REDMAGIC 11S Proを貸し出していただきました。
水冷&空冷のゲーミングスマホ
REDMAGIC 11S ProはSnapdragon 8 Elite Gen 5の高クロック版であるリーディングバージョンを搭載し、水冷と空冷を両方搭載したゲーミングスマホです。
ディスプレイは画面下カメラのおかげでノッチ・切り欠きが一切なく、ゲーム映像の邪魔になるものは何もありません。
REDMAGIC 11S Proは149,800円~で販売されます。公式サイトではクーポン「RMadr」を使うと3,000円オフになります。
このレビューは12GB+256GB版で行っています。
- 高い性能のSnapdragon 8 Elite Gen 5 リーディングバージョン
- 原神やスタレなど120FPSフレーム補間可能
- 水冷+空冷で性能が長続き
- フラットでインカメラが見えないフルディスプレイ
- 背面カメラの出っ張りなし
- バイパス給電対応7,500mAhバッテリー
- USB 3.2 Gen 2ポートで映像出力対応
- IPX8防水
- 3D超音波指紋認証に対応
- FPS維持優先なので熱くなりやすい
- スピーカーの低音は弱め
- メモリ・ストレージ高騰で24GB+1TBは廃止
| 項目 | REDMAGIC 11S Pro |
|---|---|
| OS | Android 16 |
| RAM | 12GB / 16GB LPDDR5X Ultra |
| ストレージ | 256GB / 512GB UFS 4.1 |
| SoC | Snapdragon 8 Elite Gen 5 |
| ディスプレイ | 6.85インチ 2,688 x 1,216 アスペクト比 20:9 144Hzリフレッシュレート AMOLED |
| サイズ | 163.82 × 76.54 × 8.9mm |
| 重さ | 230g |
| SIM | nano SIM + nano SIM |
| リアカメラ | 50MP (OIS / OV50E40) + 50MP (超広角 OV50D40) + 2MP (OV02F) |
| フロントカメラ | 16MP (OV16A) |
| バッテリー | 7,500mAh |
| USB端子 | USB Type-C (USB 3.2 Gen 2) |
| バンド | 5G NR: n1/n2/n3/n5/n7/n8/n20/n26/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78 4G: LTE FDD: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B20/B26/B28/B66 4G: LTE TDD: B34/B38/B39/B40/B41/B42 3G: UMTS: B1/B2/B4/B5/B6/B8/B19 2G: GSM: 2/3/5/8 |
ディスプレイ:屋外でも見やすい
REDMAGIC 11S Proは6.85インチ2,688 x 1,216解像度のディスプレイを搭載しています。
フラットで角丸も最小限となっており、インカメラも画面下内蔵のためゲームや動画の表示を遮るものは何もありません。
画面下カメラは明るい屋外で若干見えやすくなる程度で、見ようと思わなければどこにあるか全く分からないほどです。
超音波式の指紋認証センサーを搭載し、ロック解除がより高速になりました。
明るさを最大にして全白画像を表示した状態で輝度をLX-1336Bで計測すると、最大820nitに達しました。
明るさの度合いを示す単位で、高いほど明るいという意味です。
屋内では400~500nit程度、屋外では800~1000nit程度でないと見にくいとされています。
ちなみに、明るさの自動調整をオンにしないと最大値が制限される機種が多いです。
リフレッシュレートは144Hz対応です。
タッチサンプリングレートをTouch Sample Rate Testerで計測すると、シングルタッチ・マルチタッチともにMovement Rateは平均365Hz程度でした。
画面をタッチしたときの感度の高さに関係しています。
この数値が大きいほど、タッチに素早く反応してくれることが多いです。
ただし実際にはタッチ遅延はそれだけでは決まらず、他の要因が影響して最終的なタッチ遅延は大きいこともあります。
目安として、画面のリフレッシュレートに対してMovement Rateが2倍程度なら普通、3倍を超えるなら高めで、ゲーミングスマホなら5~6倍程度になることが多いです。
WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は120Hzリフレッシュレート時で合計33.7msでした。
画面をタッチしたときに反応してくれるまでの時間です。
この数値が小さいほど、素早く反応するということです。
ゲーミングスマホでは25msほど、通常のスマホでは30~40ms前半が一般的です。
144Hzリフレッシュレート時だと合計29.8msでした。
Widevine L1で、Amazonプライムビデオなどで高画質なストリーミング再生ができます。
背面:完全なフラット
背面は指紋汚れなどが付きにくくなっており、背面カメラが出っ張っていないため机に置いたまま音ゲーをする際などにガタガタしません。
今回はどのカラーもスケルトンになっており、水冷が動作中だと気泡ができて動いている様子が分かります。
放熱ファンと水冷はゲーム中だけでなく、充電時などにも使えます。
重さは240.5gです。
スピーカー:低音が弱い
通話用と兼用タイプのステレオスピーカー搭載で、左右非対称です。
低音が弱いため、設定の「DTS音」で音楽モードにて低音を上げるとちょうど良くなります。
3.5mmイヤホンジャックがあり、有線イヤホンを使えば低遅延で音楽やゲームを楽しめます。
Bluetooth Codec Changerで対応コーデックを確認するとAAC / aptX / aptX HD / aptX Adaptive / LDAC / LHDCに対応していました。
LHDC V5対応イヤホンはメーカー縛りがなく、他社のものでも利用できます。
ポート:防水に対応
空冷ファン搭載でありつつもIPX8防水で多少の水濡れは問題なくなり、ファン搭載であることのデメリットが小さくなっています。
USB 3.2 Gen 2ポートで高速なデータ転送ができ、DisplayPort Alt Modeでの映像・音声出力にも対応しています。
80W急速充電対応で、ワイヤレス充電も可能です。
バッテリー残量が80%になったら充電を停止するモードや、0℃以下の環境でも動作させられるモードなどがあります。
ワイヤレス充電では、スマートウォッチやイヤホンなど他の機器を置いてリバース充電することもできるようになりました。
また、充電分離 (バイパス給電) も可能です。
システムに直接給電されるので、充電しながらのゲームプレイをしてもバッテリーへの負荷や発熱を抑えられます。
対応バンドは
- 5G NR: n1/n2/n3/n5/n7/n8/n20/n26/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78
- 4G: LTE FDD: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B20/B26/B28/B66
- 4G: LTE TDD: B34/B38/B39/B40/B41/B42
- 3G: UMTS: B1/B2/B4/B5/B6/B8/B19
- 2G: GSM: 2/3/5/8
でY! mobileやSoftBank、LINEMOといったSoftBank系の回線はもちろん楽天モバイルでもauパートナーエリア含め利用可能で、ahamoなどのdocomo回線でも概ね問題ないでしょう。
Wi-Fi 7や6GHzに対応し、リンク速度5187Mbpsで通信できました。
【追記】Wi-Fi 7が有効なのは貸出機のみで、現在販売されているバージョンでは無効化されているようです。
スピードテストでも有線並の高速さでした。
右側面にはショルダートリガーがあり、画面をタッチせずにタップや長押しなど色々なアクションを行えます。
性能:高い持続性
REDMAGIC 11S Proは高クロック版のSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載しています。
Geekbench 6ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア3202・マルチコア7468、通常版でシングルコア3810・マルチコア11943でした。
特にマルチコアで大きな差があり、パッケージ名判定での性能制御を行っているようです。
ベンチマーク時のみ冷却ファン・水冷機能が自動でオンになる制御も行っており、この結果は手動でオフにし直した状態でのスコアです。
AnTuTuをはじめとする有名ベンチマークアプリをパッケージ名で判別して、ベンチマーク中だけスコアをよく見せかけるため熱制御を緩めたり高クロックに固定したりとチート行為をするメーカーが続出しています。
通常のアプリ使用時とは異なる挙動であるため、「ベンチマークは良いのに他のアプリの動きは大して良くない」ということが起こります。
メーカー毎にブーストの挙動が違うので、ブーストされた結果で比較しても何の意味もありません。
そのためパッケージ名を変更して一般アプリに偽装し、ブーストされていない正しいスコアを出すことが重要です。
こちらの記事で詳しく解説しています。
背景ぼかしやテキスト処理などで使われる、CPUの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
普段使いの軽い作業にはシングルコア、重たいゲームなどにはマルチコアの性能が重要です。
シングルコアで1200、マルチコアで3000以上なら大抵快適に使えるでしょう。
ベンチマーク結果はこちらの記事にまとめています。
パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア6256→2755でした。
Wild Life ExtremeはVulkan APIを利用し、3840×2160解像度のグラフィックでGPU性能を数値化するベンチマークです。
スコアが高いほどゲームなどで滑らかな3D表示が可能で、Stability (安定度) が高いと高い性能を長時間維持できるという意味になります。
あくまでもVulkan API使用時の汎用的な簡易指標でしかないため、Vulkanで性能が出るならOpenGLでも高い性能だろう、発熱しやすいなら実ゲームではFPS維持が難しいだろうといった推測しかできません。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア15817でした。
普段から高い性能を出し惜しみしないので、バッテリー消費の面ではやや無駄に消費してしまうことがあります。
ウェブの閲覧、画像・動画の編集などでの処理性能がどれほどあるかを数値化するベンチマークです。
高いほど高速な処理ができますがバッテリー消費とのバランスも重要なので、スコアが低めだからといって悪いとは限りません。
8000以上あれば十分です。
UFS 4.1ストレージ、LPDDR5X Ultraメモリを搭載しています。
CPDT Benchmarkで計測した結果では、リード・ライト共にトップクラスの速度でした。
シーケンシャルリード・ライトは大きなファイルのコピー時や動画エンコード・デコード時などに影響する読み書き速度です。
ランダムリード・ライトは細かなファイルの読み書き速度で、アプリ・ゲーム使用時はこちらの速度が重要です。
CPUの使用率が高い原神をビヨンドモード、すべての画質オプションを最高に設定、60FPS設定、ナド・クライで30分プレイしてScene 8で計測すると、平均59.4FPSで1FPSあたり86.7mWの消費電力でした。
バッテリー温度は最大46℃程度まで上昇し、持てなくなるほどでした。
フレームレート優先のチューニングなので外付けクーラーがあるならピッタリですが、本体だけだと夏場は放熱が間に合わないようです…。
1FPSあたりの消費電力が低いほうが電力効率が良いと言えます。
電力効率が良いとバッテリー消費が少なく、悪いと消費が激しくなってしまいます。
ゲームで電力効率が悪いスマホは他のアプリでもバッテリー消費が大きい傾向にあるため、バッテリーの減りが早いと感じることが多いです。
平均FPS (フレームレート) は、どれほど滑らかな表示を維持できているかを示し、高いほど良いです。
(細かく言うと平均FPSが高く、なおかつ「ジャンク」というちらつきが少ないほど体感の滑らかさが良くなります)
GPUの使用率が高い崩壊:スターレイルをビヨンドモード・画質オプションすべて最高設定・60FPS設定・ピノコニー「黄金の刻」で黄泉の秘技を連打して30分プレイすると平均55.7FPSで、バッテリー温度は56℃まで上昇しました。
バッテリー温度が危険レベルまで上がるため、ライズモードにしたり画質を落としたりしないといけません。
ゲームモードでは画像認識でアクションを起こしたり、ショルダートリガーで画面をタッチせず操作したりと便利機能が盛りだくさんで、快適なゲームプレイを強力に補助してくれます。
音声でのタップ操作もできるようになっています。
原神や崩壊:スターレイル、CoD:Mなど一部のゲームはフレーム補間で最大120FPSでのプレイが可能です。
原神ではアップスケーリングも可能となっていて、より綺麗なグラフィックでプレイできます。
まとめ
- 高い性能のSnapdragon 8 Elite Gen 5 リーディングバージョン
- 原神やスタレなど120FPSフレーム補間可能
- 水冷+空冷で性能が長続き
- フラットでインカメラが見えないフルディスプレイ
- 背面カメラの出っ張りなし
- バイパス給電対応7,500mAhバッテリー
- USB 3.2 Gen 2ポートで映像出力対応
- IPX8防水
- 3D超音波指紋認証に対応
- FPS維持優先なので熱くなりやすい
- スピーカーの低音は弱め
- メモリ・ストレージ高騰で24GB+1TBは廃止
ゲーミングスマホらしく高いパフォーマンスを発揮し続けようとするため、発熱での性能制限を嫌うゲーマーに向いています。
外付けクーラーを使わない場合は、空冷・水冷で放熱が間に合う程度に抑えられるよう画質設定を落としてプレイしたほうが良いです。
REDMAGIC 11S Proは149,800円~で販売されます。公式サイトではクーポン「RMadr」を使うと3,000円オフになります。





























