ゲーミングスマホで有名なBlack Sharkが経営難との報道がされています。
公式サイトも一部機能停止
36Kr JapanによるとBlack Shark(黒鯊)が元従業員に退職金を支払えていないこと、それに対し元従業員からの支払い要求が多数寄せられていることを報道しています。
Black Sharkは2022年9月に主にVR部門関係の従業員をリストラしていますが、1月10日ごろ退職金を受け取るはずだった元従業員に対してBlack Sharkから「深刻な経営難に陥っている」「約束していた金額を全額支払うことができない」とのメッセージが送られ、連絡が取れない状態になったそうです。
それと関係しているのかは不明ですが、グローバル版Black Shark公式Twitterアカウントは2022年11月12日を最後に更新が止まっており、日本向け公式サイト jp.blackshark.com やヨーロッパ向け公式サイトなどがShopifyの初期設定画面になってしまっています。
【2023/01/30追記】日本向けサイトにアクセスするとグローバルサイトに転送されるようになりました。
グローバル向けはすべてのモデル、中国のBlack Shark公式直販ではBlack Shark 5 RS以外のスマホが販売終了しています。
日本ではBlack Shark製品は株式会社日本ビジネス開発(旧:株式会社ビーラボ)がGlimpseにて代理店業務をしており、今回の報道や日本公式サイトの問題について担当者へ問い合わせをしたところ、Black Shark社の上層部、担当者と密に連絡を取っており日本でのサポートには全く影響がないとの返答をいただきました。
日本での販売・サポート事業についてはBlack Shark社ではなく独立した代理店が運営しているためそれ自体には影響がないものの、スマホ本体の製造やアップデートはBlack Shark社が行っているため、サポート面以外での先行きは不透明なままです。
【2023/02/22追記】中国Black Shark社 (黑鲨游戏手机) がWeiboにて、『外设业务并不受影响哦 (周辺ビジネスには影響なし)』とコメントしました。大々的な発表はなく、Weiboの投稿へのコメントのみです。
この度中国Black Shark社に関する記事の掲載の件につきましては、皆様には多大なるご心配をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
— Black Shark Japan (@BlackSharkJP) January 30, 2023
今後もお客様に安心してご利用頂けるサービスをご提供できるように、より一層励んでいく所存でございますので、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。 pic.twitter.com/7fIIQu40Qb
Black Sharkはゲーミングスマホ分野ではREDMAGICやROG Phoneなどと競い合っていたものの、
- 他社がSnapdragon 8+ Gen 1機種を出し始めた時期に8 Gen 1機種をリリースしていた
- その後は新しいSoC搭載の製品を長らく出せていない
(競合他社がすでに8 Gen 2機種を発売しているのに8+ Gen 1機種すら出ておらず、Qualcommが発表した23年前半までに8 Gen 2機種を出すメーカー一覧にも入っていません)
などと息切れが見られる状態でした。
今後のBlack Sharkの展開には要注目です。
【2023/09/02追記】Black Shark 5の在庫がなくなり次第販売終了する旨の告知がありました。本国でもBlack Shark 6が出る気配はないですし、スマホ事業はフェードアウトしていくようです…。
【緊急告知】
— Black Shark Japan (@BlackSharkJP) September 2, 2023
Black Sharkのスマホが気になる方
今回のセールで買わないと恐らくもう買えないはずです。
セール終了までに持つかどうかも分かりません。
後悔して欲しくないから告知しました。https://t.co/A3SSvPt0os