Blackview Tab 13を貸し出していただきました。
SIMがなくてもデータ通信できるタブレット
Blackview Tab 13は2万円台の格安タブレットながらも、ソフトウェア調整により他とは差別化を図られています。
Blackview Tab 13は4G対応タブレットですが、仮想SIM SIMOを内蔵していることにより、物理SIMカードを挿さなくてもデータ通信ができます。
さらにハイエンドタブレットによくあるPCモードまで搭載しており、マルチウインドウでノートPCのような操作もできます。
このレビューはTab 13_NEU_TP737_V1.0_01_20220727V04バージョン、6GB+128GB版で行っています。
- 仮想SIMで高速通信
- 色味調整もできる10.1インチ画面
- 7280mAhバッテリー
- PCモードでマルチウインドウ操作
- 日本キャリアのVoLTE対応
- 性能は最低限
- 対応バンドが少なめ
- Widevine L3
Blackview Tab 13 | |
---|---|
OS | Android 12 |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB |
プロセッサ | MediaTek Helio G85 |
ディスプレイ | 10.1インチ 1200×1920 |
サイズ | 238.8mm × 157.6mm × 7.7mm |
重さ | 450g |
SIM | nano SIM + nano SIM |
メインカメラ | 13MP + 0.3MP |
フロントカメラ | 8MP |
バッテリー | 7280mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB 2.0) |
バンド | 2G 850/900/1800/1900 (B2/B3/B5/B8) 3G WCDMA:B1//B8 4G TDD:B40 FDD:/B1/B3/B7/B8/B20 |
目次
付属品は保護ケース、保護ガラス、USB Type-Cケーブル、充電器、説明書です。
保護フィルムも貼られていますが、フィルムの上にある保護シートの粘着力が強すぎて一緒に剥がれてしまいました。
10.1インチディスプレイ
Blackview Tab 13は10.1インチのIPSディスプレイを搭載しています。
彩度が少し高めに調整されており、鮮やかです。
色温度や画面モードは調整できるようになっています。
格安タブレットにありがちな50Hz台のリフレッシュレートではなく、ちゃんと60Hzです。
WidevineはL3で、残念ながらストリーミングサービスでのHD再生はできません。
せっかくのフルHDディスプレイですが、動画サービスでの活用の幅が狭くなってしまいます。
WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延はタッチからカーネルが11.6ms、カーネルからJavaが2.5ms、画面描画が61.5msで合計75.6msでした。
GPU性能的にもそうですが、ゲームには不向きです。
インカメラの近くに通知LEDがあります。
充電時や通知時などに光らせて知らせてくれます。
メタリックな背面
Blackview Tab 13の背面はメタリックになっています。
デュアルカメラではあるものの13MP + 0.3MPというおまけレベルで、事実上シングルカメラです。
0.3MPといえば10年前に発売されたニンテンドー3DSと同じ画素数です。
メモ程度には十分でしょう。
電源ボタンや音量ボタンはカメラの近くにあります。
重さは439gでした。
専用キーボードを取り付ければノートPC風に
Blackview Tab 13の下部にはマグネットのポゴピンがあり、専用キーボードを取り付けられるようになっています。
ノートPCのような見た目で使えます。
さらに2万円台の格安タブレット界ではかなり珍しいPCモードにも対応。
Blackview Tab 13の画面上でマルチウインドウ操作ができます。
残念ながらタブレットUIの形でしかウインドウサイズを調整できないため、画像のようなウインドウサイズが最小サイズとなり横に2つ並べて使うような使い方をしにくいのですが、Blackviewにフィードバックしておいたのでいつかは改善されるでしょう。
タブレットの大画面でもアプリ起動をスムーズにできるよう、端からスワイプするとアプリランチャーを開ける機能もあります。
好きなようにアプリアイコンを入れておけるため、素早くアプリを切り替えられます。
ステレオスピーカー搭載
Blackview Tab 13は左右対称のステレオスピーカー搭載です。
低音と高音が弱く音楽再生向きではありませんが、軽く動画を見る程度の用途であれば十分だと思います。
日本キャリアのVoLTEに対応
右側面にはUSB Type-CポートやSIMスロットがあります。
microSDカードも入れられます。
楽天モバイルなどでVoLTE通話できることを確認しました。
前モデルでは当初VoLTE非対応でしたが、Blackviewと協力してVoLTE有効化テストをしたおかげか今回は最初から有効になっています。
格安タブレットメーカーは同じようなものを売り続けているだけのところが多い中、Blackviewはフィードバックをすればちゃんと次の製品へ反映してくれる、というのはありがたいですね。
APNもほぼ事前に入れてあるもので十分で、VoLTE通話ができるおかげでSIMカードを入れるだけですぐデータ通信もできるようになります。
技適マークはシールではなくソフトウェア上での表示になり、より安心して使えるようになりました。
仮想SIM SIMOで格安ローミングも
Blackview Tab 13は通常の格安タブレットにない仮想SIM、「SIMO」を搭載しています。
Wi-Fiやモバイルデータ通信ができないときに通知領域などから有効化できます。
(なおTab 13_NEU_TP737_V1.0_01_20220727V04バージョンの段階ではSIMOの通知を押すと言語がランダムに変更されるバグがあり、修正依頼しました)
SIMOは1GBからデータ通信容量を購入でき、無料トライアルも用意されています。
有効化するとこのように2枚SIMが刺さっているかのような表示になります。
SoftBank回線が利用されており、昼間の11:45でダウンロード速度86.3Mbps、アップロード速度22.3Mbpsとなかなかのスピードでした。
下手な格安SIMよりも高速です。
性能は最低限
Geekbench 5ではシングルコア348、マルチコア1241です。
これはSnapdragon 670やUNISOC T618より少し低い程度の性能で、快適に、とまではいかないまでも普段使いの操作はそれほどラグなくできる程度です。
動画再生などには十分です。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0ではスコア6599でした。
3DMark Wild Life Stress Testではスコア761で、温度上昇は30℃→34℃ (4℃上昇)、3~10 FPSでした。
発熱はしないものの根本的に3D性能が低いため、ゲームには不向きです。
まとめ
- 仮想SIMで高速通信
- 色味調整もできる10.1インチ画面
- 7280mAhバッテリー
- PCモードでマルチウインドウ操作
- 日本キャリアのVoLTE対応
- 性能は最低限
- 対応バンドが少なめ
- Widevine L3
Blackview Tab 13はタブレット用のデータSIMがなくてもSIMOでデータ通信できたり、マルチウインドウで切り替えやすいPCモードを利用できたりと、他の格安タブレットにはない独自機能を搭載しています。
VoLTEが有効なおかげでデータ通信のセットアップが楽ですし、屋外でも動画再生を大画面で楽しみたい人には良いと思います。
ただ性能が低いためゲームなどのプレイには向いておらず、動画や電子書籍専用など割り切った使い方をしないといけません。
Blackview Tab 13は2022/08/22 16時よりAliExpressで$149.99~で販売されます。
Amazonでも販売開始されました。