実際にはタッチ遅延はそれだけでは決まらず、他の要因が影響して最終的なタッチ遅延は大きいこともあります。
目安として、画面のリフレッシュレートに対してMovement Rateが2倍程度なら普通、3倍を超えるなら高めで、ゲーミングスマホなら5~6倍程度になることが多いです。
WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は合計29.8msでした。
画面をタッチしたときに反応してくれるまでの時間です。
この数値が小さいほど、素早く反応するということです。
ゲーミングスマホでは25msほど、通常のスマホでは30~40ms前半が一般的です。
Widevine L1で、Amazonプライムビデオなどで高画質なストリーミング再生ができます。
背面:ついに完全なフラットに
背面は指紋汚れなどが付きにくくなっており、背面カメラが出っ張っていないため机に置いたまま音ゲーをする際などにガタガタしません。
REDMAGIC 10 Proだとフラッシュライトがほんの少し出っ張っていましたが、REDMAGIC 11 Proではついにその出っ張りも無くなりました。
重さは238.1gです。
7,500mAhという超大容量バッテリーや水冷機構を搭載しつつもREDMAGIC 10 Proの実測231.5gからあまり重量が増えていない、というのは凄いです。
カメラ画質はまぁまぁで、明るい屋外なら十分綺麗に撮れます。
屋内や少し暗い場所だと、実際の見た目より暗めに映ったりディテールが潰れたりすることがあります。
スピーカー:低音が弱い
通話用と兼用タイプのステレオスピーカー搭載で、左右非対称です。
低音が弱く、設定の「DTS音」で音楽モードにしないとベースなどがあまり目立ちません。
3.5mmイヤホンジャックがあるため、有線イヤホンを使えば低遅延で音楽やゲームを楽しめます。
音質を求める場合はイヤホンを使った方がいい、ということのようです。
DACは非搭載で、AW882XX SmartPAを搭載しています。
レイテンシーは24.7msでした。
Bluetooth Codec Changerで対応コーデックを確認するとAAC / aptX / aptX HD / aptX Adaptive / LDAC / LHDCに対応していました。
LHDC V5対応イヤホンはメーカー縛りがなく、他社のものでも利用できます。
ポート:防水に対応
空冷ファン搭載のため長らく防水は諦められてきましたが、今回はついにIPX8防水となり、多少の水濡れは問題なくなりました。
認証こそないものの独自の防塵にも対応し、ファン搭載であることのデメリットが小さくなっています。
水冷と空冷はゲーム時以外でも、充電時などに活用できます。
空冷ファンは動作するとサーッと少しうるさいですが、水冷はあまり音が鳴っているように感じません。(背面に耳を近づけると聞こえる程度)
水冷はTaskerなどで自動化したい場合、adb shell settings put system liquid_cooling_off_on 1を実行すればコマンドでオンオフできます。(1でオン、0でオフ)
日本版では背面のREDMAGICロゴのところにFeliCa・おサイフケータイ対応のNFCを搭載しており、タッチ決済を利用できます。
USB 3.2 Gen 2ポートで高速なデータ転送ができ、DisplayPort Alt Modeでの映像・音声出力にも対応しています。
80W急速充電対応で、ワイヤレス充電も可能です。
バッテリー残量が80%になったら充電を停止するモードや、0℃以下の環境でも動作させられるモードなどがあります。
…説明に書かれているように「この設定が有効な場合、バッテリーの温度は0℃以下」になるはずはありません。
ここ以外にも翻訳が微妙な箇所がいくつもあり、ある程度原文を想像して使える人でないととっつきにくいです。ZTEさん、翻訳を手伝うので雇ってください…。
また、充電分離 (バイパス給電) も可能です。
システムに直接給電されるので、充電しながらのゲームプレイをしてもバッテリーへの負荷や発熱を抑えられます。
Taskerなどで自動化したい場合、adb shell settings put global charge_separation_switch 1を実行すればコマンドでオンオフできます。(1でオン、0でオフ)
対応バンドは
- 5G NR: n1/n2/n3/n5/n7/n8/n20/n26/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78
- 4G: LTE FDD: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B20/B26/B28/B66
- 4G: LTE TDD: B34/B38/B39/B40/B41/B42
- 3G: UMTS: B1/B2/B4/B5/B6/B8/B19
- 2G: GSM: 2/3/5/8
でY! mobileやSoftBank、LINEMOといったSoftBank系の回線はもちろん楽天モバイルでもauパートナーエリア含め利用可能で、ahamoなどのdocomo回線でも概ね問題ないでしょう。
Wi-Fi 7や6GHzに対応し、リンク速度4322Mbpsで通信できました。
性能:高い持続性で快適
REDMAGIC 11 ProはSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載しており、水冷と空冷の合わせ技もあって高い性能が長続きするため、熱ダレすることなく長時間快適にゲームプレイを続けられます。
Geekbench 6ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア3569・マルチコア11756、通常版でシングルコア3703・マルチコア11747でした。
大きな差がないため、パッケージ名判定での性能制御は行っていないようです。
AnTuTuをはじめとする有名ベンチマークアプリをパッケージ名で判別して、ベンチマーク中だけスコアをよく見せかけるため熱制御を緩めたり高クロックに固定したりとチート行為をするメーカーが続出しています。
通常のアプリ使用時とは異なる挙動であるため、「ベンチマークは良いのに他のアプリの動きは大して良くない」ということが起こります。
メーカー毎にブーストの挙動が違うので、ブーストされた結果で比較しても何の意味もありません。
そのためパッケージ名を変更して一般アプリに偽装し、ブーストされていない正しいスコアを出すことが重要です。
こちらの記事で詳しく解説しています。
背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。
シングルコアで1200、マルチコアで3000以上なら大抵快適に使えるでしょう。
ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。
パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア6282→4258でした。
Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。
スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。
あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかないため、人気ゲームがほぼVulkan APIを使っていないことを考えるとスコアはあまり役に立たず、GPU使用時の発熱具合の確認が主となります。
Vulkanで性能が出るならOpenGLでも高い性能だろう、発熱しやすいなら実ゲームではFPS維持が難しいだろうといった推測しかできません。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア16116でした。
普段から高い性能を出し惜しみしないので、バッテリー消費の面ではやや無駄に消費してしまうことがあります。
ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。
8000以上あれば十分です。
UFS 4.1 Proストレージ、LPDDR5Tメモリを搭載しています。
CPDT Benchmarkで計測した結果では、リード・ライト共にトップクラスの速度でした。
シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。
ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。
CPUの使用率が高い原神をパフォーマンスモード、すべての画質オプションを最高に設定、60FPS設定、ナド・クライで30分プレイしてScene 8で計測すると、平均59.9FPSで1FPSあたり64.44mWの消費電力でした。
バッテリー温度は最大32℃程度まで上昇しました。
1FPSあたりの消費電力が低いほうが電力効率が良いと言えます。
電力効率が良いとバッテリー消費が少なく、悪いと消費が激しくなってしまいます。
ゲームで電力効率が悪いスマホは他のアプリでもバッテリー消費が大きい傾向にあるため、バッテリーの減りが早いと感じることが多いです。
平均FPS (フレームレート) は、どれほど滑らかな表示を維持できているかを示し、高いほど良いです。
(細かく言うと平均FPSが高く、なおかつ「ジャンク」というちらつきが少ないほど体感の滑らかさが良くなります)
GPUの使用率が高い崩壊:スターレイルをパフォーマンスモード・画質オプションすべて最高設定・60FPS設定・ピノコニー「黄金の刻」で黄泉の秘技を連打して30分プレイすると平均60FPSで、バッテリー温度は36℃まで上昇しました。
1FPSあたり72.83mWの消費電力と、かなりの電力効率で素晴らしいです。
ゲームモードでは画像認識でアクションを起こしたり、ショルダートリガーで画面をタッチせず操作したりと便利機能が盛りだくさんで、快適なゲームプレイを強力に補助してくれます。
…ただ翻訳がやはり微妙で、「アクモ」「スパスナ」など一部メニューが短縮された名前にされていて初見では何のことかさっぱり分かりません。
見切れるのを防ぐためかと思いきや他のメニューはスクロール表示されていますし、「電話を傍受する」(ゲーム中の着信をブロック) のような誤訳が放置されたままの場所もあってちぐはぐです。
原神や崩壊:スターレイル、CoD:Mなど一部のゲームはフレーム補間で最大120FPSでのプレイが可能です。
また、原神ではアップスケーリングも可能となっていて、より綺麗なグラフィックでプレイできます。
原神でフレーム補間を試したところ、30分平均で120FPSを維持できました。
60FPSに比べるとやはり発熱が大きいものの、最小FPSでも81FPSと高いフレームレートを維持できています。
崩壊:スターレイルでも、平均117.6FPSという結果になりました。
GPU負荷が高くフレームレートが安定していないため、少し画質設定は落とす必要がありそうです。
ついでにZ-Backupを使うことで、崩壊:スターレイルでフレーム補間を使わないネイティブ120FPSプレイも試してみました。
最高画質+ネイティブ120FPSだとさすがに性能が足りず平均90FPSになってしまったため、中画質にして解像度とキャラ品質のみ最高に設定してプレイしたところ、平均120FPSとなりました。
最高画質+フレーム補間で消費電力5.9Wだったものが中画質(一部高)+ネイティブ120FPSでは8.4Wになっているため、フレーム補間のほうが省電力だと分かります。
独自のAI画像認識機能も搭載していて、ゲーム中に囲った部分についてAIがヒントをくれます。
ただし最新の内容は学習データになくグラウンディングもしてくれないので、例えば下の画像の場合「原神のキャラ」ということは認識できてもそれ以外がデタラメです。
1年以上前からあるコンテンツに対してなら使えるかもしれません。
まとめ
- 高い性能と省電力を両立するSnapdragon 8 Elite Gen 5
- 原神やスタレなど120FPSフレーム補間可能
- 水冷+空冷で性能が長続き
- フラットでインカメラが見えないフルディスプレイ
- 背面カメラの出っ張りなし
- バイパス給電対応7,500mAhバッテリー
- USB 3.2 Gen 2ポートで映像出力対応
- IPX8防水
- 日本版ではおサイフケータイ対応
- スペックを考えると妥当だが重い
- 翻訳の品質が微妙
- 明るさは屋外利用には少し不足気味
- スピーカーの低音は弱め
- 翻訳の品質が微妙!
Snapdragon 8 Elite Gen 5、水冷、空冷、13,116mm²の超大型ベイパーチャンバーが組み合わさることにより、世界最高レベルの長続きするパフォーマンスで様々なゲームを快適にプレイし続けられます。
最小限の角丸と画面下カメラ搭載のフラットディスプレイで映像を遮るものは何もなく、背面の出っ張りも完全に消滅しているのでかなり快適です。
ただOSは相変わらず品質が低く、誤訳や意味が伝わりにくい訳し方だったり、ゲームを止めてホームに戻ろうとすると一瞬だけ音量が大きくなるなど細かな不具合があったりします。
ハードはほぼ理想の完成形に近づいてきたので、いい加減にソフトの進化にも手を着けてもらいたいです。
あまりスマホに詳しくない人がメイン機として使うには不親切なポイントが多いものの、ゲームが主目的であるゲーマーにとってはそれほど問題は無いと思います。
REDMAGIC 11 Proは2026/01/08現在129,800円~で購入できます。クーポンRMadrを使うと3,000円オフになります。




































