OPPO Find X9 Ultra日本版を貸し出していただきました。
カメラも性能も全部入り
OPPO Find X9 UltraはSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載しています。
200MPの3倍望遠と50MPの光学10倍超望遠を組み合わせた、望遠に強いカメラ構成が最大の特徴です。
バイパス充電に対応した7,050mAhバッテリーやUSB 3.2 Gen 1ポートなど、カメラ以外の装備も充実しています。
- テレマクロ対応の3倍望遠カメラ
- 光学10倍の50MP超望遠カメラも搭載
- 専用カメラケースでカスタマイズも
- バイパス充電対応7,050mAhバッテリー
- USB 3.2 Gen 1ポートで映像出力対応
- シャッター音が強制される
- GPU使用時は熱くなりやすい
- テレコンバーター使用時に細かい文字は潰れる
| 項目 | OPPO Find X9 Ultra |
|---|---|
| OS | Android 16 (ColorOS 16) |
| RAM | 12GB LPDDR5X |
| ストレージ | 512GB UFS 4.1 |
| SoC | Snapdragon 8 Elite Gen 5 |
| ディスプレイ | 6.8インチ 3168 x 1440 アスペクト比19.8:9 120Hzリフレッシュレート (最大144Hz) AMOLED |
| サイズ | 163.0 × 77.0 × 8.7mm (キャニオンオレンジ) 163.0 × 77.0 × 9.1mm (ツンドラアンバー) |
| 重さ | 235g (キャニオンオレンジ) 236g (ツンドラアンバー) |
| SIM | nano SIM + nano SIM / nano SIM + eSIM / eSIM + eSIM |
| リアカメラ | 200MP (F1.5 / OIS) + 50MP (超広角 F2.0) + 200MP (望遠 F2.2 / OIS) + 50MP (超望遠 F3.5 / OIS) + 3.2MP (マルチスペクトル) |
| フロントカメラ | 50MP |
| バッテリー | 7050mAh |
| USB端子 | USB Type-C (USB 3.2 Gen 1) |
| バンド | 5G NR: n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20/n25/n26/n28/n38/n40/n41/n66/n71/n75/n77/n78/n79 4G: LTE FDD: 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/32/66/71 4G: LTE TDD: 38/39/40/41/42 3G: WCDMA: 1/2/4/5/6/8/19 2G: GSM: 850/900/1800/1900MHz |
ディスプレイ:フラットで見やすい
OPPO Find X9 Ultraは6.8インチ3168 x 1440解像度のディスプレイを搭載しています。

明るさを最大にして全白画像を表示した状態で輝度をLX-1336Bで計測すると、最大817nitに達しました。

明るさの度合いを示す単位で、高いほど明るいという意味です。
屋内では400~500nit程度、屋外では800~1000nit程度でないと見にくいとされています。
ちなみに、明るさの自動調整をオンにしないと最大値が制限される機種が多いです。
リフレッシュレートは144Hz・120Hz対応です。
144Hzを出せるのは一部のゲームだけで、通常アプリは120Hzが上限となります。
タッチサンプリングレートをTouch Sample Rate Testerで計測すると、Movement Rateは平均180Hz程度でした。

画面をタッチしたときの感度の高さに関係しています。
この数値が大きいほど、タッチに素早く反応してくれることが多いです。
ただし実際にはタッチ遅延はそれだけでは決まらず、他の要因が影響して最終的なタッチ遅延は大きいこともあります。
目安として、画面のリフレッシュレートに対してMovement Rateが2倍程度なら普通、3倍を超えるなら高めで、ゲーミングスマホなら5~6倍程度になることが多いです。
WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は合計39.5msでした。
画面の応答が平均34.2ms、タッチ入力の伝達が5.3msという内訳で、一般的なスマホの水準に収まっています。

画面をタッチしたときに反応してくれるまでの時間です。
この数値が小さいほど、素早く反応するということです。
ゲーミングスマホでは25msほど、通常のスマホでは30~40ms前半が一般的です。
Widevine L1で、Amazonプライムビデオなどで高画質なストリーミング再生ができます。

画面オフ中のジェスチャーやダブルタップでの画面オン・オフ、3本指でのスクリーンショットなどに対応しています。
∧・M・Wの文字を描いて好きなアプリを起動する追加ジェスチャーも設定できます。

背面:Hasselbladカメラっぽいデザイン
背面はHasselbladらしさを感じるレザーのデザインになっており、指紋汚れなどが付きにくいです。

重さは238.6gです。

カメラ:近くも遠くも綺麗に撮影
リアカメラは
- 200MP (F1.5 / OIS)
- 50MP (超広角 F2.0)
- 200MP (3倍望遠 F2.2 / OIS)
- 50MP (10倍超望遠 F3.5 / OIS)
- 3.2MP (マルチスペクトル)
という構成で、マルチスペクトルセンサーが色の再現を補助します。
電源ボタンを2回押すとカメラを起動できるので、シャッターチャンスを逃しにくいです。
発売当初は使えませんでしたが、アップデートで修正されました。

残念ながらカメラ音は強制的にオンにされてしまいます。
カメラ音強制は法律上の根拠がないキャリア独自の自主規制に過ぎず犯罪抑止にはまるで無意味なため、せめてオープンマーケット版では無効化する選択肢が欲しいところです…。
手持ち撮影した写真はこちらに保存しています。

オートフォーカスが高速かつ正確で、ちょこまかと動き続けていたテントウムシもしっかり撮影できました。

15cmの望遠マクロ・テレマクロ撮影ができるため、少し離れた位置から綺麗に撮影ができます。


1倍ズームで寄って撮影しようとすると人やスマホの影を落としてしまいやすいですが、テレマクロなら近づかなくて済みます。
商品撮影やフィギュアなどの物撮りにぴったりです。


右側面のタッチセンサーでズームなどの調整ができるようになっています。

デジタルズームは最大120倍まで使えます。

ズーム時はAI補正のボタンが出てきますが、オフにしてもAI以外の補正は掛かります。
AI補正オンだと完全に文字が意味不明になるところ、オフだと違和感はあるものの文字として読める程度に収まります。

OPPO Hasselblad プロフェッショナルテレコンバーターを装着すると、さらに遠くのものまで撮影できるようになります。

専用ケースとテレコンバーターを装着すると重さは663.7gと、かなりの重さになります。

専用モードでは謎のインストールボタンが2つ出ますが、おそらく装着したかどうかを聞いているのだと思います。
未装着の状態でテレコンバーターモードを使おうとすると画像が反転して表示されます。

かなり遠くのものも撮影できるようになるため、アウトドアや撮影可のライブなどで役立ちます。
ただセンサー自体がアップグレードされるわけではないので、細かい部分を見てみると普通に補正されていてディテールが潰れています。
ぱっと見は綺麗に見えるため、SNSなどでの共有用なら十分だと思います。

スピーカー:イコライザー調整可能
OPPO Find X9 Ultraはステレオスピーカー搭載です。
音量はしっかり出ますが低音は弱めで、ボーカルが前に出てきやすいです。

ORealityのサウンド効果を選べて、スマート・臨場感・高忠実度・カスタムの4モードが用意されています。
カスタムなら自分の好きなようにイコライザーで調整できます。

Bluetooth Codec Changerで対応コーデックを確認するとAAC / aptX / aptX HD / aptX Adaptive / LDAC / LHDCに対応していました。
LHDC対応イヤホンはメーカー縛りがなく、他社のものでも利用できます。


ポート:映像出力にも対応
100W急速充電対応で、50Wワイヤレス充電も可能です。
55W PPS充電にも対応しているので、サードパーティー製充電器でも急速充電しやすいです。
バイパス充電にも対応しており、しきい値を20%から選べます。
ワイヤレス充電時のノイズを抑えるサイレント充電や、充電上限を制限するカスタム充電制限も用意されています。

USB 3.2 Gen 1ポートで高速なデータ転送ができ、DisplayPort Alt Modeでの映像・音声出力にも対応しています。

Wi-Fi 7に対応していて6GHz帯も使えるため、対応ルーターならリンク速度2,594Mbpsで接続できました。

対応バンドは
- 2G GSM:850/900/1800/1900MHz
- 3G WCDMA:1/2/4/5/6/8/19
- 4G LTE FDD:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/32/66/71
- 4G LTE TDD:38/39/40/41/42
- 5G NR:n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20/n25/n26/n28/n38/n40/n41/n66/n71/n75/n77/n78/n79
でY! mobileやSoftBank、LINEMOといったSoftBank系の回線はもちろん楽天モバイルでもauパートナーエリア含め利用可能で、ahamoなどのdocomo回線でも概ね問題ないでしょう。
電源ボタンや音量ボタンは右側面にあります。

左側面にはSnap Keyというアクションを好きに割り当てられるキーがあります。
押すだけでカメラや翻訳などの機能を開けるので便利です。

性能:ゲームでは発熱しやすい
OPPO Find X9 UltraはSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載しており、カメラだけでなく普段使いのアプリやゲームも高速に処理してくれます。
Geekbench 7ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア1764・マルチコア7943、通常版でシングルコア1781・マルチコア7976でした。
大きな差がないため、パッケージ名判定での性能制御は行っていないようです。

AnTuTuをはじめとする有名ベンチマークアプリをパッケージ名で判別して、ベンチマーク中だけスコアをよく見せかけるため熱制御を緩めたり高クロックに固定したりとチート行為をするメーカーが続出しています。
通常のアプリ使用時とは異なる挙動であるため、「ベンチマークは良いのに他のアプリの動きは大して良くない」ということが起こります。
メーカー毎にブーストの挙動が違うので、ブーストされた結果で比較しても何の意味もありません。
そのためパッケージ名を変更して一般アプリに偽装し、ブーストされていない正しいスコアを出すことが重要です。
こちらの記事で詳しく解説しています。
背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。
ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。
パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア7418→4671で、安定度は63%でした。

Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。
スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。
あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかないため、これ一つでゲーム性能が決まるわけではありません。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア14960でした。

ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。
10000以上あれば十分です。
UFS 4.1ストレージ、LPDDR5Xメモリを搭載しています。
CPDT Benchmarkで計測した結果ではシーケンシャルリード2.31GB/s・ライト1.32GB/s、ランダムライト153.90MB/sで、メモリ帯域も20.54GB/sと良好でした。

ただし8GBの持続書き込みではシーケンシャルライトが983.74MB/s、ランダムライトが80.50MB/sまで落ちました。
キャッシュ切れ後に速度が落ち込むため、4K/8K動画の長時間書き出しのような負荷が続く場面ではスピードが落ちやすいと思います。

シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。
ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。
ゲーム中はゲームアシスタントからプロゲーマーモードを選べて、原神など一部ゲームではタッチ反応を高めるHyper Responseエンジンも用意されています。

ツール画面からはバイパス充電やHolo Audio、サウンドエフェクトなどをゲーム中に切り替えられます。
コマンド (マクロ機能)やエイムアシストといった便利機能もあり、操作を楽にできます。

CPUの使用率が高い原神をパフォーマンスモード・すべての画質オプションを最高に設定・60FPS設定にした状態でナド・クライにて30分プレイしてSceneで計測すると、平均60.2 FPSで1FPSあたり94mWの消費電力でした。
ジッターは0.8%と安定していて、30分を通して60FPSをほぼ維持できています。
バッテリー温度は最大46.0℃程度まで上昇しました。

1FPSあたりの消費電力が低いほうが電力効率が良いと言えます。
電力効率が良いとバッテリー消費が少なく、悪いと消費が激しくなってしまいます。
ゲームで電力効率が悪いスマホは他のアプリでもバッテリー消費が大きい傾向にあるため、バッテリーの減りが早いと感じることが多いです。
平均FPS (フレームレート) は、どれほど滑らかな表示を維持できているかを示し、高いほど良いです。
(細かく言うと平均FPSが高く、なおかつ「ジャンク」というちらつきが少ないほど体感の滑らかさが良くなります)
GPUの使用率が高い崩壊:スターレイルをパフォーマンスモード・画質オプションすべて最高設定・60FPS設定・ピノコニー「黄金の刻」で黄泉の秘技を連打して30分プレイすると平均47.0 FPSで1FPSあたり154mWの消費電力でした。
開始から12分ほどで発熱により30FPS台まで落ち込み、バッテリー温度は最大50.3℃、SoC温度は最大84.1℃にまで達しています。
GPU負荷の高いゲームを長時間遊ぶなら、画質を落とすかスマホクーラーなどを併用したほうが安心です。

まとめ
OPPO Find X9 Ultraは200MPの3倍望遠と50MPの光学10倍超望遠を組み合わせた、望遠撮影に強いハイエンドスマホです。
バイパス充電対応の7,050mAhバッテリーやUSB 3.2 Gen 1での映像出力など、カメラ以外の使い勝手も高い水準にまとまっています。
一方でGPU負荷の高いゲームでは発熱によるフレームレート低下が見られたので、長時間のゲーム用途には少し不向きです。
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