vivo iQOO Z10 Turbo+を購入しました。
超大容量バッテリーに省電力SoC搭載
iQOO Z10 Turbo+はMediaTek Dimensity 9400+を搭載したスマートフォンで、なんと8,000mAhもの大容量バッテリーを搭載しています。
省電力なDimensity 9400+と相まってかなり電池持ちは良く、さらにタスクキルの処理も改善されているので設定しておけばしっかりメモリにアプリが残り、通知も遅れることなく届きます。
このレビューは12GB+256GB版・PD2507_A_15.0.11.5.W10.V000L1で行っています。
- 省電力なMediaTek Dimensity 9400+
- 実測1700nitの明るいディスプレイ
- 144Hz + UHD解像度に対応
- バイパス給電対応8,000mAhバッテリー
- 90WのほかUSB PD/PPS 55Wにも対応
- IP65防水防塵 + 耐衝撃
- GPU性能は長続きしない
- カメラ画質はそれなり
- フレーム補間などは中国版アプリ限定
| iQOO Z10 Turbo+ | |
|---|---|
| OS | Android 15 |
| RAM | 12GB / 16GB LPDDR5X Ultra |
| ストレージ | 256GB / 512GB UFS 4.1 |
| SoC | MediaTek Dimensity 9400+ |
| ディスプレイ | 6.78インチ 2800 x 1260 アスペクト比 20:9 144Hzリフレッシュレート AMOLED |
| サイズ | 163.72 × 75.88 × 8.16mm |
| 重さ | 212g |
| SIM | nano SIM + nano SIM |
| リアカメラ | 50MP (OIS / SONY IMX882) + 8MP (超広角 GalaxyCore GC08A8) |
| フロントカメラ | 16MP (GalaxyCore GC16B3C) |
| バッテリー | 8,000mAh |
| USB端子 | USB Type-C (USB 2.0) |
| バンド | 5G NR: n1/n3/n5/n8/n18/n26/n28A/n34/n38/n39/n40/n41/n48/n77/n78 4G: LTE FDD: B1/B3/B5/B8/B18/B19/B26/B28A 4G: LTE TDD: B34/B38/B39/B40/B41/B42/B43/B48 3G: WCDMA: B1/B5/B6/B8/B19 2G: GSM: 850/900/1800MHz |
目次
説明書、保護ケースや充電ケーブル、充電器などが付属しています。
保護フィルムは最初から貼り付けられています。
今回PDA工房さんで前面・背面の保護フィルムを作成していただきました。純黒クリアだと反射を防ぎつつ画質劣化を最小限にできるため、個人的には指紋が目立ちやすい光沢フィルムより使いやすくなりました。
充電器は100V地域では44W急速充電までに制限されるタイプです。
ディスプレイ:屋外でも見やすい
iQOO Z10 Turbo+は6.78インチ2800 x 1260解像度のディスプレイを搭載しています。
フラットディスプレイでベゼルも細めとなっていて、端まで見やすいです。
配列はダイヤモンドピクセルです。
明るさを最大にして全白画像を表示した状態で輝度をLX-1336Bで計測すると、最大1705nitに達しました。
日中の屋外でもかなり見やすいです。
明るさの度合いを示す単位で、高いほど明るいという意味です。
屋内では400~500nit程度、屋外では800~1000nit程度でないと見にくいとされています。
ちなみに、明るさの自動調整をオンにしないと最大値が制限される機種が多いです。
リフレッシュレートは144Hz対応です。
一部アプリのみ144Hzで利用でき、基本は120Hzで動作するアプリがほとんどです。
アプリ個別に設定できるようになっていますが、一部アプリはリストに出てこないので高リフレッシュレートを使うよう設定できなくなっています。
解像度はFHDとUHDから選べるようになっていて、バッテリー持ちを優先することもできます。
個人的にはあまり見た目の大きな違いは無いように思います。
タッチサンプリングレートをTouch Sample Rate Testerで計測すると、シングルタッチ・マルチタッチともにMovement Rateは平均375Hz程度でした。
画面をタッチしたときの感度の高さに関係しています。
この数値が大きいほど、タッチに素早く反応してくれることが多いです。
ただし実際にはタッチ遅延はそれだけでは決まらず、他の要因が影響して最終的なタッチ遅延は大きいこともあります。
目安として、画面のリフレッシュレートに対してMovement Rateが2倍程度なら普通、3倍を超えるなら高めで、ゲーミングスマホなら5~6倍程度になることが多いです。
WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は合計34.9msでした。
画面をタッチしたときに反応してくれるまでの時間です。
この数値が小さいほど、素早く反応するということです。
ゲーミングスマホでは25msほど、通常のスマホでは30~40ms前半が一般的です。
Widevine L1で、Amazonプライムビデオなどで高画質なストリーミング再生ができます。
背面:シンプルでカメラが目立つ
背面は指紋汚れなどが付きにくいです。
シンプルなデザインでiQOOロゴしかないので、カメラの出っ張りが目立ちます。
シリーズ共通デザインなので仕方がないものの、2つ (一つは8MPなのでほぼ意味なし) しかカメラを搭載していないならもう少しコンパクトにしてもらいたかったです。
50MP SONY IMX882がメインカメラで、日中や明るい場所では等倍であれば綺麗に撮影できます。
2倍ズームすると色合いが変わりやすいです。
夜景では真っ暗な状態でも明るく撮影できるものの、ディテールはボケボケです。
スピーカー:格安でも十分な音量
iQOO Z10 Turbo+はステレオスピーカー搭載です。
上部にスピーカー穴があるタイプで、左右非対称です。
低音は弱めなものの十分な音量でしっかりと鳴っており、半分ほどに音量を上げても背面はあまり振動しませんでした。
OnePlus Ace 5 Racing Editionがモノラルスピーカーでケチっていることを考えると、+1万円でステレオスピーカーや明るいディスプレイ、より高性能なCPUに大容量バッテリーを得られるというのはお得だと思います。
スーパーオーディオという独自の音質最適化に対応しており、オーディオスーパー解像度を使うと圧縮音源を高音質化してくれます。
Bluetooth Codec Changerで対応コーデックを確認するとAAC / aptX / aptX HD / LDAC / LHDCに対応していました。
LHDC V5対応イヤホンはメーカー縛りがなく、他社のものでも利用できます。
ポート:長持ちする8,000mAhバッテリー
iQOO Z10 Turbo+はIP65防水防塵で、中国の軍事規格に合格しているという耐衝撃性も備えています。
90W急速充電対応で、USB PD/PPS 55WやUFCS 44Wにも対応しているのでサードパーティー製充電器でも高速な充電が可能です。
バッテリー容量はなんと8,000mAhとタフネススマホ並。
メモリとバッテリーに余裕ができたためかタスクキルは昔ほど強くはなく、バックグラウンド動作を許可しておけば一日以上メモリに残り続けます。
もちろん通知も遅れることなく届き、普段使いのスマホとして使いやすくなりました。
バックグラウンドに残し続けても、バッテリーを過剰に消費しないようちゃんと制御してくれます。
充電を80%などでストップさせるオプションやバイパス充電も搭載しています。
バイパス充電をオンにするとバッテリーへの低速な充電をしつつ、優先的に直接給電してくれます。
バッテリーへの充電は止められないため、どちらかというとREDMAGICのように「充電分離」と言った方がニュアンスが近い気がします。
対応バンドは
- 2G GSM:850/900/1800MHz
- 3G WCDMA:B1/B5/B6/B8/B19
- 4G TD-LTE:B34/B38/B39/B40/B41/B42/B43/B48
- 4G FDD-LTE:B1/B3/B5/B8/B18/B19/B26/B28A
- 5G:n1/n3/n5/n8/n18/n26/n28A/n34/n38/n39/n40/n41/n48/n77/n78
でY! mobileやSoftBank、LINEMOといったSoftBank系の回線はもちろん楽天モバイルでもauパートナーエリア含め利用可能で、ahamoなどのdocomo回線でも概ね問題ないでしょう。
Wi-Fi 7に対応し、リンク速度は2882Mbpsで通信できました。
中国版なので6GHzは無効化されています。
電源ボタンや音量ボタンは右側面にあります。
性能:CPUは省電力&高性能
iQOO Z10 Turbo+はMediaTek Dimensity 9400+を搭載しており、特にCPU性能はかなり高めです。高性能と省電力を両立しており、8,000mAhバッテリーと相まって長時間のゲームプレイが可能です。
Geekbench 6ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア2459・マルチコア7043、通常版でシングルコア2707・マルチコア8522でした。
特にマルチコアで大きな差が出ているため、パッケージ名判定での性能制御を行っているようです。
AnTuTuをはじめとする有名ベンチマークアプリをパッケージ名で判別して、ベンチマーク中だけスコアをよく見せかけるため熱制御を緩めたり高クロックに固定したりとチート行為をするメーカーが続出しています。
通常のアプリ使用時とは異なる挙動であるため、「ベンチマークは良いのに他のアプリの動きは大して良くない」ということが起こります。
メーカー毎にブーストの挙動が違うので、ブーストされた結果で比較しても何の意味もありません。
そのためパッケージ名を変更して一般アプリに偽装し、ブーストされていない正しいスコアを出すことが重要です。
こちらの記事で詳しく解説しています。
背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。
シングルコアで1200、マルチコアで3000以上なら大抵快適に使えるでしょう。
ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。
パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア6538→2995でした。
Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。
スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。
あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかないため、人気ゲームがほぼVulkan APIを使っていないことを考えるとスコアはあまり役に立たず、GPU使用時の発熱具合の確認が主となります。
Vulkanで性能が出るならOpenGLでも高い性能だろう、発熱しやすいなら実ゲームではFPS維持が難しいだろうといった推測しかできません。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア14045でした。
ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。
8000以上あれば十分です。
UFS 4.1ストレージ、LPDDR5X Ultraメモリを搭載しています。
CPDT Benchmarkで計測した結果ではUFS 4.1とは思えない遅さで、おそらく普段使いのアプリでは発熱と消費電力を抑えるため本気を出さないよう調整されているのだと思います。
シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。
ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。
CPUの使用率が高い原神をモンスターモード (パフォーマンスモード)・画質オプションすべて最高設定・60FPS設定・ナタ (スキルを使って戦闘しつつ道なりに移動) で30分プレイしてScene 8で計測すると、平均61.4FPSで1FPSあたり64.6mWの消費電力でした。
Snapdragon 8 Eliteをも上回る電力効率の良さで、8,000mAhバッテリーと組み合わさることでかなり長時間のゲームプレイが可能となります。
バッテリー温度は最大39.4℃程度まで上昇しました。
1FPSあたりの消費電力が低いほうが電力効率が良いと言えます。
電力効率が良いとバッテリー消費が少なく、悪いと消費が激しくなってしまいます。
ゲームで電力効率が悪いスマホは他のアプリでもバッテリー消費が大きい傾向にあるため、バッテリーの減りが早いと感じることが多いです。
平均FPS (フレームレート) は、どれほど滑らかな表示を維持できているかを示し、高いほど良いです。
(細かく言うと平均FPSが高く、なおかつ「ジャンク」というちらつきが少ないほど体感の滑らかさが良くなります)
GPUの使用率が高い崩壊:スターレイルをモンスターモード・画質オプションすべて最高設定・60FPS設定・ピノコニー「黄金の刻」で黄泉の秘技を連打して30分プレイすると平均46.9FPSでした。
バッテリー温度は最大45.8℃とかなり高く、すぐフレームレートが落ち込んでしまっています。
GPU性能・電力効率はやはりまだSnapdragonが勝っているようです。
ただ、画質オプションを中にして解像度を高・60FPS設定した上でバイパス充電しながらのプレイを試してみると、あまり熱くなりませんでした。
最高画質にはさすがに耐えられないものの、それなりに画質を落とせば問題ないようです。
OS:アプリがメモリに残りやすい
かつてのvivoというとタスクキルが酷く、アプリの通知が来ないのは当たり前、バックグラウンドに移すとすぐ終了される、という状態でしたが、OriginOS 5では違います。
アプリ情報→バッテリー寿命→バックグラウンドでのバッテリー消費量の管理で下のオプションを選ぶことでしっかりとバックグラウンドに残るようになり、Gmailなどの通知もオンにすればちゃんと素早く届きます。
それでいてスリープ中のアプリの無駄な起動は抑えてバッテリー消費を最低限にしてくれますし、かなり快適です。
なお、初回セットアップ時のデータ移行でアプリを移行するとプッシュ通知周りがおかしくなり、通知が来なくなることがあります。基本はまっさらな状態でセットアップしましょう。
日本語はセットアップ時点で選べますし、PlayストアについてはAPKMirrorなどでPlayストアのAPKをダウンロードしてインストールするだけで使えます。Playプロテクト認定済みのため銀行アプリ等も使えます。
システムには便利な機能がいくつも搭載されていますが、中国版なだけあってグローバル版アプリに非対応なものがあるのが少し残念なところです。
例えば写真や動画を色鮮やかにする「ビジュアル拡張」はYouTubeで使えますが、映像を滑らかにする「MEMC (フレーム補間)・スーパー解像度」は使えません。
ゲーム中のスーパー解像度は原神では使えるものの、崩壊:スターレイルなどでは使えず、フレーム補間は原神を含めどれも使えず中国版ゲーム限定となっています。
gpid=`pidof -s com.HoYoverse.hkrpgoversea`
settings put system gamecube_frame_interpolation 1:29:$gpid:48:144
というようにADBコマンドで無理矢理有効化することはできます。
地味な便利機能として「タスクタイマー」があり、Taskerなどを使わなくても指定した時間にバイブや機内モードにできます。
まとめ
- 省電力なMediaTek Dimensity 9400+
- 実測1700nitの明るいディスプレイ
- 144Hz + UHD解像度に対応
- バイパス給電対応8,000mAhバッテリー
- 90WのほかUSB PD/PPS 55Wにも対応
- IP65防水防塵 + 耐衝撃
- GPU性能は長続きしない
- カメラ画質はそれなり
- フレーム補間などは中国版アプリ限定
格安でありつつもパフォーマンスは高く、明るいフラットディスプレイやバイパス給電対応の大容量バッテリーも搭載していることで快適に使えます。
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